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第2章 街暮らし 冒険者編
第46話 魔道部品1
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数日後、新型弓改良の打ち合わせが行なわれた。
ボアンに続き会議室に職人達が入ってきたが、黒いローブを着た女性がいるな。
「今回は、前回検討した魔道部品の関係者に来ていただいた」
「魔道具店の店長をしています、シルスと言います。あの、よろしくお願いします」
ウサギ獣人のその人は、茶色い長い耳が前に折れ曲がっていた。歳は24、5歳だろうか、気の弱そうな女性でオドオドしている。
そらそうだろう。ここに居るのは俺以外、厳ついマッチョな男の獣人ばかりだからな。目が合った俺がニコッと優しく笑顔を送ると「ヒッ!」と小さな悲鳴を上げた。なぜだ!
「あの、今日は魔道部品について聞きたいということで呼ばれました。でも私はお客さんから注文された魔道具を王都から取り寄せているだけですので、あまり詳しくはないのです。すみません」
この町に1軒だけの小さな店らしいし、注文を受けて売るだけのカタログ販売のようなものか?
それを聞いた木工職人のグラウスが口を開く。
「魔道具の修理のため、魔道部品を交換していると聞いているが」
「一部の魔道具は部品交換できるものがありますので、部品を王都から取り寄せて交換しているだけで……」
魔道具やその部品は王都でしか製造していないそうで、部品の仕組みについて詳しくは知らないと言っている。やはり、販売だけで魔道具自体の知識は無いようだな。
「その部品を我々に売ってもらうことはできるのか?」
「個人で交換される方もいますので、売ることはできます。今日はその部品のいくつかを持ってきていますので、見ていただけますか」
店長は、細長く薄い上質な木箱に納められた魔道部品を取り出す。
長さが30cm程の細い金属糸の先端に、白い小さな部品本体がくっ付いている。金属なのか石なのか分からないが、微細な加工が施されているな。
「この金属の糸に魔力を流すと、先端で魔法が発動します。例えばこれは火属性部品ですので」
店長が金属の糸を持ち上げて魔力を流すと、ぶら下がった部品の先端に小さな炎が灯った。どの属性の魔力を流しても同じで、魔法が発動しない指から出る無属性の魔力でも同様に、炎が出る仕組みだとシルスさんは説明する。
「魔法自体は皆さんが使っている生活魔法より小さなものですが、どなたでも使う事ができる物で……あっ、こんなの当たり前ですよね……ごめんなさい」
気後れしているのか、ボソボソと小さな声で話す。これではプレゼンは失敗だぞ。
「値段はどれぐらいなんだ」
「この部品は魔法の大きさも小さく安いものですが、魔法の大きさと合わせる属性の数によって値段は変わります。全属性の光部品は単体の20倍以上します」
「今回我々が欲しいのは、土属性の部品なんだが見せてくれるかい。魔法は一番小さい物でいい」
グラウスが部品を手に取り、魔力を流して試している。
「ユヅキよ。弓の安全装置のピンを動かすのに、この魔道部品から出る小さな石で押してみようと思うのだが、どうだろう?」
魔法は魔力によって発動するが、しばらくすると霧散して消えるものだ。
かまどで火をつける時も手から離れた炎はしばらくすると消える。その間に薪に火が移ればいいわけだ。
安全装置の場合、撃つことを意識して魔力を流すと、小さな石の魔法が発動してピンを押しロックが解除される。魔力が無くなるとバネで戻りロックされる仕組みになる。俺も試してみたが、小さな石や砂が部品からバラバラと出てくる。
「発動までの反応速度も速いし、小さな空間に押し込めて使うなら力的にも充分じゃないか?」
危険を感じた時、すぐに安全装置を解除できることが魔道部品を使うメリットだ。これならその機能を果たせそうだな。
「グラウスが持ってきた試作品に、この部品を組み込むことはできるか?」
「やってみよう。ボアン、この魔道部品は壊れるかもしれん。買取でいいか?」
「ああ、大丈夫だ。やってくれ」
それを見ていた鍛冶師のエギルが、店長のシルスさんに質問する。
「この金属の細い糸だが材質は何かね?」
「特別な銀の糸だと聞いています」
この魔力を伝える金属はランプの魔道具でも見たことがあるぞ。スイッチの部分に埋め込まれていた物だ。
「この銀の糸を、動く引き金に取り付けるのは難しいかもしれん。これだけ細いと切れてしまう恐れがあるぞ」
確かにそうだな。固定されたランプのスイッチのようにはいかんか……。
金属は特別な銀製だと言ってたな。銀というのは電気を流す性質が高い物質だ。魔力も電気みたいに金属の中を流れるのか?
「エギル。鉄の部品を2枚用意できるか?」
俺は鉄の板を少しこすり合わせて綺麗にして、魔道部品の銀の糸を鉄の板で挟んだ。
「鉄の上から魔力を流して、魔法が発動するか試してみよう」
発動しない。
「それは無理だと思いますよ。その糸は特殊な物で直接魔力を流さないと」
なるほど、では次に銅貨を2枚取り出して同じようにこすり合わせて綺麗にしてから、銀の糸を挟む。
「これで試してみよう」
銅貨の上に指を置き魔力を流す。すると魔道部品の先端から小さな石が出てきた。魔法の力は弱くなっているが確かに発動した。やはり電気と同じ性質か。
「エッ! エッ! なんで!?」
店長のシルスさんは驚いたように自分でも試していたが、やはり魔法は発動する。
「エギル。銅の純度を上げて、引き金の鉄の間に挟み込む事はできるか?」
「それなら可能だ。なるほど、部品を通して魔力を伝えるのか」
「指の当たる部分だけは、この銀の糸を使えば問題ないと思うぞ」
弓の本体に魔道部品を組み込んでいたグラウスも終わったようだ。
「こちらもできた。組み込んだ魔道部品で安全装置のピンが動作している」
これなら魔力で動く安全装置を組み込むことができそうだな。
俺達の話を聞いていた、シルスさんが戸惑ったように尋ねてくる。
「いったいあなた達は、何をしようとしているのですか」
「新型の弓の武器、これは試作品だがこれに魔道部品を組み込んだものを作ろうとしている」
「新型の武器? まったく新しい魔道具! それを作り出そうと……。私もそれに参加してもいいのでしょうか?」
シルスさんがおずおずと聞いてくる。
「それはもちろんだ。専門知識を持った人が協力してくれるのは助かる」
「私は魔法を習っていて魔道具も作りたいと思っていました。でもできずに諦めていました。新しい魔道具を作るなんて滅多にないことです。ぜひ協力させてください」
シルスさんの瞳にキラキラとした輝きを見たような気がした。魔道具を作りたいと言っていた。ここは新しい物を作り出す場だ。参加するのに躊躇する必要はない。
「なら早速ですまないが、この魔道部品を本体に固定するいい方法はないかね」
「魔法が発動するのは白い部品の先端だけです。根元の部分を強く押さえても大丈夫です。他の魔道具もそうしてますから」
「なるほど。だがこの銀の糸は繊細だ。どうやって固定すればいい」
「極端に折れ曲がらないように木の溝を掘って、そこに入れて上から押さえてもらえれば結構です」
さすが魔道部品の取り扱いには慣れたものだな。これなら新型弓の完成も近いな。
「シルス店長。次回もここに来てもらえますかな」
「はい、もちろん」
「ユヅキ君は1週間に1日、事務所に来てくれる。皆も何か相談事やアイデアがあれば、その日にユヅキ君に連絡してくれ」
ボアンの言葉で今回の会議は終了した。
---------------------
【あとがき】
読者の皆様、第1章では「エール」や「いいね」など多数ありがとうございました。
おかげで小説を書くモチベーションが上がり、感謝しております。
今後も頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
ボアンに続き会議室に職人達が入ってきたが、黒いローブを着た女性がいるな。
「今回は、前回検討した魔道部品の関係者に来ていただいた」
「魔道具店の店長をしています、シルスと言います。あの、よろしくお願いします」
ウサギ獣人のその人は、茶色い長い耳が前に折れ曲がっていた。歳は24、5歳だろうか、気の弱そうな女性でオドオドしている。
そらそうだろう。ここに居るのは俺以外、厳ついマッチョな男の獣人ばかりだからな。目が合った俺がニコッと優しく笑顔を送ると「ヒッ!」と小さな悲鳴を上げた。なぜだ!
「あの、今日は魔道部品について聞きたいということで呼ばれました。でも私はお客さんから注文された魔道具を王都から取り寄せているだけですので、あまり詳しくはないのです。すみません」
この町に1軒だけの小さな店らしいし、注文を受けて売るだけのカタログ販売のようなものか?
それを聞いた木工職人のグラウスが口を開く。
「魔道具の修理のため、魔道部品を交換していると聞いているが」
「一部の魔道具は部品交換できるものがありますので、部品を王都から取り寄せて交換しているだけで……」
魔道具やその部品は王都でしか製造していないそうで、部品の仕組みについて詳しくは知らないと言っている。やはり、販売だけで魔道具自体の知識は無いようだな。
「その部品を我々に売ってもらうことはできるのか?」
「個人で交換される方もいますので、売ることはできます。今日はその部品のいくつかを持ってきていますので、見ていただけますか」
店長は、細長く薄い上質な木箱に納められた魔道部品を取り出す。
長さが30cm程の細い金属糸の先端に、白い小さな部品本体がくっ付いている。金属なのか石なのか分からないが、微細な加工が施されているな。
「この金属の糸に魔力を流すと、先端で魔法が発動します。例えばこれは火属性部品ですので」
店長が金属の糸を持ち上げて魔力を流すと、ぶら下がった部品の先端に小さな炎が灯った。どの属性の魔力を流しても同じで、魔法が発動しない指から出る無属性の魔力でも同様に、炎が出る仕組みだとシルスさんは説明する。
「魔法自体は皆さんが使っている生活魔法より小さなものですが、どなたでも使う事ができる物で……あっ、こんなの当たり前ですよね……ごめんなさい」
気後れしているのか、ボソボソと小さな声で話す。これではプレゼンは失敗だぞ。
「値段はどれぐらいなんだ」
「この部品は魔法の大きさも小さく安いものですが、魔法の大きさと合わせる属性の数によって値段は変わります。全属性の光部品は単体の20倍以上します」
「今回我々が欲しいのは、土属性の部品なんだが見せてくれるかい。魔法は一番小さい物でいい」
グラウスが部品を手に取り、魔力を流して試している。
「ユヅキよ。弓の安全装置のピンを動かすのに、この魔道部品から出る小さな石で押してみようと思うのだが、どうだろう?」
魔法は魔力によって発動するが、しばらくすると霧散して消えるものだ。
かまどで火をつける時も手から離れた炎はしばらくすると消える。その間に薪に火が移ればいいわけだ。
安全装置の場合、撃つことを意識して魔力を流すと、小さな石の魔法が発動してピンを押しロックが解除される。魔力が無くなるとバネで戻りロックされる仕組みになる。俺も試してみたが、小さな石や砂が部品からバラバラと出てくる。
「発動までの反応速度も速いし、小さな空間に押し込めて使うなら力的にも充分じゃないか?」
危険を感じた時、すぐに安全装置を解除できることが魔道部品を使うメリットだ。これならその機能を果たせそうだな。
「グラウスが持ってきた試作品に、この部品を組み込むことはできるか?」
「やってみよう。ボアン、この魔道部品は壊れるかもしれん。買取でいいか?」
「ああ、大丈夫だ。やってくれ」
それを見ていた鍛冶師のエギルが、店長のシルスさんに質問する。
「この金属の細い糸だが材質は何かね?」
「特別な銀の糸だと聞いています」
この魔力を伝える金属はランプの魔道具でも見たことがあるぞ。スイッチの部分に埋め込まれていた物だ。
「この銀の糸を、動く引き金に取り付けるのは難しいかもしれん。これだけ細いと切れてしまう恐れがあるぞ」
確かにそうだな。固定されたランプのスイッチのようにはいかんか……。
金属は特別な銀製だと言ってたな。銀というのは電気を流す性質が高い物質だ。魔力も電気みたいに金属の中を流れるのか?
「エギル。鉄の部品を2枚用意できるか?」
俺は鉄の板を少しこすり合わせて綺麗にして、魔道部品の銀の糸を鉄の板で挟んだ。
「鉄の上から魔力を流して、魔法が発動するか試してみよう」
発動しない。
「それは無理だと思いますよ。その糸は特殊な物で直接魔力を流さないと」
なるほど、では次に銅貨を2枚取り出して同じようにこすり合わせて綺麗にしてから、銀の糸を挟む。
「これで試してみよう」
銅貨の上に指を置き魔力を流す。すると魔道部品の先端から小さな石が出てきた。魔法の力は弱くなっているが確かに発動した。やはり電気と同じ性質か。
「エッ! エッ! なんで!?」
店長のシルスさんは驚いたように自分でも試していたが、やはり魔法は発動する。
「エギル。銅の純度を上げて、引き金の鉄の間に挟み込む事はできるか?」
「それなら可能だ。なるほど、部品を通して魔力を伝えるのか」
「指の当たる部分だけは、この銀の糸を使えば問題ないと思うぞ」
弓の本体に魔道部品を組み込んでいたグラウスも終わったようだ。
「こちらもできた。組み込んだ魔道部品で安全装置のピンが動作している」
これなら魔力で動く安全装置を組み込むことができそうだな。
俺達の話を聞いていた、シルスさんが戸惑ったように尋ねてくる。
「いったいあなた達は、何をしようとしているのですか」
「新型の弓の武器、これは試作品だがこれに魔道部品を組み込んだものを作ろうとしている」
「新型の武器? まったく新しい魔道具! それを作り出そうと……。私もそれに参加してもいいのでしょうか?」
シルスさんがおずおずと聞いてくる。
「それはもちろんだ。専門知識を持った人が協力してくれるのは助かる」
「私は魔法を習っていて魔道具も作りたいと思っていました。でもできずに諦めていました。新しい魔道具を作るなんて滅多にないことです。ぜひ協力させてください」
シルスさんの瞳にキラキラとした輝きを見たような気がした。魔道具を作りたいと言っていた。ここは新しい物を作り出す場だ。参加するのに躊躇する必要はない。
「なら早速ですまないが、この魔道部品を本体に固定するいい方法はないかね」
「魔法が発動するのは白い部品の先端だけです。根元の部分を強く押さえても大丈夫です。他の魔道具もそうしてますから」
「なるほど。だがこの銀の糸は繊細だ。どうやって固定すればいい」
「極端に折れ曲がらないように木の溝を掘って、そこに入れて上から押さえてもらえれば結構です」
さすが魔道部品の取り扱いには慣れたものだな。これなら新型弓の完成も近いな。
「シルス店長。次回もここに来てもらえますかな」
「はい、もちろん」
「ユヅキ君は1週間に1日、事務所に来てくれる。皆も何か相談事やアイデアがあれば、その日にユヅキ君に連絡してくれ」
ボアンの言葉で今回の会議は終了した。
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読者の皆様、第1章では「エール」や「いいね」など多数ありがとうございました。
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