55 / 55
ハイル編
しおりを挟む薄暗い王宮の通路を笑みを浮かべて歩く男が1人、その男を王宮仕えの侍女達が頬を染めて振り返る。
しかしそんな男の笑みを見た別の騎士が、足早にその男の横へと進みでて並び歩く
「ハイル、その黒い笑みを引っ込めろ、侍女達は気づいていないが俺にはわかるぞ、何があった?」
「フィオン久しぶりだな、王宮に配属になってからもう3ヶ月になるだろうか?」
「話を逸らすなハイル……。」
「……ふふっ、すまない。
今日はあの憎き罪人の死刑執行日だったものだからね。青葉を誘拐し、監禁を企んでいたあの神父…直ぐにでもこの手で切り捨ててしまいたかったが、あまりに多すぎる余罪で2年もの時間がかかってしまった。だがようやくだ。ようやくあの男がこの世から消える。
そう思うと自然と笑みが溢れてしまってね。」
「ハイル……お前は青葉さんの事になるとサイコになるな、時々お前が怖くなるよ」
「そんな目で見ないでくれフィオン、あぁー、そうだ。
青葉がマリエッタに会いたがっていたよ、今度我が家に来てくれないか?青葉もずっと屋敷にいては気が滅入るだろうからね。」
「はぁ…。そう思うなら、青葉さんを少しは屋敷から出してやれ彼女は店をやっていたんだ。
急に人との交流を絶たれては病みかねんぞ」
そう言って横を歩くハイルを見るが、ニコニコとしたまま無言を貫くこの男を見て、再びため息をついたのだった。
まったく、青葉さんに心の底から同情するよ。
自分のやっている事が、その死刑になった男と似たようなものだと気づいていないのだろうか?
帰ったら、マリエッタにも伝えよう。青葉さんに会いたがっていたのはマリエッタも同じだ。
青葉さんの様子次第では、マリエッタが荒れるだろうなと容易に想像できる。いろんな意味で深いため息の出るフィオンだった。
「青葉様!お願いですからお部屋にお戻りください。」
「でも……ずっと部屋にいたら、運動不足で体に悪いじゃないですか、別にお屋敷の外に出るわけじゃないですし、ちょっとお菓子を作るだけですよ?」
調理場に向かう青い絨毯の敷かれた長い廊下の真ん中で、メイド長とうっかり鉢合わせしてしまい今に至る。妊娠三か月で安定期に入っていないからと、部屋の中で安定期に入るまで安静にというのはむしろ逆に体に悪いでしょ!と、思うのだけれど、夫のハイルさんにそれを言うと、無言の笑顔で圧力をかけられる日々……。庭は散歩できるけど、ハイルさんが一緒じゃないと駄目だし、ハイルさんは騎士団長で忙しいので必然的に外に出られる回数は減る。
なにも街に買い物に出たいと言ってるわけじゃないのに、いや!買い物くらい行かせてよ!
そんな半ば軟禁状態の私を心配して、タカちゃんやシューちゃんが時々お茶をしに来てくれるのだ。
神様権限で、時間を止めてと言うとんでもない状況でお茶を楽しむ。
二人が旅行の際に私が誘拐されるという事件が起きたため、二人はかなり気にしている様子でなんやかんやと気にかけてくれるが、ハイルさんの過保護ぶりに思うところはあるようだが、屋敷にいなさいとは諭されている。
元はといえば、皆の忠告を聞かずに私の自業自得が招いた結果が今の状況と思うと、私も抵抗しにくいのだ。
そんなことを思っていると、メイド長が困ったように眉を下げる。
「旦那様に言われた通り、どうかお部屋で静かにお過ごしください。
お菓子なら料理人に作らせて出来立てをお持ちします。
今日は天気もよろしいですし、お部屋のバルコニーでお茶を楽しまれては?
さっ、お部屋に戻りましょう青葉様、いえ、奥様!」
部屋に着けばあっという間にバルコニーにお茶のセッティングがされて行く、そのくらい自分でできるのに…。とも思うのだが、貴族たるもの!と叱られるので、口には出せない。
仕方なく貴族の教養の教師から渡された本を読みながら、ソファーに腰掛けて菓子が届くのを待つ、本を読んでいても頭の片隅では、閉店してしまった私のお店、その常連さん達は元気だろうか?日本に戻った、ゴコクさんと狐鈴さんはもう私のことなんて忘れてしまっただろうか?そんな事ばかりが頭の中をグルグルと駆け巡る。
すると、コンコンコンとドアをノックする音が響き、メイド長が扉を開ければそこに現れたのはいつもよりも上機嫌そうな夫のハイルさんが立っていた。しかし、その顔を見た瞬間、何故か堰を切ったように涙が溢れてきた。
なんで?情緒不安定なんだろうか私…。
本を濡らすまいと、慌てて手で涙を拭う。
「青葉!どうしたんだ!
何処か身体が痛むのか?
アイリィー!直ぐに医師を呼んでくれ!」
部屋に駆け込んできたハイルさんが、私の前に片膝をつくと目線を合わせる。不安気に眉を寄せて私の頬を片手で支え、もう片方の手で取り出したハンカチで流れ続ける涙を優しく拭う。
ハイルさんの言葉に、メイド長が慌てて部屋から出ていった。
「ごめんなさい。ハイルさん。
別にどこか痛いわけでも、体調が悪いわけでも無いんです。
でも、私…ヒック…私…みんなに会いたい…ううっ…」
自分の心の奥底の気持ちに気づき、ついに両手で顔を覆うと自分の膝に顔を埋めて泣きじゃくる。
「青葉……」
絶句したような、そんな声色のハイルさんの声が響く、いい歳してこんな子供みたいに、友達に会いたいなんて泣いたら100年の恋も覚めるかもしれない。自分でもどうかしてると思うけど、涙が止まらない。完全に情緒不安定…。
そんな事を思っていると、そっと私の両肩に手を置いたハイルさんが私の上半身を起こすと、そのままフワリと私を抱きしめる。ハイルさんの肩口を流れる涙が濡らしていく
「私の愚かな嫉妬心から君を皆から遠ざけてしまっていた。
それが、こんなにも君を追い詰めていたとは知らず。本当にすまない。
不安だったんだ。君は確かに私を選んでくれたが、誰かに横から掠め取られてしまうのでは無いかと、君が私ではない誰かを見つめる日が来るのでは無いかと……」
ハイルさんの言葉に、思わず涙が止まり、はいっ???と理解が追い付かない。
ハイルさんに私が捨てられる事はあっても、逆はないだろう。むしろその不安は、私が抱えている物でもある。いつか、「青葉、すまない。この人を愛してしまったんだ。」と、ボンキュッボンな美女を連れてくるのではないかと、不安すぎて夢でうなされたことがあるほどだ。しかし、そんな私の思考をよそにハイルさんは話を続ける。
「フィオンにも言われてしまった。
君をもっと外に出してやれと…けれど、素直に頷くことができなかった。
器の小さな男で幻滅しただろ?君以外の事なら大抵の事は許容できる。けれど、青葉の事になると途端に駄目な男に私はなってしまうんだ。すまない青葉……。どうか、私を嫌いにならないでくれ……」
そう言い終わると、ハイルさんが抱きしめる力を少しだけ強くする。
離したくないんだと言われているようで、頬が熱くなる。
皆に会いたい……。
けれど、大好きなハイルさんを悲しませたくはない。
何度も考えだ堂々巡りだったけれど、こうしてハイルさんに言葉にされてしまえば、私なんかを妻に選んでくれたハイルさんの愛に応えたい。そう強く思ってしまう。
私は本当に流されやすい女だなと、心の中で自分をあざ笑う。
ハイルさんの肩におでこを摺り寄せて
「ハイルさんを嫌いになる分けないじゃないですか、むしろ私の方が不安です。
ハイルさん……かっこよくて優しいから、女性にモテるし……みんなに会いたい気持ちはあります。けれど、ハイルさんの事が大好きだから言いつけを守ってるんですよ!
そこはちゃんと分かってほしいです!」
そう言ってハイルさんから体を離し、ハイルさんのきれいな青い瞳を見つめるも、ズビッとぐしゃぐしゃになった顔で鼻をすすれば、ハイルさんがフッ!!と、噴き出して顔を背けて肩を震わせる。
「今ひどい顔って思いましたよね!!だから笑ってるんですよね!!
ハイルさんの馬鹿!!どーせひどい顔ですよ!!」
肩を震わせているハイルさんから差し出されたハンカチをふんだくり、涙をぬぐう。さすがに鼻をかむ度胸はない……。
「ふふっ、すまない青葉……違うんだ。ふっ、子供みたいだと思っただけだ。ンフッ…ククッ」
よほどツボったのか、涙まで浮かべているハイルさんをジト目で見つめる。
「フフッ…許してくれ青葉、お詫びに今度街に買い物に連れて行くよ、君の望む物を買って、君の望む場所に何処へなりともお供しよう。」
自分の目元の涙をぬぐいながら、ハイルさんがこちらを見つめるものだから、その顔を本当にぃー?と疑いのまなざしを向ければ
「約束する。次の非番の日に必ずだ。」
何時もの王子様スマイルに戻ったハイルさんが、ふわりと笑い私の乱れた髪を手で整えてくれる。
「絶対ですからね。」
「あぁ、勿論だ。
他でもない愛する妻との約束だからね。」
「約束を破ったら家出します。エリティナ様のところに」
「たとえ血の雨が降ろうとも約束を守ると誓おう。
お願いだからあそこに行くのだけは止めてくれ」
心底嫌そうにしているハイルさんの顔を見て今度は私が吹き出せば、ハイルさんもつられて笑いだす。
笑いあう二人に、慌てて戻ってきたメイド長と医師が、どういう事?と、部屋の入り口で立ち尽くしていたのに気づくのはもう少し後
その夜
すっかり寝入ってしまった青葉をの顔を見つめる。
夕方に泣いていたから疲れたのかもしれないが、なんだか今日は幾分か幸せそうな寝顔に見える。
これは自分のエゴかもしれない。ハイルがそっと自分の横で寝ている青葉の頬に触れれば、むにゃむにゃと寝言にもならなような声を上げ、それを見てフフッと笑ってしまう。
こうして隣に青葉が居ても、自分の妻になり、その身に自分の子を宿していても、それでもまだ足りないと思ってしまう。身も心も、彼女のすべてを手に入れたはずなのに、それでももっと欲しいと望んでしまう。癒えない渇き……そう……できることならば、永劫に彼女の瞳に映るのは自分であり、その唇で紡がれるのは自分の名前だけであればよいのにと、心の底から思っている。
そこではたと思い出す。処刑されたあの男が用意していたあの檻……。
「ハハッ、ククククッ…」
押し殺した笑いがベッドに響く、青葉が起きてしまわないように抑えなければ…。
そうか、あの男と同じことを私は……。けれど、檻に閉じ込めるなんて無粋な真似はしない。
彼女の心が私から離れてしまったら元も子もないのだから、いずれ腹の子が成人し、この屋敷の次期当主となった暁には、青葉と二人で誰もいない人里離れた場所でたった二人で余生を過ごそう。
「お休み青葉、愛しい私の妻、今は良い夢を」
そう言って、その額に口づけを落とし、青葉をそっと抱きかかえるといつか来る日を思い浮かべて眠りについたのだった。
ハイル編 完
あとがきと言う名のご挨拶
長きにわたりご愛読をいただきまして、誠にありがとうございました。
拙い文章を最後まで読んでくださった方々に、心より御礼申し上げます。
14
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました
空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。
結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。
転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。
しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……!
「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」
農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。
「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」
ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
一日中読んで一気に完読しました‼️
ヒーロー❓達の個性がそれぞれ強くて面白く、誰と結ばれるかな〜って読み進めたら…
全員でした(笑)
逆ハーレム、読んでて楽しいですね😘❤️✨