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unusual
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エマ「なんなのさ、急にこんなところに呼び出して。」
リシュ「……」
エマ「ねーえ、リシュってば!」
…
リシュ「……私ね、知っちゃったんだ。セカイの秘密を_____。」
飛ばされそうな位大きく、風が吹いて、木々がざわめく。
僕も思わず、顔を伏せた。
エマ「…リシュ?」
そこにはもうリシュは居なかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ちょっと、早く起きなさい」
エマ「……リシュ!?」
「…ったく、寝ぼけてるの?あんたの大好きなリシュに会うためにも、早く起きてスクールに行きなさい」
エマ「…あ、うん。」
あれは、夢だったのか?
妙にリアルな夢だった。
でも考えてみると知らない場所だったし、きっと夢だったんだろうな。
…っと、それより急がないと遅刻しちゃう。またヨルに嫌味言われちゃう!
エマ「行ってきまーす!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
エマ「おっはよー!」
ニコル「おう、おはよ」
シエル「おはよう、エマ。」
ヨル「ったくお前はいつもギリギリだな、エマ!」
エマ「う、うるさいなぁ 間に合ってるんだからいいでしょ! おはようソフィア!」
ソフィア「あ、お、おはよう……」
ヨル「ふん、相変わらずソフィアは暗いな!朝だって言うのに気分が沈む!」
エマ「ちょっとヨル、そんな言い方ないでしょ!」
ヨル「本当の事を言って何が悪い?」
エマ「言われた方の気持ちを考えろって言ってるんだ!」
ソフィア「あ……私が悪いの…ごめんなさい……エマも、ごめんね。」
セナ「ふん」
エマ「ちょっと、」
ガララララ
先生「おはようございます」
ヨル「ふん」
先生「ほら、2人とも席について」
エマ「でもヨルが…」
先生「良いから。」
シエル「リシュがいないなんて珍しいね」
ヨル「誰かさんに悪影響でも受けたんじゃないか?」
エマ「むきー!」
ニコル「落ち着け、今のは誰もエマって言ってないぞ」
先生「…実はリシュは」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
先生によると、リシュは昨晩事故にあったらしい。
スクールが終わって直ぐに僕は走り出した。心配で心配でたまらなかった。
勉強なんて手につかなかった。
皆も病院に向かうと言っていたが、当然、僕が一番最初に病院についた。
コンコン
「はい」
リシュの声だ。良かった。
エマ「リシュ、入るよ?」
「どうぞ」
エマ「リシュ!大丈夫?!……え?」
「命に別状はないみたい、ほんとびっくりしたよ笑 」
エマ「…………」
「エマ?どうしたの?」
エマ「…誰?」
「え?」
エマ「どうして、僕の名前を知っているの」
「…何言ってるの?」
ニコル「おっ!わりと元気そうじゃねーか!」
ソフィア「ちょ、ちょっと声大きいよ…ここ病院だから……」
ヨル「そういう君は声が小さすぎるがな。」
シエル「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ…本当に無事でよかったよ」
「みんな来てくれたんだ、ありがとう」
……?
何を言っているの?
目の前にいるのは知らない人。
全く知らない、見たこともない。
なのになんで皆は普通に話してるの?
エマ「……この人、誰なの?」
ニコル「は?エマ、何言ってんだ?」
ヨル「は?ついに気が狂ったか?お前の大好きなリシュだろ」
ハル「……リシュ?」
違う。
違う違う違う違う違う。
知らない。こんな人知らない。
…誰?
シエル「ちょっと、エマ!?」
僕は病室を飛び出していた。
リシュ「……」
エマ「ねーえ、リシュってば!」
…
リシュ「……私ね、知っちゃったんだ。セカイの秘密を_____。」
飛ばされそうな位大きく、風が吹いて、木々がざわめく。
僕も思わず、顔を伏せた。
エマ「…リシュ?」
そこにはもうリシュは居なかった。
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「ちょっと、早く起きなさい」
エマ「……リシュ!?」
「…ったく、寝ぼけてるの?あんたの大好きなリシュに会うためにも、早く起きてスクールに行きなさい」
エマ「…あ、うん。」
あれは、夢だったのか?
妙にリアルな夢だった。
でも考えてみると知らない場所だったし、きっと夢だったんだろうな。
…っと、それより急がないと遅刻しちゃう。またヨルに嫌味言われちゃう!
エマ「行ってきまーす!」
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エマ「おっはよー!」
ニコル「おう、おはよ」
シエル「おはよう、エマ。」
ヨル「ったくお前はいつもギリギリだな、エマ!」
エマ「う、うるさいなぁ 間に合ってるんだからいいでしょ! おはようソフィア!」
ソフィア「あ、お、おはよう……」
ヨル「ふん、相変わらずソフィアは暗いな!朝だって言うのに気分が沈む!」
エマ「ちょっとヨル、そんな言い方ないでしょ!」
ヨル「本当の事を言って何が悪い?」
エマ「言われた方の気持ちを考えろって言ってるんだ!」
ソフィア「あ……私が悪いの…ごめんなさい……エマも、ごめんね。」
セナ「ふん」
エマ「ちょっと、」
ガララララ
先生「おはようございます」
ヨル「ふん」
先生「ほら、2人とも席について」
エマ「でもヨルが…」
先生「良いから。」
シエル「リシュがいないなんて珍しいね」
ヨル「誰かさんに悪影響でも受けたんじゃないか?」
エマ「むきー!」
ニコル「落ち着け、今のは誰もエマって言ってないぞ」
先生「…実はリシュは」
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先生によると、リシュは昨晩事故にあったらしい。
スクールが終わって直ぐに僕は走り出した。心配で心配でたまらなかった。
勉強なんて手につかなかった。
皆も病院に向かうと言っていたが、当然、僕が一番最初に病院についた。
コンコン
「はい」
リシュの声だ。良かった。
エマ「リシュ、入るよ?」
「どうぞ」
エマ「リシュ!大丈夫?!……え?」
「命に別状はないみたい、ほんとびっくりしたよ笑 」
エマ「…………」
「エマ?どうしたの?」
エマ「…誰?」
「え?」
エマ「どうして、僕の名前を知っているの」
「…何言ってるの?」
ニコル「おっ!わりと元気そうじゃねーか!」
ソフィア「ちょ、ちょっと声大きいよ…ここ病院だから……」
ヨル「そういう君は声が小さすぎるがな。」
シエル「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ…本当に無事でよかったよ」
「みんな来てくれたんだ、ありがとう」
……?
何を言っているの?
目の前にいるのは知らない人。
全く知らない、見たこともない。
なのになんで皆は普通に話してるの?
エマ「……この人、誰なの?」
ニコル「は?エマ、何言ってんだ?」
ヨル「は?ついに気が狂ったか?お前の大好きなリシュだろ」
ハル「……リシュ?」
違う。
違う違う違う違う違う。
知らない。こんな人知らない。
…誰?
シエル「ちょっと、エマ!?」
僕は病室を飛び出していた。
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