140 / 270
第4章 アルヘナ動乱
第137話 ホバークラフト1
しおりを挟む
「ユヅキ、あんたこの前の巨大魔獣を倒したときにやってた、ビューンて速く走る方法、私に教えなさいよ」
カリンが俺に突っかかるように尋ねてきた。
「急にどうしたんだ、いったい」
「自分の魔法でしようとしたけど、できなかったのよ。あんた何か隠してるでしょう」
カリンは魔法に関しては、なにかと自分でやりたがる。負けず嫌いなんだろうな。
「魔道部品を使ってるんだよ。ほれ、この靴の裏な」
「それだけで、あんなに速く走れる訳ないでしょう」
俺は靴の底に中魔力の風の魔道部品をくっつけて、ホバークラフトのように走れないか試したことがある。
推進力がなく上手く走れなかったが、マンモスの魔獣を倒したときは、カリンの風魔法で上手くいった。
「ほんとだって。じゃあカリンの靴にもこれを付けてやろう。靴を貸してみな」
「本当にそれだけで速く走れるの? はい、私の靴よ」
カリンは靴を脱いで俺に手渡した。靴は革のショートブーツで少しかかとが高くなっている。その靴底に手元にあった予備の部品を取り付ける。
魔道部品は下に向けて風を送るのではなく、上に向けて靴底に風魔法を付与する形にする。ここらが本物のホバークラフトと違うところだな。
「少し靴底に穴を開けてもいいか?」
「どれくらいよ」
「この銀の糸を通すくらいの小さなものだ。ちゃんと穴は塞ぐから水とかは入らないぞ」
「それならいいわよ」
靴に銀の糸を通して、足の指先から魔力を流して動作させた方がいいからな。俺の靴は女神様からもらった靴で替えがきかないから、穴を開けるのをためらっていた。
カリンの靴なら失敗しても買い替えればいいからな。ちょうどいい、この靴で実験をしてみよう。
「カリン。ちょっと足先を見せてくれ」
虎族のカリンの足はひざ下ぐらいから黄色い縞模様の毛が生えていて、くるぶしから足先までが長く、本物の虎のような足になっている。
足先には肉球があるから、そのあたりに魔道部品の銀の糸を這わせれば魔力が流せるはずだ。
「キャッ! どこ触ってんのよ!」
「この銀の糸を付ける位置を見てるんだよ。嫌なら付けてやらんぞ」
「し、仕方ないわね」
アイシャは俺に肉球を触らせてくれるが、カリンはいつも触らせてくれんからな。この際だ、プニプニを堪能しておこう。
カリンの肉球は柔らかくて触り心地がものすごくいいぞ。それに薄いピンク色なんだな。アイシャのは黒っぽかったが……種族によって違うのか。
「は、早くしなさいよね。くすぐったいんだから」
声を押し殺しているカリンも可愛いもんだな。よし大体分かった。
靴底に小さな穴を開けて、銀の糸を通して足先の中指の位置に丸めて固定する。魔道部品を靴底に向けて仮止めしたら完了だ。
「カリン、靴を履いてみてくれ。中の銀の糸を踏むような感じで」
「こうかしら」
「それで、足先から魔力を流してくれるか」
「足先から? ちょっと難しいわね。少し待ってくれる」
カリンは目を閉じて、体の中を循環させている魔力を足先に流すイメージをする。こいつは少し不器用だからな、時間がかかるかもしれんな。
「これで、どうかしら」
靴底を見ると、風が纏わりついているように見えるな、成功したようだ。これで魔道部品をしっかりと固定してと。
「よし、できているぞ。片足で立ってみてくれ。浮いた感じにならないか?」
「キャッ!」
足が滑って俺にしがみついてきた。
「なによこれ。氷の上にいるみたいに滑っちゃったじゃない」
「それでいいんだよ。もう一方の靴も同じように付けてやろう」
部品の取り付け位置は微妙で、靴底全体に風属性が付与できるようにする。ほんの少しでいいので地面との間に風を纏わせると、摩擦が無くなり水平方向に対して無重力と同じ状態になる。
「ほれ、手を取ってやるから、ゆっくりまっすぐに立ってみな」
カリンの両手を握って立たせてやる。カリンは、初めてアイススケートをする人みたいにぎこちなく立ち上がった。
「足がツルツル滑って、ほんと不安定ね。ちゃんと手を掴んでいてよ」
「よし、よし。じゃあ、少しこっちに引っ張るぞ」
「そんなに強く引っ張らないでよ。もっと優しくしなさい!」
カリンが足を震わせながら、立って滑る感覚を掴んでいると、ドアが開いてチセとアイシャが帰って来た。
「あれ、カリン。いつの間にそんなに師匠と仲良しになったんですか?」
「カリン、なんでユヅキさんと手を……」
「今、話かけると……、キャッ」
カリンの両足が滑って俺に抱きついてきた。
「おわっ!」
支えきれず俺まで転んじまったじゃねーか。ちょうどカリンを抱きかかえるような格好になって床に転がる。なんだか柔らかいぞ。
「カリン、なにしてるのよ!」
アイシャがカリンを起こそうとするが、また足が滑った。
「キャッ」
「キャッー」
今度はアイシャとふたり、俺の上に落ちてくる。
「グフェッ」
「あ~、ふたりともずるい。あたしも」
チセまで覆いかぶさってきた。キイエが飛んできてチセの背中の上で跳ね回っている。
「重い、重いって」
「なにが重いって、失礼ね。こら! どこ触ってるのよ」
「カリンも離れて。キャッ、ユヅキさんそこはダメだって」
「あたしも、あたしも」
ジタバタしている俺達を見て、キイエが喜んで飛び回る。もう無茶苦茶である。
「あのな、アイシャ。カリンを速く走らせるための練習をしてたんだよ」
「速く走る? 家の中で?」
「靴の裏に魔道部品を取り付けてだな……。あ~、ちょっとやってみせるから」
話すよりやって見せた方が早いな。俺は靴の横に手を伸ばして、横に止めてある銀の糸に魔力を流す。しゃがんだ格好で風魔法を靴底に付与する。
「チセ、俺の背中を押してみろ」
チセが押すと、体がそのままの状態でスーとドア付近まで滑っていった。
「どうなってるんですか? 師匠がドアまで行っちゃいましたよ」
「すごいわね。ユヅキさん何もしてないのに、なんで移動できるの」
「これと同じことができるように、カリンの靴に魔道部品を取り付けたんだ。ほれ、カリンもやってみろ」
カリンにも膝を抱えて、前かがみで安定した状態になってもらう。
「こうやって座って、魔力を足先に流せばいいのね」
「ほれ、背中押すから、そのままにしてろよ」
「えっ、うわ~。キャ~」
「なんで転ぶんだよ。お前、運動神経ないな!」
ほんと不器用な子だ。
カリンが俺に突っかかるように尋ねてきた。
「急にどうしたんだ、いったい」
「自分の魔法でしようとしたけど、できなかったのよ。あんた何か隠してるでしょう」
カリンは魔法に関しては、なにかと自分でやりたがる。負けず嫌いなんだろうな。
「魔道部品を使ってるんだよ。ほれ、この靴の裏な」
「それだけで、あんなに速く走れる訳ないでしょう」
俺は靴の底に中魔力の風の魔道部品をくっつけて、ホバークラフトのように走れないか試したことがある。
推進力がなく上手く走れなかったが、マンモスの魔獣を倒したときは、カリンの風魔法で上手くいった。
「ほんとだって。じゃあカリンの靴にもこれを付けてやろう。靴を貸してみな」
「本当にそれだけで速く走れるの? はい、私の靴よ」
カリンは靴を脱いで俺に手渡した。靴は革のショートブーツで少しかかとが高くなっている。その靴底に手元にあった予備の部品を取り付ける。
魔道部品は下に向けて風を送るのではなく、上に向けて靴底に風魔法を付与する形にする。ここらが本物のホバークラフトと違うところだな。
「少し靴底に穴を開けてもいいか?」
「どれくらいよ」
「この銀の糸を通すくらいの小さなものだ。ちゃんと穴は塞ぐから水とかは入らないぞ」
「それならいいわよ」
靴に銀の糸を通して、足の指先から魔力を流して動作させた方がいいからな。俺の靴は女神様からもらった靴で替えがきかないから、穴を開けるのをためらっていた。
カリンの靴なら失敗しても買い替えればいいからな。ちょうどいい、この靴で実験をしてみよう。
「カリン。ちょっと足先を見せてくれ」
虎族のカリンの足はひざ下ぐらいから黄色い縞模様の毛が生えていて、くるぶしから足先までが長く、本物の虎のような足になっている。
足先には肉球があるから、そのあたりに魔道部品の銀の糸を這わせれば魔力が流せるはずだ。
「キャッ! どこ触ってんのよ!」
「この銀の糸を付ける位置を見てるんだよ。嫌なら付けてやらんぞ」
「し、仕方ないわね」
アイシャは俺に肉球を触らせてくれるが、カリンはいつも触らせてくれんからな。この際だ、プニプニを堪能しておこう。
カリンの肉球は柔らかくて触り心地がものすごくいいぞ。それに薄いピンク色なんだな。アイシャのは黒っぽかったが……種族によって違うのか。
「は、早くしなさいよね。くすぐったいんだから」
声を押し殺しているカリンも可愛いもんだな。よし大体分かった。
靴底に小さな穴を開けて、銀の糸を通して足先の中指の位置に丸めて固定する。魔道部品を靴底に向けて仮止めしたら完了だ。
「カリン、靴を履いてみてくれ。中の銀の糸を踏むような感じで」
「こうかしら」
「それで、足先から魔力を流してくれるか」
「足先から? ちょっと難しいわね。少し待ってくれる」
カリンは目を閉じて、体の中を循環させている魔力を足先に流すイメージをする。こいつは少し不器用だからな、時間がかかるかもしれんな。
「これで、どうかしら」
靴底を見ると、風が纏わりついているように見えるな、成功したようだ。これで魔道部品をしっかりと固定してと。
「よし、できているぞ。片足で立ってみてくれ。浮いた感じにならないか?」
「キャッ!」
足が滑って俺にしがみついてきた。
「なによこれ。氷の上にいるみたいに滑っちゃったじゃない」
「それでいいんだよ。もう一方の靴も同じように付けてやろう」
部品の取り付け位置は微妙で、靴底全体に風属性が付与できるようにする。ほんの少しでいいので地面との間に風を纏わせると、摩擦が無くなり水平方向に対して無重力と同じ状態になる。
「ほれ、手を取ってやるから、ゆっくりまっすぐに立ってみな」
カリンの両手を握って立たせてやる。カリンは、初めてアイススケートをする人みたいにぎこちなく立ち上がった。
「足がツルツル滑って、ほんと不安定ね。ちゃんと手を掴んでいてよ」
「よし、よし。じゃあ、少しこっちに引っ張るぞ」
「そんなに強く引っ張らないでよ。もっと優しくしなさい!」
カリンが足を震わせながら、立って滑る感覚を掴んでいると、ドアが開いてチセとアイシャが帰って来た。
「あれ、カリン。いつの間にそんなに師匠と仲良しになったんですか?」
「カリン、なんでユヅキさんと手を……」
「今、話かけると……、キャッ」
カリンの両足が滑って俺に抱きついてきた。
「おわっ!」
支えきれず俺まで転んじまったじゃねーか。ちょうどカリンを抱きかかえるような格好になって床に転がる。なんだか柔らかいぞ。
「カリン、なにしてるのよ!」
アイシャがカリンを起こそうとするが、また足が滑った。
「キャッ」
「キャッー」
今度はアイシャとふたり、俺の上に落ちてくる。
「グフェッ」
「あ~、ふたりともずるい。あたしも」
チセまで覆いかぶさってきた。キイエが飛んできてチセの背中の上で跳ね回っている。
「重い、重いって」
「なにが重いって、失礼ね。こら! どこ触ってるのよ」
「カリンも離れて。キャッ、ユヅキさんそこはダメだって」
「あたしも、あたしも」
ジタバタしている俺達を見て、キイエが喜んで飛び回る。もう無茶苦茶である。
「あのな、アイシャ。カリンを速く走らせるための練習をしてたんだよ」
「速く走る? 家の中で?」
「靴の裏に魔道部品を取り付けてだな……。あ~、ちょっとやってみせるから」
話すよりやって見せた方が早いな。俺は靴の横に手を伸ばして、横に止めてある銀の糸に魔力を流す。しゃがんだ格好で風魔法を靴底に付与する。
「チセ、俺の背中を押してみろ」
チセが押すと、体がそのままの状態でスーとドア付近まで滑っていった。
「どうなってるんですか? 師匠がドアまで行っちゃいましたよ」
「すごいわね。ユヅキさん何もしてないのに、なんで移動できるの」
「これと同じことができるように、カリンの靴に魔道部品を取り付けたんだ。ほれ、カリンもやってみろ」
カリンにも膝を抱えて、前かがみで安定した状態になってもらう。
「こうやって座って、魔力を足先に流せばいいのね」
「ほれ、背中押すから、そのままにしてろよ」
「えっ、うわ~。キャ~」
「なんで転ぶんだよ。お前、運動神経ないな!」
ほんと不器用な子だ。
146
お気に入りに追加
971
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる