19 / 24
Episode 13 / 人狼GAME 3
しおりを挟む
生存者6人 脱落者9人
4日目(夜)
side ???
?「ったく…狂信者にも動いて欲しいもんだよな…」
なんて愚痴りながら暗い廊下を歩く。慣れてきたのか、大型ナイフも軽く感じるようになっていた。
?「嫌な慣れだな…。」
ぶつぶつと呟いているとすぐに対象の部屋に着いた。…が
?「開かない…!?」
なんとその扉は開かなかった。騎士は占いを護っているのでは無いのか、読みが外れてしまった。焦り。仕方ないから部屋に戻ろう、やってしまった。 ……あぁ、明日には△△の命も…
……
5日目(昼)
side Nagisa
悠理「…!?誰も死んでない…!!!」
未来「良かった……」
悠理「あ、あのね…占いの結果、渚ちゃんは白だった、」
渚「…てことは、確実に青葉さんだな。…というか俺、騎士なんだけど。井内が青葉さん疑ってたし危ないんじゃねえかと思って護ったんだよ。そしたらビンゴだった。」
海斗「さすが渚だな。…あー、言う必要無いと思うけどもちろん和輝も白だったよ。」
優徒「……頼む、僕を殺さないでくれ」
渚「あ?」
優徒「…輝琉の敵もそうだが、実は三年前に、僕の兄が行方不明になっていて。…調べてるうちにこのゲームの存在を知ったんだ。3年かかってやっと、やっと。やっと掴めたと思った夜、僕もここに連れてこられていたんだ。…兄の、兄の敵を取りたいんだ、頼む。」
皆黙っていた。俺も、何も言えんかった。
暫くして悠理が口を開いた。
悠理「…私のお姉ちゃんも三年前、多分そのゲームと関係あるのかな、、、行方不明になっちゃって。…第2ゲームの時、脱落しかけた時にJが言ってたんだ。…Jはきっと悠那お姉ちゃん……」
渚「な、悠那がJ!?!?」
悠理「もしかしたら……お兄さんは生きているかもしれない。会わせてあげたい。…でも、ごめんなさい。」
優徒「くっ…………いや、すまない。らしくないことを言った。」
俺は心の中に浮かんでいた言葉を音にするかしばし悩んでから、結局形にした。
渚「なぁ、…昨日の夜は占い師を選ばんといけんかったんとちゃうん?騎士はもう死んでる可能性もあったし、何より占い師の悠理が死なんと絶対に自分やってバレるやんか。」
優徒「………気付かなかった」
渚「あんたぐらい頭キレるひとが気付かんわけないやろ。……輝琉ちゃんの仲良かった悠理を、殺せなかったんとちゃうんか。」
優徒「…………………」
渚「…輝琉ちゃんによろしくな」
優徒「……あぁ、ありがとう。」
いつもと変わらない、冷静な様子で淡々と礼を告げた優徒さんは素直に例の部屋に行き、首を吊った。…そして
J「ゲームクリア~!!!」
底抜けに明るい音楽と共にそんな声が館全体に響いていた。
4日目(夜)
side ???
?「ったく…狂信者にも動いて欲しいもんだよな…」
なんて愚痴りながら暗い廊下を歩く。慣れてきたのか、大型ナイフも軽く感じるようになっていた。
?「嫌な慣れだな…。」
ぶつぶつと呟いているとすぐに対象の部屋に着いた。…が
?「開かない…!?」
なんとその扉は開かなかった。騎士は占いを護っているのでは無いのか、読みが外れてしまった。焦り。仕方ないから部屋に戻ろう、やってしまった。 ……あぁ、明日には△△の命も…
……
5日目(昼)
side Nagisa
悠理「…!?誰も死んでない…!!!」
未来「良かった……」
悠理「あ、あのね…占いの結果、渚ちゃんは白だった、」
渚「…てことは、確実に青葉さんだな。…というか俺、騎士なんだけど。井内が青葉さん疑ってたし危ないんじゃねえかと思って護ったんだよ。そしたらビンゴだった。」
海斗「さすが渚だな。…あー、言う必要無いと思うけどもちろん和輝も白だったよ。」
優徒「……頼む、僕を殺さないでくれ」
渚「あ?」
優徒「…輝琉の敵もそうだが、実は三年前に、僕の兄が行方不明になっていて。…調べてるうちにこのゲームの存在を知ったんだ。3年かかってやっと、やっと。やっと掴めたと思った夜、僕もここに連れてこられていたんだ。…兄の、兄の敵を取りたいんだ、頼む。」
皆黙っていた。俺も、何も言えんかった。
暫くして悠理が口を開いた。
悠理「…私のお姉ちゃんも三年前、多分そのゲームと関係あるのかな、、、行方不明になっちゃって。…第2ゲームの時、脱落しかけた時にJが言ってたんだ。…Jはきっと悠那お姉ちゃん……」
渚「な、悠那がJ!?!?」
悠理「もしかしたら……お兄さんは生きているかもしれない。会わせてあげたい。…でも、ごめんなさい。」
優徒「くっ…………いや、すまない。らしくないことを言った。」
俺は心の中に浮かんでいた言葉を音にするかしばし悩んでから、結局形にした。
渚「なぁ、…昨日の夜は占い師を選ばんといけんかったんとちゃうん?騎士はもう死んでる可能性もあったし、何より占い師の悠理が死なんと絶対に自分やってバレるやんか。」
優徒「………気付かなかった」
渚「あんたぐらい頭キレるひとが気付かんわけないやろ。……輝琉ちゃんの仲良かった悠理を、殺せなかったんとちゃうんか。」
優徒「…………………」
渚「…輝琉ちゃんによろしくな」
優徒「……あぁ、ありがとう。」
いつもと変わらない、冷静な様子で淡々と礼を告げた優徒さんは素直に例の部屋に行き、首を吊った。…そして
J「ゲームクリア~!!!」
底抜けに明るい音楽と共にそんな声が館全体に響いていた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる