25 / 55
第25話『怪盗クロトカゲ』
しおりを挟む
「大監獄。ダンジョンコアがなければ恐れるにたらずだよ」
大監獄の最下層にある、地底牢獄。 そこがこの大監獄のフクロコウジ。 そこに私を追いつめればクロトカゲは袋のネズミ。
「と、でも考えているのだろうな。だが、甘いぞ」
追いつめられているのではない。いたずらに下へ下へと進んでいるわけではないさ。 そこが、私のむかうべき場所だからだ。逃げているのではなく目的地へ進んでいるのだ。
「隠し通路がそこにあるのだよ」
地底牢獄。規格外の罪人が収容されている牢獄。 冷たく、光がささない、完全な暗闇。 常人は3日もたずに発狂する。
「いまいましい場所だ。怨嗟の声が聞こえてくるかのようだ」
ここでの非人道的な行いは明るみにでることはない。 すべて闇のなかでうまれ、闇の中にほうむりさられる。
「私のおおくの同志たちがここで命を散らせたよ」
隠し通路まで、あともう少しだ。 もはやこの時点で逃走は完全に成功した。 王都の星、クロトカゲが盗ませてもらった。
「なんだ、あの異様な牢獄は」
世界で最も頑丈なアダマンタイト鋼で作られたオリ。 大悪魔でも封印しているのだろうか。 錠前の数は30といったところか。
「おもしろい。その挑戦うけさせてもらおうか」
ふむ。なるほど、なかなかに手強い。だが、鍵である以上は必ず開くことができるはずだ。 私に盗みだせぬものなどはないさ。
「ほう。貴様は、王都を騒がせた悪逆勇者ではないか」
過剰なまでの拘束着を着させられた男が居た。まるで彫像のように美しく完成された美の体現。完全に均整のとれた理想的なつらがまえ。金色の髪に、憂いをおびた口元。
「なるほど。人の到達点と言われるだけのことはあるよ」
まるで封印されているかのような厳重さ。 勇者でありながら、悪に堕ちた男。
「貴様が、悪逆の勇者だな」
「うん。ボクは、シン。勇者だ。正義のねっ!」
どうやら寝ていたようだな。鎖につるされたまま熟睡とは、おそれいる。 このような状況でも取り乱さぬとは。さすがは勇者といったところか。
「貴様、その瞳は、……いったい何だ?」
「ん? キレイだろ。ボクの目。青いんだよ」
宝石のように透きとおった青い瞳に、五芒星。 コヤツ、……魔眼の持ち主か。 だが、五芒星の魔眼など聞いたことがない。
そもそも魔眼を持ってうまれた赤子は贄に捧げられる定め。 この年齢まで生かされていること自体、ありえぬことだ。
そのような魔眼の持ち主が勇者になれるはずがない。 だが……。もしも、……そうである、ならば。
「この世界にこれ以上の至宝など、ありはしないよ」
「ん? どうしたの」
「勇者よ。貴様を盗ませてもらうぞ」
「盗む? でもさぁ、ムリじゃない? 拘束具、超硬いよっ」
魔法を拒絶するオリハルコン鋼製の12の鎖で拘束。まるで財宝でも守っているかのような厳重さだ。パチンッ、指を弾く。勇者を拘束する鎖が砕けちる。
「おっ。やるじゃん。どうやったの? 有能だね」
「お初にお目にかかる。私はクロトカゲ。怪盗だ」
「おなじクロでも、クロノと大違い。まるで手品だ」
思わぬひろい物だ。幸先がよいぞ。クロノ、とやらがなにものかは知らぬが。 王都の星に、魔眼持ちの勇者。一夜のうちに至高の宝を二つも得られるとはな。
「貴様、なぜ笑いながら涙をながす」
「あらま。なんでだろね? ははっ」
へらへらした顔で涙を流す。異様な光景だ。理解はできぬよ。だが、それで良い。こやつも壊れているのかもしれぬな。ならばなおさらこちら側の人間だ。
「勇者よ、逃げるぞ。看守たちの足音が近い。猶予はないぞ」
「おっけー! 善はいそげだねっ!」
アヤツの瞳に浮かんでいた五芒星は、いつの間にか消えている。 今はただの青い瞳だ。 いったい、なにが起こっているのだ。 考えてもせんないことか。あとまわしだ。
「ああ。それじゃっ、となりの牢の女の子もつれてってよ」
「隣の牢だと? ふむ。そのような者は見かけなかったがな」
誰もいなかったはずだ。人の気配がなかった。だがあるいは。
「ごめんだけどさ。ためしにもう一度見てみてよ。居るからさ」
確かに、そこに居た。 影に隠れていて見落としてしまったのか。 知らぬうちに集中を欠いていたか。 私としたことが、よくない傾向だ。
「ね。居たでしょ?」
「ああ。居たぞ。安心しろ。少女は確保した」
ずいぶんと影が薄い少女だ。いまは死んだように、眠っている。気配を消す能力を持っているのだろうか。ならば、この少女にも使い道があるやもしれぬ。ついでに盗ませてもらおうか。
「勇者よ。この少女は、いったい貴様のなんなのだ?」
「たまたまとなりの牢にいた子だよ。マリアっていう子だ」
「マリアか。よい名だ。この少女は貴様の仲間か?」
「いや、ぜんぜん、他人っ! ここさぁ、まっくらっしょ?」
「うむ。そうだな、ここはかんぜんな暗闇だ。それがどうした」
「だからさぁ。することないし話し相手になってもらってたんだぁ」
「ふむ。そうか。はなし相手がいてよかったな」
「だねっ! んじゃっ、マリア背負ってスタコラサッサだっ!」
つま先で二回床を叩く。足元の空間がゆがむ。偽装をはぎ取ったのだ。床がくずれ落ち、通路があらわれる。
「隠し通路だ。行くぞ。勇者よ」
「行くって。どこへさぁ?」
私が用意していた隠し通路だ。 その出口はアジトへと通じている。 追っ手にはこの入口を認識することすらできぬだろう。
「招待しよう、クロトカゲのアジトへと」
大監獄の最下層にある、地底牢獄。 そこがこの大監獄のフクロコウジ。 そこに私を追いつめればクロトカゲは袋のネズミ。
「と、でも考えているのだろうな。だが、甘いぞ」
追いつめられているのではない。いたずらに下へ下へと進んでいるわけではないさ。 そこが、私のむかうべき場所だからだ。逃げているのではなく目的地へ進んでいるのだ。
「隠し通路がそこにあるのだよ」
地底牢獄。規格外の罪人が収容されている牢獄。 冷たく、光がささない、完全な暗闇。 常人は3日もたずに発狂する。
「いまいましい場所だ。怨嗟の声が聞こえてくるかのようだ」
ここでの非人道的な行いは明るみにでることはない。 すべて闇のなかでうまれ、闇の中にほうむりさられる。
「私のおおくの同志たちがここで命を散らせたよ」
隠し通路まで、あともう少しだ。 もはやこの時点で逃走は完全に成功した。 王都の星、クロトカゲが盗ませてもらった。
「なんだ、あの異様な牢獄は」
世界で最も頑丈なアダマンタイト鋼で作られたオリ。 大悪魔でも封印しているのだろうか。 錠前の数は30といったところか。
「おもしろい。その挑戦うけさせてもらおうか」
ふむ。なるほど、なかなかに手強い。だが、鍵である以上は必ず開くことができるはずだ。 私に盗みだせぬものなどはないさ。
「ほう。貴様は、王都を騒がせた悪逆勇者ではないか」
過剰なまでの拘束着を着させられた男が居た。まるで彫像のように美しく完成された美の体現。完全に均整のとれた理想的なつらがまえ。金色の髪に、憂いをおびた口元。
「なるほど。人の到達点と言われるだけのことはあるよ」
まるで封印されているかのような厳重さ。 勇者でありながら、悪に堕ちた男。
「貴様が、悪逆の勇者だな」
「うん。ボクは、シン。勇者だ。正義のねっ!」
どうやら寝ていたようだな。鎖につるされたまま熟睡とは、おそれいる。 このような状況でも取り乱さぬとは。さすがは勇者といったところか。
「貴様、その瞳は、……いったい何だ?」
「ん? キレイだろ。ボクの目。青いんだよ」
宝石のように透きとおった青い瞳に、五芒星。 コヤツ、……魔眼の持ち主か。 だが、五芒星の魔眼など聞いたことがない。
そもそも魔眼を持ってうまれた赤子は贄に捧げられる定め。 この年齢まで生かされていること自体、ありえぬことだ。
そのような魔眼の持ち主が勇者になれるはずがない。 だが……。もしも、……そうである、ならば。
「この世界にこれ以上の至宝など、ありはしないよ」
「ん? どうしたの」
「勇者よ。貴様を盗ませてもらうぞ」
「盗む? でもさぁ、ムリじゃない? 拘束具、超硬いよっ」
魔法を拒絶するオリハルコン鋼製の12の鎖で拘束。まるで財宝でも守っているかのような厳重さだ。パチンッ、指を弾く。勇者を拘束する鎖が砕けちる。
「おっ。やるじゃん。どうやったの? 有能だね」
「お初にお目にかかる。私はクロトカゲ。怪盗だ」
「おなじクロでも、クロノと大違い。まるで手品だ」
思わぬひろい物だ。幸先がよいぞ。クロノ、とやらがなにものかは知らぬが。 王都の星に、魔眼持ちの勇者。一夜のうちに至高の宝を二つも得られるとはな。
「貴様、なぜ笑いながら涙をながす」
「あらま。なんでだろね? ははっ」
へらへらした顔で涙を流す。異様な光景だ。理解はできぬよ。だが、それで良い。こやつも壊れているのかもしれぬな。ならばなおさらこちら側の人間だ。
「勇者よ、逃げるぞ。看守たちの足音が近い。猶予はないぞ」
「おっけー! 善はいそげだねっ!」
アヤツの瞳に浮かんでいた五芒星は、いつの間にか消えている。 今はただの青い瞳だ。 いったい、なにが起こっているのだ。 考えてもせんないことか。あとまわしだ。
「ああ。それじゃっ、となりの牢の女の子もつれてってよ」
「隣の牢だと? ふむ。そのような者は見かけなかったがな」
誰もいなかったはずだ。人の気配がなかった。だがあるいは。
「ごめんだけどさ。ためしにもう一度見てみてよ。居るからさ」
確かに、そこに居た。 影に隠れていて見落としてしまったのか。 知らぬうちに集中を欠いていたか。 私としたことが、よくない傾向だ。
「ね。居たでしょ?」
「ああ。居たぞ。安心しろ。少女は確保した」
ずいぶんと影が薄い少女だ。いまは死んだように、眠っている。気配を消す能力を持っているのだろうか。ならば、この少女にも使い道があるやもしれぬ。ついでに盗ませてもらおうか。
「勇者よ。この少女は、いったい貴様のなんなのだ?」
「たまたまとなりの牢にいた子だよ。マリアっていう子だ」
「マリアか。よい名だ。この少女は貴様の仲間か?」
「いや、ぜんぜん、他人っ! ここさぁ、まっくらっしょ?」
「うむ。そうだな、ここはかんぜんな暗闇だ。それがどうした」
「だからさぁ。することないし話し相手になってもらってたんだぁ」
「ふむ。そうか。はなし相手がいてよかったな」
「だねっ! んじゃっ、マリア背負ってスタコラサッサだっ!」
つま先で二回床を叩く。足元の空間がゆがむ。偽装をはぎ取ったのだ。床がくずれ落ち、通路があらわれる。
「隠し通路だ。行くぞ。勇者よ」
「行くって。どこへさぁ?」
私が用意していた隠し通路だ。 その出口はアジトへと通じている。 追っ手にはこの入口を認識することすらできぬだろう。
「招待しよう、クロトカゲのアジトへと」
1
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

聖剣が最強の世界で、少年は弓に愛される~封印された魔王がくれた力で聖剣士たちを援護します~
さとう
ファンタジー
かつて、四人の魔王が率いる魔族との戦争に敗れて住む地の大半を失った人間たちは、残された土地を七分割し、人間を創造した女神が鍛えし七本の聖剣を『守護聖剣』として、それぞれの大地を守って過ごしてきた。
女神が残した七本の聖剣を模倣して作られた数多の『模造聖剣』……これを手に、人類は今も襲い来る魔族たちと戦いながら暮らしていた。
模造聖剣に選ばれし剣士を『聖剣士』と言い、七つの国最大である『トラビア王国』に作られた『聖剣レジェンディア学園』で武を、剣を学ぶ。
かつて、『聖剣王』と呼ばれた伝説の聖剣士、エドワード・ティラユール。
そのティラユールの血を引く一人の少年、ロイ……彼は、剣の才能というものに全く恵まれず、素振りすらまともにできない『落ちこぼれ』だった。
だが、ロイは諦めずに剣を振った。共に聖剣士になると誓った幼馴染、エレノアのために。
でも───やはりロイは、落ちこぼれのまま。後から剣を習い始めたエレノアにさえ負け続け、父からは「出来損ない」と言われ続ける。
それでも聖剣士になることを諦めきれず……一年に一度開催される『聖剣選抜の儀』に望む。
ここで、自分に適合する模造聖剣を手に入れる。聖剣を手に入れさえすれば、聖剣士になれる。
そう思い参加した『聖剣選抜の儀』で……ロイが手に入れたのは、粗末な木刀。
不殺の聖剣と呼ばれた、ただの木刀だった。
それに対し、幼馴染のエレノアが適合したのは……長らく適合者がいなかった、七本の聖剣の一つ。『炎聖剣フェニキア』
ロイは、聖剣士になる夢をあきらめかけた。
そんなある日だった。
「狩りにでも行くか……」
生きるためでもあり、ロイの趣味でもあった『狩り』
弓で獲物を射る、なんてことの狩りなのだが……ロイが見せたのは、数キロ先から正確に獲物の急所を射抜く、神技級の『弓技』だった。
聖剣こそ至上の世界で、神技の如き弓を使う少年、ロイ。
聖剣士にはなれない。でも……それ以上になれる。
『お前しかいない』
「え?」
そんなロイを認め、『不殺の聖剣』と呼ばれた粗末な木刀が真の力を発揮する。
それは、人間を滅ぼしかけた四人の魔王たちが恐れた、『五番目の魔王』だった。
これは、聖剣士になりたかったけど弓矢に愛された少年と、四人の魔王に封じられた最強最悪の魔王が、世界を救う物語。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる