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第4章 アルヘナ動乱
第163話 アルヘナ第2兵団
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第2兵団、兵舎の一室。
「セルシウス、今日の戦いをどう見る」
「酷いものだ、兵団が丸ごと壊滅とはな。第3兵団長と騎兵隊長も戦死。生き残りは戦わず撤退してきた魔術師5人だけだぞ」
俺はこの部屋で第2兵団長とふたり、現状の分析と今後の戦いの方針について話し合う。
「領主様からは明日、我らの第2兵団に出兵の命令が出た。すぐに対応できんと明後日に伸ばしてもらったが、貴様の第1兵団と連携は取れんのか」
「俺の所には、城壁を離れるなという命令だ。第1兵団は最後の砦として残れと言われている」
領主の館で作戦が決められ俺達に伝えられるが、現状の把握がちゃんとできているんだろうな。
「ならば撤退した魔術師を、我らの第2兵団に再編成ぐらいはできるんじゃないのか」
「撤退してきた魔術師達をお前も見たろう。怯えきっていて戦場に立つことはできんぞ。隊の足を引っ張るだけだ」
「確かにそうだな。自分達の兵団が壊滅する姿を、目の当たりにしたんだからな」
昼には、威勢よく出立して行った兵団が、陽も落ちやらぬ間に壊滅した。命からがら敗走した魔術師は、命令違反で牢に入ってもいいから、もう戦場に立ちたくないと言うのも無理ない事だ。
「領主様も今日の戦いを見て、第1兵団に守りを固めさせたんだろう」
「そして戦力の逐次投入か、最悪だな。領主様は息子達を亡くして混乱してるんじゃないのか」
「数でいえば、圧倒的有利はこちらにある。通常であればな」
東門を出た兵士は62名。敵の15倍以上の戦力差だ。普通であれば負けるはずはない。第2兵団の総数も67名、出陣をためらう数ではない。
「普通が通用しない相手なのは、今日の戦いを見れば分かる。セルシウス、城壁から見ていてどう感じた」
「全くの射程外から攻撃を仕掛けられたようだが、方法が分からん。魔法なのか矢なのか……。伏兵がいたのかもしれんが、兵に聞いても急に馬が暴れだしたと言っている」
「人族の技術か、または新兵器でもあるのか? だがそれだけなら我ら第2兵団の重装歩兵であれば、凌げるかもしれん」
第2兵団は鉄壁の守りと、攻撃力を備えた兵団だ。前後の連携を取りつつバランスよく攻撃できる。今回の第3兵団は、騎馬隊と後方の兵士達が分断されたのも敗因のひとつだ。
「確かに貴様達の鎧は魔法も矢も通用しないからな。ただ後ろの兵士との距離を取らないと、今日のような射程外の攻撃に対応できないぞ」
「通常の2倍の距離を取るつもりだ。前列の重装歩兵が敵直前まで進んで壁となれば、あとは後方の戦力で倒せるはずだ」
「次の戦いで決着してほしいものだな。武運を祈っているよ」
◇
◇
「チセ。兵隊達、出て来たか?」
「は~い。予想通り第2のごつい鎧の人達です。鎧20、弓20、魔術師25です。想定通りの数ですね」
「じゃあ、前に決めていた作戦を実行するだけだな」
1日空いて想定の第2兵団が戦場に出てきた。戦う前から、充分に作戦を練り準備はできている。敵がその想定内の行動を取るなら、作戦に変更はない。
「ユヅキさん、後ろの兵隊がすごく遠いんですけど、大丈夫ですか」
「そうだな。でもアイシャなら届くんじゃないか」
「師匠。2列目の弓の人達、全員盾を持ってますよ」
「前回の戦いで長距離の弓があると思われたようだな。まあいいさ、作戦通り行こう」
「はい」
陣形は前列に重装備の歩兵だな。たぶんフルプレートで全属性の魔法耐性が付与されている鎧だ。動きは遅いが、弓も魔法も効かないという事か。
2列目は弓兵か、あいつらは大型弓を持っているな。あの射程に入る訳にはいかん。その後方には魔術師。前列が壁になり、後方からの一斉攻撃で俺達を倒すつもりなんだろう。
敵は平行に3列の陣形を保ったまま、ゆっくりではあるが俺達の方に近づいて来る。
だがその陣形は、航空戦力がない時代の陣形だ。2次元の平面上で戦う事を想定している古い形。前の世界では全く通用しないし、こちらにはキイエがいる。この世界で唯一空を飛べる動物だ。
「じゃあ、キイエ。これを持って向こうの上に落としてきてくれ」
キイエの手と足に魔弾を持たせて、中段に位置する弓兵の列に向かって空中から落とさせる。
戦いの前、キイエに練習させたら。前にやったことがあるのかと思うぐらい上手くやってのけた。
キイエは沢山の魔弾を抱えて、一声鳴いて空高く羽ばたいていった。
弓の射程に入らないように高く飛んで、敵の上空から魔弾を落下させる。絨毯爆撃といわれる無差別攻撃だ。
鉄の盾を持っていようとも、あの大きさでは魔弾による魔法攻撃を防ぐことはできない。全くの射程外、充分に距離を取っていたはずの後方が攻撃を受けて、前列の前進が止まる。
キイエが戻ってきた。
「すまんな、キイエ。もう一度行ってきてくれ」
次は最後方の魔術師部隊に攻撃を仕掛ける。4属性それぞれの中級魔法が詰まった魔弾をキイエに持たせる。
ローブにも魔法耐性はあるだろうが、全属性に耐性がある高級ローブは着ていないはずだ。カリンが着ているあのローブはすごく高い。そんな高価な物を全ての魔術師が着用できんからな。
4属性の魔弾をばら撒けば、どれかで致命的なダメージを受ける。
遠くに魔法が炸裂する音が聞こえる。キイエはうまくやってくれたようだ。今回の敵は動きが遅く、固まった陣形だ。キイエも狙いやすい。
「アイシャ。爆発音が止んだらキイエが戻って来るまで、魔弾付きの矢を大型弓で放ってくれ。当たらなくとも牽制になればいい」
「ええ、分かったわ」
弓使いや後方の魔術師達に追撃するように、アイシャに攻撃してもらう。
キイエが戻り再度、絨毯爆撃を行なう。今回参加した兵には申し訳ないが、まったく攻撃できずに倒れる事になる。
俺達を殺すために町の門から出て、戦場に立ったのだから仕方のない事だ。俺達が死ぬか、あんたらが死ぬかふたつにひとつだ。
「師匠、前列の鎧の人がこちらに向かってきます」
「後ろはどうなった」
「立っている人はいませんね」
後方の最大火力が失われ撤退か前進しかないのだが、最悪の前進を選んだようだな。
「カリン、頼む」
「ええ、任せてちょうだい」
前進してくる重装歩兵の足元に、巨大な沼が出現する。マンモス魔獣を捕らえようとメルフィルさんが使った魔術と同じものだ。深さは人の身長分あればいい。
重装歩兵は、その重い体で武器を手にしたまま沈んでいく。全員が沈んだみたいだな。あのマンモスの動きを止めるほどの大魔術だ。這い上がれる者はいないだろう。
◇
◇
「領主様、第2兵団が壊滅いたしました」
「第3に続き、第2も壊滅だと。たった2回の戦闘で兵力の半数以上を失ったのか……。わしは誰と戦っているんだ。帝国軍が攻めて来たとでもいうのか」
「お父上。ですから私は反対したのです」
「何を今さら!」
すでに戦いの火ぶたは切られている。ここで敗北を認める訳にはいかんのだ。
「最初から申したではありませんか。大体エルティーヴァ卿が、我らのためになる話を持ってくるとは思えないと」
「あの方に逆らって、生きてはいけんだろうが」
この未熟者めが。この貴族社会の中、上位の者に逆らえば破滅するのはわしらなのだぞ。まだ若い長男にはこの貴族社会の恐ろしさが分かっておらんのだ。
「だからこそ、領主としての手腕が試されるのでしょう。それができないお父上は、そこまでの人と言う事ではないのですか」
「何を生意気なことを言っておる。まだ第1兵団と近衛兵がいるではないか! 負けたわけではないわい。それにわしには切り札がある」
そうだ。正面から攻めてダメなら背後を突けばいい。そのための手駒はこちらにある。
