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Episode 5 / SECOND GAMEへ向けて
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生存者14名 / 脱落者1名
side Nagisa
pipipi…
……
いつもの朝。変わらない朝…なら良かったのに。
見慣れない部屋……あぁそうやった。変なゲームに巻き込まれて、知らない女の子とペアを組まされて……あぁ…
確かに部屋にシャワーついてたよなぁ。
気分転換に浴びようかなぁ、そう思った瞬間、ふと気づいた。
渚「“人殺しゲーム”へようこそ?……そういや昨日、池本さんの部屋に逃げ込んだ時は“生き残りゲーム”へようこそ、って書いとったよな……意味わからんわ……頭痛いっちゅーねん…」
すると部屋の壁に見慣れたピエロの絵が映し出された。
渚「…J。」
J「ちゃお~☆」
渚「……なんの用や」
J「あら冷たい!もう渚ちゃんったら!」
渚「ええからはよ言え、用がないなら帰れ」
J「はいはい。もー。……あなたが“人殺し”です。」
一瞬思考が停止した。が、Jに悟られないように言葉を続けた。
渚「…俺が、か。まあ俺は“人殺し”かなんかしらんけど。そんなしょーもないのに付き合う気はないしお前の思惑通りに動く気もないから、俺に投票してもらうよ。」
J「いいの~?ポイントが半分になるよ???しかもみんなが“人殺し”を当てられなかった場合、“人殺し”はそのゲームの入手ポイントの2倍のポイントを手に入れることができるのよん?超ハッピーじゃないの!」
渚「…別に脱落せんように、上手くやればええんやろ?」
J「んー、まあそうだけど!けどさ~~~…桜葉渚。君が大量にポイントを所持していれば、何かあった時…君の大好きな仲野悠理ちゃんを助けることが出来るかも知れないんですよ??」
渚「…何で知ってんだよ」
J「Jさんにはなんでもお見通しですカラ~♪」
渚「わかってて連れてきたんか、3人を。タチ悪いな。」
J「…やる気になってくれてよかった♬
それじゃあ“人殺し”の君には一足先にルール説明!第2GAMEの内容は至ってシンプル。“宝探し”です。渚ちゃんには初めから当たりのある場所を教えちゃうよーん!
それに、どこにどのカードがあるかも教えるよー!ときたまえぐいカードとか入ってるから気をつけてね!じゃ、アディオス~!!はばないすで~!」
渚「………」
1人だけノリノリなJにだるさを感じつつ、おいてあるタブレットを開く。
渚「まーた指紋認証か。…いつの間に俺らの指紋とったんだよ……」
タブレットを確認して、大体の内容を把握する。
渚「腹減ったし、食堂でも行くわ……」
8時20分、俺は部屋を出た。
実羽「あ、渚さん、おはようござい……」
渚「悠理、おはよ~!」
悠理「あっ、おはよう渚ちゃん!」
渚「悠理、お前起きれてんなぁ笑」
悠理「うっ、うるさいなぁ!海斗が起こしてくれたもんっ!」
渚「…おう、そうか笑 …であれ?肝心の海斗先輩は?」
悠理「まだ部屋で着替えてると思う」
渚「そっか」
理世「実~羽!おっはよー!」
実羽「あ……!理世ちゃんおはよう…」
渚「あ、池本さんおはよう」
実羽「…おはようございます」
和輝「ちーす!おはよーっす!」
葉月「朝から馬鹿元気ね……こっちは眠いっつーの。」
優徒「おはよう。昨日はよく眠れたか?」
輝琉「えぇ、おかげ様で。」
未来「聖汰、おはよ」
聖汰「あぁ、未来おはよう。みんなもおはよう。」
唯葉「唯葉アイス食べたいなぁ~?照くん、取ってきて~(ニコニコ」
照「し、仕方ないなぁ~ 可愛い子のお願いだもんね~(ニコ」
割と平和に団欒していると焦った様子の海斗先輩が勢いよく食堂のドアを開けた。
海斗「あ、あのさ、さっき上から変な音と悲鳴が聞こえてきて、2階にあがってみたら、奥の部屋のドアがあいてて…手が、足が、その、とにかく来てくれ……!」
