80 / 101
第八章 国家エスカルド
交じらない道(ルート)
しおりを挟む
ジョンはゆっくりとシルフィアに近付く
「や、やめて来ないで! 大声を出すわよ!」
「今はお前を追い詰める為にこうゆっくりと歩いて居るがお前が大声を出した瞬間、お前の首を掻き斬る、お前の声を聞いてこちらに向かって来るであろう野郎共が来る三分の間に迅速にな、つまり今お前を護れる者は居ない、あいつらに出来る事はお前の死体を発見して「どうしてだ!? どうしてだ!?」と騒ぐ事だけ……クククッ金が有ってもそれを使うモノが頭が悪いとこうなるという典型だな、さてお前が幾ら叫ぼうが泣こうが何の意味も無いって事は分かったかな? 分かったなら右手を上げろ黙ってな」
震えながらシルフィアは右手を上げた。
「お利口さんだな、結構、では話を進めるぞ、俺は今からお前を脅す。良いな? 脅す」
「ひっ!?」
「怖いか? そりゃそうだよな、今までお前は絶対的上から人を見下し自分の手は汚さず他人に汚させ、自分の保身の為、部下をも使い捨てて来たんだからな、お嬢さん俺はな……安全地帯から無抵抗の人間をいたぶり笑い悦に浸る奴らを見ているとどうしようもないくらい尻に火を付けたくなる、悦に入り過ぎて緩みきったその顔が変わり自分の死を隣に感じ始めた時の表情をお前は知っているか? 絶景だぜ、そしてそいつらが俺に死に物狂いで攻撃してくるのさ、そいつも良い、そしてソイツは知る、今まで自分がふんぞり返る事が出来たのは相手が自分に何もしてこなかったからだとな、自分の力では何も出来ない金の使い方も碌に知らず無駄に金を消費するだけの存在だったと知るんだ」
ジョンはシルフィアの顔をジッと見る
「お前の顔を視るとクククッ堪らねぇな、どんなグラマー身体を持つ人間の身体よりも今のお前の顔の方が魅力的だぜ、美しいって奴だな」
ジョンの顔はこちらで来て今まで無い程生き生きとしている
「あと、勘違いしないでくれよ俺はマリア・ワルクルスの様にお前を説教しに来たんじゃない」
そう言ってジョンはシルフィアの前にとあるモノを投げつけるそれを受け取るシルフィア
それはこの家の家宝である拳ほど有るダイアモンド
「!?」
「苦労したぜ、お前の両親の寝室に侵入するのは……」
このダイアモンドはシルフィアの両親の寝室の金庫に入れられていた。
つまり此処にダイアモンドが有るという事はジョンがそこに入ったという事を示す。キルルの屋敷の攻略と同時進行でこちらの屋敷の攻略を進めていたのだ。
「侵入経路は完全に確保している、この屋敷への侵入は俺じゃなくても簡単にできる、脱出は無理だろうがな、だが十分だ。貴族嫌いの狂人共を此処に入れお前の両親や兄弟それにお前を殺させるには十分さ」
「男は恐らく惨殺されるだろう、いや時には物好きが居る者だからな……どうなるかは分からんか、まぁでも間違いないと言えるのはこの屋敷に居る人間という者は全て須らく人間というモノの形状を維持出来ていないだろう、お前のその毎日欠かさず手入れをしている髪の毛も肌も全て毟られる、お前が何時か夢見ているであろう素敵な王子様とは程遠い奴らに無様に犯され泣き叫ぶ、そんな夢の様な場面を想像してごらんよ? クククッ」
「強盗グループを作り出すのなんて簡単だ。なんせ志願したいやつは山ほど居るんだからな、それで俺がこの侵入経路を教える、警備を強化してたって無駄だぜ? なんせ、その警備の中にスパイが居るんだからな、もしこのスパイの事俺の事をお前が他人に話しても強盗グループはこの屋敷を襲撃する」
「な、何が望みなの!?」
「明日、全てを話せ、お前等がやって来た事を全て話し二度とあの学校には通わない事、誓え」
「俺はマリアお嬢様程優しく無い者でね、この侵入経路の事はマリアお嬢様にも話して置くもし俺が居なくなってもお前はマリアお嬢様に首根っこを掴まれている事を忘れるな、良いな?」
ジョン・ラムはマリア・ワルクルスとはまるで違う正反対の人間だ。解決方法も目的も違う、本来、相容れない関係
(これはマリアお嬢様から怒られるかね、完全なる命令違反だもんな、ナサルに命令違反するなと言って置きながら、失敬、自分でもうんざりする程俺は傲慢で身勝手な者でね……クククッ)
「や、やめて来ないで! 大声を出すわよ!」
「今はお前を追い詰める為にこうゆっくりと歩いて居るがお前が大声を出した瞬間、お前の首を掻き斬る、お前の声を聞いてこちらに向かって来るであろう野郎共が来る三分の間に迅速にな、つまり今お前を護れる者は居ない、あいつらに出来る事はお前の死体を発見して「どうしてだ!? どうしてだ!?」と騒ぐ事だけ……クククッ金が有ってもそれを使うモノが頭が悪いとこうなるという典型だな、さてお前が幾ら叫ぼうが泣こうが何の意味も無いって事は分かったかな? 分かったなら右手を上げろ黙ってな」
震えながらシルフィアは右手を上げた。
「お利口さんだな、結構、では話を進めるぞ、俺は今からお前を脅す。良いな? 脅す」
「ひっ!?」
「怖いか? そりゃそうだよな、今までお前は絶対的上から人を見下し自分の手は汚さず他人に汚させ、自分の保身の為、部下をも使い捨てて来たんだからな、お嬢さん俺はな……安全地帯から無抵抗の人間をいたぶり笑い悦に浸る奴らを見ているとどうしようもないくらい尻に火を付けたくなる、悦に入り過ぎて緩みきったその顔が変わり自分の死を隣に感じ始めた時の表情をお前は知っているか? 絶景だぜ、そしてそいつらが俺に死に物狂いで攻撃してくるのさ、そいつも良い、そしてソイツは知る、今まで自分がふんぞり返る事が出来たのは相手が自分に何もしてこなかったからだとな、自分の力では何も出来ない金の使い方も碌に知らず無駄に金を消費するだけの存在だったと知るんだ」
ジョンはシルフィアの顔をジッと見る
「お前の顔を視るとクククッ堪らねぇな、どんなグラマー身体を持つ人間の身体よりも今のお前の顔の方が魅力的だぜ、美しいって奴だな」
ジョンの顔はこちらで来て今まで無い程生き生きとしている
「あと、勘違いしないでくれよ俺はマリア・ワルクルスの様にお前を説教しに来たんじゃない」
そう言ってジョンはシルフィアの前にとあるモノを投げつけるそれを受け取るシルフィア
それはこの家の家宝である拳ほど有るダイアモンド
「!?」
「苦労したぜ、お前の両親の寝室に侵入するのは……」
このダイアモンドはシルフィアの両親の寝室の金庫に入れられていた。
つまり此処にダイアモンドが有るという事はジョンがそこに入ったという事を示す。キルルの屋敷の攻略と同時進行でこちらの屋敷の攻略を進めていたのだ。
「侵入経路は完全に確保している、この屋敷への侵入は俺じゃなくても簡単にできる、脱出は無理だろうがな、だが十分だ。貴族嫌いの狂人共を此処に入れお前の両親や兄弟それにお前を殺させるには十分さ」
「男は恐らく惨殺されるだろう、いや時には物好きが居る者だからな……どうなるかは分からんか、まぁでも間違いないと言えるのはこの屋敷に居る人間という者は全て須らく人間というモノの形状を維持出来ていないだろう、お前のその毎日欠かさず手入れをしている髪の毛も肌も全て毟られる、お前が何時か夢見ているであろう素敵な王子様とは程遠い奴らに無様に犯され泣き叫ぶ、そんな夢の様な場面を想像してごらんよ? クククッ」
「強盗グループを作り出すのなんて簡単だ。なんせ志願したいやつは山ほど居るんだからな、それで俺がこの侵入経路を教える、警備を強化してたって無駄だぜ? なんせ、その警備の中にスパイが居るんだからな、もしこのスパイの事俺の事をお前が他人に話しても強盗グループはこの屋敷を襲撃する」
「な、何が望みなの!?」
「明日、全てを話せ、お前等がやって来た事を全て話し二度とあの学校には通わない事、誓え」
「俺はマリアお嬢様程優しく無い者でね、この侵入経路の事はマリアお嬢様にも話して置くもし俺が居なくなってもお前はマリアお嬢様に首根っこを掴まれている事を忘れるな、良いな?」
ジョン・ラムはマリア・ワルクルスとはまるで違う正反対の人間だ。解決方法も目的も違う、本来、相容れない関係
(これはマリアお嬢様から怒られるかね、完全なる命令違反だもんな、ナサルに命令違反するなと言って置きながら、失敬、自分でもうんざりする程俺は傲慢で身勝手な者でね……クククッ)
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる