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16話 秋の章⑤ 〜尾長くんとどすけべ奇祭〜

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「ククク……、
 オーナーさん、明日の鶏祭りでワタクシに敗北し散らかす準備は出来ましたかぁ?」

「なんて?」

朝一番、元気にそんなことを言いにきたルカに、犬くんは露骨に嫌そうな顔をして扉を閉めようとしたが春風に阻止される。

「オーナー」

「まぁまぁ、お客さんだからな。
 それでええと……鶏祭り?って何ですか?」

「とぼけても無駄です。
 そこの赤いザコ鶏……あっ。すいません嘘です♡
 ニワトリ、鶏さん♡鶏さんで優勝を狙っているのでしょうが勝つのはこちらの牧場なので」

春風に睨まれてルカは慌てて言い直す、前回強めに詰められたのがトラウマになっているのだ。

「ふ、ふんっ!ともかく鶏と牧場主の親密さ、鶏の毛艶、卵の品質で競うこの大会。
 いつも通り負ける気がしませんので。
 精々ワタクシの前座くらいにはなってくださいねえ♡」

「説明口調でありがとうございます」

喧嘩を売りにきた筈がいまいち締まらずにルカは変な顔をして去っていった。
春風は「律儀にお祭りのことを教えに来てくれたのかなぁ」と感謝していたがその隣、尾長くんは「鶏祭り」の単語に真顔になっていた。

====

「オーナー君、君が生地を焼く姿は本当に美しいね」

「これでこの牧場の収入の6割を担ってるからな、一生焼いてるし慣れてきた。
 てか尾長くんもう寝なよ、明日も朝早いんだし。」

「黒いフライパンへ白い生地を落とす……
 まるで夜の帷を落とす宵の女神のようだ」

「フライパンを白くするのが??……じゃなくて、尾長くん。
 大丈夫だからもう寝たほうがいいぞ、明日お祭りにも遅れるの嫌だろ?」

その夜、尾長くんは何かと理由をつけて春風の家から戻ろうとはしなかった。
春風が就寝時間をまたも大きく超過し、いい加減小麦粉焼きの日課もやめて寝ようと思うような時間までなお尾長くんはブランケットに包まりじっと春風を見つめる。

「いいや。
 き、君の健気に歩き回る背中を見ていたいんだ。」

「声高くない?何?寝たくない?」

「……」

春風が指摘するとついに尾長くんは目を伏せ、観念したようにため息を吐いた。

「……すまないね、緊張している訳ではないんだ。
 あんなに毎日練習だってしたのだから、明日のお祭りだってきっと僕は、
 ただ……、少し今宵が終わるのが惜しくって」

(えっ、練習してたの?)

尾長くんも自分と同じく明日の鶏祭りなど寝耳に水だろう、もう今年は様子見で出場を見送ればいいや、
そんな甘えた考えを持っていた春風は少し尾長くんの気合の入れ方に挙動不振になったが、
尾長くんは気づかない様子でそっとブランケットの端を握った。

「それにどうしても目が冴えて動悸で眠れなくて……」

「それを緊張と言うのでは?」

春風が寝る前に飲もうと茶を注いだマグの片方を尾長くんの目の前に置くと、
代わりに空いた手を引いて尾長くんの隣に座らされた。

そっと寄りかかり静かに腕まで組まれる。
普段何方かと言えばかなり騒がしい尾長くんが儚げに遠くをみつめるのを見ていると少し妙な気になって、かわりに腰に手を回してしまった。

「そう、なのかな?
 決して悪い気分じゃあないんだ、こうやってドキドキするのも、生きている感覚なのだとわかるから……。
 展示品として生きていては得られなかった、美しい僕の欲しかった感動だ」

「尾長くん」

「だから、この気持ちをくれた君にはとても感謝しているんだよ?」

囁きと共に尾長くんから顔を寄せ、ゆっくりと唇を重ねる。
春風の唇が開かれるとちゅ♡ちゅ♡と何度も唇を触れさせながら尾長くんは舌を伸ばして春風の歯を舐め、
同じように伸びてきた舌を絡めて、尖らせた唇で舌を音を立て吸った。

「ん♡ちゅ♡んぅ♡っふ、んむ♡」

舌の這いずる、水音の感覚が短くなるにつれ尾長くんは両足を開いて春風の上に跨りのしかかるようなポーズで唇を吸うようになり、
春風も丸めた腰を撫で、だんだんと寝巻きのゴムの下へ手を滑り込ませるようになる。

「わ、悪い気持ちではないんだけれど……流石にそろそろ眠らなければ、と僕も思っていたところなんだ。
 っお♡……オーナーくん♡よければぼくが眠る、手伝いをしてくれないかな?♡」

発情した尾長くんにすりすり首元へ顔を寄せて媚び、交尾歓迎メス仕草をさせて興奮しない訳がない。
春風のズボンの下で硬くなった陰茎を見て尾長くんは興奮し、小さく身震いしていた。




ベッドに連れて行かれ、お互い服を脱いで布団を被った時点で尾長くんは以前寝た時は意識していなかった春風の香りや、枕元の生活感を感じてときめいて春風に抱きついたが、
春風からすれば尾長くんが楽しみにしていた祭りの前日に無理をさせてヘバらせる訳にはいかず、結果少し戯れる程度で後ろから素股しかしてくれない。

尾長くんは下半身でびきびきのカリ高ちんぽがぬるぬる動いて自分とメス穴を煽り続ける生殺し状態で性欲を高められるばかりで辛く振り向こうとしたが、
日々のセックスで完全に春風のちんぽへへつらうメスとして調教されている身体は素股だろうがちんぽへの奉仕に逆う事ができず、両足をぴん♡と閉じて伸ばして、陰茎を締め付け尻を振るしかできない。

もどかしくてシーツを掻いては甘イキし、とぷ♡と垂らすよう射精するのが精一杯の抵抗だった。

「んっ♡オーナーくん♡っ♡やら♡ちゅーしよ♡
 うしろ向きやだぁ♡♡♡キスハメがいい♡
 お願い♡だからちゅーしよう♡♡オーナーくんとラブラブ交尾しながら卵孕みたい♡♡」

「ダメです。
 もう寝る時間より卵産む時間の方が近いんだぞ?
 明日遅刻したらどうするんだ」

「~~~っ♡♡はっ♡はっ♡いやだぁ♡
 ずぽずぽされて卵産む♡っんぉ♡ちくびとんとんしないでく、お゛っ♡お゛っ♡♡
 ちんちん挿れてほしい♡オーナーくんとこーび♡したいぃ、んぉ゛っ♡♡」

ずりゅ♡ずりゅ♡と肉棒が腿の間を通り、両手は後ろから平らな胸をむにむにと無理やり集めて中央の敏感に尖った乳首を叩く。
春風へぐりぐり背中や頭を擦り付け交尾歓迎アピールをすると耳をしゃぶられ、ぴちゃ♡ぴちゃ♡と生ぬるい口内で食まれて湿った水音を聴きながら尾長くんはつま先を伸ばして身体をのけぞらせてアクメした。

「おお゛~~~っ♡♡♡」

ぎゅ♡ぎゅ♡と締まるメス穴の奥では確かに翌朝の卵が徐々に降りて来ていて、
愛しい雄を背中で感じているせいで子作りの時間と勘違いした身体はきゅん♡と温まり尾長くんは追いアクメし精子をもう1筋情けなく垂らした。

尾長くんを落ち着かせるだけなら他にも方法はあったのだろうが、
春風が無自覚うなじフェチだったせいで素股バックと言う仕打ちを受ける事になってしまったのだ。
尾長くんが陰茎欲しさに腰をヘコヘコしても腰骨を掴んで動きを止められてしまい、
快感を逃すことができないどころか尾長くんの身体はセックスが始まったのだと勘違いして肉穴のヒクつかせ、ついに尾長くんはに耐えることができずちんぽが欲しいとポロポロ情けなく啜り泣く。

「マジでちょっとくらい寝ないと頭働かないからな?
 また卵取る時シたらいいじゃん、な?」

「ゔう~~~……♡♡♡」

もはや身体が苦しくて何も考えられない。

後ろから回って来た手がとんとん♡と尾長くんの短小クリちんぽを扱き、皮ごとずるずると乱暴に上下する。

確かにそのままとろ♡と射精すれば疲労感で恐ろしいほどの眠気が襲って来たが、
尾長くんは寝付くまで腹にかけられた春風のゼリーのようにドロドロの精子を拭ってちゅぱちゅぱ舐め春風を誘い、
あまりの欲求不満で夢の中でも春風にぐちゃぐちゃに犯される内容を見て喘ぎ夢アナルアクメを遂げ、
少しして未明、牛くんを搾りに行った春風が戻る頃には肉穴から卵を覗かせたまま白目を剥き痙攣していた。