ただ事じゃないその様子に俺たちは一瞬止まってしまったが、すぐに海斗先輩について上にあがった。
悠理「ひっ…(座り込む」
実羽「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ(腰を抜かす」
渚「悠理大丈夫か?!…にしてもコレは………ひどいな…」
優徒「右手と左足…左手と右足……?顔が無いから断言は出来ない、が。」
海斗「多分、アイツだよな…」
輝琉「えぇ、それ以外に居ない人がいないなら。……それにしても嫌な臭いね…」
葉月「ひっ…や、やだ…」
和輝「こえーの?」
葉月「べっ、別に…」
和輝「大丈夫だって、俺がいる」
輝琉「ところで、武器は全回収したはずよね。」
優徒「あぁ、なのにこれはどうやって…武器無しでバラバラに出来る超人はさすがにここにはいないはずだろ………」
唯葉「あ、あのぉ…スマホいじってたら~~、Q&Aみたいなところに、脱落者の行方ってあるんだけどぉ…こんなの前からあったっけ?」
輝琉「!?!?」
照「見せて!」
聖汰「未来、俺らもこっちのタブレット見てみよう。」
未来「うん。」
輝琉「……これは……」
優徒「…“脱落=死 ただし暴れた場合はバラバラ…。復活の可能性はほぼ0%ってな。」
輝琉「一応、タブレット内は全て確認したつもりだったのですが…」
優徒「いや、多分これは今日表示された文章だ。昨日の夜隅々まで確認し直したが無かった。」
また軽快なチャイムが鳴った。
J「あれ~…言ってなかったっけ~♪」
理世「放送…?」
幸太「言ってなかったぜ!!死ぬなんて!!むしろ漫画の中じゃあるまいしって言ってたぞ!」
J「えそうだっけー?ごっめーん!まあ、そーゆーことだから!」
唯葉「この人……は暴れたからバラバラなの……?」
J「いえ~す☆暴れる子はJさん嫌いキライよ!」
照「なるほどね…」
J「てかてかー!みんな揃ってるみたいだし!次のGAMEの説明したいから、ホールに集合ね!死体は処理っとくから!」
聖汰「…とりあえず、いこっか」
未来「うん」
俺たちはその場所を後にした。
side Nagisa
pipipi…
……
いつもの朝。変わらない朝…なら良かったのに。
見慣れない部屋……あぁそうやった。変なゲームに巻き込まれて、知らない女の子とペアを組まされて……あぁ…
確かに部屋にシャワーついてたよなぁ。
気分転換に浴びようかなぁ、そう思った瞬間、ふと気づいた。
渚「“人殺しゲーム”へようこそ?……そういや昨日、池本さんの部屋に逃げ込んだ時は“生き残りゲーム”へようこそ、って書いとったよな……意味わからんわ……頭痛いっちゅーねん…」
すると部屋の壁に見慣れたピエロの絵が映し出された。
渚「…J。」
J「ちゃお~☆」
渚「……なんの用や」
J「あら冷たい!もう渚ちゃんったら!」
渚「ええからはよ言え、用がないなら帰れ」
J「はいはい。もー。……あなたが“人殺し”です。」
一瞬思考が停止した。が、Jに悟られないように言葉を続けた。
渚「…俺が、か。まあ俺は“人殺し”かなんかしらんけど。そんなしょーもないのに付き合う気はないしお前の思惑通りに動く気もないから、俺に投票してもらうよ。」
J「いいの~?ポイントが半分になるよ???しかもみんなが“人殺し”を当てられなかった場合、“人殺し”はそのゲームの入手ポイントの2倍のポイントを手に入れることができるのよん?超ハッピーじゃないの!」
渚「…別に脱落せんように、上手くやればええんやろ?」
J「んー、まあそうだけど!けどさ~~~…桜葉渚。君が大量にポイントを所持していれば、何かあった時…君の大好きな仲野悠理ちゃんを助けることが出来るかも知れないんですよ??」
渚「…何で知ってんだよ」
J「Jさんにはなんでもお見通しですカラ~♪」
渚「わかってて連れてきたんか、3人を。タチ悪いな。」
J「…やる気になってくれてよかった♬
それじゃあ“人殺し”の君には一足先にルール説明!第2GAMEの内容は至ってシンプル。“宝探し”です。渚ちゃんには初めから当たりのある場所を教えちゃうよーん!
