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第4章 アルヘナ動乱
第128話 戦闘 第2波
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第1防衛線で全体を見ているが、今のところ順調なようだな。
第1波の魔獣は壊滅させた。続く第2波も数は多いが、ここまでは抑えることができている。各隊に配られた魔弾が功を奏しているようだ。
それに最初の大魔術で数を減らせたのが大きい。メルフィルが来てくれたのかと思ったが、遊撃部隊の魔術師だったようだな。なかなか戦える奴がいるじゃないか。
さて巨大魔獣が来る前に、第2波をどのようにして壊滅させるかだが、ここからは最前線指揮官のオレの腕の見せ所だ。
「魔獣の後方、距離、町4つ。象型の巨大魔獣、1体!」
相変わらず報告が早いな。
「象型魔獣の全身は毛で覆われているか!」
「全身、茶色の毛で覆われています!」
しかも正確だ。象型で茶色の毛といえば奴だな。
「監視員、降りて来い」
降りて来たのは、青銅ランクのドワーフの娘と魔物図鑑を持ったギルド職員、それと鉄ランクの冒険者か。
「よくやってくれた。君達の役目は終わった。町へ帰還してくれ」
「あたしは、後方の物見やぐらで、魔獣の監視を続けたいです」
「武器は持っているか?」
「魔弾銃を持っています」
例の開発中の新型武器か? するとこの娘が噂の魔弾の開発者……魔弾の姫か。この娘を失う訳にはいかんな。
「他のふたりは町へ帰還せよ。レドナ、この娘さんに付いて後方のやぐらにいてくれ。危険が及ぶ前に無事に町まで連れ帰るんだぞ」
「はい、シルマーン様」
オレの優秀な側近をひとり付ける。オレと共に戦って来たこいつなら、戦況を見誤ることはない。魔弾の姫を確実に守る事ができるだろう。
「青銅ランクと負傷者、非戦闘員はすぐに町へ帰還せよ!」
鉄兜を被りつつ立ち上がり、オレは全部隊に指示を出す。
「鉄ランクも第2波の戦闘が終わり次第、町へ帰還だ。遅れるなよ!」
さて、これからはオレの戦いだ。この指揮所を離れ戦いの平原へと足を踏み出す。
◇
◇
「伝令! 巨大魔獣を1体確認、距離は町4つ。青銅ランク、負傷者、非戦闘員はすぐに町へ帰還。鉄ランクも第2波の戦闘が終わり次第、町へ帰還せよ」
巨大魔獣の情報がもたらされた。だが第2波の魔獣を倒し切れていないぞ。ここに巨大魔獣が襲来すると対応しきれなくなる。鉄ランク冒険者の撤収が遅れると確実に死者が出てしまう。
「レリック。俺達も後退して左翼についた方がよくないか?」
「さっき伝令が来た、俺達は現状を維持せよだとよ。もうこっちも限界が近いんだがな」
遊撃隊は本隊からは一番遠くにいるから、鉄ランクを撤収させるにも時間がかかる。少しでも後方に移動したいんだがな。
「おい、ユヅキ。右翼が破られているぞ!」
なに!! その言葉に一番遠くの森に近い部隊に目をやる。今まで壁のように魔獣を抑えていた一部が崩れ、魔獣どもが町に向かっているじゃないか!
ここまで耐えてきたが、限界だったか。
「俺達は、ここを守ろう。援護に行くにしてもここの魔獣を倒してからだ」
俺は焦る気持ちを抑えて、目の前の魔獣を確実に倒すようにと後方に指示を出す。
魔獣どもは破られた右翼の方に移動しているのか、近くの魔獣の数が急激に少なくなっていく。これは好機だ。弓と魔術師の総力を持って、近くにいる魔獣を次々に倒していく。
いつの間にか左翼が前進して、俺達の近くまで来ていた。本隊、左翼、俺達と斜めに陣形が組まれ、右翼部分が完全に開いている。まさかわざと魔獣を後方に追いやったというのか!
