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12話 秋の章① 〜犬感謝祭〜
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今日から秋。
朝目を覚ますと突然昨日まで深緑の木々が生い茂っていた風景が紅葉で赤や黄色に染まっていて、
鮮やかな光景は美しいが、その急激な気温の変化に春風は「病気になりそうだな」と未だ慣れない様子だ。
「いきしっ」
「オーナー、風邪か」
「いや、多分誰かが俺の悪口言ってる」
春風が無駄に卑屈に呟くと隣の犬くんはとても悲しい。
「ならその分俺がオーナーを褒めればいいな」
「うん?」
「……し、白い」
「……?」
大好きな春風を春風自身にも、もっと好きになって欲しくて、良いところを伝えようとしたが思ったより上手く言えなくてとても困った、
犬くんが自分の語彙力を呪い、今度小洒落た口説き文句でも尾長くんに教えてもらおうか考えている傍ら、春風は犬くんに、くっと睨まれ困惑する。
ところで2人は今、「犬感謝祭」の会場に向かう準備をしているのだ。
犬感謝祭はこの地域のローカルな祭りで、いつも人の良き友として隣を歩く犬へ感謝にご馳走を振る舞い広場でパーティを行う奇祭だが、
観光客もそれを目当てにある程度やってくる規模のようで犬くんも今日の感謝祭に向け、傍目にはわかりにくく浮き足立っている。
正装でいつもより少しだけおめかしをする犬くんのネクタイを絞めながら春風が微笑むと、なんだか犬くんは切ない気持ちになる。
「悪口なんてそんなわけ無いだろ、今日だってオーナーのおかげで感謝祭が開けるのに」
「……あー、それでか」
春風は鼻を啜りながらこの一週間のことを思い出す。
せっかくなので、と町長に誘われ感謝祭の飾り付けを手伝いに行った所、
祭りは今年様々な事務的、或いは会計的な問題で開催を危ぶまれていた事が発覚した。
そこで春風はブラック勤め時代、経理と事務と営業、SEその他を兼業していた頃のスキルを駆使して脅威のオールラウンダー助っ人として祭りの準備をほぼ主体となって手伝い、
結果無事に今日、祭りは開催出来ることになったのだ。
牧場の面々は春風を気遣い休んで良いと言っていたがそれで休める社畜は過労死しない。
これまで通りの早朝の業務もしっかりこなし、その代償に久々に数日エナドリ(と味と効能が近い雑草の汁)漬けで過労を繰り返したせいで、しばらく前から脳内で蝉の鳴き声のような異音が延々と聞こえ、体調が悪かった。
いまのくしゃみや鼻詰まりもそれが原因だろう。
「……やっぱり家で寝てた方が良いんじゃないか」
「え、なんで?
犬くん、感謝祭初なんだろ?一緒に行こうよ」
「けど」
犬くんはあくまで商材でありルカにペットとして扱われていなかったため、当然犬感謝祭への参加は初めてだ。
本音を言えば飼い犬としてこの祭りに参加できるのは最高の誉のため、
犬くんもこの祭りに参加できる喜びに打ち震え壁を高速で叩く勢いで尻尾を振っていたほどだが、春風が心配になってくると気持ちも萎え、尻尾の動きも少し大人しくなってしまう。
「あ、さてはお小遣い使い切ったな?」
「違う」
「全くしょうがないな、もうちょっとだけあげるから、
今度はちゃんと出店で……」
「違う!」
どうして春風はそんなに、ゾンビのような顔色で犬くんの事ばかり気にしてくれるのだろう、
嬉しいが違う、やっぱり飼い主には元気で健やかにいて欲しい。
思わず壁ドンまでして言葉を遮り、胸に詰まった思いのまま春風を至近距離で見つめ、その目を見てつい唇に吸い寄せられる……のになんとか耐え、シリアスな空気を(犬くんなりに)作った。
「オーナー……」
「犬くん?」
「うわ近い。
もうこの距離はキスして良いだろ
(オーナー!アンタはどうして、いつも自分を自分を大切にしてくれないんだ!)」
「えっ」
「えっ?」
「……」
「……」
2人とも、すごく気まずかった。
春風はもうこういう空気に適応しつつあったのでさほど気にしていなかったが、
目の前で犬くんがものすごい汗を流して、珍しくいつもクールで崩れない顔を大層赤く顰めたので困ってしまった。
「え、えっと、じゃあ……ちゅー?」
「あばばば(あばばば)」
本音と建前が逆、なんてベタなギャグが当然春風に通じる事はなく、
とりあえず春風は照れる犬くんを見て恥をかかせてはいけないと気を遣ってキスしてくれる。
「ふっ……、う♡」
もう何がしたいのか犬くん自身が一番理解できていなかったが、それはそうと春風とのキスを拒む理由は無いし嬉しいので受け入れた、
目を閉じて少し首を上げ唇を差し出すと、触れた春風の唇はひんやりと血の巡りが悪く冷えてしまっていた。
「(オーナー、可哀想に……
俺が、あっためてやらないと……♡)
っ♡うむ♡オーナー……♡」
可哀想で自分の体温を分けてあげたくて、しっかり口を密着させ、貪るよう角度を変え唇をはむはむと喰み自分の唇で包んで温める。
口内にも舌をねじ込み、顎の上側からや舌の裏まで一箇所一箇所丁寧に舐めて自分の熱を移しているうちに犬くんの方が先に身体を温めてしまった。
春風の胸元へ手を添え、身体を震わせながら縋るようなポーズで舌を絡めていると、
春風も突き出した薄い尻を掴んでむにむにと揉み下半身へ刺激を加えてくれる。
「っ♡お゛っ♡」
春風の5本指が尻を這い、むに♡と肉を寄せ上げたとき一際大きい快感の波が来て思わず口を開け呻いてしまい、
犬くんの思考がどんどんマゾメスとして気持ちいい事をしたい♡と堕ちていく。
「祭り始まるし早く抜こうな?」
「ん♡あ、あぁ♡♡♡悪いなオーナー♡」
尻を揉まれるのが気持ちよくて腰をくねらせ、発情しただらしない顔で舌をしゃぶられる。
もうお祭りも春風の健康も何もかも忘れて犬くんは快楽を貪ることだけに集中し、
ズボンを下ろして下着に手を入れられ、むに♡むに♡と尻を割り開いては強く揉んで前立腺を表から捏ねられる刺激に屈し勃起していた。
「自分で乳首弄れる?」
「っ♡そ、れは……」
「んー?」
春風がお手本を見せるように犬くんのシャツの一番上のボタンは残し、胸周りの第三から第五ボタンまでだけを開けて肌着の上から乳首をかりかりかいて見せると、
自分で触れても特に何も感じないそこで突き刺すような気持ちよさを覚え腰が勝手に跳ねてしまう。
「シャツ捲って、自分でも乳首カリカリ♡してような」
「はっ♡あ、あぁっ♡」
春風に言われたようはしたなく服を捲ってシャツの隙間から胸元を露出し、
興奮で赤くこりこりに尖った乳首を指で弾いて遊ぶ。
抱き寄せられ密着した春風の腹部で、みし……♡と勃起ちんぽを押し付けられると犬くんは早くそれをハメて欲しくてオス子宮をうずうずさせながら乳首を捏ね、春風のため腰をヘコヘコ振って勃起ちんぽに奉仕した。
「ん゛っ♡ゔう♡ぁむ、ん゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡
~~~っ♡ふ……っ、あ、あ゛ぁ……♡♡」
もう一度唇を重ねて、春風に先ほどまでより温もった唇で舌を挟んで引っぱられると、自分の口内すら春風に好きなように弄ばれるため差し出さなければいけない事実に激しく興奮して口元から唾液を垂らし情けない声を上げてしまう。
「……」
春風だって、普段は真面目そうな顔つきの青年が胸元をはだけさせ赤く尖った乳首を指先でこねこねしながら、
涙目で自分にしゃぶらせるために大きく口を開いて舌を差し出し、唾液まで垂らして泣きそうな喘ぎを漏らしながら中腰になっている光景には当然とんでもなく興奮してもっと犬くんを、彼が喜ぶなら虐めてあげたくなる。
「おっ♡♡♡おーなぁ……♡♡」
ポジションを変え、犬くんを壁に手をつかせて前屈みにすると試しに腰を掴んで軽く尻へ陰茎を当ててみた。
犬くんは露骨に期待した声を出して腰をもっと突き出し足を開き、
即ハメ歓迎♡と言わんばかりに尻も尻尾もぷりぷり振ってメス臭まで纏わせ春風にアピールする、が、
春風は違いのズボンすら下ろさず、腰を密着させたまま後ろから腹をぐ♡と押さえてきた。
「おっ♡おっ、そこ、ちが♡♡♡
ちんこじゃな、押さえん、お゛っ♡♡♡」
上からぐりぐり指圧され、後ろに勃起ちんぽの存在だけ匂わせられるとぐぽぐぽと激しく後ろから突かれ、結腸まで竿に全ての肉襞を絡ませ存在を意識しながらアクメした時の事を思い出してアナルがぐぱぐぱ汁まで垂らしてしまうのだが春風は首筋を甘噛みしながら下腹を押さえるばかりでセックスしてくれない。
「っ♡♡おほっ、っ♡♡♡」
「あーあ、着替えないと」
しまいに春風にオス子宮を指圧されるのをおかずに淫肉でメスしこり捏ね、
その刺激だけでケツイキし、腰を低く屈めて突き出し、つま先立ちをする情けないポーズでじょぼじょぼを潮を噴きズボンに大きいシミを作ってしまったのだが、
春風は後ろでわざとらしくため息を吐きながら耳をかぷかぷ唇で挟んで、挙句発情エロ指圧マッサージはまだやめてくれず着々と犬くんをまたマゾメスに調教しようとする。
「おっ♡なぁ♡やめっ、ひっ♡♡♡
また潮噴く♡ふく、汚して♡おぉ゛~~~♡♡♡」
一度アクメしハードルの下がった体は今度は先ほどまでより短いペースで呆気なく同じようにイき潮を漏らしてしまい、
犬くんは壁に手をついて体重を支えた上でなお、春風の身体へ体重を預け自分の尻にぐいぐい春風の竿を当てるようなポーズを取らなければもう立っていられないほどだ。
「乳首弄り、やめたのか」
「あっ、違う♡ごめん、もう一回ヤるから♡♡
おっおっおっ♡乳首気持ちいい♡」
だが、春風はむしろそうやって脱力し、姿勢を変えた頃にはもう乳首弄りをやめていた事を非難するとまた下腹を弄ってもどかしい刺激を与えてくる。
犬くんは慌てて自分のぷっくり摘んで引っ張れるほど育ってしまった乳首を潰して最初はわざとらしい声をあげていたが、
段々、敏感な体は自身がチクイキも可能な淫乱マゾであった事を思い出し、
犬くんが乳首を摘んでつん♡と軽く引っ張るたびに地面に潮で水溜りが出来ていった。
「オーナーっ♡たすけ、ちくびやめたい♡♡♡
おっ♡♡俺の乳首♡おかしくなってる♡ぴんっ♡てしたらイっ、ぉ……♡♡」
「じゃあ虐めるの痛かったら、すりすり♡って可愛がってて良いよ。
犬くんの好きな方で遊んでて」
「ちが、……おほ♡はっ♡はっ♡」
すでに灰色のスラックスは完全に湿って変色し、犬くんの股間周りにベッタリ張り付いていたがそれでも春風はハメてくれずチクニーもやめさせてくれない。
春風に言われたようすり♡すり♡と、中指と親指で摘んだ乳頭を人差し指指の腹でゆっくり弧を描き撫でてみると先ほどまでの強い刺激とは違う、ゆっくりと犬くんへ言い聞かせるように蓄積していく快感に何も挿れられていない肉穴がぎゅうう♡ともどかしそうに強く締まり、
犬くんは上を向き惚けた顔で乳首を可愛がってしまう。
「すごい濡れてる、何これ?もしかして漏らした?」
春風の手が離れても下腹が先ほどまでの指圧を再現するようどくどく脈打ち、
何もしていなくても緩んだ色んな穴から淫液がとろ♡と垂れるようになった頃春風がズボンと下着を下げ下半身を露出させてくれたが、
精子や潮で汚れた下半身はにちゃ♡ととろみのついた液体でどこを使っても都合よくチン抜きできそうな代物に仕上がっているし、
酷い水音と嗅ぐだけで雄なら犬くんを犯したくなるような強烈なメス臭まで振り撒いてしまっている。
「おっ♡お゛~~~っ♡♡♡オーナー♡♡けつ、拡げな、おっ♡お゛っ♡♡」
挙句、縁を赤くして何度もケツハメの想像だけでイってしまっていたよわよわおまんこに指を突き立てるとにちゃあ……♡と指をピースサインにして穴を拡げ、
春風はナカの観察を始めてしまった。
「ナカまでぬるぬるになってるんだけど何で?」
「知らない、っ♡オーナー、頼む、それやめてくれ、恥ずかしい♡♡♡」
「うわ、今うねって動いた。
これが前立腺?すごいな、腫れてんの丸わかりなんだ」
「~~~っ!?♡♡♡」
狭い肉穴に指を捩じ込まれ、肉襞まで外気に晒すようくぱぁ♡と拡げてゆっくり縁にだけ指を当てたまま前後にされる動きだけで肉穴は元の形状に戻ろうと収縮し、犬くんはぴゅ♡と潮を飛ばしているのに春風は気にした様子もなくナカの様子を丁寧に伝え、
どうすれば肉襞が蠢くのか試すよう睾丸を揉んだり犬くんに腰振りを強要する。
犬くんは羞恥で顔を赤くし泣いていたが、無遠慮に指を突っ込んでついに弱点剥き出し状態の前立腺をタップされたせいで悶絶し先ほどまでより強く夢中で腰を振りたくった。
「おっ♡おひっ♡おひっ♡っ♡は、ぁっ♡♡♡
ん゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡」
念願の肉襞への刺激に内部は指を逃すまいとにゅる♡と熱く絡みついて懸命に出入りする指をしゃぶる、
くぽくぽとメスしこりを曲げた指で押し潰しながら肉襞を擦られると犬くんは無様なメス声で喚き、潮を垂れ流す陰茎をぴたぴたと振りたくって四方に淫液を飛ばしながらメスイキしてはまた肉襞で指をしゃぶって次のアクメを追い求めた。
「犬くんって結構声大きいよな」
「っ……!?ふぐっ♡っ、ゔぅ♡」
「いや、貶してるんじゃなくて」
ちゅぽちゅぽメスしこりを潰しながら、明らかに春風は犬くんの喘ぎを鼻で笑うので意地悪な春風にマゾメスらしくきゅん♡としながらも、
流石に恥ずかしいし呆れられたくないから、と慌てて犬くんは唇を噛んで声を我慢し、代わりにちょろちょろと揺れる陰茎から潮吹きして快感を外に逃したが、
春風が取り繕うように言い直してまたメスしこりを強くプレスすると、
これまでより一段と強い、直接裏側から会陰を潰してアクメさせられる感覚に犬くんは白目を剥いて舌を突き出し、
今までで一番深いアクメと共に情けなく絶叫した。
「ん゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛っ!!??♡♡♡♡」
それからはもはや前立腺など関係なく、春風が嬲る箇所が犬くんの気持ちいいところになってしまい奥ばかりいじめられようが、
浅いところだけをこちゅこちゅ弄ってナカの肉が刺激を求めて感度を上げ、ぐねぐねうねる一層雑魚まん化したところを激しく掘削されようが、
ゆっくり肉襞をこねられようが犬くんはぷしっ♡ぷしっ♡と潮を噴いて壁を汚し、白い尻に汗の雫を垂らそて無様に喘ぎ続ける。
「犬くん、そろそろ本当に遅刻するんだけど大丈夫?行ける?」
「あ゛っ♡イく♡イける♡何回でもイける、ぞっ♡
おー……っ♡ほぉおお♡♡♡」
「……」
春風はどこに行くつもりなんだ、と内心呆れつつ、暴発寸前だった自分の陰茎を取り出すとそれをあっという間に散々指で捏ねてぐずぐずに耕したクソ雑魚けつまんこへぢゅぽん!とハメてしまい、
少しだけ腰を動かした後、結腸口へ亀頭を押し当てどぷどぷ塊のような精液を肉穴へ流し込んでしまう。
「……あ?っ♡へ?へっ?♡♡♡」
結論から言えば犬くんは今回、急いでるし、という理由でコキ捨てティッシュ穴扱いされてしまったのだが、
あれだけちんぽ欲しさにちゅむちゅむ指をしゃぶってナカを痙攣させていたトロ穴をあっさり使い、1往復足らずで射精されてしまった事に脳が追いつかず、動揺の声をあげていた。
「っ!?ほ、っん゛ぉおおお!?♡♡♡」
先に体は貪欲に射精中のがちがちおちんぽに絡みついて精液を吸うよう陰茎にしゃぶりつき、
容赦なく奥へ打ち付けられて跳ね返る熱い精液の感覚にアクメして肉穴を締め付けながら勢いよく潮をまたびゅーっ♡と噴射していたが、
現状ハメられたことすら満足に理解できていない犬くんにこんな感覚が受け入れられるわけはなく、
戸惑いの声をあげながら何故自分がイっているのかわからずガクガク腰を振りたくっていた。
「あー、しまった、外に出したほうが良かったんだ」
ぶぽんっ♡とぽっかり口を開いたハメ穴から陰茎を引き抜きながら春風は頭を掻く、
ついちょっとくらいセックスしたかったからと犬くんの性処理に付き合い中出ししてしまったが、
着替えてナカの精液を掻き出して、とやっていれば確実に感謝祭には遅刻だろう。
今は興奮のおかげか全く眠くないが明らかに判断力が落ちている。
春風は感謝祭でも余計な事をしないようにしないと、と気を引き締め、
自分の頬の代わりに犬くんの尻をぺちっ、と叩いておいた。
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「いやー!ギリギリだったな!」
「……あ、あぁ……♡」
それから少しして、2人は無事感謝祭に間に合った。
「お待ちしておりましたよ牧場主どの!」
「今日の主役はあなた方ですからね!」
当然この感謝祭を開催へ導いた2人、もとい春風は賓客扱いで関係者に囲まれ、口々に賛辞や歓迎の言葉を伝えられる。
「……♡」
「おや、わ……牧場の犬くんはお疲れですかな?少々顔が赤いようだ」
走ってきたせいか春風の顔色はこの世の終わりのように青白く、
反対にその隣の犬くんの顔はやけに赤い。
少し観察して、声をかけた紳士は何故か犬くんがやけに淫靡に見えて思わず慌てて目を逸らした。
「あー、毎日犬くんはとても頑張ってくれていますから疲れが出たのかもしれないです、な?」
「そう、だな……♡」
犬くんはこのままじゃ間に合わないから、と身を清めている際、
精液をメス穴に含んだまま、懸命に垂らさないようアナルを締めて終日過ごす事を欲望半分に春風に申し出たのだ。
当然感謝祭が終わって帰ってから、中途半端に熱を燻らせた2人、特に犬くんは追いセックスで気絶するまで楽しんだのは言うまでもないが、
延々と発情したまま春風に甘えていた犬くんを見た他の観客、特に犬くんと同族の獣人は犬くんのメス臭に感化されこの日わけもわからずサカり、思い思いに長い夜を過ごす事になった。
犬くんは憧れの感謝祭に出られたのに何故かそれ以外で気持ちよかった記憶が強すぎてあまり感謝祭が印象に残っていない事を驚いたが、
案外自分が悩んだり、寂しかった全部がそんなものなのかもしれない。
当時の劣等感や憧憬全てを春風への行為と崇拝へスライドさせ、
翌日からも傍目には特に何も変わらず媚びを売り続けた。
朝目を覚ますと突然昨日まで深緑の木々が生い茂っていた風景が紅葉で赤や黄色に染まっていて、
鮮やかな光景は美しいが、その急激な気温の変化に春風は「病気になりそうだな」と未だ慣れない様子だ。
「いきしっ」
「オーナー、風邪か」
「いや、多分誰かが俺の悪口言ってる」
春風が無駄に卑屈に呟くと隣の犬くんはとても悲しい。
「ならその分俺がオーナーを褒めればいいな」
「うん?」
「……し、白い」
「……?」
大好きな春風を春風自身にも、もっと好きになって欲しくて、良いところを伝えようとしたが思ったより上手く言えなくてとても困った、
犬くんが自分の語彙力を呪い、今度小洒落た口説き文句でも尾長くんに教えてもらおうか考えている傍ら、春風は犬くんに、くっと睨まれ困惑する。
ところで2人は今、「犬感謝祭」の会場に向かう準備をしているのだ。
犬感謝祭はこの地域のローカルな祭りで、いつも人の良き友として隣を歩く犬へ感謝にご馳走を振る舞い広場でパーティを行う奇祭だが、
観光客もそれを目当てにある程度やってくる規模のようで犬くんも今日の感謝祭に向け、傍目にはわかりにくく浮き足立っている。
正装でいつもより少しだけおめかしをする犬くんのネクタイを絞めながら春風が微笑むと、なんだか犬くんは切ない気持ちになる。
「悪口なんてそんなわけ無いだろ、今日だってオーナーのおかげで感謝祭が開けるのに」
「……あー、それでか」
春風は鼻を啜りながらこの一週間のことを思い出す。
せっかくなので、と町長に誘われ感謝祭の飾り付けを手伝いに行った所、
祭りは今年様々な事務的、或いは会計的な問題で開催を危ぶまれていた事が発覚した。
そこで春風はブラック勤め時代、経理と事務と営業、SEその他を兼業していた頃のスキルを駆使して脅威のオールラウンダー助っ人として祭りの準備をほぼ主体となって手伝い、
結果無事に今日、祭りは開催出来ることになったのだ。
牧場の面々は春風を気遣い休んで良いと言っていたがそれで休める社畜は過労死しない。
これまで通りの早朝の業務もしっかりこなし、その代償に久々に数日エナドリ(と味と効能が近い雑草の汁)漬けで過労を繰り返したせいで、しばらく前から脳内で蝉の鳴き声のような異音が延々と聞こえ、体調が悪かった。
いまのくしゃみや鼻詰まりもそれが原因だろう。
「……やっぱり家で寝てた方が良いんじゃないか」
「え、なんで?
犬くん、感謝祭初なんだろ?一緒に行こうよ」
「けど」
犬くんはあくまで商材でありルカにペットとして扱われていなかったため、当然犬感謝祭への参加は初めてだ。
本音を言えば飼い犬としてこの祭りに参加できるのは最高の誉のため、
犬くんもこの祭りに参加できる喜びに打ち震え壁を高速で叩く勢いで尻尾を振っていたほどだが、春風が心配になってくると気持ちも萎え、尻尾の動きも少し大人しくなってしまう。
「あ、さてはお小遣い使い切ったな?」
「違う」
「全くしょうがないな、もうちょっとだけあげるから、
今度はちゃんと出店で……」
「違う!」
どうして春風はそんなに、ゾンビのような顔色で犬くんの事ばかり気にしてくれるのだろう、
嬉しいが違う、やっぱり飼い主には元気で健やかにいて欲しい。
思わず壁ドンまでして言葉を遮り、胸に詰まった思いのまま春風を至近距離で見つめ、その目を見てつい唇に吸い寄せられる……のになんとか耐え、シリアスな空気を(犬くんなりに)作った。
「オーナー……」
「犬くん?」
「うわ近い。
もうこの距離はキスして良いだろ
(オーナー!アンタはどうして、いつも自分を自分を大切にしてくれないんだ!)」
「えっ」
「えっ?」
「……」
「……」
2人とも、すごく気まずかった。
春風はもうこういう空気に適応しつつあったのでさほど気にしていなかったが、
目の前で犬くんがものすごい汗を流して、珍しくいつもクールで崩れない顔を大層赤く顰めたので困ってしまった。
「え、えっと、じゃあ……ちゅー?」
「あばばば(あばばば)」
本音と建前が逆、なんてベタなギャグが当然春風に通じる事はなく、
とりあえず春風は照れる犬くんを見て恥をかかせてはいけないと気を遣ってキスしてくれる。
「ふっ……、う♡」
もう何がしたいのか犬くん自身が一番理解できていなかったが、それはそうと春風とのキスを拒む理由は無いし嬉しいので受け入れた、
目を閉じて少し首を上げ唇を差し出すと、触れた春風の唇はひんやりと血の巡りが悪く冷えてしまっていた。
「(オーナー、可哀想に……
俺が、あっためてやらないと……♡)
っ♡うむ♡オーナー……♡」
可哀想で自分の体温を分けてあげたくて、しっかり口を密着させ、貪るよう角度を変え唇をはむはむと喰み自分の唇で包んで温める。
口内にも舌をねじ込み、顎の上側からや舌の裏まで一箇所一箇所丁寧に舐めて自分の熱を移しているうちに犬くんの方が先に身体を温めてしまった。
春風の胸元へ手を添え、身体を震わせながら縋るようなポーズで舌を絡めていると、
春風も突き出した薄い尻を掴んでむにむにと揉み下半身へ刺激を加えてくれる。
「っ♡お゛っ♡」
春風の5本指が尻を這い、むに♡と肉を寄せ上げたとき一際大きい快感の波が来て思わず口を開け呻いてしまい、
犬くんの思考がどんどんマゾメスとして気持ちいい事をしたい♡と堕ちていく。
「祭り始まるし早く抜こうな?」
「ん♡あ、あぁ♡♡♡悪いなオーナー♡」
尻を揉まれるのが気持ちよくて腰をくねらせ、発情しただらしない顔で舌をしゃぶられる。
もうお祭りも春風の健康も何もかも忘れて犬くんは快楽を貪ることだけに集中し、
ズボンを下ろして下着に手を入れられ、むに♡むに♡と尻を割り開いては強く揉んで前立腺を表から捏ねられる刺激に屈し勃起していた。
「自分で乳首弄れる?」
「っ♡そ、れは……」
「んー?」
春風がお手本を見せるように犬くんのシャツの一番上のボタンは残し、胸周りの第三から第五ボタンまでだけを開けて肌着の上から乳首をかりかりかいて見せると、
自分で触れても特に何も感じないそこで突き刺すような気持ちよさを覚え腰が勝手に跳ねてしまう。
「シャツ捲って、自分でも乳首カリカリ♡してような」
「はっ♡あ、あぁっ♡」
春風に言われたようはしたなく服を捲ってシャツの隙間から胸元を露出し、
興奮で赤くこりこりに尖った乳首を指で弾いて遊ぶ。
抱き寄せられ密着した春風の腹部で、みし……♡と勃起ちんぽを押し付けられると犬くんは早くそれをハメて欲しくてオス子宮をうずうずさせながら乳首を捏ね、春風のため腰をヘコヘコ振って勃起ちんぽに奉仕した。
「ん゛っ♡ゔう♡ぁむ、ん゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡
~~~っ♡ふ……っ、あ、あ゛ぁ……♡♡」
もう一度唇を重ねて、春風に先ほどまでより温もった唇で舌を挟んで引っぱられると、自分の口内すら春風に好きなように弄ばれるため差し出さなければいけない事実に激しく興奮して口元から唾液を垂らし情けない声を上げてしまう。
「……」
春風だって、普段は真面目そうな顔つきの青年が胸元をはだけさせ赤く尖った乳首を指先でこねこねしながら、
涙目で自分にしゃぶらせるために大きく口を開いて舌を差し出し、唾液まで垂らして泣きそうな喘ぎを漏らしながら中腰になっている光景には当然とんでもなく興奮してもっと犬くんを、彼が喜ぶなら虐めてあげたくなる。
「おっ♡♡♡おーなぁ……♡♡」
ポジションを変え、犬くんを壁に手をつかせて前屈みにすると試しに腰を掴んで軽く尻へ陰茎を当ててみた。
犬くんは露骨に期待した声を出して腰をもっと突き出し足を開き、
即ハメ歓迎♡と言わんばかりに尻も尻尾もぷりぷり振ってメス臭まで纏わせ春風にアピールする、が、
春風は違いのズボンすら下ろさず、腰を密着させたまま後ろから腹をぐ♡と押さえてきた。
「おっ♡おっ、そこ、ちが♡♡♡
ちんこじゃな、押さえん、お゛っ♡♡♡」
上からぐりぐり指圧され、後ろに勃起ちんぽの存在だけ匂わせられるとぐぽぐぽと激しく後ろから突かれ、結腸まで竿に全ての肉襞を絡ませ存在を意識しながらアクメした時の事を思い出してアナルがぐぱぐぱ汁まで垂らしてしまうのだが春風は首筋を甘噛みしながら下腹を押さえるばかりでセックスしてくれない。
「っ♡♡おほっ、っ♡♡♡」
「あーあ、着替えないと」
しまいに春風にオス子宮を指圧されるのをおかずに淫肉でメスしこり捏ね、
その刺激だけでケツイキし、腰を低く屈めて突き出し、つま先立ちをする情けないポーズでじょぼじょぼを潮を噴きズボンに大きいシミを作ってしまったのだが、
春風は後ろでわざとらしくため息を吐きながら耳をかぷかぷ唇で挟んで、挙句発情エロ指圧マッサージはまだやめてくれず着々と犬くんをまたマゾメスに調教しようとする。
「おっ♡なぁ♡やめっ、ひっ♡♡♡
また潮噴く♡ふく、汚して♡おぉ゛~~~♡♡♡」
一度アクメしハードルの下がった体は今度は先ほどまでより短いペースで呆気なく同じようにイき潮を漏らしてしまい、
犬くんは壁に手をついて体重を支えた上でなお、春風の身体へ体重を預け自分の尻にぐいぐい春風の竿を当てるようなポーズを取らなければもう立っていられないほどだ。
「乳首弄り、やめたのか」
「あっ、違う♡ごめん、もう一回ヤるから♡♡
おっおっおっ♡乳首気持ちいい♡」
だが、春風はむしろそうやって脱力し、姿勢を変えた頃にはもう乳首弄りをやめていた事を非難するとまた下腹を弄ってもどかしい刺激を与えてくる。
犬くんは慌てて自分のぷっくり摘んで引っ張れるほど育ってしまった乳首を潰して最初はわざとらしい声をあげていたが、
段々、敏感な体は自身がチクイキも可能な淫乱マゾであった事を思い出し、
犬くんが乳首を摘んでつん♡と軽く引っ張るたびに地面に潮で水溜りが出来ていった。
「オーナーっ♡たすけ、ちくびやめたい♡♡♡
おっ♡♡俺の乳首♡おかしくなってる♡ぴんっ♡てしたらイっ、ぉ……♡♡」
「じゃあ虐めるの痛かったら、すりすり♡って可愛がってて良いよ。
犬くんの好きな方で遊んでて」
「ちが、……おほ♡はっ♡はっ♡」
すでに灰色のスラックスは完全に湿って変色し、犬くんの股間周りにベッタリ張り付いていたがそれでも春風はハメてくれずチクニーもやめさせてくれない。
春風に言われたようすり♡すり♡と、中指と親指で摘んだ乳頭を人差し指指の腹でゆっくり弧を描き撫でてみると先ほどまでの強い刺激とは違う、ゆっくりと犬くんへ言い聞かせるように蓄積していく快感に何も挿れられていない肉穴がぎゅうう♡ともどかしそうに強く締まり、
犬くんは上を向き惚けた顔で乳首を可愛がってしまう。
「すごい濡れてる、何これ?もしかして漏らした?」
春風の手が離れても下腹が先ほどまでの指圧を再現するようどくどく脈打ち、
何もしていなくても緩んだ色んな穴から淫液がとろ♡と垂れるようになった頃春風がズボンと下着を下げ下半身を露出させてくれたが、
精子や潮で汚れた下半身はにちゃ♡ととろみのついた液体でどこを使っても都合よくチン抜きできそうな代物に仕上がっているし、
酷い水音と嗅ぐだけで雄なら犬くんを犯したくなるような強烈なメス臭まで振り撒いてしまっている。
「おっ♡お゛~~~っ♡♡♡オーナー♡♡けつ、拡げな、おっ♡お゛っ♡♡」
挙句、縁を赤くして何度もケツハメの想像だけでイってしまっていたよわよわおまんこに指を突き立てるとにちゃあ……♡と指をピースサインにして穴を拡げ、
春風はナカの観察を始めてしまった。
「ナカまでぬるぬるになってるんだけど何で?」
「知らない、っ♡オーナー、頼む、それやめてくれ、恥ずかしい♡♡♡」
「うわ、今うねって動いた。
これが前立腺?すごいな、腫れてんの丸わかりなんだ」
「~~~っ!?♡♡♡」
狭い肉穴に指を捩じ込まれ、肉襞まで外気に晒すようくぱぁ♡と拡げてゆっくり縁にだけ指を当てたまま前後にされる動きだけで肉穴は元の形状に戻ろうと収縮し、犬くんはぴゅ♡と潮を飛ばしているのに春風は気にした様子もなくナカの様子を丁寧に伝え、
どうすれば肉襞が蠢くのか試すよう睾丸を揉んだり犬くんに腰振りを強要する。
犬くんは羞恥で顔を赤くし泣いていたが、無遠慮に指を突っ込んでついに弱点剥き出し状態の前立腺をタップされたせいで悶絶し先ほどまでより強く夢中で腰を振りたくった。
「おっ♡おひっ♡おひっ♡っ♡は、ぁっ♡♡♡
ん゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡」
念願の肉襞への刺激に内部は指を逃すまいとにゅる♡と熱く絡みついて懸命に出入りする指をしゃぶる、
くぽくぽとメスしこりを曲げた指で押し潰しながら肉襞を擦られると犬くんは無様なメス声で喚き、潮を垂れ流す陰茎をぴたぴたと振りたくって四方に淫液を飛ばしながらメスイキしてはまた肉襞で指をしゃぶって次のアクメを追い求めた。
「犬くんって結構声大きいよな」
「っ……!?ふぐっ♡っ、ゔぅ♡」
「いや、貶してるんじゃなくて」
ちゅぽちゅぽメスしこりを潰しながら、明らかに春風は犬くんの喘ぎを鼻で笑うので意地悪な春風にマゾメスらしくきゅん♡としながらも、
流石に恥ずかしいし呆れられたくないから、と慌てて犬くんは唇を噛んで声を我慢し、代わりにちょろちょろと揺れる陰茎から潮吹きして快感を外に逃したが、
春風が取り繕うように言い直してまたメスしこりを強くプレスすると、
これまでより一段と強い、直接裏側から会陰を潰してアクメさせられる感覚に犬くんは白目を剥いて舌を突き出し、
今までで一番深いアクメと共に情けなく絶叫した。
「ん゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛っ!!??♡♡♡♡」
それからはもはや前立腺など関係なく、春風が嬲る箇所が犬くんの気持ちいいところになってしまい奥ばかりいじめられようが、
浅いところだけをこちゅこちゅ弄ってナカの肉が刺激を求めて感度を上げ、ぐねぐねうねる一層雑魚まん化したところを激しく掘削されようが、
ゆっくり肉襞をこねられようが犬くんはぷしっ♡ぷしっ♡と潮を噴いて壁を汚し、白い尻に汗の雫を垂らそて無様に喘ぎ続ける。
「犬くん、そろそろ本当に遅刻するんだけど大丈夫?行ける?」
「あ゛っ♡イく♡イける♡何回でもイける、ぞっ♡
おー……っ♡ほぉおお♡♡♡」
「……」
春風はどこに行くつもりなんだ、と内心呆れつつ、暴発寸前だった自分の陰茎を取り出すとそれをあっという間に散々指で捏ねてぐずぐずに耕したクソ雑魚けつまんこへぢゅぽん!とハメてしまい、
少しだけ腰を動かした後、結腸口へ亀頭を押し当てどぷどぷ塊のような精液を肉穴へ流し込んでしまう。
「……あ?っ♡へ?へっ?♡♡♡」
結論から言えば犬くんは今回、急いでるし、という理由でコキ捨てティッシュ穴扱いされてしまったのだが、
あれだけちんぽ欲しさにちゅむちゅむ指をしゃぶってナカを痙攣させていたトロ穴をあっさり使い、1往復足らずで射精されてしまった事に脳が追いつかず、動揺の声をあげていた。
「っ!?ほ、っん゛ぉおおお!?♡♡♡」
先に体は貪欲に射精中のがちがちおちんぽに絡みついて精液を吸うよう陰茎にしゃぶりつき、
容赦なく奥へ打ち付けられて跳ね返る熱い精液の感覚にアクメして肉穴を締め付けながら勢いよく潮をまたびゅーっ♡と噴射していたが、
現状ハメられたことすら満足に理解できていない犬くんにこんな感覚が受け入れられるわけはなく、
戸惑いの声をあげながら何故自分がイっているのかわからずガクガク腰を振りたくっていた。
「あー、しまった、外に出したほうが良かったんだ」
ぶぽんっ♡とぽっかり口を開いたハメ穴から陰茎を引き抜きながら春風は頭を掻く、
ついちょっとくらいセックスしたかったからと犬くんの性処理に付き合い中出ししてしまったが、
着替えてナカの精液を掻き出して、とやっていれば確実に感謝祭には遅刻だろう。
今は興奮のおかげか全く眠くないが明らかに判断力が落ちている。
春風は感謝祭でも余計な事をしないようにしないと、と気を引き締め、
自分の頬の代わりに犬くんの尻をぺちっ、と叩いておいた。
====
「いやー!ギリギリだったな!」
「……あ、あぁ……♡」
それから少しして、2人は無事感謝祭に間に合った。
「お待ちしておりましたよ牧場主どの!」
「今日の主役はあなた方ですからね!」
当然この感謝祭を開催へ導いた2人、もとい春風は賓客扱いで関係者に囲まれ、口々に賛辞や歓迎の言葉を伝えられる。
「……♡」
「おや、わ……牧場の犬くんはお疲れですかな?少々顔が赤いようだ」
走ってきたせいか春風の顔色はこの世の終わりのように青白く、
反対にその隣の犬くんの顔はやけに赤い。
少し観察して、声をかけた紳士は何故か犬くんがやけに淫靡に見えて思わず慌てて目を逸らした。
「あー、毎日犬くんはとても頑張ってくれていますから疲れが出たのかもしれないです、な?」
「そう、だな……♡」
犬くんはこのままじゃ間に合わないから、と身を清めている際、
精液をメス穴に含んだまま、懸命に垂らさないようアナルを締めて終日過ごす事を欲望半分に春風に申し出たのだ。
当然感謝祭が終わって帰ってから、中途半端に熱を燻らせた2人、特に犬くんは追いセックスで気絶するまで楽しんだのは言うまでもないが、
延々と発情したまま春風に甘えていた犬くんを見た他の観客、特に犬くんと同族の獣人は犬くんのメス臭に感化されこの日わけもわからずサカり、思い思いに長い夜を過ごす事になった。
犬くんは憧れの感謝祭に出られたのに何故かそれ以外で気持ちよかった記憶が強すぎてあまり感謝祭が印象に残っていない事を驚いたが、
案外自分が悩んだり、寂しかった全部がそんなものなのかもしれない。
当時の劣等感や憧憬全てを春風への行為と崇拝へスライドさせ、
翌日からも傍目には特に何も変わらず媚びを売り続けた。
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