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第八章 国家エスカルド
二手
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ジョンは未だにジェイクに質問を続けている
「六番隊も裏切って居るって事は無いのか?」
「無いな……それなら五番隊の時の様に俺が気が付く」
「何だ自信満々だな、その五番隊が王女の呪いの件に関わってる事も知らなかった癖に」
「怪しい動きを感知するのは簡単だがその動きの詳細まで辿るには”少し”時間が掛かるんだ。組織というモノに無縁のお前には分からん事だろうが」
「じゃあ、一回目の外出の際に呪いを?」
「王宮騎士共が厳重に警備している時にか? ハッキリ言ってそちらの線も考え難い」
「王宮騎士とやらはお前達とはまた違う組織なのか? さっきから出てるが……」
「俺達の騎士団は主に城の外で活動する組織、王宮騎士は城の中で活動する組織だ。簡単に言うとな」
「そいつ等の中に裏切り者が居る可能性は?」
「さぁな、自分の組織を探るのとは勝手が違うからな、だがこれは憶測で確実な証拠は無いが俺は裏切り者は居ないと思って居る王宮騎士共も今躍起になって犯人を探ってる、それなのに裏切り者が居るのに気づかないとは考え辛い」
「王宮騎士のリーダーはまだフラッシュが担当しているのですか?」
ジェイクはその問いにコクリッと頷く
「それでは二手に別れましょう私はフラッシュに捜査状況を聞いて来ます。ジョン君とジェイクはドルグノの件を調べて下さい」
「捜査状況なんてそんな簡単に聞けるのか?」
「大丈夫です。任せて置いて下さい」
そしてガルスと別れた。目的も無く誰も居ない暗い狭い石畳の道を歩く二人
「魔法研究所とやらに侵入でもするか?」
「何の確証も無しに行くのは止めて置け、それに夜に外に出るのはそう簡単じゃない、なんせこの王都の門は全部閉まってるんだからな」
「じゃあ、出れないのか? 絶対に?」
「開けて貰う事も出来るが……」
「なら、問題無いな」
「”お前”はな」
「そういえば俺が捕まえたあの男の証言は取れたのか?」
「だんまりを決め込んでるから明日の朝、壁の外に連れて行って魔術を使って奴の頭の中を探る」
「そんな事出来るのか? 恐ろしいね、だがそれじゃ遅い、今日今すぐにでも見つけ出したいんだ。明日の朝じゃ遅すぎる」
「分かってる、だが残念ながら今すぐは無理だ。どうしてもな、だから別の手段で探るしかない」
「レイの方は?」
「奴はペラペラと物事を喋るが触らぬ神に祟りなしとか言って知らぬ存ぜぬだ」
頭を掻くジョン
「メイヴィスに頼むしかないか……」
「メイヴィス……? あぁ、あの子か、確かに頼りになりそうだな、今どこに居るんだ?」
「メイヴィス!」
そうジョンが後ろを振り向いて呼ぶと物陰に隠れていたメイヴィスが現れた。
魔法除去の結界の所為で今は魔法を上手く使えないので影の中には隠れられない
「……」
「ずっと俺達をつけてたのか……? 嘘だろ、気が付かなかったぜ?」
目の前にメイヴィスの気配に気が付かずショックを受けているジェイクが居るのでメイヴィスは喋らない喋れない
「この王都の近くに有るとかいう魔法研究所という施設を調べて貰いたい、施設は結界の外に有るからお前の無敵の魔法も使える、出来るだろ?」
今までの話は全て聞いていた。なのでコクコクと二度頷いた。
「問題はどうやって此処から出るか……だな、門は開けて貰えるんだったか?」
「仕方ねぇか、じゃあ南門に行くぞ」
ジョン達は南門に向かう
「六番隊も裏切って居るって事は無いのか?」
「無いな……それなら五番隊の時の様に俺が気が付く」
「何だ自信満々だな、その五番隊が王女の呪いの件に関わってる事も知らなかった癖に」
「怪しい動きを感知するのは簡単だがその動きの詳細まで辿るには”少し”時間が掛かるんだ。組織というモノに無縁のお前には分からん事だろうが」
「じゃあ、一回目の外出の際に呪いを?」
「王宮騎士共が厳重に警備している時にか? ハッキリ言ってそちらの線も考え難い」
「王宮騎士とやらはお前達とはまた違う組織なのか? さっきから出てるが……」
「俺達の騎士団は主に城の外で活動する組織、王宮騎士は城の中で活動する組織だ。簡単に言うとな」
「そいつ等の中に裏切り者が居る可能性は?」
「さぁな、自分の組織を探るのとは勝手が違うからな、だがこれは憶測で確実な証拠は無いが俺は裏切り者は居ないと思って居る王宮騎士共も今躍起になって犯人を探ってる、それなのに裏切り者が居るのに気づかないとは考え辛い」
「王宮騎士のリーダーはまだフラッシュが担当しているのですか?」
ジェイクはその問いにコクリッと頷く
「それでは二手に別れましょう私はフラッシュに捜査状況を聞いて来ます。ジョン君とジェイクはドルグノの件を調べて下さい」
「捜査状況なんてそんな簡単に聞けるのか?」
「大丈夫です。任せて置いて下さい」
そしてガルスと別れた。目的も無く誰も居ない暗い狭い石畳の道を歩く二人
「魔法研究所とやらに侵入でもするか?」
「何の確証も無しに行くのは止めて置け、それに夜に外に出るのはそう簡単じゃない、なんせこの王都の門は全部閉まってるんだからな」
「じゃあ、出れないのか? 絶対に?」
「開けて貰う事も出来るが……」
「なら、問題無いな」
「”お前”はな」
「そういえば俺が捕まえたあの男の証言は取れたのか?」
「だんまりを決め込んでるから明日の朝、壁の外に連れて行って魔術を使って奴の頭の中を探る」
「そんな事出来るのか? 恐ろしいね、だがそれじゃ遅い、今日今すぐにでも見つけ出したいんだ。明日の朝じゃ遅すぎる」
「分かってる、だが残念ながら今すぐは無理だ。どうしてもな、だから別の手段で探るしかない」
「レイの方は?」
「奴はペラペラと物事を喋るが触らぬ神に祟りなしとか言って知らぬ存ぜぬだ」
頭を掻くジョン
「メイヴィスに頼むしかないか……」
「メイヴィス……? あぁ、あの子か、確かに頼りになりそうだな、今どこに居るんだ?」
「メイヴィス!」
そうジョンが後ろを振り向いて呼ぶと物陰に隠れていたメイヴィスが現れた。
魔法除去の結界の所為で今は魔法を上手く使えないので影の中には隠れられない
「……」
「ずっと俺達をつけてたのか……? 嘘だろ、気が付かなかったぜ?」
目の前にメイヴィスの気配に気が付かずショックを受けているジェイクが居るのでメイヴィスは喋らない喋れない
「この王都の近くに有るとかいう魔法研究所という施設を調べて貰いたい、施設は結界の外に有るからお前の無敵の魔法も使える、出来るだろ?」
今までの話は全て聞いていた。なのでコクコクと二度頷いた。
「問題はどうやって此処から出るか……だな、門は開けて貰えるんだったか?」
「仕方ねぇか、じゃあ南門に行くぞ」
ジョン達は南門に向かう
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