それに、どこにどのカードがあるかも教えるよー!ときたまえぐいカードとか入ってるから気をつけてね!じゃ、アディオス~!!はばないすで~!」
渚「………」
1人だけノリノリなJにだるさを感じつつ、おいてあるタブレットを開く。
渚「まーた指紋認証か。…いつの間に俺らの指紋とったんだよ……」
タブレットを確認して、大体の内容を把握する。
渚「腹減ったし、食堂でも行くわ……」
8時20分、俺は部屋を出た。
実羽「あ、渚さん、おはようござい……」
渚「悠理、おはよ~!」
悠理「あっ、おはよう渚ちゃん!」
渚「悠理、お前起きれてんなぁ笑」
悠理「うっ、うるさいなぁ!海斗が起こしてくれたもんっ!」
渚「…おう、そうか笑 …であれ?肝心の海斗先輩は?」
悠理「まだ部屋で着替えてると思う」
渚「そっか」
理世「実~羽!おっはよー!」
実羽「あ……!理世ちゃんおはよう…」
渚「あ、池本さんおはよう」
実羽「…おはようございます」
和輝「ちーす!おはよーっす!」
葉月「朝から馬鹿元気ね……こっちは眠いっつーの。」
優徒「おはよう。昨日はよく眠れたか?」
輝琉「えぇ、おかげ様で。」
未来「聖汰、おはよ」
聖汰「あぁ、未来おはよう。みんなもおはよう。」
唯葉「唯葉アイス食べたいなぁ~?照くん、取ってきて~(ニコニコ」
照「し、仕方ないなぁ~ 可愛い子のお願いだもんね~(ニコ」
割と平和に団欒していると焦った様子の海斗先輩が勢いよく食堂のドアを開けた。
海斗「あ、あのさ、さっき上から変な音と悲鳴が聞こえてきて、2階にあがってみたら、奥の部屋のドアがあいてて…手が、足が、その、とにかく来てくれ……!」
ただ事じゃないその様子に俺たちは一瞬止まってしまったが、すぐに海斗先輩について上にあがった。
悠理「ひっ…(座り込む」
実羽「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ(腰を抜かす」
渚「悠理大丈夫か?!…にしてもコレは………ひどいな…」
優徒「右手と左足…左手と右足……?顔が無いから断言は出来ない、が。」
海斗「多分、アイツだよな…」
輝琉「えぇ、それ以外に居ない人がいないなら。……それにしても嫌な臭いね…」
葉月「ひっ…や、やだ…」
和輝「こえーの?」
葉月「べっ、別に…」
和輝「大丈夫だって、俺がいる」
輝琉「ところで、武器は全回収したはずよね。」
優徒「あぁ、なのにこれはどうやって…武器無しでバラバラに出来る超人はさすがにここにはいないはずだろ………」
唯葉「あ、あのぉ…スマホいじってたら~~、Q&Aみたいなところに、脱落者の行方ってあるんだけどぉ…こんなの前からあったっけ?」
輝琉「!?!?」
照「見せて!」
聖汰「未来、俺らもこっちのタブレット見てみよう。」
未来「うん。」
輝琉「……これは……」
優徒「…“脱落=死 ただし暴れた場合はバラバラ…。復活の可能性はほぼ0%ってな。」
輝琉「一応、タブレット内は全て確認したつもりだったのですが…」
優徒「いや、多分これは今日表示された文章だ。昨日の夜隅々まで確認し直したが無かった。」
また軽快なチャイムが鳴った。
J「あれ~…言ってなかったっけ~♪」
理世「放送…?」
幸太「言ってなかったぜ!!死ぬなんて!!むしろ漫画の中じゃあるまいしって言ってたぞ!」
J「えそうだっけー?ごっめーん!まあ、そーゆーことだから!」
唯葉「この人……は暴れたからバラバラなの……?」
J「いえ~す☆暴れる子はJさん嫌いキライよ!」
照「なるほどね…」
J「てかてかー!みんな揃ってるみたいだし!次のGAMEの説明したいから、ホールに集合ね!死体は処理っとくから!」
聖汰「…とりあえず、いこっか」
未来「うん」
俺たちはその場所を後にした。
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