25 / 270
第1章 異世界暮らし 山の家
第24話 アイシャと狩り
しおりを挟む
「ユヅキさん、左をお願い」
「分かった。追い込んでくれ」
俺はアイシャと一緒に狩りをしている。アイシャはまだ走れないが、俺がその代わりをする。
弓の射程まで獲物を追い立てたり、手負いの獲物に止めを刺すのが役目だ。ふたりでなら小さな鹿程度を狩ることができるようになってきた。
言葉も片言なら何とか話せるし、アイシャも合図程度なら日本語を理解してくれる。
「アイシャ、ウサギ・ 狩る? 家・ 帰る?」
「そうね、今日はもう家に戻りましょうか」
今日は鹿が1頭と兎を3匹狩ることができたし、狩りを終えて帰るようだ。家では狩った鹿の下処理もあるし、その時間も考えているんだろう。
「鹿・ 洗い場行く・ アイシャ・ 休め」
「ありがとう、ユヅキさん」
俺は鹿の血抜きをするため、狩った獲物を洗い場奥の地下水脈に放り込む。こんな作業にも慣れてきた。
アイシャとの狩りは2日間。毛皮の加工などに1日、次の日は休みというローテーションで行なっている。
この世界の一週間は8日間。アイシャは3日働いて1日休むパターンで生活しているそうだ。とはいえ狩りが不調なら休みを返上して狩りをすることになる。
カリンなど商売をしている人は、7日働いて1日休むパターンが多いと聞いた。
前世で俺は26日間1日も休めなかったこともあったな……。それに比べたら、この世界はホワイトだな~。
「アイシャ、足を摩ろうか?」
「うん、お願い」
アイシャの足の怪我はまだ完治していない。捻挫した足首も外に出るときは固定している。今はリハビリを行なっている最中だ。
部屋着に着替えたアイシャをベッドに寝かせて足をマッサージしていく。
リラックスして気持ちいいのかシッポもだらんと垂れ下がっている。シッポはモフモフで手触りがいいし、最近は足の肉球も触らせてもらえるようになった。
「アンッ、そこはダメだって」
プニプニのモフモフである。
光の治癒魔法も覚えた。4属性を一度に発現させると光が出る。それを傷と足首に当てると治りが早まるそうだ。俺の未熟な魔法では気休め程度だろうがな。
熟練の魔術師でもゲームのヒールみたいに、怪我がすぐに治る訳じゃないそうだ。しかし、治癒効果はあるようで薬代わりに使うらしい。魔法様様だな。
俺も魔法に慣れて威力が増しているが、獣を倒す程ではない。しかしかまどの火熾しは魔法でできるようになったので、これは便利である。
「ユヅキさん、明日カリンのお店に行こうと思うの。町・カリン・行く・塩ない」
アイシャが分かりやすく言ってくれる。
「足は大丈夫か?」
うんうん、と言っているようでリハビリも兼ねて町まで行くようだ。獣の居る危険な山道だが、危なくなれば俺が背負えばいい。
夕食の後は、いつもの勉強会だ。
明日町に行くので、町で使うお金について教えてもらう。アイシャがお金の入った革袋を取り出して、実物のお金を使って教えてくれる。
「これが、銅銭」
前に見た硬貨は丸かったが、これは小さくて四角い。何か草の模様が彫ってあるな。
「これが、銅貨。銅銭10枚で銅貨1枚になるの」
銅銭を10枚並べて、丸い銅貨を1枚置いた。銅銭1枚がどの程度の価値になるかは分からないが、小銭感覚のお金のようだ。
「次に銀貨。これは銅貨10枚分だけど今は8枚しかないわね」
銅貨を8枚並べて空白を開けて、銀貨を1枚置いた。こちらも10対1か。
前にカリンの店でイノシシの牙を銀貨8枚と交換した。持って行った6枚の毛皮も十数枚の銀貨になったはずだ。
商品価値が前の世界とはずいぶん違うから一概に言えんが、銀貨1枚が千円から数千円程度のようだ。こちらでは植物由来の布製品は高価で、動物由来の毛皮の方が安い。
狩りをしていても、ウサギ程度なら罠によく引っ掛かっている。鹿も林の中で群れを成しているからな、供給量は多いのだろう。
なんにしても通常はこの銀貨で取引するようだ。
「この上は?」と聞くと、
「△※、☆☆※◇◇※」
アイシャが説明してくれているがよく分からなかった。多分金貨とか別の硬貨があるみたいだが、今は手持ちが無いようだ。
でも銀貨が沢山と言っているようなので、50倍とか100倍とかの開きがあるようだな。
「明日は、この毛皮を持って行って換金するね」
なめしたウサギの毛皮を用意していたので、それならとイノシシの牙も持ってきてアイシャに渡す。
「これいいの? それじゃあ一緒に換金してもらいましょう」
翌朝。朝食を食べた後、すぐ町に向かう。
アイシャは走ることができない。魔の森に比べれば危険の少ないカウスの林でも獰猛な獣はいる。
アイシャは弓、俺はショートソードとナイフを腰に差し、毛皮などを入れた鞄を持って、警戒しながら林の小道を歩いていく。
曲がりくねった道で見通しが悪いが、通い慣れたアイシャには気配などで危険がないか分かるようだ。
「ここは止まって」とか「急いで歩こう」とか指示してくれる。
前に大イノシシと遭遇した所には、真っ二つになったイノシシの骨だけが林の中に残っていた。
あの時は危なかった。今もう一度戦って確実に倒せる自信はないが、アイシャのためなら戦う覚悟はできている。
早く見つけて回避してくれるに越したことはないのだが。
山を降り、田園風景が広がっている街道まで来た。町まではもう少しだ。
「この辺りはのんびりしていて、いい所だな~」
「そうね。でも魔の森から魔獣が出て来ることもあるそうよ」
お互い言葉全ては分からないが、雰囲気で何となく言っていることは分かるようになってきている。お互いの言葉で会話しながら街道を進んで行く。
町の城門に無事たどり着くと、俺を見た門番さんが怯えたような顔をしていたが、アイシャが通行料を払うと何も言わず通してくれた。
俺は怖くないからね。あんたらの隊長さんの熊獣人の方が余程怖い。何はともあれカリンの店に向かって歩みを進める。
「分かった。追い込んでくれ」
俺はアイシャと一緒に狩りをしている。アイシャはまだ走れないが、俺がその代わりをする。
弓の射程まで獲物を追い立てたり、手負いの獲物に止めを刺すのが役目だ。ふたりでなら小さな鹿程度を狩ることができるようになってきた。
言葉も片言なら何とか話せるし、アイシャも合図程度なら日本語を理解してくれる。
「アイシャ、ウサギ・ 狩る? 家・ 帰る?」
「そうね、今日はもう家に戻りましょうか」
今日は鹿が1頭と兎を3匹狩ることができたし、狩りを終えて帰るようだ。家では狩った鹿の下処理もあるし、その時間も考えているんだろう。
「鹿・ 洗い場行く・ アイシャ・ 休め」
「ありがとう、ユヅキさん」
俺は鹿の血抜きをするため、狩った獲物を洗い場奥の地下水脈に放り込む。こんな作業にも慣れてきた。
アイシャとの狩りは2日間。毛皮の加工などに1日、次の日は休みというローテーションで行なっている。
この世界の一週間は8日間。アイシャは3日働いて1日休むパターンで生活しているそうだ。とはいえ狩りが不調なら休みを返上して狩りをすることになる。
カリンなど商売をしている人は、7日働いて1日休むパターンが多いと聞いた。
前世で俺は26日間1日も休めなかったこともあったな……。それに比べたら、この世界はホワイトだな~。
「アイシャ、足を摩ろうか?」
「うん、お願い」
アイシャの足の怪我はまだ完治していない。捻挫した足首も外に出るときは固定している。今はリハビリを行なっている最中だ。
部屋着に着替えたアイシャをベッドに寝かせて足をマッサージしていく。
リラックスして気持ちいいのかシッポもだらんと垂れ下がっている。シッポはモフモフで手触りがいいし、最近は足の肉球も触らせてもらえるようになった。
「アンッ、そこはダメだって」
プニプニのモフモフである。
光の治癒魔法も覚えた。4属性を一度に発現させると光が出る。それを傷と足首に当てると治りが早まるそうだ。俺の未熟な魔法では気休め程度だろうがな。
熟練の魔術師でもゲームのヒールみたいに、怪我がすぐに治る訳じゃないそうだ。しかし、治癒効果はあるようで薬代わりに使うらしい。魔法様様だな。
俺も魔法に慣れて威力が増しているが、獣を倒す程ではない。しかしかまどの火熾しは魔法でできるようになったので、これは便利である。
「ユヅキさん、明日カリンのお店に行こうと思うの。町・カリン・行く・塩ない」
アイシャが分かりやすく言ってくれる。
「足は大丈夫か?」
うんうん、と言っているようでリハビリも兼ねて町まで行くようだ。獣の居る危険な山道だが、危なくなれば俺が背負えばいい。
夕食の後は、いつもの勉強会だ。
明日町に行くので、町で使うお金について教えてもらう。アイシャがお金の入った革袋を取り出して、実物のお金を使って教えてくれる。
「これが、銅銭」
前に見た硬貨は丸かったが、これは小さくて四角い。何か草の模様が彫ってあるな。
「これが、銅貨。銅銭10枚で銅貨1枚になるの」
銅銭を10枚並べて、丸い銅貨を1枚置いた。銅銭1枚がどの程度の価値になるかは分からないが、小銭感覚のお金のようだ。
「次に銀貨。これは銅貨10枚分だけど今は8枚しかないわね」
銅貨を8枚並べて空白を開けて、銀貨を1枚置いた。こちらも10対1か。
前にカリンの店でイノシシの牙を銀貨8枚と交換した。持って行った6枚の毛皮も十数枚の銀貨になったはずだ。
商品価値が前の世界とはずいぶん違うから一概に言えんが、銀貨1枚が千円から数千円程度のようだ。こちらでは植物由来の布製品は高価で、動物由来の毛皮の方が安い。
狩りをしていても、ウサギ程度なら罠によく引っ掛かっている。鹿も林の中で群れを成しているからな、供給量は多いのだろう。
なんにしても通常はこの銀貨で取引するようだ。
「この上は?」と聞くと、
「△※、☆☆※◇◇※」
アイシャが説明してくれているがよく分からなかった。多分金貨とか別の硬貨があるみたいだが、今は手持ちが無いようだ。
でも銀貨が沢山と言っているようなので、50倍とか100倍とかの開きがあるようだな。
「明日は、この毛皮を持って行って換金するね」
なめしたウサギの毛皮を用意していたので、それならとイノシシの牙も持ってきてアイシャに渡す。
「これいいの? それじゃあ一緒に換金してもらいましょう」
翌朝。朝食を食べた後、すぐ町に向かう。
アイシャは走ることができない。魔の森に比べれば危険の少ないカウスの林でも獰猛な獣はいる。
アイシャは弓、俺はショートソードとナイフを腰に差し、毛皮などを入れた鞄を持って、警戒しながら林の小道を歩いていく。
曲がりくねった道で見通しが悪いが、通い慣れたアイシャには気配などで危険がないか分かるようだ。
「ここは止まって」とか「急いで歩こう」とか指示してくれる。
前に大イノシシと遭遇した所には、真っ二つになったイノシシの骨だけが林の中に残っていた。
あの時は危なかった。今もう一度戦って確実に倒せる自信はないが、アイシャのためなら戦う覚悟はできている。
早く見つけて回避してくれるに越したことはないのだが。
山を降り、田園風景が広がっている街道まで来た。町まではもう少しだ。
「この辺りはのんびりしていて、いい所だな~」
「そうね。でも魔の森から魔獣が出て来ることもあるそうよ」
お互い言葉全ては分からないが、雰囲気で何となく言っていることは分かるようになってきている。お互いの言葉で会話しながら街道を進んで行く。
町の城門に無事たどり着くと、俺を見た門番さんが怯えたような顔をしていたが、アイシャが通行料を払うと何も言わず通してくれた。
俺は怖くないからね。あんたらの隊長さんの熊獣人の方が余程怖い。何はともあれカリンの店に向かって歩みを進める。
27
お気に入りに追加
971
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる