47 / 55
第48話『惨めでも、負けられない!』
しおりを挟む
「アリア? これは……、死にかけた僕の、幻覚か? ははっ……。僕は、クロノに殺されたのか。……親友のクロノに、……不意打ちをくらい……僕は、死ぬのか……僕が、神に選ばれた……勇者、シンが……友達に殺されるのか……ツラすぎる……」
すごい死にそうな感じで弱音を吐いているが、あばら骨を折ったくらいだ。痛いだろう。だけど絶対に死にはしない。内臓も破れてないし。
まあ、少なくとも、聖剣で背後から刺し貫かれ、奈落に突き落とされるよりは、痛くないと思うぞ?
「アリアは、ホンモノよっ。シンがちょー情けないから来ちゃったっ。楽園から」
「アリア……君は、……無理言うよ。僕は、こんな状態だってのに……」
シンは、目の前にあらわれたアリアの姿に、涙をこぼしながら、笑っている。きっといろんな感情がぐちゃぐちゃになってるんだろう。
涙を流しているのは、アリアとの奇跡の再開に感極まっているからで、俺に蹴られ、折れたあばら骨が痛くて泣いているんじゃない。…………。たぶん。そうだと、信じたい!
「シン、それでも、勝って! アリアのために! だって、シンはアリアの白馬に乗った王子さま勇者シンなんでしょ? がんばれ! がんばれ! がんばれっ!」
シンは、アリアの声援を受け、歯を食いしばりながら、聖剣カリバーンを杖代わりに、よろよろと、立ち上がる。男としての意地を見せたな、シン。
「クロノ。悪いな……。僕は、格の高い、高潔で、至高の勇者として君と戦おうとしていた。だが、それでは君には勝てないようだ。僕は、平民の流儀にあわせ、騎士道精神をかなぐり捨てるッ! まったく、いさぎよくないが、僕は……それでも、君に勝つッ!! ! なぜなら僕は神に選ばれた王子さま勇者シン、だから!」
日に二度敗れるバカがいるか? はい、います。俺の目のまえに。二度どころか、ゾンビのように無限に立ち上がってくるホラー野郎が、シンです。ちなみに、自己アピールで主張していた騎士道精神ですが、……シン、もとから備えあわせておりませんでしたなぁ。
完全に。幼いころ木の枝で決闘ゴッコをしていた頃から、シンは、土をケリあげて目つぶししてくるわ、〈飛翔剣〉とか言って木の枝を思いっきり投げつけてくるわ、〈飛石剣〉とか言って、石を投げてきたからな。……騎士道精神って何だろうね?
「うるせぇ。昔から潔さなんてカケラもなかっただろ。わかったよ。おまえにゃ言葉でも、雷術でみんなの心を束ねて伝えても意味がない、悟った! 何度でも殴って、完膚なきまで、力でねじ伏せッ! 馬鹿なおまえを止めてやるッ!!!」
空からパタパタと舞い降りる俺の妻。ルルだ。俺のとなりに並び立つ。とてもかわいい、メイド服の俺の嫁。圧倒的に格が高い、始祖吸血鬼の奥様だ! ルルは、人差し指をシンとアリアに突きつけ、高らかに笑う。
「ふふふっ! 勝つじゃと? ! 笑止千万なのじゃなっ、そんなことは絶対に不可能じゃからの。わらわの、旦那さまこそ世界、宇宙、神をも超える、真の超最強! なのじゃからなっ! 誰であろうと、絶対に超負けるはずがないのじゃっ!」
サンキュー、ルル。どうだ、シン。これが俺の妻、ルルだ!
「つーわけだ。俺も負けられねぇのさ! ルルの前で、ダセェ姿は見せられねぇからなッ! おまえの妹のために、接待で、わざと負けてやることはできねぇってこった。じゃぁ、続けるぞッ! シン!」
シンが、ワナワナと震えている。武者震いだろうか? いいぜ、何度でも来い、俺が何度でもおまえをノシてやる! ――シンが、歯をむき出しにし、月夜に吼える!
「クククククッ、……クロ、クロ、クロノ、クロノぉおおあああああッッッ!!!! おまえの妹と、リリムは、僕のお嫁さんだぁあああああッッッっっっ!!!!! 君はッ!!!!!!! 君はァアアアアアアアアッッッ!!! 寝取ったのかッ!!! ぼッ、僕の、お、お嫁さんをッッッ!! !! 僕は、生まれてはじめてキレたッッッッッッ!!! うおおおおォオオオッッッ!!!!! 絶対に許さッッッないッ!!!!!!! が、ガらあああぁあああアアァアアアアアッッッ!!!!」
シンの獣の咆哮。――大気が、震える。すざましい圧。青い瞳の瞳孔が、真ん中から縦に、パカッと裂けた。ケモノの瞳。もうさ、バケモンじゃん。魔眼とか関係ないヤツだ。
シン、おまえさぁ、覚醒するタイミング間違えているだろ? 明らかに。おまえの妹のアリアがあらわれた時に、覚醒してくれ。頼むから。俺なんて、妹のアリアとシンの奇跡の再開に、もらい泣きしそうになったのに!
俺の感動を返せ! まあ、無理か。おまえは、〈空気が読めない〉ユニークスキルの持ち主なんだよ。知らんが。ルルなんて超ビビって、俺の後ろに隠れちゃた。たぶん漏らしてる。
「……はぁ。せっかくアリアが来たのに、失礼しちゃうわ。シンにはきつーいオシオキが必要ね。ゲンコツよ。女神のゲンコツは星をも砕いちゃうんだからっ」
だが、これは、……この圧は……ヤベェ。だが、ここで圧に押し負けるのはダセェ。俺の勝利を信じ、見守るルルがいるのだから。俺も見栄を切ってやる!
「へっ! 違うねッ! 俺は、この世界一かわいい、俺の嫁、ルルを、寝取ったんじゃねぇッ! めとったッ! つまり、正式に結婚してるぜッ!! ! 来いよ! 何度だって、おまえをぶっ飛ばしてやるさッ!!!!」
すごい死にそうな感じで弱音を吐いているが、あばら骨を折ったくらいだ。痛いだろう。だけど絶対に死にはしない。内臓も破れてないし。
まあ、少なくとも、聖剣で背後から刺し貫かれ、奈落に突き落とされるよりは、痛くないと思うぞ?
「アリアは、ホンモノよっ。シンがちょー情けないから来ちゃったっ。楽園から」
「アリア……君は、……無理言うよ。僕は、こんな状態だってのに……」
シンは、目の前にあらわれたアリアの姿に、涙をこぼしながら、笑っている。きっといろんな感情がぐちゃぐちゃになってるんだろう。
涙を流しているのは、アリアとの奇跡の再開に感極まっているからで、俺に蹴られ、折れたあばら骨が痛くて泣いているんじゃない。…………。たぶん。そうだと、信じたい!
「シン、それでも、勝って! アリアのために! だって、シンはアリアの白馬に乗った王子さま勇者シンなんでしょ? がんばれ! がんばれ! がんばれっ!」
シンは、アリアの声援を受け、歯を食いしばりながら、聖剣カリバーンを杖代わりに、よろよろと、立ち上がる。男としての意地を見せたな、シン。
「クロノ。悪いな……。僕は、格の高い、高潔で、至高の勇者として君と戦おうとしていた。だが、それでは君には勝てないようだ。僕は、平民の流儀にあわせ、騎士道精神をかなぐり捨てるッ! まったく、いさぎよくないが、僕は……それでも、君に勝つッ!! ! なぜなら僕は神に選ばれた王子さま勇者シン、だから!」
日に二度敗れるバカがいるか? はい、います。俺の目のまえに。二度どころか、ゾンビのように無限に立ち上がってくるホラー野郎が、シンです。ちなみに、自己アピールで主張していた騎士道精神ですが、……シン、もとから備えあわせておりませんでしたなぁ。
完全に。幼いころ木の枝で決闘ゴッコをしていた頃から、シンは、土をケリあげて目つぶししてくるわ、〈飛翔剣〉とか言って木の枝を思いっきり投げつけてくるわ、〈飛石剣〉とか言って、石を投げてきたからな。……騎士道精神って何だろうね?
「うるせぇ。昔から潔さなんてカケラもなかっただろ。わかったよ。おまえにゃ言葉でも、雷術でみんなの心を束ねて伝えても意味がない、悟った! 何度でも殴って、完膚なきまで、力でねじ伏せッ! 馬鹿なおまえを止めてやるッ!!!」
空からパタパタと舞い降りる俺の妻。ルルだ。俺のとなりに並び立つ。とてもかわいい、メイド服の俺の嫁。圧倒的に格が高い、始祖吸血鬼の奥様だ! ルルは、人差し指をシンとアリアに突きつけ、高らかに笑う。
「ふふふっ! 勝つじゃと? ! 笑止千万なのじゃなっ、そんなことは絶対に不可能じゃからの。わらわの、旦那さまこそ世界、宇宙、神をも超える、真の超最強! なのじゃからなっ! 誰であろうと、絶対に超負けるはずがないのじゃっ!」
サンキュー、ルル。どうだ、シン。これが俺の妻、ルルだ!
「つーわけだ。俺も負けられねぇのさ! ルルの前で、ダセェ姿は見せられねぇからなッ! おまえの妹のために、接待で、わざと負けてやることはできねぇってこった。じゃぁ、続けるぞッ! シン!」
シンが、ワナワナと震えている。武者震いだろうか? いいぜ、何度でも来い、俺が何度でもおまえをノシてやる! ――シンが、歯をむき出しにし、月夜に吼える!
「クククククッ、……クロ、クロ、クロノ、クロノぉおおあああああッッッ!!!! おまえの妹と、リリムは、僕のお嫁さんだぁあああああッッッっっっ!!!!! 君はッ!!!!!!! 君はァアアアアアアアアッッッ!!! 寝取ったのかッ!!! ぼッ、僕の、お、お嫁さんをッッッ!! !! 僕は、生まれてはじめてキレたッッッッッッ!!! うおおおおォオオオッッッ!!!!! 絶対に許さッッッないッ!!!!!!! が、ガらあああぁあああアアァアアアアアッッッ!!!!」
シンの獣の咆哮。――大気が、震える。すざましい圧。青い瞳の瞳孔が、真ん中から縦に、パカッと裂けた。ケモノの瞳。もうさ、バケモンじゃん。魔眼とか関係ないヤツだ。
シン、おまえさぁ、覚醒するタイミング間違えているだろ? 明らかに。おまえの妹のアリアがあらわれた時に、覚醒してくれ。頼むから。俺なんて、妹のアリアとシンの奇跡の再開に、もらい泣きしそうになったのに!
俺の感動を返せ! まあ、無理か。おまえは、〈空気が読めない〉ユニークスキルの持ち主なんだよ。知らんが。ルルなんて超ビビって、俺の後ろに隠れちゃた。たぶん漏らしてる。
「……はぁ。せっかくアリアが来たのに、失礼しちゃうわ。シンにはきつーいオシオキが必要ね。ゲンコツよ。女神のゲンコツは星をも砕いちゃうんだからっ」
だが、これは、……この圧は……ヤベェ。だが、ここで圧に押し負けるのはダセェ。俺の勝利を信じ、見守るルルがいるのだから。俺も見栄を切ってやる!
「へっ! 違うねッ! 俺は、この世界一かわいい、俺の嫁、ルルを、寝取ったんじゃねぇッ! めとったッ! つまり、正式に結婚してるぜッ!! ! 来いよ! 何度だって、おまえをぶっ飛ばしてやるさッ!!!!」
1
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

聖剣が最強の世界で、少年は弓に愛される~封印された魔王がくれた力で聖剣士たちを援護します~
さとう
ファンタジー
かつて、四人の魔王が率いる魔族との戦争に敗れて住む地の大半を失った人間たちは、残された土地を七分割し、人間を創造した女神が鍛えし七本の聖剣を『守護聖剣』として、それぞれの大地を守って過ごしてきた。
女神が残した七本の聖剣を模倣して作られた数多の『模造聖剣』……これを手に、人類は今も襲い来る魔族たちと戦いながら暮らしていた。
模造聖剣に選ばれし剣士を『聖剣士』と言い、七つの国最大である『トラビア王国』に作られた『聖剣レジェンディア学園』で武を、剣を学ぶ。
かつて、『聖剣王』と呼ばれた伝説の聖剣士、エドワード・ティラユール。
そのティラユールの血を引く一人の少年、ロイ……彼は、剣の才能というものに全く恵まれず、素振りすらまともにできない『落ちこぼれ』だった。
だが、ロイは諦めずに剣を振った。共に聖剣士になると誓った幼馴染、エレノアのために。
でも───やはりロイは、落ちこぼれのまま。後から剣を習い始めたエレノアにさえ負け続け、父からは「出来損ない」と言われ続ける。
それでも聖剣士になることを諦めきれず……一年に一度開催される『聖剣選抜の儀』に望む。
ここで、自分に適合する模造聖剣を手に入れる。聖剣を手に入れさえすれば、聖剣士になれる。
そう思い参加した『聖剣選抜の儀』で……ロイが手に入れたのは、粗末な木刀。
不殺の聖剣と呼ばれた、ただの木刀だった。
それに対し、幼馴染のエレノアが適合したのは……長らく適合者がいなかった、七本の聖剣の一つ。『炎聖剣フェニキア』
ロイは、聖剣士になる夢をあきらめかけた。
そんなある日だった。
「狩りにでも行くか……」
生きるためでもあり、ロイの趣味でもあった『狩り』
弓で獲物を射る、なんてことの狩りなのだが……ロイが見せたのは、数キロ先から正確に獲物の急所を射抜く、神技級の『弓技』だった。
聖剣こそ至上の世界で、神技の如き弓を使う少年、ロイ。
聖剣士にはなれない。でも……それ以上になれる。
『お前しかいない』
「え?」
そんなロイを認め、『不殺の聖剣』と呼ばれた粗末な木刀が真の力を発揮する。
それは、人間を滅ぼしかけた四人の魔王たちが恐れた、『五番目の魔王』だった。
これは、聖剣士になりたかったけど弓矢に愛された少年と、四人の魔王に封じられた最強最悪の魔王が、世界を救う物語。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる