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6話 夏の章① 〜観賞用鶏のお兄さんが来たけど特にする事は変わりませんでした〜

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そろそろ暦の上では春を終え、季節はまもなく夏になる、
まだ少し肌寒いくらいだがもう少しして初夏を過ぎればきっと刺すような日差しに目を眩ませながらも、何かが始まるような活動的な気分になる夏に移り変わるのだろう。
深く青い空と積み上がる白い雲。

徐々に上がる気温と鮮明になる風景に心を躍らせ……ることはなく、
昨日まで春の気温の中桜っぽい花が咲いてたり全体的に陽気も春だった筈なのに、
今朝外に一歩出ると蝉が鳴いてるしとんでもなく暑い、
この世界は四季があるくせにシーズンのメリハリは大変しっかりしているらしい。

そして俺も、どうせ季節が移り変わってもする事は変わらず酪農なのか淫交なのかよくわからないが、なんだかやりがいを感じて楽しい仕事に明け暮れる。
今日も牛くんが尻尾でさりげなく俺の身体をひたひた撫でてくるのにどう返せば良いのか考えながら自宅に戻ろうとしていると、
家の前でこれ見よがしに犬くんと謎の男が揉めていた。 

「痛い痛い痛い!そんなに捻れば腕が折れてしまうよ!?」

「煩い、不審者が」


「……あー……オーナー、今日は朝ごはん俺が作りますね。
 パンを温めましょうか」

牛くんは少し悩んだ後、面倒臭かったのだろう。
2人を素通りし、俺を家に押し入れようとしてきが流石にこれは無視できないので躱して2人に声をかける。

「何してんの?」

「オーナーおはよう。
 コイツ、昨日の晩オーナーの家を覗いてたんだ
 それで捕まえたけど急にオーナーを見て走ろうとして」

「走ろうとしたかぁ」

きっと夜は危ないし保護してくれていたんだろうが、そうやって一夜一緒にいた相手を容赦なく縛って転がせる犬くんの思い切りの良さは番犬向きですごい。
尊敬と混乱の混ざった目線を犬くんへ送ると犬くんも立ち上がって俺を凝視した。

「あぁ、よしよし」

「……ありがとう
 オーナー、それじゃあ早く朝食にしよう」

「いやいやいや」

犬くんは俺に頭を撫でられ満足してしまったようで、赤髪の青年を地面に転がしたまま俺に擦り寄って尻尾を振り、人の腰を抱いたかと思えば牛くんと同じく臭いものに蓋をして俺を家に連れ込もうとしたが、
いくら犬くんがカッコよく俺をエスコートしてくれようが流石にこのままでは落ち着いてご飯なんて食べられない。

食後に外に出ると1歩目でこの炎天下に野晒しで縛られ倒れている青年を見つけるのだ、
近所の人たちにうっかりにでも見られたら盛大に噂になってしまいそう。

「大丈夫だ、
 一日も土に埋めておけばこの時期なら干からびる」

「犬くんは何を持って何を大丈夫だと思った?」

犬くんが残酷な処刑みたいなのをしようとしていたのも発覚したので余計放っておけない、慌てて青年の元に駆け寄る。

「すいません、うちの犬くんが……大丈夫ですか?」

「あぁ、お構いなく」

(うちの犬くん……♡)

その赤い髪の青年は地面に無様に転がっているにも関わらず、自信たっぷりに声を張る。

「すまないね!
 僕が麗しいばかりに、君達を争わせてしまった!」

(あ、これはだいぶ個性豊かなタイプだな?)

一瞬彼の声が大きいので怖くなってしまったが、
青年は自分を麗しいと称するのにあまりにも説得力のある容姿をしている。

一つに束ねている長髪は寝転んでいるせいで地面へ落ちてしまっているが、土埃をつけてなお夕日を透かしたように赤く煌めいている。
白い肌は陶磁器のように白くシミ一つなく、
言動通り自信ありげな印象を抱かせる大きいつり目気味の目を縁取る長いまつ毛がより彼の派手な顔立ちを飾り立てていた。

赤髪の青年も何かの獣人なのか、尻のあたりには鳥の羽らしき長い黒毛が繊維のようふさふさと伸びているが、
黒いそれは日差しを受けて宝石のよう光沢している。

「ふふ、僕に見惚れてくれているところ申し訳ないが、
 腕の縄を解いてくれまいか?
 白銀の彼の熱烈な歓迎を無碍にしてしまうようで少々心苦しいが……流石の僕もこの体勢に疲れてしまってね」

「あ、スイマセン」

犬くんを見ると、渋々と言った様子で犬くんは彼の縄を解いて立ち上がらせた。
牛くんとはまた違う方向にスラリと背が高い、とんでもなく美しい青年だ。

土埃をぱたぱたと叩いて落とす動きすらなぜか洗練された無駄のなく美しい動きで、
動くたびに揺れる羽が七色に反射光を変え、それ自体まるで水に落とした墨のよう、とても優雅に宙で流れている。

「それで何かうちに用でも……あーいや、暑いし中で喋ります?
 さっきのお詫びに、良かったら朝食も作りますけど」

「オーナー?」

「まぁたまには良いだろ、な?」

牛くんはまだ彼を警戒しているようで不満そうだがなんとか納得してくれた、
犬くんは少し前から「うちの犬くん」と繰り返し呟いているので全然話に入ってきていない。

「ありがとう!ご厚意に感謝する、
 やはりS級ミルク牧場のオーナーともなれば寛大な心をお持ちなのだね!」

(S級ミルク牧場??)

こうして声も美しいがとても大きめの仮称尾長くんを加えた朝食タイムが始まった。

====

芝居がかった喋り方をする彼は若干思考がバグっているのか途中、
野菜の皮や卵の殻を食べに行こうとしたが何とか引き留め食卓に座らせる。

「……!?なっ……んて美味しい、こんな美味しいものは、むしゃ、初めて食べた!
 犬くん、君も一口食べてほしい!」

「同じもの食べてるだろ」

「そうだったね、いや、それにしてもこの牧場ではいつもこんなもの……おいし、こんなご馳走を!?
 はぁー……おいしっ、むぐ」

「そこまで言われると照れるな」

仮称尾長くんに塩を入れすぎてしまいしょっぱめのオムレツを絶賛されてだいぶ照れる、
あまりに気持ちよくむっしゃむしゃ食べるので、結局何をしに来たのか聞けるのは真っ先に尾長くんが皿を空にしてからになった。

「はぁ、世界一美味しかった……」

「で、デザートに果物もあるけど……食べる?
 あ、いや、ごめん、牛くん睨まないでください。
 用事聞いてからにします。
 そ、それで尾長くんは何をしに来たんだ?」

あまりにも自分の料理を褒められて嬉しくてりんごまで剥いてしまった、牛くんに睨まれる。

「改めてオーナー君、僕は尾長鶏。
今日からここで産卵鶏として今日から働かせて貰いたい」

……ん?

「卵は……まだほとんど産んだ事は無いが、
 これからオーナー君の元でなら一躍、牧場一の産卵鶏として名を馳せる事だろう。
 ふふ、輝かしい未来が楽しみだね?」

「……あのさ、牛くん」

尾長くんがニコニコと素晴らしい笑みを見せてくれる、
隣の犬くんは少し眠そうにしていた。

「はい?」

「雄鶏の獣人って卵、産むの……?」

「当たり前でしょう、何のための鳥の獣人なんですか。
 オーナーは相変わらず世間知らずで可愛いですね」

「そっか」

いつものようこの世界で俺の常識は通じない。
隣の筋骨隆々で逞しい牛くんだって毎朝ミルクを搾らせてくれているんだ、
もう前提に首を傾げる事はやめて話を進めようと思い牛くんに頭を撫でられつつ、尾長くんに向き直った。

「えっと……何でうちに?」

「……みなまで言わないで欲しい!
 何故、観賞用である麗しき尾長鶏の僕が卵鶏を目指すのか、という話だね?」

「ちゃいます」

「僕はこれまでこの咲き誇る黒百合のような羽根を日々展示され皆に愛されてきたが、やはり根底は鶏!
 せっかく卵を産める身体に生まれたからには卵を産んで生きていきたいと願っている!
 ……だが、僕の今の飼い主はあくまで僕を観賞用として扱っていてね、
 羽根の質が悪くなってはいけないからと産卵どころか卵の生成すら許してくれないんだ」

何だかややこしくなってきたので箸休めに気になったことを聞く。

「牛くん」

「はい」

「雄鶏ってどうやって卵作るの?」

「発情すれば勝手にその内出来るらしいですよ、 
 オスは無精卵しか作れませんが」

「……」

薄々知ってたけどやっぱりこれはエロい話だ、
最近、牧神の力か何かで絶倫にされた意味を悟りつつある。

「そこで聞いた、牧場の開業からわずか1ヶ月で伝説のS級ミルクを出荷し始めたこのわくもり牧場の噂!
 どうせ卵を産むなら上質なものを産みたい、
 当然の衝動に突き動かされ僕は、さながら愛に殉ずる恋人の如く逃走と密航と密航の果て、ここにやってきたのだよ!」

「牛くん」

「はい」

「S級ミルク出してたの?ってかS級ミルクって何?」

「……黙秘します」

黙秘されてしまった。

「わかった、いや、何にもわからない事が分かったけど密航って何?
 しかも急にそんな」

困惑し、尾長くんに色々聞こうとして見たけれど顔の前にばっと手を伸ばして言葉を遮られる、尾長くんはつくづく“劇場”型だ。

「すまない、オーナー君が急な話に困惑している事は重々承知の上だ。
 けれどこれは宿命(さだめ)、今はその可憐な蕾を閉じて僕の話を聞いて欲しい。
 昨晩この牧場に辿り着いてから、僕は念願の産卵に心を躍らせていてね……
 す、すでに卵を作る準備が出来ているんだ。
 どうだろうこれを、入場試験としてくれまいか……?♡」

頬を染めもじもじする尾長くんに牛くんはものすごい、これぞ苦虫を噛み潰した顔って顔をしていて、
向かいの犬くんは完全に飽きてすやすや机に伏せて眠っている、
俺は最近めっきりそういう機会が増えてしまったせいか綺麗な尾長くんが卵を作りたくてもじもじ腹を撫でているのに「いける」という思いを抱いてしまい、何だか自分自身へ危機感を持った。


====

「……はぁ♡な、何だか緊張するね……♡」

そう言った尾長くんと俺は今、自室でベッドへ腰掛けている。

同じ家畜(の獣人)として卵を産みたいと切望する尾長くんに思うところがあったのか、牛くんも最後には一回見てやって欲しい、とか言い出して、
シャワーを浴びて俺はパンイチ、尾長くんは素っ裸で髪を括りなおしていた。

尾長くんは素っ裸になると尾っぽから長いふさふさの尾羽を生やしているだけではなく、
肋骨の下の方にも尾羽と同じ色の黒い羽根が生えていて、人の肌色の皮と羽根の境目を見せてもらうと少しぞわぞわした。

すでに興奮している、という言葉の通り尾長くんの陰茎はぴょっこり立ち上がっているが、成人してから銭湯で見たとかさまざまなエピソードで見てきたペニスの中で、記憶の中過去一小さいし短い。
周囲も産毛のような髪と同じ色の赤い毛がうっすら生えているだけで、
皮から少しだけ露出した亀頭も小さくまんまるな玉も全く色素が沈着せず、少し鼠蹊部より赤く色づいているグロさのかけらもない子供ちんこは同じものが付いてるのに何だか可愛く見えてしまう。

「……っ!?ふっ♡」

いつまでも隣で並びあっているわけにもいかないのでとりあえず尾長くんの長い首に手を伸ばし、さら、とすべすべの肌を撫でてみる。

指先が触れただけでびく、と尾長くんは身を固くして膝の上に置いていた拳に力を込めたが、
結局なにかアクションを起こす事はなかったので肩を抱いて抱き寄せ、無理やり俺に寄り掛からせた。

「よ、よろしくお願いします……♡」

頬に手を添え顔を接近させると尾長くんは綺麗な顔を一層赤らめて自分の手を重ね、今更な可愛らしい言葉と共に目を閉じた。

「……ん゛……、あぁ……♡」

流れに沿って唇を重ね、自分の唇で尾長くんの唇を挟むと潤んだそこはすぐにちゅぱ、という音と共に俺の唇から逃げてしまい、
何度か唇を挟んで遊び、尾長くんの唇が薄く開かれるとそこに舌を捩じ込んだ。

「うぅ……♡は、……あぁ……♡」

もっと口を開け、と前歯を舌でつついて徐々に口内へ挿れる舌の面積を広げ、引っ込んでしまっているその舌を舐める。
俺の興奮を煽るためか尾長くんは妙に可愛らしい声を出しながら俺の背中に手を回してぎゅう、としがみついてきて、
身体を押してベッドへ一緒に倒れようとしたが尾羽を潰しそうで怖くて横を向いてもらった。
正面を向き合って舌を吸いながら、片足を立て、中央の小さな陰茎を皮をずらすようにゅるにゅると握って手を動かすと尾長くんは一層可愛い、悲鳴のような声と共に足を大きく開く、
今更だが盛ると勝手に卵が降りてくるらしいが、これで流れとして合っているんだろうか。

「ん♡うう♡ん♡オーナー♡」

わからないがテンションの上がった尾長くんは甘えた声で俺を呼び、先走りで陰茎をヌルつかせながら俺の舌をぴちゃぴちゃしゃぶっている、
尾長くん的にOKならそれでいいや、と思い完全に皮を剥いて露出した亀頭をぐりぐり親指で捏ね、潤滑油代わりに滲んだ先走りでちゅこちゅこ一定のリズム立てながらペニス全体を扱いてやると、徐々に俺の手の中はネバネバの白く濁った先走りか精液かよくわからないもので汁まみれになってにちゃ♡にちゃ♡と湿った音が断続的に響き、
率先して俺の舌を吸っていた尾長くんの顔は真っ赤になっていた。

「だ、大丈夫?」

「あぁ……♡だ、だが少し腹が……はしたないと思われてしまうかもしれないが……卵が、ずくずくと出来ていて……熱いんだ♡」

「この辺かな」

「っ!?♡そ、そう、そのあたり、だけれどもっ♡
 ~~~っ♡お゛ぉっ♡♡♡」

尾長くんは自分の下腹を綺麗に伸びた指で少し、箇所が凹む程度に押していたが俺が一緒になってそこを押さえると、
少しずりずり指を動かしただけなのに大袈裟に喘いで腰を俺の指の方へ押し付けあっという間に酷い声と一緒に、白目まで剥いてつま先立ちで身体を震わせてびゅる♡と薄い精液を吐き出し、自分の胸元へ飛ばしてしまった。

「だ、大丈夫?」

「ほっ……お♡」

早漏、という言葉が思い浮かんだがそれより、性器でも何でもない場所を撫でてイける敏感さを家畜基準で感度がいいと褒めるべきかもしれない。
産卵とやらは見れなかったがイったし、尾長くんも疲れてるかな、と思って立ちあがろうとすると尾長くんは慌てて俺の腕を掴んだ。

「だ、大丈夫だとも!
 ……まったく、まだ僕は卵を産む、いや、オーナーに奉仕すら出来ていないのに非道いじゃないか。
 もっと、僕の実力を見て欲しい」

そう言って尾長くんはさっさと膝立ちの俺の下着へ手をかけるとぶるんっ♡と勢い良く勃った人のものを露出させる。
完では無いものの、しっかり7割くらい尾長くんの色気で勃ったそれをまじまじ見られるのは恥ずかしいが、
尾長くんはそれを見つめてへこっ♡へこっ♡と腰を揺らしてもっと恥ずかしい顔をしながら唇を寄せる、
綺麗な青年が自分を見上げ、じゅぷ♡と不慣れなりに頑張って唇を動かして自分の竿をしゃぶっているのはなかなか見た目に興奮した。


「ん゛♡ぶぅ、ふっ♡うゔー……♡
 はぁ……♡オーナー君♡どうだっただろうか♡」

しばらくそうやってもごもご尾長くんはペニスをしゃぶってくれたが、流石にちょっと刺激が弱いしその割に歯が当たりそうで怖いし、
若干萎えてしまったので一旦口から竿を引き抜くと、尾長くんは苦しそうに咳き込んだ後、期待に満ちた上目遣いに俺を見て感想を求めてくる。

「き、気持ちよかったよ」

「ふふ、そうか♡
 やはり僕は天才……いや、生粋の産卵鶏なのだろうね」

頭を撫でながらだいぶ忖度して評価を伝えたが、尾長くんはそれを真っ直ぐに受け止めてくれたようで嬉しそうに俺のペニスに頬擦りして、竿に指を絡ませてるその顔が可愛かったのでまたちょっとヤる気が戻ってきた。

尾長くん、尻をふりふりすると尾羽が大袈裟に揺れるのでなんだかとてもかわいい。

「それじゃあオーナー君♡
 僕はいつも卵を産もうとすると入り口で引っかかってしまってね。
 き、君が卵の穴♡しっかり拡げてくれると助かるのだが……♡」

俺を押し倒し、またペニスをぴょっこり勃たせている尾長君が何を言いたいのかは明白だ。

腰を抱き寄せて少し上げさせ、俺の顔の両サイドに手を置いた状態でまだキツキツに硬いアナルを尾長くんの体液で湿らせた指で丁寧に撫でて縁を伸ばす。

セックス自体ほとんど経験が無いようで、尾長くんはアナルへ指をやられると、
少し困ったような、う、とか、あ、って呻きを漏らしていたけれど、
自分のペニスをへこへこ俺に擦り付け一緒にちんズリし萎えないようにしてくれるし、
もう一度唇をちゅぱちゅぱしゃぶってキスし、乳首を摘んで伸ばすとアナルをヒクヒクさせてくれるのでとても気分が上がる。

「ん゛……ぶぅ♡っふ、お♡」

徐々に入り口が解れ、ちゅ♡ちゅ♡と指を吸おうと収縮するようになってきたので思い切って指を突き立て肉襞のナカを何かを塗り込むよう曲げた指で撫でてみる。
尾長くんはやっぱり少し苦しそうに呻いたが、今度は触れ合っているペニスへ指を動かすとじわ♡と先走りが今までより濃く滲んで、
試しに腰を揺すると、ぬちゃ、といやらしい音と一緒に裏筋が擦れて尾長くんはまた濃い先走りを垂らした。

「……おー、な゛ぁっ♡お゛っ♡お゛ぉっ♡♡♡
 こ、コレは♡いつまで、するもの、なのだろうか♡」

そうなってしまってからの尾長くんの行為への適応っぷりはとても早く、ちょっと指が動いて苦しそうにしていてもペニスを突いて刺激してやると、ひくひく♡アナルを犯す指を締めて低く熱い吐息を漏らして呻くようになり、
ついには2本の指をバラバラに動かして前立腺を掻きながらちゅこちゅこ指を出し入れするだけで、陰茎への刺激が無くても今にもイきそうに涙目で腰を振るようになった。
自分の穴を拡げる指をきゅうきゅう締めながら続きを求めるその赤い顔は、せっかくの豪華な美人が台無しに、口を半開きにして舌をちろちろと出し入れし、目も虚ろにどこか遠くを見ていて焦点が定まらない。
むわ♡と発情したメスの香りを漂わせてシーツを掻き、ペニスもアナルも穴を収縮させながらうっすら汁を滲ませている。

「そろそろ良いモノなのかな」

「お゛っ♡拡がってぇ……♡♡♡」

試しに3本指でくぱぁ♡とアナルを拡げると、そこは元の形に戻ろうと蠢くが尾長くんはそれが気持ちいいようで、涙目で腰を揺らして小さなペニスを振っている。

なんだか慣れていそうな牛くんや犬くんとしかセックスした事がないのでわからないけれど、
くぱくぱ口を開いた尿道の先端から、とろ♡と精子のような重たそうな先走りをとして溢れさせ、
媚びているのか必死に俺の舌をじゅるじゅるしゃぶる尾長くんの様子を見ていれば問題なく出来るような気がした。

「えっと、それじゃあ尾長くん、挿れても大丈夫かな」

「あ゛っ、あぁ♡♡♡
 卵が詰まらないよう、ぼ、僕のメス穴♡オーナー君のペニスでいっぱいずぽずぽしてくれ……いや、してください♡
 おっ♡おっ♡硬いの、当たって……♡~~~っ♡♡♡」

尾長くんはさっきまでの芝居掛かった言動には似つかわしくない、
下品な顔と共に即ハメ即イキを果たし、ペニスからとろ♡と精子を吐き出して俺の上で惚けている。

「お゛おぉ゛~~~っ♡お゛っ♡おお゛っ??♡♡」

口を縦に開き、座り込んだまま動かなくなってしまったのにアナルだけはきゅう♡と断続的に痙攣して陰茎をしゃぶっていて、
少し待ってやりたいところだったが肉襞があまりに竿に狭く絡みついてくるのでこのままだと不本意に射精してしまいそうだ。
仕方なく、小さな尻を抱えて下からじゅぽっ♡じゅぽっ♡と肉襞へ陰茎を打ち付けた。

「おっ♡んぉっ♡おっ♡おっ♡おっ♡♡」

幸い尾長くんは反応は薄いが意識はあるようで、言葉にならない言葉を発しているが肉穴を掘削すると骨盤の浮いた腰をくねらせ、
俺の手を掴んだりして落ち着きなく身体を動かし空気の漏れたような喘ぎを聴かせてくれる。

肉壺がきゅう♡と一際強く締まるたび緩くイっているようで、のけぞって竿からとろ♡と勢いなく精液垂らしていたが、
それもだんだん無くなると、ただ萎えた陰茎をぴこぴこ揺らし、俺が突き上げるのに合わせて穴を締めるだけになっていってしまった。
それと同時に倒れ込むよう身体を前に倒し、遠慮なく全体重を俺に預けたまま人の頭の横でいつまでも情けなくもあるが可愛い喘ぎを聴かせてくれていたが、
体が密着している分ふわふわの尾羽が足に擦れてちょっとかゆい。

「おっ♡……っ、んぉ♡っ、っ♡♡」

「……っ」

少々動きにくくもあったがそのまま尾長くんを退かすことも出来ずについ身体をしっかり抱きしめ中へ出してしまい、
その瞬間だけ尾長くんは今までで一番苦しそうな声と一緒にびくびく肉穴を痙攣させて陰茎に絡み付かせた。



「これで良かったのかなぁ」

竿を引き抜き、尾長くんの精液を垂れ流すぱっくり開口して赤くなったアナルを見れば確実に穴は拡がっているが、
当の本人が伸びてしまい腰を上げてアナルをヒクつかせたまま動かないので正解だったのかいまいち自信がない。
その上しっかり集中しないうちに不意打ち射精をしてしまったせいですっきり出来ていないせいかもしれない。

まだ射精せる気がするし、むしろ射精したいまである。

本当にEDだった社会人時代からは考えられないが、こういう時下半身が強靭すぎるのも考えものだ。


「お゛っ!?♡お゛ぉお゛……♡れる、でてっ♡お゛……♡」

トイレで抜いてこようかな、とか困っていたら、突然隣で大人しくしていた尾長くんが死にそうな声を出して腰を振り始めた。

「尾長くん?」

驚いて尾長くんの方を見るとアナルがめり……♡と限界まで拡がり、
縁が盛り上がって白い球体が露出している。

「お゛~~~っ!!?♡♡♡ほ、お゛っ♡しぬ、しぬしぬしぬ……♡おぉおっ♡っ♡っ♡♡♡」

尾長くんは悲痛な声と一緒に下腹を押さえているから手伝ってさっきと同じよう俺も一緒に彼の下腹を押さえる、

「あ゛ぁああ゛あ゛あ゛♡♡♡」

一番直径が長かったのであろう箇所が外気に触れた瞬間、ぶぽんっ♡と激しい音と一緒に俺の精液にまみれた卵が排泄され、
粘液でぬとぬとのそれがシーツの上の転がった。

それは死んでしまいそうな声色に反して相当の快感を持った行為だったのか、
いつの間にか尾長くんの足元には潮だか尿だかわからない水溜りができ、ぽっかりアナルを拡げたまま尾長くんは泣きながら余韻に耐え腰をヘコつかせている。

「はぁ゛ー……♡あっ、あ゛ぁっ♡♡♡」

ついにはくちゅくちゅとアナルを自ら弄り始めたので丁度いいや、
と思って抜きたかった俺は特に合意なく尾長くんの腰を掴んで後ろからぬぽぬぽ腰を打ちつける第二ラウンドに突入した。

「オ゛ーナぁぐん゛っ♡あぁ゛っ♡♡♡もっど犯して♡たまご、もっと僕、はらま゛せでぇっ♡♡♡」

二回目は尾長くんの意識もしっかりしていたのでお互い楽しめたと思うのだが、
バックからヤっても羽がふわふわしてて痒いし尾長くんの反応もわかりにくいし、観賞用の羽根というのもままならないものだなぁ、と思いながら俺は尾長くんのアナルを犯し続けた。
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