2 / 4
2話〜誘拐されて母乳出せる変な薬飲まされて牛姦される回(獣姦・母乳描写)〜
しおりを挟む「俺でいいのか…?」
「うん!フェアンじゃなきゃだめなんだ!」
そう言ったアリンの目はもう泣いてなどなく決意に満ち溢れ光り輝いていた。
「わかった。一緒に行こう。どこまでも一緒だ!」
2人は微笑み合いどちらからともなく優しくキスをした。
アリンが気持ちを伝えてくれた。もう俺だけ秘密にしておくわけにはいかない。
初めは可愛いアリンに嫌われたくない、もう少し一緒にいたいという気持ちだけだった。でもそれが共に過ごすようになり、幸せな事も辛い事も分かち合う中で一生そばにいたいと思うようになった。
ーー伝えよう。自分がルシュテン王国の王子だということを。
そして、この日に共に生きてくれるようアリンへの永遠の愛を誓おう。
ーーー
「う~…蒸し暑いね、まだ6月になったばかりなのに…」
ノスティアからデリアへ向かう道のりは山道を通る。6月と言う事もあり道中は木々が生い茂り湿気で汗が体に張り付いた。アリンを俺の前に座らせて馬で移動しているが、猫獣人は人間よりも体温が高いからかアリンは見るからに辛そうで休ませならなければいけないのは一目瞭然だった。
「アリン、一度休もう。」
「ごめんね、僕、他の猫獣人より暑いの弱いみたいで…」
「気にしなくていいさ。まだ時間はあるから休みなさい。ほら水を飲んで…。」
木陰にアリンを下ろしあらかじめ用意しておいた水筒をアリンに渡した。そして自分のカバンからタオルを取り出すとアリンへ告げた。
「アリン、タオルを川で絞ってくるから少し待っててくれるか?冷やした方がいいから…」
「えっ…そこまでしなくていいよ!」
「ダメだ!少し冷やそう、な?」
「う、うん…ありがとう!」
照れるアリンの頭を優しく撫でると近くの小川に向かった。
「ここでいいか…」
サラサラと流れる川にタオルを浸しぎゅっと硬く絞る。そのままタオルを近くの岩に置くとアリンが自分を見ていないかを確認し、ポケットに手を入れた。
ーー1週間ではこれしか用意できなかったが…。
フェアンの掌には木でできた小箱があり中にはシルバーの細いリングが入っていた。
なんの変哲もないただのシルバーリングだが、宝石屋などないノスティアでは、買えるのはこれが限界だった。しかし裏側には永遠の愛を表す『etarnal love』の文字が彫ってあり、それはフェアンが店主にお願いし自分で刻印したものだった。
小箱をもう一度ポケットに大事にしまうと、タオル片手にアリンの元へ走った。
急いで戻るとそよそよと優しい風が流れる中アリンは気持ちよさそうに木にもたれかかり眠っていた。
「アリン…?冷たいタオルだよ。」
「ん…?気持ちいい…。…あれ、僕眠っちゃってた?」
「暑かったからな、疲れたんだろう。もう大丈夫か?」
「うん…!後少しだし大丈夫!」
水分をとって少し眠ったおかげか顔色が良くなったアリンの額をタオルで拭いた。
その後アリン自分の前に座らせ馬の手綱を持つと目的の場所まで向かった。
しばらく歩くと、どうやらアリンの様子がおかしい。肩が小刻みに震え、血の気が引いているように見えた。
「フェアン…。こ、この場所なんだ…。」
ただの森のように見えるが、よく見るとその場所だけには木が生えておらずそこで何があったのかは容易に想像がついた。
アリンは5年前の光景が忘れられないのだろう。ただでさえ白い顔が真っ白になり涙が止めどなく溢れている。
「アリン…大丈夫か?」
「ぐずっ…ふっ……だ、大丈夫。フェアン、馬から…降ろして?」
「わかった。」
馬から降ろすとアリンはよたよたと事故のあった場所に座り込み叫ぶように泣いた。
「おと、さん…おかあさ…ん!ごめん、ごめんね。今まで来れなくて…。痛かったよね、怖かったよねっ…。ずっと来れなくてごめんね…」
まるで幼い子供のように泣くアリンの姿は見ている方も心を痛めた。
「うん!フェアンじゃなきゃだめなんだ!」
そう言ったアリンの目はもう泣いてなどなく決意に満ち溢れ光り輝いていた。
「わかった。一緒に行こう。どこまでも一緒だ!」
2人は微笑み合いどちらからともなく優しくキスをした。
アリンが気持ちを伝えてくれた。もう俺だけ秘密にしておくわけにはいかない。
初めは可愛いアリンに嫌われたくない、もう少し一緒にいたいという気持ちだけだった。でもそれが共に過ごすようになり、幸せな事も辛い事も分かち合う中で一生そばにいたいと思うようになった。
ーー伝えよう。自分がルシュテン王国の王子だということを。
そして、この日に共に生きてくれるようアリンへの永遠の愛を誓おう。
ーーー
「う~…蒸し暑いね、まだ6月になったばかりなのに…」
ノスティアからデリアへ向かう道のりは山道を通る。6月と言う事もあり道中は木々が生い茂り湿気で汗が体に張り付いた。アリンを俺の前に座らせて馬で移動しているが、猫獣人は人間よりも体温が高いからかアリンは見るからに辛そうで休ませならなければいけないのは一目瞭然だった。
「アリン、一度休もう。」
「ごめんね、僕、他の猫獣人より暑いの弱いみたいで…」
「気にしなくていいさ。まだ時間はあるから休みなさい。ほら水を飲んで…。」
木陰にアリンを下ろしあらかじめ用意しておいた水筒をアリンに渡した。そして自分のカバンからタオルを取り出すとアリンへ告げた。
「アリン、タオルを川で絞ってくるから少し待っててくれるか?冷やした方がいいから…」
「えっ…そこまでしなくていいよ!」
「ダメだ!少し冷やそう、な?」
「う、うん…ありがとう!」
照れるアリンの頭を優しく撫でると近くの小川に向かった。
「ここでいいか…」
サラサラと流れる川にタオルを浸しぎゅっと硬く絞る。そのままタオルを近くの岩に置くとアリンが自分を見ていないかを確認し、ポケットに手を入れた。
ーー1週間ではこれしか用意できなかったが…。
フェアンの掌には木でできた小箱があり中にはシルバーの細いリングが入っていた。
なんの変哲もないただのシルバーリングだが、宝石屋などないノスティアでは、買えるのはこれが限界だった。しかし裏側には永遠の愛を表す『etarnal love』の文字が彫ってあり、それはフェアンが店主にお願いし自分で刻印したものだった。
小箱をもう一度ポケットに大事にしまうと、タオル片手にアリンの元へ走った。
急いで戻るとそよそよと優しい風が流れる中アリンは気持ちよさそうに木にもたれかかり眠っていた。
「アリン…?冷たいタオルだよ。」
「ん…?気持ちいい…。…あれ、僕眠っちゃってた?」
「暑かったからな、疲れたんだろう。もう大丈夫か?」
「うん…!後少しだし大丈夫!」
水分をとって少し眠ったおかげか顔色が良くなったアリンの額をタオルで拭いた。
その後アリン自分の前に座らせ馬の手綱を持つと目的の場所まで向かった。
しばらく歩くと、どうやらアリンの様子がおかしい。肩が小刻みに震え、血の気が引いているように見えた。
「フェアン…。こ、この場所なんだ…。」
ただの森のように見えるが、よく見るとその場所だけには木が生えておらずそこで何があったのかは容易に想像がついた。
アリンは5年前の光景が忘れられないのだろう。ただでさえ白い顔が真っ白になり涙が止めどなく溢れている。
「アリン…大丈夫か?」
「ぐずっ…ふっ……だ、大丈夫。フェアン、馬から…降ろして?」
「わかった。」
馬から降ろすとアリンはよたよたと事故のあった場所に座り込み叫ぶように泣いた。
「おと、さん…おかあさ…ん!ごめん、ごめんね。今まで来れなくて…。痛かったよね、怖かったよねっ…。ずっと来れなくてごめんね…」
まるで幼い子供のように泣くアリンの姿は見ている方も心を痛めた。
65
お気に入りに追加
113
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?



王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる