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7話 夏の章② 〜さようなら、観賞用鶏、尾長鶏くん〜

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「っ……、ん゛~……!」

尾長くんは人生で数度目の産卵へくたびれ、翌朝まで目覚める事は無かった。
目が覚めれば見知らぬベッドで寝かされており、体の節々が痛みを覚えることに始めは疑問を抱いたが、
伸びをしながらその理由を思い出し微笑んでしまう。

(そうか……、僕は卵を)

ついに憧れの産卵鶏になれたのだ。

今日から始まる輝かしい家畜ライフに胸躍らせながら人を探そうと騒がしい方へ向かうと、
昨日と同じく朝食を食べながらワイワイと話している3人を見つけた。

「それでオーナー、尾長くん、どうするんですか?」

「いやぁー……悩んでる」

(ん?)

春風からすれば鳥泥棒扱いをされても敵わないのでこのまま鶏くんを雇うのに大層に抵抗があったが、
自分自身働きすぎて、逃げることが出来ず気がつけば過労死していた身。

逃走や密航など不穏な単語が聞こえてきたが今の職場が嫌で逃げ出してきた青年へ出来る限りのことはしてやったほうが良いのではないか、と自分を重ね首を捻っていたのだが、
尾長くんからすれば快諾、むしろ働いてくださいと懇願され「こちらこそ♡」と返すシナリオしか考えていなかったため場の空気感のとても焦った。

慌てて飛び出して春風に詰め寄る。

「オーナー君!?非道いじゃ無いか!
 あんな、昨日はあんなに僕は威風堂々と卵を産んで見せたのに……!
 何が不満だい!?行ってみてくれ!さぁ!」

「あわあわあわあわ」

ゆさゆさ揺すられ春風が困っていたが犬くんも牛くんも絶対に目を合わせなかった、
尾長くんが無害な無害な生き物だとわかった今、変に関わってもめんどくさいし置いておこう、と思ったのだ。

「だって尾長くん密航とか言ってたし……」

「大丈夫!」

「大丈夫で押し切ろうとするな」

「……」

尾長くんは少し考える。
こんなにも美しく優秀な自分を春風が牧場の一員として認めないのは、
きっと連れ戻そうとする追っ手の存在をきっと気にしているのだと思い至る、

「……残念だ。
 追っ手なんてきっと来る筈もあるまいが、
 これで君の憂いを断てるのなら……僕の羽根が君の心の守る傘になるのなら、
 喜んで僕はこの羽根を差し出そう」

春風の困りきった目を見て尾長くんは決心すると、おもむろに自分の、自慢の揺蕩う美しい尾羽の根を掴みぐ、と引く。

「ぎっ……痛っ……たぁ……!」

「は、尾長くん!?」

みし、みし、と頭の中で何かがちぎれる音と耳鳴りがして、
流石に尾羽の根本には若干神経が通っているため一気に引き抜けばそれなりの痛み悶絶したが、
なんとか全ての羽根を抜くと拳の中の黒いそれを掴んで、春風へ突き出した。

「っ……はぁ、こ、これでもう、過去、尾長鶏だった僕はどこにも存在しない。
 ここにいるのは一羽の無垢な小鳥だ、オーナー君。
 もう一度聞くが……僕を飼ってくれるね?」

「……あっ、あぁ……」

「オーナー君?」

春風はちょっと怖くて泣きそうだった。

自分の軽率な一言で尾長くんが尾羽を全て引き抜いてしまったのだ。

手渡された尾羽の一部には血が付着しているし、痛かったのか尾長くんの顔色は悪く、苦悶に満ちた顔をしている。
さっきまで体の一部として尾長くんが大事にしていた筈のほんのり温かい羽根が今、春風の腕の中で徐々に温度を失っていく事が本当に怖かった。

「や、雇います……」

これ以上渋れば何をされるかわからない。

尾長くんの自傷行為に恐怖心を抱いた春風が頷くと、尾長くんはぱぁ、と向日葵のよう顔を綻ばせ笑い、春風に抱きついた。

「流石オーナー君!
 君なら判ってくれると信じていたよ。
 その羽根はこれから輝かしい未来へ歩むオーナー君への餞別だ、好きに使ってくれ!」

「ひん……」

春風が半泣きになっているのを見て犬君はやっぱり間に入っておけばよかった、と春風を憐れんだ。
牛くんはやはり傍観者を貫いてよかったと安堵した。

====

「気にしなくとも大きな怪我では無いのに」

「膿んだら怖いし……」

「ははは、嫌だなぁ。
 まだ痛みでは産めないよ」

「違う、そうじゃ無……まだ?まだって何?」

無事牧場の「産卵鶏の尾長くん」になれた尾長くんが最初にこの牧場でした、されたのは怪我の手当てだった。
春風の正面に座りズボンを半分ずらし、先ほどまで羽根がそのあたりから伸びていたのであろう、
尻の谷間と背の境目あたりの赤くなっている箇所にトントンと軟膏を塗っていく。

尾長くんの言葉通りそこは数箇所うっすらすでに乾いた血が滲んでいた程度で、
腫れもなく触れても痛がる様子もなかった。

「よし、これで完成」

最後にガーゼを乗せて固定し終わりの合図に軽く背を叩くと、尾長くんは前に倒していた身体を起こしたが、じっと春風を見つめて無言になる。

「尾長くん?」

「ありがとう、オーナー。
 ……せっかく治療してくれたところ、急に心苦しいのだが」

そして春風にもたれかかって腕を伸ばす。

困惑し、春風が動かないのをいいことに唇をはむ♡と咥えると、そのまま体重をかけて春風を背もたれに押し付け、
両手で顔を押さえるとちゅう♡ちゅむ♡と唇を舐めては咥え柔らかく吸った。

「君に触れられると少し、期待してしまってね……
 昨日の今日だ、卵は産めないかもしれないが……少しだけ、駄目だろうか?」

「……」

春風の無言を肯定と受け取ると、もう一度唇を甘噛みした。

「……ふふ、ありがとう」

甘えた声と共に舌を絡め取りぴちゃぴちゃ吸い、その身体を撫でていると春風もその気になったのか髪を撫でながら抱き寄せられ、
これからまた、昨日のよう快感で頭をぐちゃぐちゃにされるのかと思うと尾長くんは自分の顔にかっと熱が篭るのを感じた。

これまで観賞用の鶏として羽を痛ませないよう、発情し産卵で余計な体力を使わないように性的な行為から遠ざけられて来た尾長くんにとって、
昨日の行為は気絶しほぼ覚えていない中でも価値観を全て塗り替えてしまう程強烈で忘れ難い行為だった。

さながら殻を破り始めて親を見た雛のよう、尾長くんはあのアナルアクメをくれた春風に傾倒し全てを委ねる。
尾羽が無くなったことで後ろから抱き抱えられ、腕の中ですりすりと腹の下を撫でられる行為を享受すると存在意義だったはずの尾羽が無くなった“おかげ”でこの体勢を取れることを喜ばしくすら思ってしまった。

(オーナー君の手が僕の腹を撫でて、っ♡
 また、卵を作ってしまうじゃ無いか……♡はぁ……♡もっと、色んなところを触って欲しい……♡)

春風の手は色々なところを撫で、例えば髪を優しく梳き首筋を撫でたり、
唇に当てた指をしゃぶらせたりしてくるが、日ごろであれば些細な刺激として受け取るだけであろうその刺激全てがくすぐったいような、痺れる快感を身体へ伝え、尾長くん自身が自分で信じられないほど発情しメス臭を垂れ流してしまう。

「はっ♡あっ、あぁっ♡」

それに当てられたのであろう、春風の陰茎が背中でめき……♡と硬くなるのがわかり、
春風に捕まったままの尾長くんはまたこれからこの硬いもので甚振られてしまうのだろうと悟り、昨日の行為を思い出してぴくり♡と自身の小さなおちんぽを勃たせた。

簡単な愛撫で温まった身体の、髪を避けると現れる白いうなじを春風に甘噛みされ、
尾長くんは耳鳴りがするほどの快感に低く喘いで、逃げ出すよう下半身を跳ねさせたが腕に捕まり動けない。


「はぁ、っ♡オーナー、くん……♡」

耳を吸われ、ぴちゃぴちゃという水音と春風の興奮した息遣いが聞こえてくる。

服の中へ手が侵入し未開発の乳首をころころ濡れた指が潰しても、
延々と内腿や陰茎をズボンの上から撫で甘痒く身体の熱を高められてもほぼ未経験の尾長くんにはどうすればいいのかが分からず、ただ無抵抗にその行為を受け入れるしかなかったが、
そうやって無力に自分の体が下ごしらえされていく中喘ぐしか無い無力感が尾長くん自身を興奮させ、
くすぐったく下腹を押さえられる動きで次第に舌を突き出し異常に喘ぎ、ズボンの中をぐしゃぐしゃにしてしまうほどの快感を得るよう感度は育っていった。




それから、どれくらいの時間が経ったのだろう。

「お゛ぉ……♡
 (……たまご♡作らされてる♡オーナーくんは僕に絶対卵を産ませるつもりなんだ♡♡
  それでこんな、僕が逃げてもずっと乳首もおしりもなでなでして気持ちよく、っ♡♡乳首許して、くれないんだ♡♡
  僕の乳首♡やだって逃げてもオーナーくんが指先でこり♡こりっ♡って摘んでひっぱって♡
 おかげで倍くらいになった敏感乳首♡今度はすりすり撫でて甘やかしてくる♡♡
 おっ♡おっ♡乳首♡こねこねしてもらえて♡もう服がつんつんしてもらえるだけできもちいい♡♡♡
  オーナーくんは乳首をいじめてないのに♡動くだけで気持ちよくて腹がきゅんきゅんしてる♡
  卵産む準備が出来た♡ってオーナー君にアピールしてるヒクヒクしたおしりに長い指を挿れてくれて♡
  僕の弱点何度もぐりぐりしてイっても辞めてくれない♡♡♡家畜の僕がオーナーくんの指を覚えるまで♡お手軽に卵孕めるようになるまで僕のこといじめるつもりなんだ♡♡♡)」

尾長くんは自ら服を顔の下まで捲って乳首を露出させ、そこをぐに♡ぐに♡とつぶして遊ばれ続けるせいで春風が弄ってる左の乳首ばかり敏感に発達し、
もう片方より一回り膨らみ赤く色づくエロ乳首に育ててしまっていた。

そうしてむにむに突いて、育った乳首は無理やり乳輪へ埋められそうになるたびこり♡っと弾力を持って指から逃げて抵抗するが、
それが生意気だと左右から乳輪ごと摘んで埋められ、気まぐれに解放された乳首はぷるん♡と反発してまた外気に晒される度尾長くんは低い声で鳴いて舌を突き出しアクメし、
アナルで咥えている二本指をちゅう♡と締め付け足を突っ張らせ、追いアクメで腰を振る。

触れられていない短小はまるで粗相をしたよう粘っこい先走りをトロトロ垂らし続けアナルまで淫液を伝わせ、
同じように延々指を咥え込んでいるアナルもだらだら涎を垂らし、指が動くたびにちゅにちゅいやらしい音を奏でていた。

「お゛~~~……♡♡♡」

異物の存在を感じ、痙攣するけつまんこで指をしゃぶっているだけでアナルがじわじわ気持ちよく甘イキを断続的に繰り返しているのに、時折指は曲がり、ゆっくりと前立腺を擦りながらぞりぞり出て行こうとしてはまたちゅぽん♡と指の付け根までしっかり咥え込まされ、中をくぽくぽ抉られるせいでさっきから身体が熱くアクメが止まらない。

最終的には手のひらを陰茎へべったりくっつけ潰しながら、奥の肉襞ばかりくちゅくちゅ揺らし激しく捏ねる手マンスタイルで淫肉を荒らされ尾長くんは女のようじょぼじょぼ潮を噴きながら泣き、
内側では3本指でしっかりホールドされ、表は手のひらに陰茎ごと潰されて両面からプレスされたメスイキスイッチを連打される無力感と快感へ屈して延々アクメをくり返した。


……ところで尾長くんが短小なのは種族的に仕方ない面があった。
本来鶏は露出した生殖器を持たず、排泄口と呼ばれる穴からその名の通り排泄や精液を注いで性交したり卵まで産んで一通りを済ませてしまう、
獣人である以上人に身体の構造が寄るため尾長くんや鳥の獣人は大体が「なごり」のような控えめな性器を控えめなりに持ち合わせているが、
同時にこの排泄口の性質も保有し、アナルの内部には前立腺と性器が一体化したような、強烈な性感帯になりうる突起を保有している。

