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[第二章完] 男の行方
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ーーー鬼は恐ろしい形相で男を睨み付ける
男は恐怖で身体が動かない
猫法師は静かに言う
「貴様は地獄行きだ…
それと教えてやるが貴様の選んだ掛軸は初めから白紙なのだよ…
地獄の番人が連れて行きたく現れたのだろう…」
男はガタガタと身を震わせ
「お金なら全部差し上げます…
親も大事にします…お願いです助けて…」
猫法師は
「貴様は魂を浄め、いつの日か生まれ変わり親に謝罪をしろ…」と言うと鬼達は男を連れて掛軸へ戻って行った。
誰もいない部屋で電話が鳴り響く
男の弟は親が退院して元気になった連絡だったがメールも返事がない為、心配になり男の部屋に行ったが部屋には誰もいない…
弟は部屋を見渡すと目を疑った
「あの掛軸見たことあるぞ…確か彼岸花が描かれた掛軸だ…何故ここに?」
弟は恐る恐る掛軸を開くと地獄絵図が描かれていた鬼達が亡者を戒める絵だ…
弟は兄である男が絵図の中にいるとは思いもせず掛軸を丸め「気のせいか」と呟いた
ーーー男は2度と弟の目の前に現れることはなかった…。
そして掛軸も消えた…。
ーーー
猫法師は今日も忙しく仕事をする
「ふぅ、ひと休みするか」と茶室で茶を立てる
あの掛軸を見ながら……。
男は恐怖で身体が動かない
猫法師は静かに言う
「貴様は地獄行きだ…
それと教えてやるが貴様の選んだ掛軸は初めから白紙なのだよ…
地獄の番人が連れて行きたく現れたのだろう…」
男はガタガタと身を震わせ
「お金なら全部差し上げます…
親も大事にします…お願いです助けて…」
猫法師は
「貴様は魂を浄め、いつの日か生まれ変わり親に謝罪をしろ…」と言うと鬼達は男を連れて掛軸へ戻って行った。
誰もいない部屋で電話が鳴り響く
男の弟は親が退院して元気になった連絡だったがメールも返事がない為、心配になり男の部屋に行ったが部屋には誰もいない…
弟は部屋を見渡すと目を疑った
「あの掛軸見たことあるぞ…確か彼岸花が描かれた掛軸だ…何故ここに?」
弟は恐る恐る掛軸を開くと地獄絵図が描かれていた鬼達が亡者を戒める絵だ…
弟は兄である男が絵図の中にいるとは思いもせず掛軸を丸め「気のせいか」と呟いた
ーーー男は2度と弟の目の前に現れることはなかった…。
そして掛軸も消えた…。
ーーー
猫法師は今日も忙しく仕事をする
「ふぅ、ひと休みするか」と茶室で茶を立てる
あの掛軸を見ながら……。
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