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第3章 俺のスローライフ編
第68話 村でのお正月
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今日は元旦。村に来て初めてのお正月だ。この世界では『年始のお祝い』と言う1日だけの休日となる。だが俺は村長と話し合って3日間休むことにした。お正月の三が日を手に入れたのだ。
もとよりこの村に休みの日という概念が薄い。この世界、農民と職人は休まず仕事をし、疲れたら休みを取っている。町では4日か8日に1度の休みだ。王国と共和国でも同じだから、帝国でもそうなんだろう。
年末年始、年に1度なんだから連休でもいいじゃないか。村の人も俺に習って3日間は仕事を休むそうだ。魔獣の警戒と公衆浴場の仕事だけは交代でする事になったが、家族と過ごすのんびりした休日になりそうだ。
この村で単身で過ごしているのはタティナとスティリアさん、それに鍛冶師のニルヴァ君。ニルヴァ君は同じ鍛冶屋のレトゥナさんの家族と一緒に過ごすようだ。
俺の家には、タティナとスティリアさんを呼んで、お祝いをしようということになった。
昨日は夜中に村の警戒にあたって疲れているだろうと、朝風呂を用意してくれた。俺が一番風呂をもらってチセと宴会用の食事を用意していたら、風呂上がりのタティナが上半身裸で食堂にやって来た。胸が丸出しだ。
「タティナ、タティナ~。そんな恰好じゃダメだよ~」
チセが慌てて胸を隠しに行った。
「そうなのか」
「師匠もいるのに、ちゃんと服着なきゃ」
「ユヅキ、悪かったな。変な物を見せて」
いや、いや。正月早々豊満な胸を見れるとは、ありがたや、ありがたや。
「やはりフロはいいな。これだけでもこの村に帰って来た甲斐がある」
俺の隣に座ってドライヤーで髪を乾かすタティナだが、風呂上がりのいい香りがして胸の谷間がよく見えるぞ。
幸いアイシャ達はまだ風呂だ。腕をつねられる事もないと思っていたら、チセに思いっきり足を踏まれた。
チセも俺の心を読むエスパーなのか!
アイシャとカリンが風呂から上がって、代わりにチセとスティリアさんが風呂に行った。酒なども用意してチセ達が風呂から上がってくるのを待つ。
「明けましておめでとう。今年もよろしく」
「おめでとう」
「おめでとうございます」
アイシャ以外はお酒で乾杯する。
「アイシャはお茶だけで我慢してくれ。春頃には子供が生まれる、それまで大事にしてくれな」
「ええ、分かっているわ。元気な子を産むわね」
「アイシャさん。具合が悪くなったら、いつでも自分に言ってきてくださいね。妊娠中でも飲める薬を調合しますので」
「ありがとうございます、スティリアさん。その時はよろしくお願いしますね」
今年、俺の子供が生まれるんだな~。いい年にしたいものだ。
「ねえ、ねえ。タティナは色んなとこ旅して来たんでしょ。帝国や他の町ではどんなお祝いをしているの」
チセが興味津々に聞く。
「実は年越しや新年のお祝いは初めてなんだ。あたいの故郷では修練に明け暮れていて、旅に出てからもひとりだったし、こんなお祝いをした事がない。カリンの国ではどうだったんだ」
「王国じゃ夜中でも屋台が出て、もっと賑やかだったわね」
「ねえ、カリンさん。夜のお祭りで投げたあのガラス球。王国でも投げていたんですか。自分はあんな繊細なガラス細工、初めて見ました」
「あのガラス球はチセが作った物で、去年から始まったの。去年は綺麗だったわね、アイシャ」
「そうね、空に投げる時に辺りが暗くなってすごく幻想的だったわ。今年もやっているのかしら」
「アルヘナにはボルガトルさんがいますから、ちゃんとガラス球の花火を作ってくれていますよ」
あれから1年になるのか。アルヘナでもみんなが笑顔で正月を迎えてくれることを祈ろう。
「チセは今年、何か新しい事をするのか」
「あたしは、そろそろレンズを作ろうかなと思ってます。材料も揃いそうだし、ガラス炉もできましたし」
「おお、そうか。俺もレンズ作り手伝うな」
「はい、ありがとうございます」
スティリアさんは、今年この村の薬草についての論文を書くそうだ。
「去年書いたマンドレイクの論文が好評で、また書いてくれと協会からも頼まれていまして」
この村では、研究対象となる薬草が多いそうだ。スティリアさんも順調に、研究者としての道を歩んでいるようだな。今年も頑張ってほしいものだ。
「タティナは今年どうすんのよ。武闘大会はないんでしょう」
「あたいは、みんなと一緒にもっと修練して強くなりたいな」
「そうよね。あんた本大会で負けちゃったんでしょ。来年の武闘大会、私も一緒に出てあげるわよ。今度はその負けた奴にリベンジするのよ」
「ああ、それはいいな。楽しみだ」
楽しくお酒を飲んで美味しい料理を食べて、みんなと年始を過ごす。
朝風呂も入ったし、昼は少し寝るか。夜はまた宴会で、次の日ものんびりと過ごした。3日目はスティリアさんとタティナは自分の家で過ごすようだ。
さて今日が終われば明日から仕事か……あれ、俺って仕事してたっけ?
この村に来て魔獣の討伐やら、村の周りの壁作りなどをしてきたがこれは仕事か?
チセのガラス炉や鍛冶工房の炉も作った。初めての事で色々と苦労はしたが、仕事としてやった訳じゃない。チセや村人に手伝ってもらい、炉を一から作り上げることは面白かった。公衆浴場も同じだ。
自分がしたい事、自分にできることをやって、結果みんなの役に立てばそれでいいんじゃないかと思っていた。
「これは俺が思っていた、スローライフじゃないのか?」
川向こうに作る畑の相談をしに、農業をしている人と話したことがある。その人は農業の事を熱く語っていた。この村の食料を支えている使命感もあるのだろうが、自分の好きなことに打ち込んでいる熱意を感じた。
前の世界で、俺がいやいやしてた仕事とは全然違う。
馬の世話をしている人も、器の焼き物をしている人もそうだ。俺の知らない専門的な知識を持っている。科学技術の無いこの世界で、勘と経験で前の世界と同じような事ができる職人技もあった。
「ここも、案外いい所じゃないか」
「何言ってんのよ。まだ裏山の方の杭打ちができていないのよ。魔獣はうじゃうじゃいるし、村におしゃれなお店はないし、もっと良くしないとだめじゃん」
カリンの言う通りだな。家族のため、村のため俺がしないといけないと思った事、俺がやってみたいと思った事をやっていけばいい。
ひとりでできなくても、アイシャ達や俺の周りには協力してくれる沢山の人がいるじゃないか。
年の初め、俺はこの世界で生きていくんだと改めて思う。
もとよりこの村に休みの日という概念が薄い。この世界、農民と職人は休まず仕事をし、疲れたら休みを取っている。町では4日か8日に1度の休みだ。王国と共和国でも同じだから、帝国でもそうなんだろう。
年末年始、年に1度なんだから連休でもいいじゃないか。村の人も俺に習って3日間は仕事を休むそうだ。魔獣の警戒と公衆浴場の仕事だけは交代でする事になったが、家族と過ごすのんびりした休日になりそうだ。
この村で単身で過ごしているのはタティナとスティリアさん、それに鍛冶師のニルヴァ君。ニルヴァ君は同じ鍛冶屋のレトゥナさんの家族と一緒に過ごすようだ。
俺の家には、タティナとスティリアさんを呼んで、お祝いをしようということになった。
昨日は夜中に村の警戒にあたって疲れているだろうと、朝風呂を用意してくれた。俺が一番風呂をもらってチセと宴会用の食事を用意していたら、風呂上がりのタティナが上半身裸で食堂にやって来た。胸が丸出しだ。
「タティナ、タティナ~。そんな恰好じゃダメだよ~」
チセが慌てて胸を隠しに行った。
「そうなのか」
「師匠もいるのに、ちゃんと服着なきゃ」
「ユヅキ、悪かったな。変な物を見せて」
いや、いや。正月早々豊満な胸を見れるとは、ありがたや、ありがたや。
「やはりフロはいいな。これだけでもこの村に帰って来た甲斐がある」
俺の隣に座ってドライヤーで髪を乾かすタティナだが、風呂上がりのいい香りがして胸の谷間がよく見えるぞ。
幸いアイシャ達はまだ風呂だ。腕をつねられる事もないと思っていたら、チセに思いっきり足を踏まれた。
チセも俺の心を読むエスパーなのか!
アイシャとカリンが風呂から上がって、代わりにチセとスティリアさんが風呂に行った。酒なども用意してチセ達が風呂から上がってくるのを待つ。
「明けましておめでとう。今年もよろしく」
「おめでとう」
「おめでとうございます」
アイシャ以外はお酒で乾杯する。
「アイシャはお茶だけで我慢してくれ。春頃には子供が生まれる、それまで大事にしてくれな」
「ええ、分かっているわ。元気な子を産むわね」
「アイシャさん。具合が悪くなったら、いつでも自分に言ってきてくださいね。妊娠中でも飲める薬を調合しますので」
「ありがとうございます、スティリアさん。その時はよろしくお願いしますね」
今年、俺の子供が生まれるんだな~。いい年にしたいものだ。
「ねえ、ねえ。タティナは色んなとこ旅して来たんでしょ。帝国や他の町ではどんなお祝いをしているの」
チセが興味津々に聞く。
「実は年越しや新年のお祝いは初めてなんだ。あたいの故郷では修練に明け暮れていて、旅に出てからもひとりだったし、こんなお祝いをした事がない。カリンの国ではどうだったんだ」
「王国じゃ夜中でも屋台が出て、もっと賑やかだったわね」
「ねえ、カリンさん。夜のお祭りで投げたあのガラス球。王国でも投げていたんですか。自分はあんな繊細なガラス細工、初めて見ました」
「あのガラス球はチセが作った物で、去年から始まったの。去年は綺麗だったわね、アイシャ」
「そうね、空に投げる時に辺りが暗くなってすごく幻想的だったわ。今年もやっているのかしら」
「アルヘナにはボルガトルさんがいますから、ちゃんとガラス球の花火を作ってくれていますよ」
あれから1年になるのか。アルヘナでもみんなが笑顔で正月を迎えてくれることを祈ろう。
「チセは今年、何か新しい事をするのか」
「あたしは、そろそろレンズを作ろうかなと思ってます。材料も揃いそうだし、ガラス炉もできましたし」
「おお、そうか。俺もレンズ作り手伝うな」
「はい、ありがとうございます」
スティリアさんは、今年この村の薬草についての論文を書くそうだ。
「去年書いたマンドレイクの論文が好評で、また書いてくれと協会からも頼まれていまして」
この村では、研究対象となる薬草が多いそうだ。スティリアさんも順調に、研究者としての道を歩んでいるようだな。今年も頑張ってほしいものだ。
「タティナは今年どうすんのよ。武闘大会はないんでしょう」
「あたいは、みんなと一緒にもっと修練して強くなりたいな」
「そうよね。あんた本大会で負けちゃったんでしょ。来年の武闘大会、私も一緒に出てあげるわよ。今度はその負けた奴にリベンジするのよ」
「ああ、それはいいな。楽しみだ」
楽しくお酒を飲んで美味しい料理を食べて、みんなと年始を過ごす。
朝風呂も入ったし、昼は少し寝るか。夜はまた宴会で、次の日ものんびりと過ごした。3日目はスティリアさんとタティナは自分の家で過ごすようだ。
さて今日が終われば明日から仕事か……あれ、俺って仕事してたっけ?
この村に来て魔獣の討伐やら、村の周りの壁作りなどをしてきたがこれは仕事か?
チセのガラス炉や鍛冶工房の炉も作った。初めての事で色々と苦労はしたが、仕事としてやった訳じゃない。チセや村人に手伝ってもらい、炉を一から作り上げることは面白かった。公衆浴場も同じだ。
自分がしたい事、自分にできることをやって、結果みんなの役に立てばそれでいいんじゃないかと思っていた。
「これは俺が思っていた、スローライフじゃないのか?」
川向こうに作る畑の相談をしに、農業をしている人と話したことがある。その人は農業の事を熱く語っていた。この村の食料を支えている使命感もあるのだろうが、自分の好きなことに打ち込んでいる熱意を感じた。
前の世界で、俺がいやいやしてた仕事とは全然違う。
馬の世話をしている人も、器の焼き物をしている人もそうだ。俺の知らない専門的な知識を持っている。科学技術の無いこの世界で、勘と経験で前の世界と同じような事ができる職人技もあった。
「ここも、案外いい所じゃないか」
「何言ってんのよ。まだ裏山の方の杭打ちができていないのよ。魔獣はうじゃうじゃいるし、村におしゃれなお店はないし、もっと良くしないとだめじゃん」
カリンの言う通りだな。家族のため、村のため俺がしないといけないと思った事、俺がやってみたいと思った事をやっていけばいい。
ひとりでできなくても、アイシャ達や俺の周りには協力してくれる沢山の人がいるじゃないか。
年の初め、俺はこの世界で生きていくんだと改めて思う。
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