====

それから数時間経過し今は鶏祭り会場。

「尾長くん、頑張れ。」

「ガンバレー」

牛くん、犬くんも応援に付き添い全員で仲良くやって来た。
春風に付き添われ尾長くんは一緒に受付に向かい、今日の祭りへの参加の旨を広場に簡易に作られた机に座る男へ伝える。

「えー、エントリーナンバー32番。
 わくわくナントカ牧場ね、出場鶏は……」

事務作業を進めて、そこまで言ったところでようやく顔を上げ出場者である2人を初めて見た受付は絶句する。

赤い顔、むわ♡と漂うメス臭にとろんと緩んだ顔を見れば少し前まで尾長くんがいやらしい目にあっていたのは明白だ。
隣の春風目掛けてぱやぱやとハートマークを飛ばしながらも、
本人だけは愚かしくバレていないと思っているのか必死で落ち着いた声を出そうとゆっくり、喘がないよう話している。

「はい、僕です……♡頑張ります!♡」

長い髪を指で解きながらそんなふうに宣言されても何を頑張るつもりだ、としか男は思えない。

「え、ええと……開始まで残り10分ほどありますのでその間は自由にしていていただいて構いません。
 けれど開始時点では必ず会場に居てください、遅刻はどんな理由があろうと失格になってしまいます」

「っ♡お、オーナーくん♡10分自由にしてていいって!♡
 ……あっち♡あっちの木陰でゆっくりシようよ♡ね?……っふ♡♡♡」

一晩中生殺し状態で置かれた尾長くんは今朝方珍しく卵をぶぽ♡と排泄し、普段は味わえない勢いのいい産卵アクメで腰を浮かせてうっとりアクメしても、
その後キスしながらベッドが揺れるほど肉襞を抉られ身体を落ち着ける性処理セックスに春風に付き合ってもらい、大好きな弱点ごと奥を小突かれメスイキし続けても身体の熱はおさまらなかったようだ。

今も牛くんや犬くんどころか受付の男が困惑しているのも無視してぐいぐい春風の腕を引いて野外で1パコ済ませられないかと強請っている。

普段であれば当然尾長くんはこんな淫乱じみたお誘いをすることは無いが、
一晩中焦らされムラムラしてしまって完全にタガが外れているのだ。

「~~~っ♡♡♡」



「……トイレ行こう」

4人が去った後、いきなりアクメしてしまったようでその場で一瞬硬直した尾長くんの背を見送り男は前屈みでトイレ休憩に向かった。



観戦席を2人に取ってもらっている間、春風は尾長くんが強請る通りぬちぬちと低く屈んで茂みでセックスに明け暮れる。

「うわ、パンツ終わってる」

「うぅ♡ごめんね♡んむ♡
 ぼ、僕が淫乱なばっかりに♡はっ♡もっとちゅうシよう♡♡オーナーくんのべろ♡ちゅうう♡ってしながら腰振ってイきたい♡♡♡
 もう脱いだから♡オーナーくんに迷惑かからないだろう?っん゛♡」

下着は股間から尻の部分までがぐっしょり淫液で濡れ、今もキスで興奮した尾長くんの肉穴はぐぱ♡ぐぱ♡と開閉して春風を誘う。
試しに指を捩じ込むと熱い肉襞は歓喜しびくびくと痙攣し、挿入しただけでアクメしたようで尾長くんはぴゅるっ♡と薄い精子を跳ねさせ呆然としていた。

「お゛っ♡♡何回もぉ……っ♡♡♡お゛っ♡おっ♡♡」

「腰浮いてる、奥好き?」

それでも指をちゅぽっ♡ちゅぽ♡と出し入れし奥を押し上げると尾長くんは腰を浮かせて呻き、
耳元で聞こえる春風の声にきゅう♡と肉穴を締めて返事をした。

「ん゛♡すき♡あ゛っ♡すきだけどもっとゆっくり、ゆ゛、ぐりぃ……っ!?♡♡♡」

最初は緩く快感を伝えてくるだけだった指が、同じリズムで動いているはずなのに徐々にメスしこりへ伝える快感の波を大きくする。
尾長くんはもっと肉穴をほじって欲しくて両足を抱えて下半身全てを春風に差し出していたが、
こんなに身体の奥から全部を終わらせるようにちゅぽちゅぽと弱点ばかり虐められるとは思っていなかったのだ。

「オーナーぐ、お゛ほっ!?♡♡♡んぶ♡っ♡♡♡」

もしかしたらこうやってキスで呼吸すら塞がれ、肉穴をがちがちの熱い肉棒で塞がれること含め想像するだけでイってしまうので防衛本能で考えないようにしていたのかもしれない。

「~~~っん゛っ♡♡♡ぶぅうっ♡うぶっ♡お゛♡ちんぽっ♡♡♡おほぉお゛お゛お゛♡♡♡」

「こら、ちょっと静かにしろって」

両足を絡めてぎゅるん、と白目を剥いて尾長くんは潮吹きしながらひどいおほ声で喘いでしまい、
当然すぐ近くに他の参加者や運営がいるのをわかっている春風は焦って唇を塞ぐ。

「んぶぅっ♡ゔっ♡ぶぅう♡♡♡」

けれど、今朝夢で見たように屋外で組み敷かれアナルの縁を限界まで伸ばした状態で乱暴にぐぽぐぽ犯されて尾長くんが落ち着けるわけもなく、
両手両足を春風の背に巻きつけぎゅう♡としがみついて全身で中出し射精をおねだりしてしまった。

「(大好きなオーナーくんのせーし欲しい♡♡♡
 奥にびゅるびゅる出されて、このまま深ぁいアクメしたい♡♡♡
 オーナーくんの雑魚メス♡オーナーくんに交尾されて雄失格アクメするの見て欲しい♡♡♡
 お、なーくんにパコパコしながらちゅう♡してもらえるならなんでもするから♡♡♡)
 んぶうう♡♡♡」

今も上からのしかり腰を打ちつけられ、低くエグい声で絶叫し春風の背に爪を突き立てる尾長くんが、まふだここが野外だと自覚しているとは春風には思えなかった。
本人はむしろ野外だからこそこんなところで春風に種付けしてもらえた♡と興奮し下品な声を出して喘いでいるのだが、
春風がなんとか尾長くんの声を小さくしようと唇をぴっちり重ねたりイきすぎて固くなり、シャツに擦れるだけでとろとろ射精のできるメス乳首をカリカリされるたびキスハメ交尾に喜んで舌をぬる♡と絡ませ呻き続けた。

「あ゛ー、くそっ」

「(~~~っ♡♡♡
 オーナーくんの精子当たってる♡♡♡僕のよわよわおまんこ♡オーナーくんの精子でイってる♡
 あ゛っ♡あ゛っ♡♡♡ほんとに死んじゃう♡♡オーナーくんのちんちん締め付けながら息できなくて死んじゃう♡♡♡
 気持ちいい♡オーナーくんのあったかい身体ぎゅ♡ってしながらの種付けすき♡♡♡これでぼくの雄の残りカス♡全部とろとろ射精させてください♡♡オーナーくんっ♡気持ちいい♡すき♡♡♡)
 ……っか、っ、ぉ♡」

当然春風は外に射精するつもりだったが解放的な気分がそうさせたのか、
完全に尾長くんの肉穴が搾り取る意図でにゅうう♡と締ったせいで、どうせ四肢を巻きつけて中出しおねだりもされて逃げられなかったせいでうっかり腸内へこってり射精してしまった。



「あ゛ぁ~~~っ♡やら♡♡♡オーナーくんの精子♡♡♡ずっとおまんこでちゅうちゅうするから、ん゛っ♡♡♡かきだしちゃダメ♡♡♡ゆび、とめてっ!♡
 ……お゛っ♡おっ♡あっこれしゅき♡♡♡ゆびきもちいい♡
 あっ♡ありがとうございましゅ♡オーナーくんありがとう♡♡♡」

渋々残り少ない時間で掻き出すために、尾長くんを四つん這いにさせてちゅぽちゅぽ肉穴へ指を前後させると尾長くんは、
最初は尻をふりふり振って抵抗していたがその内敏感に研磨された肉襞を優しくじわじわ撫でてもらえるのが気持ちよくて甘えた声を出し、尻をふりふり振って喜んでしまう。

「はぁ♡オーナーくんもう帰ろうよ♡♡♡
 家でもっとしっかり交尾♡ちゃんとオーナーくんにぱこぱこしてほしい♡♡」

「えぇー……?せ、せっかく来たし練習?したんだろ?
 帰ったらいっぱいヤればいいし頑張ろう!な??」

「ん゛ー……♡」

せっかくの性欲解消インスタントセックスも、
尾長くんを完全に満足させるには至らずむしろお祭り後のガチハメへの期待を煽るだけに終わってしまった。


====

そして大会の始まり。

春風も観客席から尾長くんを見守るつもりだったが審査員に止められた。
どうも、大会ではオーナーと鶏が2人で頑張る競技がメインだったようで、
会場に上げられた春風は尾長くんに擦り寄られながらも何をすればいいのか、とか、
また勃ったら恥ずかしいって、てか捕まらないかな、など不安な表情を浮かべていた。

けれど、

「んほおおおお♡♡♡たまごでちゃいますううう♡♡♡」

「お゛っ♡お゛っ♡おっ♡
 みないれ♡おれの産卵ガチイキみないで♡おわる♡雄おわっちゃうから♡♡♡」

「はい♡ぼくはどすけべ鶏なので♡脇みせ腰振りでぴゅ♡ぴゅ♡ってお潮噴きながらおまんこイキできちゃいます♡♡
 使用済み雑魚ちんぽ♡おっ♡イく♡
 ……はぁ♡お、おちんぽ♡ふりふりして♡今後メスに種付けしません♡んほっ♡て、お約束します♡♡♡
 メスと交尾していいと思ってた生意気ちんぽ♡おっ♡お゛っ♡もっとおしおき♡♡虐めてください♡♡
 はい!♡ボクは雑魚メスにわとり♡
 気持ちよくたまごアクメしたいです♡♡もっと、デカクリちんぽふりふりして♡イきたいれしゅっ♡♡♡」

じょぼぼぼ♡ぷしっ♡ぷしっ♡♡
ぶぽっ♡♡♡じゅぽっ♡じゅぽっ♡じゅぽ♡

(これ、やっぱりそう言う会だったのか……)


そこらじゅうから聞こえる卑猥な声や匂い、音声に春風は顔を顰め、
それをおかずに中腰にした尾長くんを犯す。

「ん゛ぉおおおっ♡♡♡お゛っ♡な゛ぁぐ、っ♡♡♡
 硬っ♡♡♡ちんちん硬、あ゛っ♡イぐっ♡♡♡またマゾメスイきましゅうう♡♡♡」

卵を産む、と言う行為については今も周囲に負けじと派手なアナルアクメをしている尾長くんを通じてそれが完全に淫交であると知っていたが、
だからと言ってこれは元の春風の世界でいえばエロビデオでしかヤらなさそうな集団セックス大会だ。

知っていれば出ると言っていたか少々自信がない。

他の参加者も開始前には尾長くんの発情っぷりに負けず劣らず興奮し、よその牧場主にずりずりズボンのまま腰ヘコしたり物欲しげに身体を震わせていた上、
最低限のプライベートの保護なのかマスクを渡された割に、
長乳首も睾丸もむき出しのどすけべルックをした鶏まで見かけたので途中から察していたが、鶏祭りは完全にどすけべ祭りだ。

周囲ではぺちぺちとガニ股脇見せスクワットでちんハメを餌に懸命にアクメする鶏や、
牧場主にハメ、自分のアナルを弄り泣きながら喘ぐ鶏、
ちゅぽちゅぽ手マンされるため足首を掴んで身体を折りたたみ、どぴゅどぴゅ射精する鶏たちがあちこちいるせいで会場全体が異様な熱気に包まれている。

「んぐうう♡♡♡おまえ、はやくイけよぉ♡♡
 んぉっ♡おれイっちゃう♡お前のメス臭さでちんこイライラすんだよ♡♡♡」

「だまってくださ、おぉ゛っ♡こ、んな長ちんぽ♡びんびんにさせて何言ってるんですか♡♡
 叩いたらすぐ潮吹き射精するマゾちんぽ♡
 さっさと俺に挿れて気持ちいいところごしゅごしゅしてくれたらどうなんですか♡♡♡」

今の所人気はメスお兄さん鶏同士でセックスし、互いを妨害し合いながらメスイキを繰り返す鶏のようで、
お互い徐々に本気になっているようでつま先を丸めたり大きく開脚してほじりあう肉穴を収縮させているが悲しい事に完全に2人とも身も心もメスに成り果てているのか萎えて潮ばかり吹いてすぐに落ち着きふにゃちんしか持ち合わせていないようでそれ以上発展する気配はない。

2人とももう少し頑張れば相手にケツハメを恵んでもらえる♡と思いこみ絡み合っている間に本題を忘れてしまったようでねっとりキスを始めた滑稽さがウケたようで、
観客も趣旨を忘れているのか彼らに投げ銭までしていた。

「オーナーぐっ、ぉお♡♡♡またイきますっ♡♡♡
 ~~~っ♡♡♡」

だが、先ほどまで完全に発情し切っていた尾長くんの人気も中々のもので、
後ろから立ちバックで景気良く潮を観客目掛けて撒き散らしている尾長くんのその素晴らしいイキっぷりには歓声が沸いていた。

「お゛~~~♡♡♡」

美形の多いこの世界基準でも尾長くんの顔は良く、そんなイケメンが仮面をしたままだろうが白目を剥いて舌を突き出し、
陰茎からじょろじょろ潮を噴いて泣く無様な姿は非常にすけべなため、観客たちの陰茎もびきびきに怒張させている。

「お゛っ♡♡なぁくん♡♡たまごでる゛ぅ♡♡♡お゛ぉおっ!!♡たしゅけ、っ♡お゛っ♡しんじゃう♡♡♡おぉっ♡ぱんぱん♡いまらめっ♡とま……、とま゛っでよ゛ぉ゛♡♡♡お゛おほ♡いぎじむ゛ぅうう♡♡♡♡」

尾長くんは陰茎を引き抜かれた瞬間、唇を尖らせてじゅぽん♡と勢いよく卵を柔らかい地面に生み落としてしまい、
それを手早く担当が回収して持っていってしまう。

「みんな、おっ♡みられて交尾♡♡♡いっつもオーナーくんにぱこぱこされてるの♡ぼくが雑魚まんこ♡♡ぱんぱんされるこうび好きバレる♡♡
 おっ♡ぼく♡裏側好きなの♡♡♡ちんちんで裏側こしゅこしゅされるとイくのみんなにバレるから♡♡♡オーナーくっ、っ♡手加減してっ、あっ♡♡♡うそとまらないで♡♡もっと奥♡こわれるまでじゅぽゅぽしてくだしゃい♡♡♡
 お゛おおおお゛お゛お♡♡♡」

それでももう一度ぢゅどん♡と陰茎を捩じ込まれれば尾長くんはまた萎えちんを揺らして腰を振り始め、
絶倫の春風の力も手伝い、この日尾長くんは会場のどの鶏よりも長く立ち続けた。

====

「それでは優勝はエントリーナンバー32!尾長くんのわくわく牧場です!!」

「えっ」

そして夕方、ようやく尾長くんが満足し地面に腰を突き出したまま倒れ伏し祭りも終盤になった頃、
あっさり優勝を告げられ春風は驚いてしまう。

これ毛艶、牧場主への好感度と、それが良ければ品質も上がる卵の全てが上位の評価だった尾長くんへの正当な評価と、
尾長くんの腹を膨らませ、とんでもない量の精子を逆流させ精液漬けの卵を作ってなお普通に元気そうにしている醤油顔の春風への畏怖を込めた結果だった。

「やばいなあの牧場……」

「さっき、あの2人も牧場主と一緒にいたろ」

「じゃあ彼らも…」

「やばいな……」

そんな評価を飛び火させられた牛くんと犬くんはと言うと、

(オーナーかっこいい……♡帰ったら俺もハメハメしてもらおう♡)

(俺のオーナーだからな、当然だろ♡)

不躾な視線を嫌がるどころか悦に浸っていた。


「それではオーナーさん!優勝の感想をどうぞ!」

「えぇと……嬉しいです?」

春風はいつも感じているが、やっぱりこの世界は狂っているなぁと困惑しながら光り輝くトロフィーを抱いて薄い感想を伝え、

(こっっわ……)

その隣で今回脱がず、道具のみで準優勝までイける優れた牧場主である事が証明された、
ルカはもしかしてとんでもない相手に喧嘩を売ったのでは?と青ざめていた。
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