右翼の後方には、第2防衛線の兵士達が上がってきて、町へと向かった魔獣どもを次々に倒している。第2防衛線の兵士達は完全に無傷だ。その兵力と本隊とで挟み撃ちにして、残りの魔獣を壊滅しようとしている。
何て大胆な作戦を取るんだ。これが黄金冒険者の手腕なのか。
俺達の目の前から魔獣がいなくなり、平原全てが見渡せるようになった。そこには戦闘でできた穴と無数の魔獣の死骸が広がっていた。
「伝令! 左翼と遊撃隊は速やかに本隊に合流せよ」
俺達は指令通り、急ぎ部隊をまとめて本隊に向かう。本隊に到着した頃には魔獣はほぼ壊滅されていた。巨大魔獣が襲来するまでに、第2波が退けられたぞ。
まだ巨大魔獣の姿は見えない。これは最良の戦闘結果じゃないか。
「鉄ランクと負傷者は撤収だ。急げ」
「おい、この物見やぐらにいたチセはどこにいる」
「チセ? ここの監視員ならとっくに町に向かったぞ。非戦闘員は撤退命令が出ていただろ」
そういえば、そうだったな。俺達遊撃隊の鉄ランクの撤収も早く進めよう。まもなく巨大魔獣がやってくる。
「レリック。お前、足を怪我してるじゃないか」
「ああ、魔獣相手なら誤魔化して戦ってきたが、これからの巨大魔獣相手では荷が重いな。俺が撤収する者達をまとめて町まで送ろう」
レリックは同じパーティーの者に支えられながら、町へ帰還する兵士や冒険者をまとめて荷馬車に乗り込む。
「ユヅキさん、アイシャさん。ケガしないでくださいね」
「カリンさん。巨大魔獣なんて大魔法でぶっ飛ばしてください!」
「フンッ! 私に任せなさい!」
俺とアイシャとカリン、それと荷馬車が1台残された。荷馬車には矢などありったけの装備を残してもらった。
本隊の指揮官であるシルマーンが、集まっている白銀冒険者と兵士達に声を張り上げる
「これからは、巨大魔獣との一騎討ちだ。奴は象型魔獣で、硬く全属性の魔法耐性のある毛で全身が覆われている。口からは氷のブレス、牙から炎魔法を撃ち出してくる」
シルマーンは俺達一同の顔を見やる。
「これを聞いてビビった奴は、すぐにでも町に帰んな」
元より巨大魔獣に立ち向かう者だけが、ここに残っている。みんなを鼓舞しているのだろう。
シルマーン自身も戦うつもりだろうが、俺より少し上の年齢に見えるが血気盛んな事だ。
巨大魔獣は象型で全身毛に覆われていると言っていたな。もしかすると『マンモス』か?
それも5mを超える巨大マンモスということになる。俺達が見た魔物図鑑にそんな魔獣は載っていなかったな。
それにしても全魔法属性に耐性があるというのは厄介だ。
「魔獣の正面は、オレ達黄金ランクの3人が受け持つ。白銀ランクはその周りを取り囲むよう位置取りをして攻撃しろ」
いつの間にかシルマーンの後ろには、第2防衛線のブロックスともうひとり、深い焦げ茶色のローブを着た猫獣人の女性がいた。俺と目が合って、なぜかこっちを睨んでいるぞ。俺は何も悪い事はしていないはずだが? ん、横のカリンを睨んでいたのか?
平原の彼方から怒号とも思える魔獣の声が響き渡った。その方向には、土煙を上げてこちらに向かってくる巨大魔獣の影がある。
距離はまだ遠いが戦闘準備に入る。俺達は荷馬車に乗り込み、魔獣の進路の側面へ向かった。
「ねえアイシャ。象型の魔獣ってどんな奴か知ってる?」
「私も知らないわ」
「象ってのは、鼻がこんなに長くて、でかい2本の牙が口から生えてるんだ」
俺が身振り手振りで伝える。
「えっ、なにそれ。本当に化け物じゃん」
「まさに怪物だわ。ユヅキさんよく知っていたわね」
「パォ~ン」と鳴くんだぞと言ったが、すまんそれは嘘だ。俺も本物のマンモスは見たことがない。テレビや博物館で作り物を見ただけだ。
この世界では生き残っていたんだな。こんな状況でなければ、じっくり観賞しモフモフの毛を触ってみたいんだがな。
さて、気を取り直して巨大魔獣の攻略に移るか。
「全身の毛が厄介だな。矢が通らんかもしれん。初めての魔獣だ、最初は遠巻きに様子を覗おう」
「ええ、さっきから土煙は見えているけど、まだ姿は見えないわ。足が遅くて動作も鈍いなら勝機はあるわね」
遠くに巨大魔獣の全体像が見えてきた。やはりマンモスか。
「カリン、各属性の魔術を試してみろ。大魔術は使うなよ」
「ええ、任せて! ファイヤーボール」
カリンが全属性の魔法を仕掛けたが、マンモスは気にもかけず前進を続ける。
「アイシャ、ここから矢は届くか」
「大丈夫。やってみるわ」
放った矢はマンモスの毛に絡まり、体に刺さらない。アイシャも感嘆の声を漏らす。
「なるほどね。普通の攻撃は全く通用しないわね」
どこかに弱点はないのか! 俺はマンモスを見つめ続ける。
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
【設定集】目指せ遥かなるスローライフ! を更新しています。
(第1部 第3章 126話以降) 地図(アルヘナ西部)
126話で更新予定が、少し遅れてしまいました。今回は地図のみです。
小説の参考にしていただけたら幸いです。
第1波の魔獣は壊滅させた。続く第2波も数は多いが、ここまでは抑えることができている。各隊に配られた魔弾が功を奏しているようだ。
それに最初の大魔術で数を減らせたのが大きい。メルフィルが来てくれたのかと思ったが、遊撃部隊の魔術師だったようだな。なかなか戦える奴がいるじゃないか。
さて巨大魔獣が来る前に、第2波をどのようにして壊滅させるかだが、ここからは最前線指揮官のオレの腕の見せ所だ。
「魔獣の後方、距離、町4つ。象型の巨大魔獣、1体!」
相変わらず報告が早いな。
「象型魔獣の全身は毛で覆われているか!」
「全身、茶色の毛で覆われています!」
しかも正確だ。象型で茶色の毛といえば奴だな。
「監視員、降りて来い」
降りて来たのは、青銅ランクのドワーフの娘と魔物図鑑を持ったギルド職員、それと鉄ランクの冒険者か。
「よくやってくれた。君達の役目は終わった。町へ帰還してくれ」
「あたしは、後方の物見やぐらで、魔獣の監視を続けたいです」
「武器は持っているか?」
「魔弾銃を持っています」
例の開発中の新型武器か? するとこの娘が噂の魔弾の開発者……魔弾の姫か。この娘を失う訳にはいかんな。
「他のふたりは町へ帰還せよ。レドナ、この娘さんに付いて後方のやぐらにいてくれ。危険が及ぶ前に無事に町まで連れ帰るんだぞ」
「はい、シルマーン様」
オレの優秀な側近をひとり付ける。オレと共に戦って来たこいつなら、戦況を見誤ることはない。魔弾の姫を確実に守る事ができるだろう。
「青銅ランクと負傷者、非戦闘員はすぐに町へ帰還せよ!」
鉄兜を被りつつ立ち上がり、オレは全部隊に指示を出す。
「鉄ランクも第2波の戦闘が終わり次第、町へ帰還だ。遅れるなよ!」
さて、これからはオレの戦いだ。この指揮所を離れ戦いの平原へと足を踏み出す。
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「伝令! 巨大魔獣を1体確認、距離は町4つ。青銅ランク、負傷者、非戦闘員はすぐに町へ帰還。鉄ランクも第2波の戦闘が終わり次第、町へ帰還せよ」
巨大魔獣の情報がもたらされた。だが第2波の魔獣を倒し切れていないぞ。ここに巨大魔獣が襲来すると対応しきれなくなる。鉄ランク冒険者の撤収が遅れると確実に死者が出てしまう。
「レリック。俺達も後退して左翼についた方がよくないか?」
「さっき伝令が来た、俺達は現状を維持せよだとよ。もうこっちも限界が近いんだがな」
遊撃隊は本隊からは一番遠くにいるから、鉄ランクを撤収させるにも時間がかかる。少しでも後方に移動したいんだがな。
「おい、ユヅキ。右翼が破られているぞ!」
なに!! その言葉に一番遠くの森に近い部隊に目をやる。今まで壁のように魔獣を抑えていた一部が崩れ、魔獣どもが町に向かっているじゃないか!
ここまで耐えてきたが、限界だったか。
「俺達は、ここを守ろう。援護に行くにしてもここの魔獣を倒してからだ」
俺は焦る気持ちを抑えて、目の前の魔獣を確実に倒すようにと後方に指示を出す。
魔獣どもは破られた右翼の方に移動しているのか、近くの魔獣の数が急激に少なくなっていく。これは好機だ。弓と魔術師の総力を持って、近くにいる魔獣を次々に倒していく。
いつの間にか左翼が前進して、俺達の近くまで来ていた。本隊、左翼、俺達と斜めに陣形が組まれ、右翼部分が完全に開いている。まさかわざと魔獣を後方に追いやったというのか!
右翼の後方には、第2防衛線の兵士達が上がってきて、町へと向かった魔獣どもを次々に倒している。第2防衛線の兵士達は完全に無傷だ。その兵力と本隊とで挟み撃ちにして、残りの魔獣を壊滅しようとしている。
何て大胆な作戦を取るんだ。これが黄金冒険者の手腕なのか。
俺達の目の前から魔獣がいなくなり、平原全てが見渡せるようになった。そこには戦闘でできた穴と無数の魔獣の死骸が広がっていた。
「伝令! 左翼と遊撃隊は速やかに本隊に合流せよ」
俺達は指令通り、急ぎ部隊をまとめて本隊に向かう。本隊に到着した頃には魔獣はほぼ壊滅されていた。巨大魔獣が襲来するまでに、第2波が退けられたぞ。
まだ巨大魔獣の姿は見えない。これは最良の戦闘結果じゃないか。
「鉄ランクと負傷者は撤収だ。急げ」
「おい、この物見やぐらにいたチセはどこにいる」
「チセ? ここの監視員ならとっくに町に向かったぞ。非戦闘員は撤退命令が出ていただろ」
そういえば、そうだったな。俺達遊撃隊の鉄ランクの撤収も早く進めよう。まもなく巨大魔獣がやってくる。
「レリック。お前、足を怪我してるじゃないか」
「ああ、魔獣相手なら誤魔化して戦ってきたが、これからの巨大魔獣相手では荷が重いな。俺が撤収する者達をまとめて町まで送ろう」
レリックは同じパーティーの者に支えられながら、町へ帰還する兵士や冒険者をまとめて荷馬車に乗り込む。
「ユヅキさん、アイシャさん。ケガしないでくださいね」
「カリンさん。巨大魔獣なんて大魔法でぶっ飛ばしてください!」
「フンッ! 私に任せなさい!」
俺とアイシャとカリン、それと荷馬車が1台残された。荷馬車には矢などありったけの装備を残してもらった。
本隊の指揮官であるシルマーンが、集まっている白銀冒険者と兵士達に声を張り上げる
「これからは、巨大魔獣との一騎討ちだ。奴は象型魔獣で、硬く全属性の魔法耐性のある毛で全身が覆われている。口からは氷のブレス、牙から炎魔法を撃ち出してくる」
シルマーンは俺達一同の顔を見やる。
「これを聞いてビビった奴は、すぐにでも町に帰んな」
元より巨大魔獣に立ち向かう者だけが、ここに残っている。みんなを鼓舞しているのだろう。
シルマーン自身も戦うつもりだろうが、俺より少し上の年齢に見えるが血気盛んな事だ。
巨大魔獣は象型で全身毛に覆われていると言っていたな。もしかすると『マンモス』か?
それも5mを超える巨大マンモスということになる。俺達が見た魔物図鑑にそんな魔獣は載っていなかったな。
それにしても全魔法属性に耐性があるというのは厄介だ。
「魔獣の正面は、オレ達黄金ランクの3人が受け持つ。白銀ランクはその周りを取り囲むよう位置取りをして攻撃しろ」
いつの間にかシルマーンの後ろには、第2防衛線のブロックスともうひとり、深い焦げ茶色のローブを着た猫獣人の女性がいた。俺と目が合って、なぜかこっちを睨んでいるぞ。俺は何も悪い事はしていないはずだが? ん、横のカリンを睨んでいたのか?
平原の彼方から怒号とも思える魔獣の声が響き渡った。その方向には、土煙を上げてこちらに向かってくる巨大魔獣の影がある。
距離はまだ遠いが戦闘準備に入る。俺達は荷馬車に乗り込み、魔獣の進路の側面へ向かった。
「ねえアイシャ。象型の魔獣ってどんな奴か知ってる?」
「私も知らないわ」
「象ってのは、鼻がこんなに長くて、でかい2本の牙が口から生えてるんだ」
俺が身振り手振りで伝える。
「えっ、なにそれ。本当に化け物じゃん」
「まさに怪物だわ。ユヅキさんよく知っていたわね」
「パォ~ン」と鳴くんだぞと言ったが、すまんそれは嘘だ。俺も本物のマンモスは見たことがない。テレビや博物館で作り物を見ただけだ。
この世界では生き残っていたんだな。こんな状況でなければ、じっくり観賞しモフモフの毛を触ってみたいんだがな。
さて、気を取り直して巨大魔獣の攻略に移るか。
「全身の毛が厄介だな。矢が通らんかもしれん。初めての魔獣だ、最初は遠巻きに様子を覗おう」
「ええ、さっきから土煙は見えているけど、まだ姿は見えないわ。足が遅くて動作も鈍いなら勝機はあるわね」
遠くに巨大魔獣の全体像が見えてきた。やはりマンモスか。
「カリン、各属性の魔術を試してみろ。大魔術は使うなよ」
「ええ、任せて! ファイヤーボール」
カリンが全属性の魔法を仕掛けたが、マンモスは気にもかけず前進を続ける。
「アイシャ、ここから矢は届くか」
「大丈夫。やってみるわ」
放った矢はマンモスの毛に絡まり、体に刺さらない。アイシャも感嘆の声を漏らす。
「なるほどね。普通の攻撃は全く通用しないわね」
どこかに弱点はないのか! 俺はマンモスを見つめ続ける。
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【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
【設定集】目指せ遥かなるスローライフ! を更新しています。
(第1部 第3章 126話以降) 地図(アルヘナ西部)
126話で更新予定が、少し遅れてしまいました。今回は地図のみです。
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