「おい、あやつらを呼べ」
「セルシウス、今日の戦いをどう見る」
「酷いものだ、兵団が丸ごと壊滅とはな。第3兵団長と騎兵隊長も戦死。生き残りは戦わず撤退してきた魔術師5人だけだぞ」
俺はこの部屋で第2兵団長とふたり、現状の分析と今後の戦いの方針について話し合う。
「領主様からは明日、我らの第2兵団に出兵の命令が出た。すぐに対応できんと明後日に伸ばしてもらったが、貴様の第1兵団と連携は取れんのか」
「俺の所には、城壁を離れるなという命令だ。第1兵団は最後の砦として残れと言われている」
領主の館で作戦が決められ俺達に伝えられるが、現状の把握がちゃんとできているんだろうな。
「ならば撤退した魔術師を、我らの第2兵団に再編成ぐらいはできるんじゃないのか」
「撤退してきた魔術師達をお前も見たろう。怯えきっていて戦場に立つことはできんぞ。隊の足を引っ張るだけだ」
「確かにそうだな。自分達の兵団が壊滅する姿を、目の当たりにしたんだからな」
昼には、威勢よく出立して行った兵団が、陽も落ちやらぬ間に壊滅した。命からがら敗走した魔術師は、命令違反で牢に入ってもいいから、もう戦場に立ちたくないと言うのも無理ない事だ。
「領主様も今日の戦いを見て、第1兵団に守りを固めさせたんだろう」
「そして戦力の逐次投入か、最悪だな。領主様は息子達を亡くして混乱してるんじゃないのか」
「数でいえば、圧倒的有利はこちらにある。通常であればな」
東門を出た兵士は62名。敵の15倍以上の戦力差だ。普通であれば負けるはずはない。第2兵団の総数も67名、出陣をためらう数ではない。
「普通が通用しない相手なのは、今日の戦いを見れば分かる。セルシウス、城壁から見ていてどう感じた」
「全くの射程外から攻撃を仕掛けられたようだが、方法が分からん。魔法なのか矢なのか……。伏兵がいたのかもしれんが、兵に聞いても急に馬が暴れだしたと言っている」
「人族の技術か、または新兵器でもあるのか? だがそれだけなら我ら第2兵団の重装歩兵であれば、凌げるかもしれん」
第2兵団は鉄壁の守りと、攻撃力を備えた兵団だ。前後の連携を取りつつバランスよく攻撃できる。今回の第3兵団は、騎馬隊と後方の兵士達が分断されたのも敗因のひとつだ。
「確かに貴様達の鎧は魔法も矢も通用しないからな。ただ後ろの兵士との距離を取らないと、今日のような射程外の攻撃に対応できないぞ」
「通常の2倍の距離を取るつもりだ。前列の重装歩兵が敵直前まで進んで壁となれば、あとは後方の戦力で倒せるはずだ」
「次の戦いで決着してほしいものだな。武運を祈っているよ」
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「チセ。兵隊達、出て来たか?」
「は~い。予想通り第2のごつい鎧の人達です。鎧20、弓20、魔術師25です。想定通りの数ですね」
「じゃあ、前に決めていた作戦を実行するだけだな」
1日空いて想定の第2兵団が戦場に出てきた。戦う前から、充分に作戦を練り準備はできている。敵がその想定内の行動を取るなら、作戦に変更はない。
「ユヅキさん、後ろの兵隊がすごく遠いんですけど、大丈夫ですか」
「そうだな。でもアイシャなら届くんじゃないか」
「師匠。2列目の弓の人達、全員盾を持ってますよ」
「前回の戦いで長距離の弓があると思われたようだな。まあいいさ、作戦通り行こう」
「はい」
陣形は前列に重装備の歩兵だな。たぶんフルプレートで全属性の魔法耐性が付与されている鎧だ。動きは遅いが、弓も魔法も効かないという事か。
2列目は弓兵か、あいつらは大型弓を持っているな。あの射程に入る訳にはいかん。その後方には魔術師。前列が壁になり、後方からの一斉攻撃で俺達を倒すつもりなんだろう。
敵は平行に3列の陣形を保ったまま、ゆっくりではあるが俺達の方に近づいて来る。
だがその陣形は、航空戦力がない時代の陣形だ。2次元の平面上で戦う事を想定している古い形。前の世界では全く通用しないし、こちらにはキイエがいる。この世界で唯一空を飛べる動物だ。
「じゃあ、キイエ。これを持って向こうの上に落としてきてくれ」
キイエの手と足に魔弾を持たせて、中段に位置する弓兵の列に向かって空中から落とさせる。
戦いの前、キイエに練習させたら。前にやったことがあるのかと思うぐらい上手くやってのけた。
キイエは沢山の魔弾を抱えて、一声鳴いて空高く羽ばたいていった。
弓の射程に入らないように高く飛んで、敵の上空から魔弾を落下させる。絨毯爆撃といわれる無差別攻撃だ。
鉄の盾を持っていようとも、あの大きさでは魔弾による魔法攻撃を防ぐことはできない。全くの射程外、充分に距離を取っていたはずの後方が攻撃を受けて、前列の前進が止まる。
キイエが戻ってきた。
「すまんな、キイエ。もう一度行ってきてくれ」
次は最後方の魔術師部隊に攻撃を仕掛ける。4属性それぞれの中級魔法が詰まった魔弾をキイエに持たせる。
ローブにも魔法耐性はあるだろうが、全属性に耐性がある高級ローブは着ていないはずだ。カリンが着ているあのローブはすごく高い。そんな高価な物を全ての魔術師が着用できんからな。
4属性の魔弾をばら撒けば、どれかで致命的なダメージを受ける。
遠くに魔法が炸裂する音が聞こえる。キイエはうまくやってくれたようだ。今回の敵は動きが遅く、固まった陣形だ。キイエも狙いやすい。
「アイシャ。爆発音が止んだらキイエが戻って来るまで、魔弾付きの矢を大型弓で放ってくれ。当たらなくとも牽制になればいい」
「ええ、分かったわ」
弓使いや後方の魔術師達に追撃するように、アイシャに攻撃してもらう。
キイエが戻り再度、絨毯爆撃を行なう。今回参加した兵には申し訳ないが、まったく攻撃できずに倒れる事になる。
俺達を殺すために町の門から出て、戦場に立ったのだから仕方のない事だ。俺達が死ぬか、あんたらが死ぬかふたつにひとつだ。
「師匠、前列の鎧の人がこちらに向かってきます」
「後ろはどうなった」
「立っている人はいませんね」
後方の最大火力が失われ撤退か前進しかないのだが、最悪の前進を選んだようだな。
「カリン、頼む」
「ええ、任せてちょうだい」
前進してくる重装歩兵の足元に、巨大な沼が出現する。マンモス魔獣を捕らえようとメルフィルさんが使った魔術と同じものだ。深さは人の身長分あればいい。
重装歩兵は、その重い体で武器を手にしたまま沈んでいく。全員が沈んだみたいだな。あのマンモスの動きを止めるほどの大魔術だ。這い上がれる者はいないだろう。
◇
◇
「領主様、第2兵団が壊滅いたしました」
「第3に続き、第2も壊滅だと。たった2回の戦闘で兵力の半数以上を失ったのか……。わしは誰と戦っているんだ。帝国軍が攻めて来たとでもいうのか」
「お父上。ですから私は反対したのです」
「何を今さら!」
すでに戦いの火ぶたは切られている。ここで敗北を認める訳にはいかんのだ。
「最初から申したではありませんか。大体エルティーヴァ卿が、我らのためになる話を持ってくるとは思えないと」
「あの方に逆らって、生きてはいけんだろうが」
この未熟者めが。この貴族社会の中、上位の者に逆らえば破滅するのはわしらなのだぞ。まだ若い長男にはこの貴族社会の恐ろしさが分かっておらんのだ。
「だからこそ、領主としての手腕が試されるのでしょう。それができないお父上は、そこまでの人と言う事ではないのですか」
「何を生意気なことを言っておる。まだ第1兵団と近衛兵がいるではないか! 負けたわけではないわい。それにわしには切り札がある」
そうだ。正面から攻めてダメなら背後を突けばいい。そのための手駒はこちらにある。
「おい、あやつらを呼べ」
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