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Episode 10 / FOURTH GAME
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生存者10人 脱落者5人
ん…………
目を覚ますとそこには誰かが居た。
未来「聖…汰……?」
輝琉「…あ、未来。気が付いた?」
未来「輝琉……?ああ、そっか、私…」
思い出そうとすると割れるような痛みが頭に走った。
輝琉「気分はどう…?急に倒れたからびっくりしちゃった…どこもぶつけてないと良いけど……」
未来「ごめん…ありがとう」
輝琉「私は何も…。医務室に運んでくれたのだって優徒と氷河くんだし、応急処置だって、遠山さんがしてくれたのよ」
未来「え…」
輝琉の目配せした先、扉の所に遠山葉月がいた。
葉月「あ…いや……一応、看護師になりたくて…。看護の高校行ってるから、さ。」
未来「そうなんだ……ありがとう。」
葉月「別に……」
照れているのか、耳まで真っ赤である。
そしてギャル看護師、意外すぎる……
輝琉「あのね、起きたばっかりで申し訳ないんだけど、あと1時間で第4GAMEが始まっちゃうの…。ご飯、用意しといたから。食欲無いと思うけど、何があるか分からないから食べれるうちに食べておいた方がいいと思うの。…じゃあまた後で、ホールでね」
未来「うん…ありがとう」
輝琉「…未来、ごめんね」
そう言って輝琉は医務室を出ていった。
本当に食欲は湧かなかったが、好意を無下にするわけにも行かず口をつけることにした。…え、めちゃめちゃ美味しいんだが。
葉月「…それ、美味しいよね。あのぶりっ子が作ってくれたんだ」
未来「ぶりっ子って……真澄さん?」
葉月「ああごめん、そうそう。…何だかんだ心配してたみたいだよ。」
未来「…そっか。お礼言っとかないと。遠山さんもありがとう。」
葉月「だからアタシは別に……!てか、葉月でいーよ。堅苦しいのやだし。」
未来「…!わかった、ありがとうね葉月。」
葉月「ん。」
私は真澄さんが作ってくれたらしいめちゃくちゃ美味しいご飯を平らげ、急いで部屋に戻り、軽くシャワーを浴びて着替えた。そしてホールに向かう途中、悠理と海斗さんと会った。
悠理「未来ちゃん!!!大丈夫!?!?お見舞いに行ったんだけど寝てたし起きたって聞いたらもう居ないしで探したんだけど用意とかあるからそっとしとけって海斗が言うから」
未来「ふふ、本当に悠理は元気だなあ」
悠理「ええ、なんで笑ってるの!」
未来「悠理のお陰でちょっと元気出た、ありがとう」
悠理「え?よくわかんないけど…良かった!」
私は悠理に聞こえないように海斗さんに話しかけた。
未来「桜葉渚の事、どうするんですか?」
海斗「…悠理が良いって言ってるから、俺はそれでいいよ。渚も悠理を思ってしたことが空回っちゃっただけだし。」
未来「そっか。いいんじゃないですか」
悠理「なにー!内緒話??」
未来「そうそう、悠理の悪口~」
悠理「えーなんで!!」
……
未来「真澄さん。…ご飯ありがとう、美味しかった」
唯葉「なっ、べ、べつに。…まあ、元気んなったならよかった。」
J「全員揃ったわね!じゃあ早速第4GAMEを始めるわよ~~~!」
どんなゲームだって受けて立つ。
受け身でつまらなくて、どこか他人事だった私の思考は段々と変わってきていた。聖汰を、実羽を奪ったこのゲームを、私は許さない。
J「第4GAMEは~!!なんとここに来て王道!人狼GAMEです!!」
人……狼……?
優徒「人狼って…確か、村人サイドと人狼サイドに分かれて、昼は人狼を探して、怪しい人を1人処刑、夜は人狼が村人を1人喰う……みたいなルールだったよな」
J「その通り!そして今回の役職は“村人”が5人。“占い師” “騎士” “霊能者”がそれぞれ1人。“人狼”が2人。そして“狂信者”が1人で行れるわ。」
悠理「ちょっとまってごめん、よくわかんない…」
照「…占い師は毎回夜のターンに1人選んで、人狼かそうじゃないかを知れる。騎士は毎晩、誰か1人を選んで人狼の襲撃から守れる。霊能者は前日の昼のターンに処刑された人が人狼だったかそうじゃないかを知れる。人狼は人に化けた狼で、毎晩誰か1人を喰らう。村人は何の能力も持たない一般市民。狂信者は、一般市民でありながら人狼陣営に属していて、人狼が誰か一方的にわかっていて、味方をするんだ。」
悠理「ほえ~、」
唯葉「詳しいね」
照「…昔ちょっとね」
J「わかりやすい説明ありがとう~♡手間が省けて助かる助かる~!! 皆の役職は部屋の机の上の封筒に置いてあるよん!ちなみに役職の紙を見せ合うのは禁止。即脱落だよーん!…それと悠理ちんは海斗ボーイと相部屋だったけどそれも今日で終わり!空いたちゃん理世のお部屋をキレイキレイしといたからそこ使ってねん🎵
ではお昼の会合は11時スタート。あと30分後にはまたここに集まってね~!じゃ!アディオス!」
海斗「30分か……悠理、荷物運ぶの手伝うよ」
渚「あ……」
悠理「渚ちゃんも手伝って!」
渚「っ、」
海斗「何してんだよ行くぞ」
渚「…っす!」
ん…………
目を覚ますとそこには誰かが居た。
未来「聖…汰……?」
輝琉「…あ、未来。気が付いた?」
未来「輝琉……?ああ、そっか、私…」
思い出そうとすると割れるような痛みが頭に走った。
輝琉「気分はどう…?急に倒れたからびっくりしちゃった…どこもぶつけてないと良いけど……」
未来「ごめん…ありがとう」
輝琉「私は何も…。医務室に運んでくれたのだって優徒と氷河くんだし、応急処置だって、遠山さんがしてくれたのよ」
未来「え…」
輝琉の目配せした先、扉の所に遠山葉月がいた。
葉月「あ…いや……一応、看護師になりたくて…。看護の高校行ってるから、さ。」
未来「そうなんだ……ありがとう。」
葉月「別に……」
照れているのか、耳まで真っ赤である。
そしてギャル看護師、意外すぎる……
輝琉「あのね、起きたばっかりで申し訳ないんだけど、あと1時間で第4GAMEが始まっちゃうの…。ご飯、用意しといたから。食欲無いと思うけど、何があるか分からないから食べれるうちに食べておいた方がいいと思うの。…じゃあまた後で、ホールでね」
未来「うん…ありがとう」
輝琉「…未来、ごめんね」
そう言って輝琉は医務室を出ていった。
本当に食欲は湧かなかったが、好意を無下にするわけにも行かず口をつけることにした。…え、めちゃめちゃ美味しいんだが。
葉月「…それ、美味しいよね。あのぶりっ子が作ってくれたんだ」
未来「ぶりっ子って……真澄さん?」
葉月「ああごめん、そうそう。…何だかんだ心配してたみたいだよ。」
未来「…そっか。お礼言っとかないと。遠山さんもありがとう。」
葉月「だからアタシは別に……!てか、葉月でいーよ。堅苦しいのやだし。」
未来「…!わかった、ありがとうね葉月。」
葉月「ん。」
私は真澄さんが作ってくれたらしいめちゃくちゃ美味しいご飯を平らげ、急いで部屋に戻り、軽くシャワーを浴びて着替えた。そしてホールに向かう途中、悠理と海斗さんと会った。
悠理「未来ちゃん!!!大丈夫!?!?お見舞いに行ったんだけど寝てたし起きたって聞いたらもう居ないしで探したんだけど用意とかあるからそっとしとけって海斗が言うから」
未来「ふふ、本当に悠理は元気だなあ」
悠理「ええ、なんで笑ってるの!」
未来「悠理のお陰でちょっと元気出た、ありがとう」
悠理「え?よくわかんないけど…良かった!」
私は悠理に聞こえないように海斗さんに話しかけた。
未来「桜葉渚の事、どうするんですか?」
海斗「…悠理が良いって言ってるから、俺はそれでいいよ。渚も悠理を思ってしたことが空回っちゃっただけだし。」
未来「そっか。いいんじゃないですか」
悠理「なにー!内緒話??」
未来「そうそう、悠理の悪口~」
悠理「えーなんで!!」
……
未来「真澄さん。…ご飯ありがとう、美味しかった」
唯葉「なっ、べ、べつに。…まあ、元気んなったならよかった。」
J「全員揃ったわね!じゃあ早速第4GAMEを始めるわよ~~~!」
どんなゲームだって受けて立つ。
受け身でつまらなくて、どこか他人事だった私の思考は段々と変わってきていた。聖汰を、実羽を奪ったこのゲームを、私は許さない。
J「第4GAMEは~!!なんとここに来て王道!人狼GAMEです!!」
人……狼……?
優徒「人狼って…確か、村人サイドと人狼サイドに分かれて、昼は人狼を探して、怪しい人を1人処刑、夜は人狼が村人を1人喰う……みたいなルールだったよな」
J「その通り!そして今回の役職は“村人”が5人。“占い師” “騎士” “霊能者”がそれぞれ1人。“人狼”が2人。そして“狂信者”が1人で行れるわ。」
悠理「ちょっとまってごめん、よくわかんない…」
照「…占い師は毎回夜のターンに1人選んで、人狼かそうじゃないかを知れる。騎士は毎晩、誰か1人を選んで人狼の襲撃から守れる。霊能者は前日の昼のターンに処刑された人が人狼だったかそうじゃないかを知れる。人狼は人に化けた狼で、毎晩誰か1人を喰らう。村人は何の能力も持たない一般市民。狂信者は、一般市民でありながら人狼陣営に属していて、人狼が誰か一方的にわかっていて、味方をするんだ。」
悠理「ほえ~、」
唯葉「詳しいね」
照「…昔ちょっとね」
J「わかりやすい説明ありがとう~♡手間が省けて助かる助かる~!! 皆の役職は部屋の机の上の封筒に置いてあるよん!ちなみに役職の紙を見せ合うのは禁止。即脱落だよーん!…それと悠理ちんは海斗ボーイと相部屋だったけどそれも今日で終わり!空いたちゃん理世のお部屋をキレイキレイしといたからそこ使ってねん🎵
ではお昼の会合は11時スタート。あと30分後にはまたここに集まってね~!じゃ!アディオス!」
海斗「30分か……悠理、荷物運ぶの手伝うよ」
渚「あ……」
悠理「渚ちゃんも手伝って!」
渚「っ、」
海斗「何してんだよ行くぞ」
渚「…っす!」
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