生き残りゲーム

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Episode 11 / 人狼ゲーム

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生存者10人 脱落者5人

side Yuri

J曰く、この30分間が「1日目夜」という扱いになるらしく、人狼や騎士などは動けないが、占い師だけはこの30分に1人占えるらしい。

………

1日目(夜)

渚ちゃんや海斗に手伝ってもらって、部屋を移動した。机の上には例の封筒があった。
恐る恐る開けてみるとそこには“占い師”と書いてあった。

悠理「占い師……私につとまるのかな…」

誰を占えばいいのか、タブレットで参加者一覧を見ていた。迷っていたその時

悠理「うそ、なんでこの人が……」

戸惑いを隠しきれなかった。自分の目を疑った。居ないはずの人がそこにはいたのだ。だがしかし、居るはずがないのだ。バグだと信じて、私はあの娘を占った。

悠理「人狼………かぁ……」

2日目(昼)

side Mirai

私はあの後すぐに部屋に戻った。
封筒の中身が示しているのは“村人”だった。正直退屈だ。何も出来ない。…少しうとうとしつつもホールへと向かう事にした。

優徒「さて…話し合うか。まずは役職についてだが、一応確認で言っておくが騎士は絶対に名乗るなよ。霊能者も明日でいい…そして占い師だが」
悠理「あ…あの、私です。人狼、あの、あてました、」
輝琉「え!さすがじゃない悠理!」
和輝「すげぇ!……で、誰だよ」
悠理「そ、その前に気になることがあって」
唯葉「なぁに?」
悠理「占う人……タブレットで選べたんですけど、リストにあの人の名前があって……バグかなぁと思ったんですけど……朝になっても消えてなくて……」
海斗「あの人………?」
渚「……そういえば村人5人、人狼2人、それぞれの役職1人ずつやろ?…11人になってまう。」
照「…待てよ、俺たちは全員で」
優徒「…あぁ、10人しかいないはずだ。」

その時背後から声がした

?「やっと気付いてくれた~?たっだいま!!!」
悠理「…やっぱり、生きてたんだ」

そこに居たのは、紛れもない死んだはずの…

悠理「井内……考……」
考「ピンポーン!」
海斗「お前…なんで…死んだはずじゃ…」
考「んー、いや普通に?俺死んだとは言ってねーし。」
渚「!!せやけど…」
考「なのに死んだ扱いだしもうほんと皆酷すぎんよ~」
葉月「っ、事の発端はお前じゃん!!…実羽っちを襲って、実羽っちがおかしくなっちゃった原因の半分以上はお前だろ!」
考「ちょ、ま、待てって。確かに実羽ちゃんを襲ったのは悪かった?けどあれは命令されたんだよ……チェーンソーを押し付けられて……やらないと殺すって………本当だよ!元々俺の部屋にあったのは短剣だし……」
輝琉「そんなの、言い訳がすぎるわ。」
優徒「そうだ。だとしたら誰に命令されたっていうんだよ。」
考「それは……その……」
葉月「あ…!全員の部屋行って箱開けたらわかるんじゃない!?」
照「そんなこと…しなくていいよ。…俺だから。」
未来「氷河照……」
唯葉「あはっ!自分で言っちゃうんだそれ笑
まあ唯葉はぜーんぶ知ってたけどねっ!」
海斗「な、だったらなんで」
唯葉「え?だって別に聞かれてないし。面白そうだからほっといちゃっただけ~。何か変?」
渚「……」
照「あはっ…はははは………みーーーんな騙されて。お前らバカだなぁ、くくっ……」
輝琉「っ……氷河照を処刑しましょう、」
悠理「待って!その気持ちはわかるけど……今日は葉月ちゃんです。」
和輝「あ!?なんでだよ!」
悠理「…今日占ったのは彼女です。」
和輝「は!?嘘つくなよ!!お、俺が占い師だ!!仲野悠理、お前がじんろ…」
葉月「もういいよ。和輝…ありがとう。もう充分。そう、私が人狼だよ。…私を処刑して。」
和輝「葉月………」
葉月「ごめんね。…和輝は生き延びてね」

こうして今日の処刑者はトオヤマハヅキとなった。

2日目(夜)

side ???

?「全く……直ぐに死なれると困るんだよ……」

一回目の会合で相方が死ぬなんて……

?「占いを殺したいところだが、騎士が目障りだしな…」

大型のナイフを持って歩き出す。

?「まさか自分の手で殺らされるとはな……しかもたった1時間で…」

この1時間の間は、人狼以外は部屋から出られないようになっていると、Jが言っていた。

長い廊下を歩き続け、目標だった部屋に着いた。……あかない?いや、向こうから抑えているだけか。強く押してみると、簡単に開いた。

照「…お前だったんだな。ふっ…俺を選ぶとは、さすがの正義感の塊だな。」

…ヒョウガテルは暴れなかったので簡単に終わった。
△△は部屋に戻った。

3日目(昼)

side Mirai

悠理「昨日は考さんを占ったよ。白だった。」

私たちは10時にホールに集まった。

海斗「…1人、足りないよな」
唯葉「…照が来てない」
優徒「…見に行こう」

渚「…あ?部屋の鍵、空いてるやんけ。不用心やな…」
輝琉「不用心も何もここオートロックなはずでしょう」
悠理「きゃっ、な、何これ、血……?」

紅い。氷河照の部屋には紅い海が広がっていた。

輝琉「息は……流石にない、ですね。」
優徒「くそ、昨日の被害者ってとこか…」
考「なあホール戻んねぇ?頭痛くなってきたわ…」
和輝「葉月は…?」
悠理「…上、見に行ってみよう」

和輝「葉月……?」

部屋のトビラは少し開いていた。恐る恐る開くとそこにあったのは

悠理「ヒッ、」

首を吊っている遠山葉月の姿だった。

和輝「……俺はこのゲームを絶対に、絶対に許さない…。」

私たちは脱落者部屋を後にし、ホールへと戻った。
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