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17 花と絵具
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俺は母マザリーの許可を貰い、宿屋の庭に花壇を作ることにした。
目的はもちろん、色付けの染料となる花を育てるためだ。
黄色い花、タタンポポ。
白い花、ユリリン。
紫色の花、アジホーン。
前世の花に似ているが、名前が微妙に違うことに違和感を覚える。
まあ、異世界だし許容範囲だからいいけど。
これら三つの花は野生で生えていたので、取り合えず庭に植えてみた。
「あれ? 足りなくない」
……作った後に気が付いたのだが、ここで植えても仕方がないような気がする。
絵を描くにはもっと大量の花びらが必要なわけで、こんな四方四メートルの庭でその量を作れるのか。
答え、作れない。
どこかに花畑を作ればいいのかもしれないが、何処にしょう?
そう思い、俺はマザリーに相談した。
「お爺ちゃんのお庭なら広いわよ」
採用した。
餌を与えるスライムもお爺ちゃんの家だ、一石二鳥だ。
とはいえ、現状集められたのは黄色、白色、紫色の三つだ。絵を書くなら、もっと色が欲しいところ。
緑色は葉っぱで作れるのか試すとして、あと二色欲しい。
青色と赤色だ。
この二つさえあれば、他の色は絵具の配合で作ることが出来る(と思う)。
赤色の花はともかく、青色の花っていうのは珍しい気がする。前世でもそうだった。
トンガラッタさんなら青色と花を知っているのかもしれない。
訊いてみよう。
目的はもちろん、色付けの染料となる花を育てるためだ。
黄色い花、タタンポポ。
白い花、ユリリン。
紫色の花、アジホーン。
前世の花に似ているが、名前が微妙に違うことに違和感を覚える。
まあ、異世界だし許容範囲だからいいけど。
これら三つの花は野生で生えていたので、取り合えず庭に植えてみた。
「あれ? 足りなくない」
……作った後に気が付いたのだが、ここで植えても仕方がないような気がする。
絵を描くにはもっと大量の花びらが必要なわけで、こんな四方四メートルの庭でその量を作れるのか。
答え、作れない。
どこかに花畑を作ればいいのかもしれないが、何処にしょう?
そう思い、俺はマザリーに相談した。
「お爺ちゃんのお庭なら広いわよ」
採用した。
餌を与えるスライムもお爺ちゃんの家だ、一石二鳥だ。
とはいえ、現状集められたのは黄色、白色、紫色の三つだ。絵を書くなら、もっと色が欲しいところ。
緑色は葉っぱで作れるのか試すとして、あと二色欲しい。
青色と赤色だ。
この二つさえあれば、他の色は絵具の配合で作ることが出来る(と思う)。
赤色の花はともかく、青色の花っていうのは珍しい気がする。前世でもそうだった。
トンガラッタさんなら青色と花を知っているのかもしれない。
訊いてみよう。
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