「あ゛っ♡♡♡おーなぁっく、お゛っ♡♡♡しょこやめ♡ほんとにや゛、お゛お゛お゛お゛っ♡♡♡
 お゛ん♡♡ほっ♡イ゛っでる゛♡ぼく、オスびゅーびゅーしてるから゛やめ゛♡♡♡
 おほぉおおっ♡♡♡♡」

なにが言いたいかというと、尾長くんは今甚振りやすく目立ち、その上異常なまでに敏感なむき出しのクソ雑魚メスイキスイッチを春風にぐりぐり連打され、人では考えられない快感に脳を侵され顔を赤くして泣き喚いているのだ。

エロ突起を押し上げられるたび陰茎からぶしゃぶしゃと潮や精子と一緒にもともとそんなに無いオスのプライドまで吹いて惨めにマゾアクメする、
陰茎を使ったセックスをまともに覚える前に、それ以上に鮮烈なアナルアクメで潮を吹く快感をこんなに教え込まれてしまっては今後もう尾長くんがまともなペニスを使用しての性交で満足感を得ることは難しく、
未使用の短小おちんぽは今後とも未使用のまま春風におもちゃとして使用権が譲渡されてしまったと言っても過言では無い。

とにかくこうして今尾長くんは、春風からすれば前戯の段階でメスイキ調教を施されアナルをぐずぐずのちんハメ歓迎まんこに仕上げられているのだ、
指をちゅぽ♡と引き抜かれた後も穴はぐっしょり湿り、メス穴らしくちんぽを待ち侘びできゅうきゅう収縮し、
今ここにねじ込まれればどうしようもない快感でオスとして自分がダメになる、と確信し尾長くんは陰茎からとろ……♡と淫液を滴らせる。

「ほっ♡おぉっ♡♡♡
 オーナーくん♡♡セックス♡セックスしよう♡」

春風がズボンを脱げば、ぶるんっ♡と飛び出してきたガチガチの勃起おちんぽへ脇見せガニ股の無様な降参ポーズで自分の潮吹きメスちんぽを擦り付け、
本能的にマゾメスの作法としてこれから自分を気持ちよくしてくれるおちんぽへ完全降伏、ずりゅ♡と裏筋に逞しい亀頭で擦り先走りをつけられるだけでオス臭マーキングに喜びアナルから汁を垂らしてしまう。

「すまない、ごめんね♡こ、こんな無様なポーズでアナルくぱくぱさせて♡♡♡
 卵、……いや♡僕が勃ててしまったバキバキペニス♡♡♡お詫びに僕の身体でずぽずぽ気持ちよく発散してくれ♡♡♡
 僕の事情なんて、ど、ぉおおおお゛おっ!?♡♡♡」

春風から見れば一応先ほどまでそれなりに恥じらいもじもじしていた青年が自分の陰茎へ粗チンをなすりつけて勝手にのけぞりアクメし、
今度は腰を高く上げて身体を折り曲げ、足首を掴んだハメ乞いポーズで透明な汁を滲ませるくぱつきアナルを晒して無様に短小をふりふり振って自分を誘い始めたのだ。

当然ポーズ上、セックスの最中だがせっかくの尾長くんの美しい顔は見えず、尻を掴んでただずぽずぽ物にそうするよう乱暴に腰を打ちつけるしか無いが、
尾長くんはそうして頭に血を上らせながらじゅぽじゅぽ乱暴に陰茎でナカの肉をごりごり殴り、
細い指で持ち上げられるだけで自分のオスが終わってしまうようなメスイキスイッチを硬くて太いおちんぽで潰してくれる事に喜び泣きながら下品な声で喚き続けた。

「お゛ほぉ゛っ♡お゛っ♡お゛ぉ゛っ♡♡♡♡
 お゛、な゛っ♡♡んぉ゛っ♡イく♡いぎましゅっ♡♡♡マゾメス♡♡♡ちんぽでイきま゛、お゛っ♡」

春風も同時にそうして興奮した肉穴で陰茎を扱かれる事に快感を覚え、
ゴリゴリ硬い先端で弱点を小突いて一層締まりを求める、
限界まで伸びたアナルは脈立ちちんぽでどこを掻かれても尾長くんへ快感を伝え、いよいよ尾長くんは耐えきれず自分の顔目掛けて潮吹きアクメするがそれでもカッコよくて腰を掴んでごちゅ♡ごちゅ♡と奥まで小突くのをやめてもらえない、
尾長くんは先日のお試し産卵の際はほとんど気絶していたせいで漠然と気持ちよかった、程度で具体的なことは覚えていなかったのだが、
そのせいでなまじ二回目で慣れ、快楽に弱くなった身体で事前知識なくどちゅどちゅ肉襞をちんぽで荒らしマーキングされる事になり、
オスのプライドをズタズタにされた状態で中に自分の射精した量とは大違いの、固形のように濃く量も異常な牧神バフザーメンを腸内へ注がれ、
潮の涙をじょぼじょぼ流しながら陰茎へ淫穴でしゃぶりつき、メスとして一層の吐精を求め肉棒へ媚びた。

「ほっ!?♡お゛ぉ~~~っ♡♡♡」

行為が終われば陰茎が引き抜かれ、せっかく射精してもらえた精子があっさりぶちゅぶちゅと地面へ白い放物線を描いて落ちていく。

もったいなくてアナルヘ力を込めれば込めるほど精液排泄の勢いは悪化し、一緒に漏れる空気でぶぴぶぴと醜い破裂音まで鮮明に部屋へ響かせた。

「あ゛っ♡オーナーく、見ないで♡♡♡お゛ぉおおっ♡ごめん、オーナーくんの゛、ごめんん゛♡♡♡
 (恥ずかしい♡オーナー君に呆れられたらどうしよう、あっ♡またお尻♡精液出てイ、っ♡♡♡)

ぷぴっ♡ぷぴ♡♡♡

「……。
 (めちゃくちゃアナルひくひくしてる……えっろ……)」

尾長くんからすれば開きっぱなしのアナルまんこを蠢かせ、精液を垂れ流しながらイキ屁をするのが恥ずかしくて泣いてしまいそうなほどだったが、
春風は先ほどまであんなに高潔そうだったイケメンが自分の射精した精子を秘部から垂らして、それでアクメし赤いアナルをヒクヒク精液や他の体液で濡れそぼらせ喚いているのだ、
(自分がシた事という前提の上でだが)あまりに卑猥で下品で、
思わずその小ぶりな尻を撫で、また尾長くんを喘がせ遊んでしまった。

====

「ここが尾長くんの家です」

「……?」

ようやく落ち着いてから、尾長くんは先ほどまで敷地内に無かったはずの、豪華そうな平屋を案内され首を傾げる。
ふかふかのクッションも高そうなカーペットも、春風のざっくりした金持ちの家イメージの調度品があつらえられているが、
尾長くんはきょとんとしたまま動かない。

「(あぁ、そういうことか)
 気に入ったよオーナー君、ありがとう」

そして徐に玄関へ座り込む、
尾長くんは広い奥の部屋を「オーナーの部屋」、薄暗く冷たいタイルの敷かれた狭い玄関を「尾長くんの家」と認識してしまっての行動だったが、
当然急にそんなところにしゃがまれた春風は同じく理解できずきょとんとした。

「入らな……あ、もしかして気に入らなかった?狭い?」

「?、いや、こうして寛がせてもらっているのだが」

「……」

そして双方勘違いしたままの会話の果て春風が先に気づき、嫌な予感がして聞き取りを開始するが尾長くんの認識がズレている事を理解すると春風はなんだか泣きそうになる。
そう言えばここにきてから何度か野菜クズや卵の殻なんかを自分と食事として認識したりもしていた、
以前いた牧場だか展示会場だかがあまりいい環境では無かったのだろう。

「世界は醜い……」

家屋全てが尾長くんのものだと伝えている間になんだか居た堪れなくなって、春風は結局泣いてしまった。

(さすがS級ミルク牧場は違うな……)

その隣、尾長くんは他の牧場を知らないので自分のいた所が劣悪すぎる事に気づくことは無く、
急激に良くなった待遇に感動してクローゼットを開いては目が合う姿見に写った自分へ意味もなくファンサを繰り返していた。

こうして、お別れでもありそうなタイトルとは一切関係なく自意識が過剰めな産卵鶏、
尾長くんがわくもり牧場にやってきたのだった。
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