169 / 304
第4章 アルヘナ動乱
第166話 アルヘナ魔術師対決
しおりを挟む
私は第1兵団のセルシウス団長の指揮下に入って、この戦いを見てきた。だけど人族の戦いは理解できない事が多いわね。
誰もいないのに馬が暴れたり、はるか後方の部隊に魔法攻撃があったり。そのために第3兵団と第2兵団は壊滅。ありえない事が起こっている。
「セルシウス団長。このままでは埒が明きませんわよ」
「メルフィル殿。それは分かってはいるが、領主様から動くなとの命令が出ている」
「もう2日も睨み合った状態で、何もせずにこれでいいと思っているのですか」
外の犯罪者を捕らえよ、との最初の命令はどうなったのよ。
「門の外の戦死者や負傷者の救出は行なっている」
「それですわ。普通、のこのこ戦場に出て行けば、攻撃されるはずでしょう。それをあのユヅキ達は何もせず見ていただけですよ」
「私は部下を守る責任もある。敵が何もしないのならそれでいい」
こちらから攻撃しなければ、ユヅキは一切手を出してこない。こちらも攻撃せず見ているだけ、そんな戦場があってたまるものですか。
「臆病ですのね。分かりました。では私が出ます」
「メルフィル殿、そのような勝手なことは……」
「ブロックスやシルマーンも勝手してるじゃないですか。私は黄金冒険者として犯罪者を捕らえよと依頼されていますの」
「そ、それであれば護衛の兵を……」
「そんなの要らないわよ。第1兵団はこの東門で動かず、私の邪魔をしないでください」
そうよ、ブロックスやシルマーンはユヅキ達とは戦わないと領主の屋敷に残った。対人戦闘の時は、兵団長の指揮下で戦うものでしょう。その義務を放棄して何をしているのよ。
確かにユヅキ達には巨大魔獣討伐で助けてもらったけど、仕方ないじゃない。領主の命令なんだから。
それに、あのカリンと言ったかしら。あの子は気にくわないわ。魔力量は多いのかも知れないけど、ぽっと出の冒険者に私と同じ魔術を使われるなんて……。しかもまだ鉄ランクですって、生意気よ。
一体誰の弟子なのかしら、調べたけどお師匠さんの名前も分からない。
それより、もう結婚したですって、まだ若すぎるわよ。それが一番気にくわないわね。
まあ、いいわ。私が決着をつけてあげる。私は東門を出て、ユヅキ達がいる崖に向かって歩いて行く。
私の装備は完璧。魔法はこのローブで全属性を防ぐことができる。ローブの下には革鎧を着ている。牛魔獣の革を何枚も重ねた魔術師用の鎧。
金属を一切使っていないこの鎧は、王都でしか手に入らない。あいつは持っていないはずだわ。
射程外からの弓の攻撃があっても充分に戦える。護衛や私より弱い雑兵など邪魔なだけだわ。
崖からひとり誰かが降りて来た。あのカリンとかいう魔術師のようね。座って何をしているのかしら?
遠目から様子を見ていると、氷魔法の矢が私の耳元をかすめた。甲高い風切音の後、冷気が私の頬にぶつかる。
「何!! あんな距離から顔を狙った!?」
また撃ってきた! 確実にこっちを狙ってくる。動かないと、殺られてしまう!
ローブのフードを頭から被ってはいるけど顔の部分は開いている。そこを狙って魔法攻撃など、余程の精度がないと……。
そういえば杖が欲しいと言うから、魔鉄刀木を報償品としてユヅキに渡したわね。まさかそれが仇となって返ってくるなんて。
「私の杖も魔鉄刀木の杖なのよ。こちらからも氷魔法をお見舞いしてあげるわ」
何本もの氷の槍を、あの子目掛けて撃ち続ける。
私の最大射程に近いから正確には狙えないけど、これだけの数、簡単には躱せないでしょう。
「……なぜ、こちらに向かってくるの。怖くはないの」
魔法攻撃を避けながら、こちらに向かって走ってくる。なんて子なの!
それなら、私の得意技の火と岩の混合魔法。あなたがメテオラと呼んでいた魔術を食らいなさい。
辺り一面に炎を纏った岩が降り注ぎ、地面が焼かれ大きな穴が作られる。
これ程の威力、いくらローブによる魔法耐性があっても、当たれば岩の衝撃を受け、炎に包まれて視界が奪われる。
その中、動き回る人影が……あの子だ!
「あれは走っているんじゃないわ。地面を滑っている!」
どうしてあんな高速で、私の魔法を躱して進んで来れるの! なんという機動性能。どんな魔術を使っているの、こんなのは初めて見る。でもね。
「足を止めてやるわ。私が得意とする沼魔法で沈みなさい!」
あいつの足元に巨大な沼を出現させた。巨大魔獣に使うこの技、躱すことはできないでしょう。
「そんなバカな……」
沼の上を走っている。何なのいったい。あれは本当に魔法なの?
あいつがまた氷の矢を撃ってきて肩に当たる。私も走らないと。
走りながら、魔法を撃つけど当たらない。なんて速さなの。近づくほどその速さが分かる。まるで風のようだわ。
顔が見える距離、私の横をすり抜けながら岩魔法をぶつけてきた。ローブの下の革鎧で防げたけど衝撃がすごい。あの速さで左右に走り回られ、こちらの攻撃は全く当てる事ができない。
今度は、火と岩の高速魔法が来た! それを2発同時! お腹に衝撃を受けて息ができなくなり、周りが炎で包まれる。ローブがあるから焼かれはしないけど、周りが見えなくなる。地面を転がって脱出し息を整えるけど、あいつを見失った。
「どこへ行ったの!」
見えない敵から攻撃されるより当てずっぽうでもいいから、こちらから攻撃してやるわ。
「ここら一帯を氷の槍で埋め尽くす!!」
無数の氷の槍が空から降り注ぎ、私の周辺一帯に氷の槍が地面に突き刺さる。まるで氷の林、これならどこにいても躱せないでしょう。
後方で魔法の気配だ!
振り返るとひと部屋分もある巨大な土のドームが出現している。上部に氷の槍が突き刺さっているけど、ドームが崩れた様子はない。貫通力のある氷の槍を防ぐ分厚い壁を一瞬で作ったというの。
ドームの一部が崩れたと思ったら、その中から巨大な炎の塊が地面を這うようにこちらに向かってくる。地面に突きささった氷の槍が一直線に吹き飛ばされる。急いで氷の壁を作り出すと相殺されて、辺り一帯が水蒸気で覆われた。この霧に隠れてもっと距離を取らないと……。
こんな事なら、雑兵でもいいから周囲を取り囲んで、動きを止めてもらうんだった。……いやダメね。あいつの動きを止めるには兵団規模の人数がいる。それにあのスピードに追いつけるのは騎馬だけだわ。そんな兵力はもうアルヘナにはない。
走り回りながら攻撃を繰り返すけど、いつの間にか東の城門の近くまで追い詰められていた。
「ダブルトルネード」
あの子の声が聞こえ、風魔法の竜巻が左右から襲い掛かってきた。でもこれならローブで防げる。
「キャー」
ふたつの竜巻が目の前で交差した途端、ローブが細切れに切り裂かれた! 中の革鎧も切り裂かれ、肌が露わになって体の所々から血が滲む。一体どうして? 魔法も物理攻撃も防げるはずなのに。
「これは、シンクウの刃と言うそうよ。ユヅキに教えてもらった、私の魔術よ」
ローブも下の革鎧もボロボロだ。もう魔法を防ぐことはできない。
「これで終わりにしましょう。ギガメテオ!!」
空高く巨大な岩が炎に包まれて落ちてくる。あの巨大魔獣と同じほどもある巨大な炎の岩……こんな大きな魔法の岩なんて見たことがない。
足の力が抜けて地面に座り込み、上空を見つめることしかできない。その巨大さ故かゆっくりと落ちてくるように見える燃える岩、これが私が見る最期の風景。
「ここで、私は死ぬの……」
白煙を上げ迫りくる炎の岩は、その熱だけを私に浴びせ上空を飛び去り、後方で大きな衝撃音が響き渡る。
その直後、地響きのような振動と熱風が私に吹き付けてきた。振り返ると東の城門が跡形もなく崩れ去っていた。
呆然としている私の目の前には、いつの間にか人族の男とあの女が立っている。
「どうして私を殺さなかったの」
「メルフィルさん。あなたは、ただカリンと魔法勝負がしたかっただけじゃないですか。真剣勝負がしたくてここに来ただけだ」
そう言って、自分の上着を私に渡してきた。
「あんた、また勝負したかったらいつでも受けてあげるわよ。でもね、ユヅキがいれば私は最強なの。そんな私に勝てるかしら」
去っていくふたりの背中を見て、なぜか涙が溢れてきた。
悔しいのかしら。真剣勝負で負けたから。これほど真剣に戦ったことはなかった。私の巨大な魔法を受け止める人なんていなかったから。
全力を出しても、及ばない存在を知った。そして新たな魔法の可能性も。
悔しい、只々悔しい。必ず追いついて見せるわ。涙が枯れるまで私は泣き続けた。
誰もいないのに馬が暴れたり、はるか後方の部隊に魔法攻撃があったり。そのために第3兵団と第2兵団は壊滅。ありえない事が起こっている。
「セルシウス団長。このままでは埒が明きませんわよ」
「メルフィル殿。それは分かってはいるが、領主様から動くなとの命令が出ている」
「もう2日も睨み合った状態で、何もせずにこれでいいと思っているのですか」
外の犯罪者を捕らえよ、との最初の命令はどうなったのよ。
「門の外の戦死者や負傷者の救出は行なっている」
「それですわ。普通、のこのこ戦場に出て行けば、攻撃されるはずでしょう。それをあのユヅキ達は何もせず見ていただけですよ」
「私は部下を守る責任もある。敵が何もしないのならそれでいい」
こちらから攻撃しなければ、ユヅキは一切手を出してこない。こちらも攻撃せず見ているだけ、そんな戦場があってたまるものですか。
「臆病ですのね。分かりました。では私が出ます」
「メルフィル殿、そのような勝手なことは……」
「ブロックスやシルマーンも勝手してるじゃないですか。私は黄金冒険者として犯罪者を捕らえよと依頼されていますの」
「そ、それであれば護衛の兵を……」
「そんなの要らないわよ。第1兵団はこの東門で動かず、私の邪魔をしないでください」
そうよ、ブロックスやシルマーンはユヅキ達とは戦わないと領主の屋敷に残った。対人戦闘の時は、兵団長の指揮下で戦うものでしょう。その義務を放棄して何をしているのよ。
確かにユヅキ達には巨大魔獣討伐で助けてもらったけど、仕方ないじゃない。領主の命令なんだから。
それに、あのカリンと言ったかしら。あの子は気にくわないわ。魔力量は多いのかも知れないけど、ぽっと出の冒険者に私と同じ魔術を使われるなんて……。しかもまだ鉄ランクですって、生意気よ。
一体誰の弟子なのかしら、調べたけどお師匠さんの名前も分からない。
それより、もう結婚したですって、まだ若すぎるわよ。それが一番気にくわないわね。
まあ、いいわ。私が決着をつけてあげる。私は東門を出て、ユヅキ達がいる崖に向かって歩いて行く。
私の装備は完璧。魔法はこのローブで全属性を防ぐことができる。ローブの下には革鎧を着ている。牛魔獣の革を何枚も重ねた魔術師用の鎧。
金属を一切使っていないこの鎧は、王都でしか手に入らない。あいつは持っていないはずだわ。
射程外からの弓の攻撃があっても充分に戦える。護衛や私より弱い雑兵など邪魔なだけだわ。
崖からひとり誰かが降りて来た。あのカリンとかいう魔術師のようね。座って何をしているのかしら?
遠目から様子を見ていると、氷魔法の矢が私の耳元をかすめた。甲高い風切音の後、冷気が私の頬にぶつかる。
「何!! あんな距離から顔を狙った!?」
また撃ってきた! 確実にこっちを狙ってくる。動かないと、殺られてしまう!
ローブのフードを頭から被ってはいるけど顔の部分は開いている。そこを狙って魔法攻撃など、余程の精度がないと……。
そういえば杖が欲しいと言うから、魔鉄刀木を報償品としてユヅキに渡したわね。まさかそれが仇となって返ってくるなんて。
「私の杖も魔鉄刀木の杖なのよ。こちらからも氷魔法をお見舞いしてあげるわ」
何本もの氷の槍を、あの子目掛けて撃ち続ける。
私の最大射程に近いから正確には狙えないけど、これだけの数、簡単には躱せないでしょう。
「……なぜ、こちらに向かってくるの。怖くはないの」
魔法攻撃を避けながら、こちらに向かって走ってくる。なんて子なの!
それなら、私の得意技の火と岩の混合魔法。あなたがメテオラと呼んでいた魔術を食らいなさい。
辺り一面に炎を纏った岩が降り注ぎ、地面が焼かれ大きな穴が作られる。
これ程の威力、いくらローブによる魔法耐性があっても、当たれば岩の衝撃を受け、炎に包まれて視界が奪われる。
その中、動き回る人影が……あの子だ!
「あれは走っているんじゃないわ。地面を滑っている!」
どうしてあんな高速で、私の魔法を躱して進んで来れるの! なんという機動性能。どんな魔術を使っているの、こんなのは初めて見る。でもね。
「足を止めてやるわ。私が得意とする沼魔法で沈みなさい!」
あいつの足元に巨大な沼を出現させた。巨大魔獣に使うこの技、躱すことはできないでしょう。
「そんなバカな……」
沼の上を走っている。何なのいったい。あれは本当に魔法なの?
あいつがまた氷の矢を撃ってきて肩に当たる。私も走らないと。
走りながら、魔法を撃つけど当たらない。なんて速さなの。近づくほどその速さが分かる。まるで風のようだわ。
顔が見える距離、私の横をすり抜けながら岩魔法をぶつけてきた。ローブの下の革鎧で防げたけど衝撃がすごい。あの速さで左右に走り回られ、こちらの攻撃は全く当てる事ができない。
今度は、火と岩の高速魔法が来た! それを2発同時! お腹に衝撃を受けて息ができなくなり、周りが炎で包まれる。ローブがあるから焼かれはしないけど、周りが見えなくなる。地面を転がって脱出し息を整えるけど、あいつを見失った。
「どこへ行ったの!」
見えない敵から攻撃されるより当てずっぽうでもいいから、こちらから攻撃してやるわ。
「ここら一帯を氷の槍で埋め尽くす!!」
無数の氷の槍が空から降り注ぎ、私の周辺一帯に氷の槍が地面に突き刺さる。まるで氷の林、これならどこにいても躱せないでしょう。
後方で魔法の気配だ!
振り返るとひと部屋分もある巨大な土のドームが出現している。上部に氷の槍が突き刺さっているけど、ドームが崩れた様子はない。貫通力のある氷の槍を防ぐ分厚い壁を一瞬で作ったというの。
ドームの一部が崩れたと思ったら、その中から巨大な炎の塊が地面を這うようにこちらに向かってくる。地面に突きささった氷の槍が一直線に吹き飛ばされる。急いで氷の壁を作り出すと相殺されて、辺り一帯が水蒸気で覆われた。この霧に隠れてもっと距離を取らないと……。
こんな事なら、雑兵でもいいから周囲を取り囲んで、動きを止めてもらうんだった。……いやダメね。あいつの動きを止めるには兵団規模の人数がいる。それにあのスピードに追いつけるのは騎馬だけだわ。そんな兵力はもうアルヘナにはない。
走り回りながら攻撃を繰り返すけど、いつの間にか東の城門の近くまで追い詰められていた。
「ダブルトルネード」
あの子の声が聞こえ、風魔法の竜巻が左右から襲い掛かってきた。でもこれならローブで防げる。
「キャー」
ふたつの竜巻が目の前で交差した途端、ローブが細切れに切り裂かれた! 中の革鎧も切り裂かれ、肌が露わになって体の所々から血が滲む。一体どうして? 魔法も物理攻撃も防げるはずなのに。
「これは、シンクウの刃と言うそうよ。ユヅキに教えてもらった、私の魔術よ」
ローブも下の革鎧もボロボロだ。もう魔法を防ぐことはできない。
「これで終わりにしましょう。ギガメテオ!!」
空高く巨大な岩が炎に包まれて落ちてくる。あの巨大魔獣と同じほどもある巨大な炎の岩……こんな大きな魔法の岩なんて見たことがない。
足の力が抜けて地面に座り込み、上空を見つめることしかできない。その巨大さ故かゆっくりと落ちてくるように見える燃える岩、これが私が見る最期の風景。
「ここで、私は死ぬの……」
白煙を上げ迫りくる炎の岩は、その熱だけを私に浴びせ上空を飛び去り、後方で大きな衝撃音が響き渡る。
その直後、地響きのような振動と熱風が私に吹き付けてきた。振り返ると東の城門が跡形もなく崩れ去っていた。
呆然としている私の目の前には、いつの間にか人族の男とあの女が立っている。
「どうして私を殺さなかったの」
「メルフィルさん。あなたは、ただカリンと魔法勝負がしたかっただけじゃないですか。真剣勝負がしたくてここに来ただけだ」
そう言って、自分の上着を私に渡してきた。
「あんた、また勝負したかったらいつでも受けてあげるわよ。でもね、ユヅキがいれば私は最強なの。そんな私に勝てるかしら」
去っていくふたりの背中を見て、なぜか涙が溢れてきた。
悔しいのかしら。真剣勝負で負けたから。これほど真剣に戦ったことはなかった。私の巨大な魔法を受け止める人なんていなかったから。
全力を出しても、及ばない存在を知った。そして新たな魔法の可能性も。
悔しい、只々悔しい。必ず追いついて見せるわ。涙が枯れるまで私は泣き続けた。
160
お気に入りに追加
968
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※毎週、月、水、金曜日更新
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
※追放要素、ざまあ要素は第二章からです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる