23 / 84
第二章10 『人魚姫と陸の王子とダゴンと円卓の騎士』
しおりを挟む
お姉ちゃんが仕事から帰ってくる深夜に、
本の文字を読むことはできない。
だから私が読んだ本の記憶した物語を、
アレンジして、お姉ちゃんと一緒の
布団の中で聞かせてあげるのだ。
「アリシア。この本のあらすじを教えてにへ~」
「うん。この物語はね、人魚姫っていう物語なの。ある人魚の国のお姫様がね、陸の国の人間の男の王子様に恋をしたの。だけど、人魚姫の足はお魚の尻尾で海から陸に上がることができなかったの」
「えぇ~。それじゃあ、人魚姫があんまりにへぇ………」
「うん。そうだね。お姉ちゃんの言う通り。だけど、そんな人魚姫のもとに、とっても心の優しい魔女さんが現れたの」
「それで! それで! もったいぶらずに続きを聞かせるにへぇ~!」
「その魔女さんはね。人魚姫に、人間のように陸で歩けるようにできるお薬をあげたの。そのお薬を飲んだら人魚の尻尾が人間の足になって、人間のように陸を自由に歩けるようになったんだよ」
「だけど、それじゃあ、人魚姫の海の家族や友達に会えなくなって寂しいにへぇ」
「お姉ちゃんの言う通り。普通の魔女が与えた魔法の薬だったらそうだったかもしれないね。でも、人魚姫が出会ったのは、真実の魔法を使う、本物の魔法使いだったの。だから、人魚姫は自分の足を尻尾に変えたり、人間の足にしたり自由にできたの。だから、海の友達とも家族ともいつでも会えたんだよ」
「魔法って素晴らしいにへっ! アリシアももっと勉強して魔法を使えるようになるにへぇ。それで、陸にあがったあとは、人魚姫はどうしたにへ?」
「陸にあがったら王子様に出会えたの。そしたら王子様は人魚姫に一目ぼれ。自分の妻になって欲しいってアプローチしたんだよ」
「男って本当そうにへ。結局は外見にへぇ~。きっと人魚姫だと知ったらびっくりして逃げて行くにへ。男はみんなそうにへぇ」
「ふふふ。でもこの王子様は違ったの。人魚姫が、自分は人間ではなく人魚なのだと告白したの。そうしたらそれで王子様は『それでも私は君を愛している。だから、結婚して欲しい』と強い言葉で宣言したの。その言葉を聞いた人魚姫は王子様の言葉が偽りのない真実の言葉だと分かったの。だから、涙を流しながら自分は海の国を統治するお姫様だっていうことを告白したの。だからあなたとは結婚をすることはできないと。当時は陸の国と海の国との間は軋轢があって冷戦状態だったの。だから、好きであってもお互いの立場があるから簡単に結婚というわけにはいかなかったの」
「まるで、以前聞かせてもらったロミオとジュリエットみたいにへぇ。そうしたら、王子様はどういったにへ? やっぱり諦めたにへ? この王子様、もしかしたら人魚に性的な興奮をおぼえる変態だったのかもしれないにへか? だからいきなり人魚姫にプロポーズしたんじゃないにへ?」
「普通の王子様だったかもしれないね。だけどこの王子様は、懐も広いし、それになによりとても頭が良かったの。それと……王子様は変態でもなかったの。その王子様の統治する陸の国は、ダゴンっていう悪の王が率いる、深きものどもの軍勢に苦しめられていたの。だからまずは二国間で対等な同盟関係を結ぼうってきりだしたの。結婚をする前に、まずは二国間の間にある分厚い壁を取り除こうとしたんだね」
「にへぇ~! 恋愛物語かと思ったら戦争物語だったにへぇ」
「実は、そうなの。人間と人魚の間には根深い軋轢があったから調整がいろいろ大変だったんだけど、人魚姫が親善大使として仲介に入り調整したのと、聡明な王子様が人魚姫の王を説得して二国間での対等な同盟関係と、対等貿易を行うことを記した二国間の調印式を行ったんだよ。盛大なパーティーだよ」
「すごいにへ。きっとそのパーティーは凄いパーティーだったにへ」
「うん。陸の王国側からは、いろんな種類のステーキや、10種のキノコのバターソテー、30種類の野菜を使った野菜スープといった料理が振るまわれ、海の王国側からは、キャビアのクラッカーや、新鮮なお刺身に、魚介のパエリアなんかを振るまったそうなの」
「ひえぇ。共食いにへぇ」
「………違うの。人魚の一族はお魚さんと同じ尻尾をしているけど、分類学上は人間なの。人間が進化の途上で、陸で生活することを選んだのが人間で、海で生活することを選んだのが人魚だから、お魚さんを食べても共食いにはならないんだよ」
「良かったにへぇ~。カニバリズムかと思ったにへぇ………。それでダイコンと不快な者どもはどうなったにへぇ?」
「ダゴンと、深き者ども、ね。彼らは悪知恵が働く狡猾な魔物。2カ国調印式のタイミングを狙って襲い、陸と海の王を同時に殺そうとしたんだね。ダゴン率いる深き者どもの軍勢、クラーケン、雲頭様、白鯨なんかが一気に調印式を行っている海のお城に攻め込んで来たんだよっ!」
「ひえぇ。それはやばいにへ。さすがに負けたにへ?」
「そこに真実の魔女が現れたの。そして魔女が掲げた杖が七色に光って、城にせめてきた悪い魔物を片っ端から焼き尽くしたの。実は、聡明な王子様が水面下で魔女と密約を交わしていたらしいんだけど。この内容は実はまだ明らかされてないの」
「王子様って凄いにへぇ。人形姫が一目ぼれするのも当然にへ。それでその戦争が終わった後はどうなったにへ?」
「王子様はその後人魚姫と結婚して、12人の子供たちを産んだんだよ。聡明な王子様と人魚姫との間に産まれた12の子供達が成長したのが、以前お姉ちゃんに話した円卓の騎士だよ。ちなみに、人魚と人間に入れ替れる薬はかなりの安価で市場に流通されるようになって、海の国と陸の国はとってもとっても仲良くなったの。」
「やったっー! ハッピーエンドにへぇ~。……………むにゃむにゃ」
「ふふふ。お姉ちゃん寝ちゃった。ダゴンがやられた仕返しにクトゥルフが円卓の騎士に復讐に来る話もしようと思ったんだけど、それはまた明日だね」
お姉ちゃんは、とても泣き上戸だ。以前、子供向けの物語を読み聞かせてあげたら、わんわん泣き出して止まらなくなったこともあった。だから、お姉ちゃんに物語を読んであげる時は今日の人魚姫の物語のように、途中からは私の創作で、みんなが幸せになる物語を読んであげるの。
****
ある日の夜。お姉ちゃんとお布団の中。
「本の世界はいいね。私達は遠くにはいけないけど、物語の世界であれば翼を広げてどこへでも飛んで行くことができる」
「にっひひひひ。いつかアリシアが読んでくれた、ヘンゼルとグレーテルの二人みたいに一緒に冒険の旅に出るにへ。きっと、外の世界は楽しいことでいっぱい! 美味しい食べ物だって、かっこいい王子様だってたくさんいるにへ。だからアリシアもその日を楽しみに待っているがよいにへぇ~!」
「お姉ちゃん…………本当にそんな日がくるのかな………。だって私たちはこの家の奴隷。行動の自由すらない。家の所有物。そんな私達が本当に冒険の旅になんて出れるのかな?」
「にっひひひひ。………信じる心が大切にへ。アリシアはなにも心配する必要はないにへ。すべてお姉ちゃんにまかせていれば大丈夫にへ! いざ旅に出た時に、文字が読めるアリシアの知識はめっちゃ重要になるにへ。だからお姉ちゃんが買ってきた本は真面目に読むにへっ! そしていつかはお姉ちゃんを養うにへぇ」
そういって、お姉ちゃんは笑いながらぐりぐりと、
私の頭を強く撫でる。
お姉ちゃんがいるときだけはここが、
屋根裏部屋であることを忘れられるのである。
本の文字を読むことはできない。
だから私が読んだ本の記憶した物語を、
アレンジして、お姉ちゃんと一緒の
布団の中で聞かせてあげるのだ。
「アリシア。この本のあらすじを教えてにへ~」
「うん。この物語はね、人魚姫っていう物語なの。ある人魚の国のお姫様がね、陸の国の人間の男の王子様に恋をしたの。だけど、人魚姫の足はお魚の尻尾で海から陸に上がることができなかったの」
「えぇ~。それじゃあ、人魚姫があんまりにへぇ………」
「うん。そうだね。お姉ちゃんの言う通り。だけど、そんな人魚姫のもとに、とっても心の優しい魔女さんが現れたの」
「それで! それで! もったいぶらずに続きを聞かせるにへぇ~!」
「その魔女さんはね。人魚姫に、人間のように陸で歩けるようにできるお薬をあげたの。そのお薬を飲んだら人魚の尻尾が人間の足になって、人間のように陸を自由に歩けるようになったんだよ」
「だけど、それじゃあ、人魚姫の海の家族や友達に会えなくなって寂しいにへぇ」
「お姉ちゃんの言う通り。普通の魔女が与えた魔法の薬だったらそうだったかもしれないね。でも、人魚姫が出会ったのは、真実の魔法を使う、本物の魔法使いだったの。だから、人魚姫は自分の足を尻尾に変えたり、人間の足にしたり自由にできたの。だから、海の友達とも家族ともいつでも会えたんだよ」
「魔法って素晴らしいにへっ! アリシアももっと勉強して魔法を使えるようになるにへぇ。それで、陸にあがったあとは、人魚姫はどうしたにへ?」
「陸にあがったら王子様に出会えたの。そしたら王子様は人魚姫に一目ぼれ。自分の妻になって欲しいってアプローチしたんだよ」
「男って本当そうにへ。結局は外見にへぇ~。きっと人魚姫だと知ったらびっくりして逃げて行くにへ。男はみんなそうにへぇ」
「ふふふ。でもこの王子様は違ったの。人魚姫が、自分は人間ではなく人魚なのだと告白したの。そうしたらそれで王子様は『それでも私は君を愛している。だから、結婚して欲しい』と強い言葉で宣言したの。その言葉を聞いた人魚姫は王子様の言葉が偽りのない真実の言葉だと分かったの。だから、涙を流しながら自分は海の国を統治するお姫様だっていうことを告白したの。だからあなたとは結婚をすることはできないと。当時は陸の国と海の国との間は軋轢があって冷戦状態だったの。だから、好きであってもお互いの立場があるから簡単に結婚というわけにはいかなかったの」
「まるで、以前聞かせてもらったロミオとジュリエットみたいにへぇ。そうしたら、王子様はどういったにへ? やっぱり諦めたにへ? この王子様、もしかしたら人魚に性的な興奮をおぼえる変態だったのかもしれないにへか? だからいきなり人魚姫にプロポーズしたんじゃないにへ?」
「普通の王子様だったかもしれないね。だけどこの王子様は、懐も広いし、それになによりとても頭が良かったの。それと……王子様は変態でもなかったの。その王子様の統治する陸の国は、ダゴンっていう悪の王が率いる、深きものどもの軍勢に苦しめられていたの。だからまずは二国間で対等な同盟関係を結ぼうってきりだしたの。結婚をする前に、まずは二国間の間にある分厚い壁を取り除こうとしたんだね」
「にへぇ~! 恋愛物語かと思ったら戦争物語だったにへぇ」
「実は、そうなの。人間と人魚の間には根深い軋轢があったから調整がいろいろ大変だったんだけど、人魚姫が親善大使として仲介に入り調整したのと、聡明な王子様が人魚姫の王を説得して二国間での対等な同盟関係と、対等貿易を行うことを記した二国間の調印式を行ったんだよ。盛大なパーティーだよ」
「すごいにへ。きっとそのパーティーは凄いパーティーだったにへ」
「うん。陸の王国側からは、いろんな種類のステーキや、10種のキノコのバターソテー、30種類の野菜を使った野菜スープといった料理が振るまわれ、海の王国側からは、キャビアのクラッカーや、新鮮なお刺身に、魚介のパエリアなんかを振るまったそうなの」
「ひえぇ。共食いにへぇ」
「………違うの。人魚の一族はお魚さんと同じ尻尾をしているけど、分類学上は人間なの。人間が進化の途上で、陸で生活することを選んだのが人間で、海で生活することを選んだのが人魚だから、お魚さんを食べても共食いにはならないんだよ」
「良かったにへぇ~。カニバリズムかと思ったにへぇ………。それでダイコンと不快な者どもはどうなったにへぇ?」
「ダゴンと、深き者ども、ね。彼らは悪知恵が働く狡猾な魔物。2カ国調印式のタイミングを狙って襲い、陸と海の王を同時に殺そうとしたんだね。ダゴン率いる深き者どもの軍勢、クラーケン、雲頭様、白鯨なんかが一気に調印式を行っている海のお城に攻め込んで来たんだよっ!」
「ひえぇ。それはやばいにへ。さすがに負けたにへ?」
「そこに真実の魔女が現れたの。そして魔女が掲げた杖が七色に光って、城にせめてきた悪い魔物を片っ端から焼き尽くしたの。実は、聡明な王子様が水面下で魔女と密約を交わしていたらしいんだけど。この内容は実はまだ明らかされてないの」
「王子様って凄いにへぇ。人形姫が一目ぼれするのも当然にへ。それでその戦争が終わった後はどうなったにへ?」
「王子様はその後人魚姫と結婚して、12人の子供たちを産んだんだよ。聡明な王子様と人魚姫との間に産まれた12の子供達が成長したのが、以前お姉ちゃんに話した円卓の騎士だよ。ちなみに、人魚と人間に入れ替れる薬はかなりの安価で市場に流通されるようになって、海の国と陸の国はとってもとっても仲良くなったの。」
「やったっー! ハッピーエンドにへぇ~。……………むにゃむにゃ」
「ふふふ。お姉ちゃん寝ちゃった。ダゴンがやられた仕返しにクトゥルフが円卓の騎士に復讐に来る話もしようと思ったんだけど、それはまた明日だね」
お姉ちゃんは、とても泣き上戸だ。以前、子供向けの物語を読み聞かせてあげたら、わんわん泣き出して止まらなくなったこともあった。だから、お姉ちゃんに物語を読んであげる時は今日の人魚姫の物語のように、途中からは私の創作で、みんなが幸せになる物語を読んであげるの。
****
ある日の夜。お姉ちゃんとお布団の中。
「本の世界はいいね。私達は遠くにはいけないけど、物語の世界であれば翼を広げてどこへでも飛んで行くことができる」
「にっひひひひ。いつかアリシアが読んでくれた、ヘンゼルとグレーテルの二人みたいに一緒に冒険の旅に出るにへ。きっと、外の世界は楽しいことでいっぱい! 美味しい食べ物だって、かっこいい王子様だってたくさんいるにへ。だからアリシアもその日を楽しみに待っているがよいにへぇ~!」
「お姉ちゃん…………本当にそんな日がくるのかな………。だって私たちはこの家の奴隷。行動の自由すらない。家の所有物。そんな私達が本当に冒険の旅になんて出れるのかな?」
「にっひひひひ。………信じる心が大切にへ。アリシアはなにも心配する必要はないにへ。すべてお姉ちゃんにまかせていれば大丈夫にへ! いざ旅に出た時に、文字が読めるアリシアの知識はめっちゃ重要になるにへ。だからお姉ちゃんが買ってきた本は真面目に読むにへっ! そしていつかはお姉ちゃんを養うにへぇ」
そういって、お姉ちゃんは笑いながらぐりぐりと、
私の頭を強く撫でる。
お姉ちゃんがいるときだけはここが、
屋根裏部屋であることを忘れられるのである。
0
お気に入りに追加
217
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺若葉
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる