3 / 304
第1章 異世界暮らし 山の家
第2話 異世界サバイバル1
しおりを挟む
女神様の居る白い部屋から、いきなり落とされ滑り降りた先は、乾いた土の上。辺りは薄暗く3メートル四方ほどの壁に囲まれた狭い場所。
「イテテテ~。何の説明もなくこれかよ」
柔らかい土の上で助かったが、もっと優しく異世界に案内してもらいたいものだ。少し先には扉のようなものがあり、そこから光が漏れてきているようだな。
もらった鞄やら剣やらを抱えて扉の近くまで行く。扉は傾いていて下の方が少し土に埋もれていた。
僅かに開いた扉の隙間から、外の様子が垣間見える。
「森なのか? 木のようなものが何本も見えるが、ここは安全なのか?」
独りごちてみたが、誰からも返事はない。
ま~、そらそうか。これからは独りで頑張りなさいということだろうな。
でもよ~、女神様。この世界について、もう少し丁寧な説明があってもいいんじゃないのか。
まあ女神様の言うままに、勇者になって世界を救うなんて、まっぴらゴメンだけどな。
ぶつくさ言ってふて腐れてみたが、実際何もかもが分からないこの世界。一歩外に出てすぐ死ぬなんて事にならないように注意だけはしておかないとな。
斜めに傾いた2枚の扉、引き戸になっているが一方を少し引いてみると、堅いが何とか開きそうだ。少し体を出し周りの様子を観察してみる。
「ここは山の中か?」
扉のすぐ外は少し開けた平地のようだが、その先は下っていて木が段々に連なっている。
周りには動物や人などの気配はない。山の中だが鳥の声さえも聞こえず、静寂が広がっている。
まずはここを起点にして周りの様子を探って、ここがどんな世界なのかを把握しておかないと。
扉を押し開いて、警戒しつつ外に出てみる。
「下の方は木が邪魔で、よく見えんな」
後ろは遙か先に山の頂上が見えるが、相当に高い山のようだ。3000m級の山々なのか、連なっている山頂には雪が積もっているのが見える。
今の気候は春か秋のようで暑くも寒くもない感じではあるが、この先どのように変化していくのかは不明だ。
「あそこの丘の上なら、周りが見えるかもしれんな」
草に覆われた丘。あそこなら見通しもいいようだが、その丘に行くまでもちろん道など無い。藪が生い茂った木の間を抜けて進んで行くしかないようだ。
今手元にあるのは女神様にもらった、ナイフとショートソードだ。藪や小枝を払いながら進むには、このナイフでは少し短いか……。
「仕方ないな。このショートソードで木の枝を払いながら進んで行くか」
でもこんな大きな剣は扱ったことがない。俺は小さな頃に空手と剣道をやらされたが、竹刀や木刀とは勝手が違う。
一応腰に剣を差し、ショートソードを抜いてみるが、西洋の剣など触るのも初めてだ。なんという名の剣か知らんが、ピカピカに光った長さ80cmぐらいの片刃で幅広の剣だ。少し重いが、なんとか片手で扱えそうだな。
帰り道が分かるように、左右の枝を払いながら道なき道を木の根に躓きながら、何とか丘の上まで登ってきた。
「おお~、ここなら山の麓の様子がよく見えるぞ」
左手の方に小さな湖が見える。その近くには町のような物があるじゃないか。この世界にも人がいたんだな~、とホッとする。
麓の町の周りには畑か牧草地帯のような整備された緑地が見える。大勢の人が住んでいるんだろうな。
「町の周囲にあるのは城壁か? 建物も割と多いな」
遠くて細部まで見えんが、町からは街道のような道も見えるし、他にも町があって頻繁に行き来しているのかもしれん。
「高い建物は見えんな。生活水準は中世ぐらいの感じか? 知っているラノベでもそんな感じだったが、本当に異世界なのかね~」
山から湖に流れ込んでいる川も見えた。それなら、ここから左手に進めば川が見つかるかもしれんな。
やはりまずは水の確保だよな。サバイバルの基本だよ。そう思っていると、なんだか喉が渇いてきた。
「確か水筒のような物があったはずだが」
腰まである草を倒して土の上に敷き、座り込んで女神様にもらった肩掛けの鞄の中身を確かめてみる。
「おっと、これだな」
金属製の筒はやはり水筒で、その半分以上が凍っている冷たい水を蓋のコップに注ぐ。
「ん~。うまい!」
久しぶりに動かした体に染み渡るぜ。
そういや空気もうまいな。山の中だからか異世界で汚染されてないからか、前世の都会とは雲泥の差だ。こんな清々しい場所に来たのはいつ以来だろう。
しかしここで、のんびりとピクニック気分を味わっている余裕はないか。
もうそろそろ陽も傾いてきたし、これから先は明日にして一旦さっきの扉の所まで戻るか。
俺の感覚では日が沈むまで2時間以上あるようだが、余裕を持って行動しないと。この世界の1日が24時間かどうかも分からんしな。
今来た道を戻る途中、火を熾せるように枯れ枝も拾っていこう。帰りは早く、半時間も歩けば扉の前まで到着していた。
中に入り扉は少しだけ隙間を開け、光と空気を入れるようにして閉めておく。
少し落ち着いたところで、もう一度鞄の中を確認してみる。そういえば俺の私物のような物は何もなかったな。
携帯電話や時計のような物は一切無い。鞄の半分程を占める黒い布製の袋には、白い粉と黄色や緑色の四角い粒、乾燥野菜のような物が混ざっている。
「この粉は非常食のようだな。後は小さな金属の箱の中に医薬品か?」
薬のような物と包帯があった。鞄の中はサバイバルグッズが詰め込まれているようで、針と糸と布などもあったが、俺に裁縫などできるはずないじゃないかと胸を張る。
鞄に引っかけていたローブを着てみる。頭をすっぽり覆うフードが付いた、黒に近い濃い藍色のローブだ。
僅かにキラキラ光っているようにも見える。こんな上等なローブを用意して、女神様は俺を木こりにしたいのか魔法使いにしたいのか良く分からんな。
だが冷える夜にこれは助かると、ローブにくるまって横になってみる。クッション性もあるし、なかなかの着心地だ。
ふと上を見上げた。
俺は、ここから落ちて来たんだよな。登ればまた女神様に会えるのか?
いやこの急坂を上るのは無理だし、俺を異世界に突き落とした女神様がまだ居るとは思えん。
白い部屋から落とされた時、真っ暗な中に星のような光が通り過ぎて行くのが見えた。やはり別世界に放り出されたのだろう。
今日はあまりにも色々なことが起こり過ぎた。これから先、俺は生きていけるのだろうか? 家族は今頃どうしているだろう。
俺がいなくなって悲しんでいるだろうか。もしかしたら戻れる方法があるのかも……。
ウツラウツラ考えているうちに、いつの間にか深い眠りに落ちていた。
「イテテテ~。何の説明もなくこれかよ」
柔らかい土の上で助かったが、もっと優しく異世界に案内してもらいたいものだ。少し先には扉のようなものがあり、そこから光が漏れてきているようだな。
もらった鞄やら剣やらを抱えて扉の近くまで行く。扉は傾いていて下の方が少し土に埋もれていた。
僅かに開いた扉の隙間から、外の様子が垣間見える。
「森なのか? 木のようなものが何本も見えるが、ここは安全なのか?」
独りごちてみたが、誰からも返事はない。
ま~、そらそうか。これからは独りで頑張りなさいということだろうな。
でもよ~、女神様。この世界について、もう少し丁寧な説明があってもいいんじゃないのか。
まあ女神様の言うままに、勇者になって世界を救うなんて、まっぴらゴメンだけどな。
ぶつくさ言ってふて腐れてみたが、実際何もかもが分からないこの世界。一歩外に出てすぐ死ぬなんて事にならないように注意だけはしておかないとな。
斜めに傾いた2枚の扉、引き戸になっているが一方を少し引いてみると、堅いが何とか開きそうだ。少し体を出し周りの様子を観察してみる。
「ここは山の中か?」
扉のすぐ外は少し開けた平地のようだが、その先は下っていて木が段々に連なっている。
周りには動物や人などの気配はない。山の中だが鳥の声さえも聞こえず、静寂が広がっている。
まずはここを起点にして周りの様子を探って、ここがどんな世界なのかを把握しておかないと。
扉を押し開いて、警戒しつつ外に出てみる。
「下の方は木が邪魔で、よく見えんな」
後ろは遙か先に山の頂上が見えるが、相当に高い山のようだ。3000m級の山々なのか、連なっている山頂には雪が積もっているのが見える。
今の気候は春か秋のようで暑くも寒くもない感じではあるが、この先どのように変化していくのかは不明だ。
「あそこの丘の上なら、周りが見えるかもしれんな」
草に覆われた丘。あそこなら見通しもいいようだが、その丘に行くまでもちろん道など無い。藪が生い茂った木の間を抜けて進んで行くしかないようだ。
今手元にあるのは女神様にもらった、ナイフとショートソードだ。藪や小枝を払いながら進むには、このナイフでは少し短いか……。
「仕方ないな。このショートソードで木の枝を払いながら進んで行くか」
でもこんな大きな剣は扱ったことがない。俺は小さな頃に空手と剣道をやらされたが、竹刀や木刀とは勝手が違う。
一応腰に剣を差し、ショートソードを抜いてみるが、西洋の剣など触るのも初めてだ。なんという名の剣か知らんが、ピカピカに光った長さ80cmぐらいの片刃で幅広の剣だ。少し重いが、なんとか片手で扱えそうだな。
帰り道が分かるように、左右の枝を払いながら道なき道を木の根に躓きながら、何とか丘の上まで登ってきた。
「おお~、ここなら山の麓の様子がよく見えるぞ」
左手の方に小さな湖が見える。その近くには町のような物があるじゃないか。この世界にも人がいたんだな~、とホッとする。
麓の町の周りには畑か牧草地帯のような整備された緑地が見える。大勢の人が住んでいるんだろうな。
「町の周囲にあるのは城壁か? 建物も割と多いな」
遠くて細部まで見えんが、町からは街道のような道も見えるし、他にも町があって頻繁に行き来しているのかもしれん。
「高い建物は見えんな。生活水準は中世ぐらいの感じか? 知っているラノベでもそんな感じだったが、本当に異世界なのかね~」
山から湖に流れ込んでいる川も見えた。それなら、ここから左手に進めば川が見つかるかもしれんな。
やはりまずは水の確保だよな。サバイバルの基本だよ。そう思っていると、なんだか喉が渇いてきた。
「確か水筒のような物があったはずだが」
腰まである草を倒して土の上に敷き、座り込んで女神様にもらった肩掛けの鞄の中身を確かめてみる。
「おっと、これだな」
金属製の筒はやはり水筒で、その半分以上が凍っている冷たい水を蓋のコップに注ぐ。
「ん~。うまい!」
久しぶりに動かした体に染み渡るぜ。
そういや空気もうまいな。山の中だからか異世界で汚染されてないからか、前世の都会とは雲泥の差だ。こんな清々しい場所に来たのはいつ以来だろう。
しかしここで、のんびりとピクニック気分を味わっている余裕はないか。
もうそろそろ陽も傾いてきたし、これから先は明日にして一旦さっきの扉の所まで戻るか。
俺の感覚では日が沈むまで2時間以上あるようだが、余裕を持って行動しないと。この世界の1日が24時間かどうかも分からんしな。
今来た道を戻る途中、火を熾せるように枯れ枝も拾っていこう。帰りは早く、半時間も歩けば扉の前まで到着していた。
中に入り扉は少しだけ隙間を開け、光と空気を入れるようにして閉めておく。
少し落ち着いたところで、もう一度鞄の中を確認してみる。そういえば俺の私物のような物は何もなかったな。
携帯電話や時計のような物は一切無い。鞄の半分程を占める黒い布製の袋には、白い粉と黄色や緑色の四角い粒、乾燥野菜のような物が混ざっている。
「この粉は非常食のようだな。後は小さな金属の箱の中に医薬品か?」
薬のような物と包帯があった。鞄の中はサバイバルグッズが詰め込まれているようで、針と糸と布などもあったが、俺に裁縫などできるはずないじゃないかと胸を張る。
鞄に引っかけていたローブを着てみる。頭をすっぽり覆うフードが付いた、黒に近い濃い藍色のローブだ。
僅かにキラキラ光っているようにも見える。こんな上等なローブを用意して、女神様は俺を木こりにしたいのか魔法使いにしたいのか良く分からんな。
だが冷える夜にこれは助かると、ローブにくるまって横になってみる。クッション性もあるし、なかなかの着心地だ。
ふと上を見上げた。
俺は、ここから落ちて来たんだよな。登ればまた女神様に会えるのか?
いやこの急坂を上るのは無理だし、俺を異世界に突き落とした女神様がまだ居るとは思えん。
白い部屋から落とされた時、真っ暗な中に星のような光が通り過ぎて行くのが見えた。やはり別世界に放り出されたのだろう。
今日はあまりにも色々なことが起こり過ぎた。これから先、俺は生きていけるのだろうか? 家族は今頃どうしているだろう。
俺がいなくなって悲しんでいるだろうか。もしかしたら戻れる方法があるのかも……。
ウツラウツラ考えているうちに、いつの間にか深い眠りに落ちていた。
51
お気に入りに追加
968
あなたにおすすめの小説
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
転生錬金術師・葉菜花の魔石ごはん~食いしん坊王子様のお気に入り~
豆狸
ファンタジー
異世界に転生した葉菜花には前世の料理を再現するチートなスキルがあった!
食いしん坊の王国ラトニーで俺様王子様と残念聖女様を餌付けしながら、可愛い使い魔ラケル(モフモフわんこ)と一緒に頑張るよ♪
※基本のんびりスローライフ? で、たまに事件に関わります。
※本編は葉菜花の一人称、ときどき別視点の三人称です。
※ひとつの話の中で視点が変わるときは★、同じ視点で場面や時間が変わるときは☆で区切っています。
※20210114、11話内の神殿からもらったお金がおかしかったので訂正しました。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる