【番外編】イケメンだけど追放されたのでお兄さん達をメスにするパコパコ旅行してきます

ぺけ

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ヤンデレお兄さんの爛れたメスイキ性活を紹介します △

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俺はしがない賞金稼ぎ。

今日はある、竜人国で懸賞金をかけられた男を探しサイハテ村までやってきた。

ターゲットの男はなかなか隙を見せず、今日も奴の家を監視できる湖畔のほとりの森に身を潜めている。

鬱屈とした森は人足も少なく隠れるにはもってこいだと気に入っていたが、今日はすぐ隣の菜園で男が花や草を植えていた。

「……」

「オイ、アンタ」

「……」

痩せぎすの男は俺を無視して黙々と毒々しい色の花を植えていく。

普通こんな森で何かしている人間を見たら俺のように気になったりしないかと思うが、
その男は俺には目もくれず作業を続けていた。

「……」

「悪いがここはしばらく俺が使う、お花でも育てたいならもっと広いところに行け」

「……」

「おい」

話しかけても一切の反応がない。

ついに肩を掴むと男は立ち上がり、黒く長い前髪の隙間からぎょろ、と丸い目を動かし俺を一瞥して去っていった。

「……彼が待っているので」

最後にそう呟いた青白い男のふらふらとした立ち振る舞いは不気味だが、
同時に触れた肩の細さ、何処か儚げな様子に胸が高鳴った気がした。

====

「……」

レインは困り果てていた。

せっかく薬草や毒花の調達用にレオンに探してもらった畑。

そこは人の寄り付かない静かな森の中、
かつレオンの部屋の窓がよく見えるので趣味の方も非常に捗る最高の作業場だったが、
数日前からよくわからない人間が出入りして居座っている。

レオンのプライベートを踏み躙るような輩ならすこし脅かして追い出そうかとも考えたがどうも違うらしく、
理由がわからない以上、危害を加えるとレオンに迷惑がかかってしまうので仕方なく無視して乗り切ろうかと思っていたが今日はついに話しかけてきたのだ。

知り合い以外と話すのはやはり気力を使う。

なんとなくレオンを口実に逃げ帰って来たが、非常に気分が良くなかったのでこんな日はレオンに慰めてもらおうとレインはエプロンに着替えた。


「おかえりレオン♡僕にしよっか?」

「うん?」

レオンが帰宅すると当然のように裸エプロンのレインが出迎えて来て、レオンは大層首を傾げる。

ちなみにこれは、

『おかえりあなた♡ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』

と言うベタな新婚さんのやり取りにインスパイアされて発生しているが、
(レインの中で)どうせ自分にレオンしか選択肢が無いよう、レオンもレイン以外の選択肢は無いので極限まで効率化を計った結果の発言だった。

「で?レインにしたら何してくれるの?」

「~~~っ♡な、なんでも、しますっ♡」

悲しいことにその意図は全くレオンには伝わっていなかったが、
それはそうと家に帰ると綺麗なお兄さんが裸エプロンをしているすけべイベントへレオンが水を注すわけもなく、
当然のように抱きしめて後ろに手を回し、むにむにと小さく肉付きの悪い尻を揉みしだく。

優しくレオンに抱きしめられ、微笑まれ(正確には愉快そうに笑って)見つめられては、
一気に耳まで熱くなり下腹がきゅんきゅん♡とときめいてしまうのを感じてレインはレオンの襟を掴んだ。

「ふ、……うぅっ♡……♡」

延々とレオンの舌を啄みながら尻を揉まれ、先ほどまでの不快感はとうに消え失せている。

代わりに外皮から尻肉を刺激され、ナカのメスしこりまで自分で刺激してしまいレインは完全に発情し、
この先の行為の事しか考えられなくなってしまった。

「……」

「……あっ」

赤い顔で物欲しそうにレオンを見つめていたが、キスの合間にふと我に返ると、
レインはこの醜態へ呆れられてしまったのでは無いかと青い自分を見つめる瞳に不安になった。

「かわいー顔」

だがすぐに頬を揉みながら鼻先にキスされ、不安が融解した分、強い愛しさが込み上げてくる。

「……あー…♡かっこいい……大好き……♡一生取り憑かせてね?なんでもするから、困ったことがあったらなんでも言ってくださいね?レオンの為ならすぐ死ぬし、殺してあげるね?」

(死ぬか殺すかしか無いのかなぁ)

レオンはぶつぶつと譫言を繰り返しまとわりついてくるのを手慣れた様子で剥がすと、レインを壁に押し付けそのまま手をつけさせる。

「このエプロン?どこに売ってんの?」

白いフリルのついた少女趣味のそれは長身の男が着るようには設定されておらず、
サイズこそちょうどいいが丈が足りていない。

露出した腿を伝って胴の方へ手を登らせ、前掛けの部分を軽く持ち上げるとそこはレインの垂らした先走りでシミを作るどころか糸を引くほど濡れていた。

「……お゛っ!?♡……かっ、で……、ふ……♡」

後ろから布越しに陰茎を掴んで軽く上下にすると、弱々しく返事がきたが、それは聞き取れなかった。

「まぁいいや、もうちょっと足開いて?」

「ん♡ふぅう、ふぁい♡」

ヒクヒクと動く縁をつつかれ、ナカを指が無遠慮に出入りする。

レインが突然の刺激が若干苦しかったもののこれからを期待し肉を蠢かせ耐えていると、
徐々に違和感がゾクゾクとした快感へ変貌していった。

「ん♡ぶぅ♡ふぇお、はやふ♡ちゅ、んむ♡♡♡
はやふ挿れへくだはい♡♡♡んむう♡ちゅう♡」

口元にあてがわれたレオンの指をしゃぶりながら、下品に腰を突き出したガニ股で挿入を待ち侘びていると、ぬぷ♡と質量のあるものが肉を掻き分ける。

だがそれは冷たく違和感があり、体に馴染んだ大好きなレオンの象徴ではないことがすぐにわかった。

「うっ?ふ♡えっ?」

おそらく球体だろうか、
手のひらに乗りそうなそれを下半身がすべて飲み込むとまた一つ、アナルへ次の球体があてがわれる。

感触にレインが戸惑い振り向くと、レオンは卵を片手にニコニコとしていた。

「え、レオン?……っ♡それ、違っ……~~~っ!?♡♡♡」

異議を唱えようとしたが、さっさと残りの二つを押し込み、言葉を封じられてしまった。

3つの卵を挿入しまた両手が空くと、レオンは後ろからクリクリを乳首を捏ね、レインの身体を刺激してきた。

乳首が充血し快感に脱力したまま倒れそうになり、慌てて四肢へ力を込めるとナカの卵がごり、と揺れ前立腺を押し上げる。

不本意ながらその刺激で悶絶しレインはメスイキしてしまった。

「お゛ぉぉっ!?♡♡♡」

「うわ、エグい声。そんなんでもいいんだ?」

反応を揶揄いながらイった直後の敏感な陰茎へレオンの長い指が伸び、これから何をされるのか理解してレインは慌てて身を捩る。

「違……っ、お゛ぉおお゛っ!??♡♡♡レオっ、やめっ♡♡♡
 いまイったから、何回もできないから、ん゛ぉおっ!?♡♡♡だめ、先、擦らない゛でぇえ゛♡♡♡」

「あんま力こめたら割れるかもよ」

レオンは楽しそうに、必死の訴えを無視して亀頭をゴシゴシと濡れたエプロン越しに研磨して強すぎる刺激でイきたてのレインをさらに追い詰める。

実は朝食に(茹ですぎてイリアに怒られた)ゆで卵の残りのため滅多なことではヒビくらいしか入りようが無いのだが、
それを知らないレインは割れると言う言葉に怯え必死に歯を食いしばって快感に耐え、これ以上卵を締めることの無いよう頑張り始めた。

「あ゛っ!?やだ、レオン!!!ペニ……、っ♡おちんちん、擦るのやめて♡ください、また潮出……っ♡やだやだやだやだ、嫌だ、卵割れ……っ♡あ゛~~~っ!?♡♡♡」

「あ、一個出た」

だが快感から耐えようと集中すれば一層脳を突き刺すような強すぎる快感を顕著に感じ、
レインが抵抗を示すほどレオンの責める手は強くなる。

力んだ拍子にごろ、と音を立てて卵が床へ転がり、
たった一つを排泄しただけでもレインは気が遠くなるような快感で全身が痺れ口ではぁはぁと息を繰り返した。

「お゛っ♡ん゛ぉおおおっ♡♡♡」

その間もくちくちと尿道口をノックされ陰茎を刺激される。

レインの亀頭は赤く色づき、ぱくぱく♡と開閉するようになった頃、ついに潮を噴き上げ床を汚してしまった。

「お゛……っ♡……っ、あ゛っ!?♡あぁ゛っ!??

レオン!?にかいめ、まだ早……っ♡まっでっ♡もうちょっと、きゅ、休憩したら遊んで良いがら゛っ♡手をどめでぇえ゛ぇ!!!♡♡♡」

「でも出さないと俺が突っ込めないじゃん」

それでも拷問のようにまた刺激を与えられる、涙ながらに腰をヘコヘコと揺らして逃げつつ制止を訴えていたが、
この後のご褒美の話をされれば途端に耐えようと言う気が芽生えてしまう。

それからはむしろ卵を排泄するため快感に蝕まれながらもアナルの刺激に集中し力を込めていた。

「……っ♡ぐ、うぅ゛……っ♡♡♡」

結局、水たまりのように吹きこぼした潮の上にレインが卵を全て産卵するまでにたっぷり一時間以上の時間を費やし、
頭を見せた卵を指でさりげなく押し戻されたり優しくキスをされ気を逸らされたりと散々妨害され、ようやくレオンが挿入する頃にはレインは満身創痍となっていた。

「あ゛っ♡あっ♡あっ♡
 これっ♡深いぃ♡♡♡お゛っ♡おっ♡おぉ゛……っ♡♡」

壁に押し付けられたまま後ろに手を引かれ何度もぐぽぐぽ♡と突き上げられ、
レインは壁に顔を押し付けて喘いでいたが待ち侘びたレオンとの性交でアナルはきゅう♡きゅう♡と陰茎を締め付けしゃぶり続けていた。

「淫乱」

「……っ♡」

射精を受け、その刺激で甘イキしているのを見透かされレオンに下腹を押さえながら罵られたが、
その表情は優しく、レインは愛の告白でもされたのかと錯覚する。

「…ぼくも、…愛しています……♡」

というか愛の告白をされたのできちんと返事をしておいた。

====

今日も男は森へやって来て、延々と草花に肥料をやっている。

そんなに肥料をやると枯れてしまいそうだが、肥沃な土地でなければ育たない種類なのだろうか。

「……おい」

「……」

それよりも、俺は男の追い詰められたような無表情が気になった。

そういえばいつも日が暮れる前に慌てて帰宅しているが、
そんなに制限のある生活を、感情を閉ざさなければいけない日々を送っているんだろうか。

どうしても男の不健康に痩せた、薄幸そうな雰囲気を見ていれば悲痛な想像をしてしまう。

「……『彼』はそんなに厳しいのか」

つい止せばいいのに、ふと浮かんだ言葉を口にすると男は弱々しく呟いた。

「彼は、とても優しい」

====

(もしかして惚気て良いのかな)

レインには特に、レオンとの関係を他者へ肯定してほしいと言う願望や、
何か恋路のアドバイスをしてほしいと言う考えは毛頭ないが、
レオンへのあまりの愛しさを少し他人に伝え自分を落ち着けたいと思うことがたまにはあった。


それは昨日のことだった。

つい海の波が月に引き寄せられるよう主人の不在のレオンの部屋に侵入し、
つい花に焦がれる蝶のようクローゼットをいつものように漁っていた時。

最近のレオンはレインが私物を物色する範囲が広がっているのに気づいているらしく、
タンスやキャビネット、ベッドの下などいろんな箇所に手紙やプレゼントを隠し、レインが見つけるのを見て楽しんでいる節があった。
(正確にはくずカゴなど漁られることに抵抗のある箇所から興味を逸らすため、漁られても問題のない箇所に誘導の意味もある。)

「あっ、現行犯」

レインが今日の手紙を見つけ、その文面に胸を高鳴らせていると戻ってきたレオンと鉢合わせてしまったが、
特にレオンは驚く様子もなくクローゼットからはみ出るレインを捕獲しソファへ引きずると、
「こら」と一言だけ冗談めかして叱りそのままレインを膝に寝かせて読書を始めてしまった。

「……レオン?」

「……」

集中しているらしく、名前を呼んでも軽く頭を撫でられるだけで返事はない。

レインの肩へ少しだけ本を置き、
(レインの生きていた時代では最先端の流行だった)古典文学を読み耽る顔は真剣で、
その長いまつ毛が揺れるたびあまりの端正な容姿に落ち着かずそわそわしたが徐々にレオンの体温で安心し眠気を感じ始めた。

「……ふふ」

一見雑な扱いだが、こう言う風にパーソナルスペースの中で放置されると、
信頼や、油断した一面を見せてくれているのだとわかりレインはとても嬉しい。

(……きっと、誰だって私室を暴かれるのは嫌なのに、レオンはこうして許してくれる……)

レオンの優しさにつけ入り胡座をかくような真似はしたく無いが、
どうしても罪悪感を抱くより先に自身を、その生前も軋轢を生んだ奇行や言動を笑って受容してくれるレオンに愛しさが込み上げてしまう。

(なんて綺麗なんだろう……)

レオン貰ったものをどれだけ返せるか。

それはレインにとっては途方もない話であり、時折、
ひとかけらも想いを返せないであろう自分の不甲斐なさに心が折れそうになるが、それを察したようにレオンは髪を撫でてくれる。

せめてできる精一杯をしよう。

そう決意し、そっとレインは目を閉じた。

====

「……♡」

「オイ」

「……ふふ」

男は今日も立ち上がると日暮れ前に静かにその場を後にする。

その顔は相変わらず凍りついたような無表情で、俺はいつしか男の閉ざした仮面の下、
綻ぶような笑顔を見てみたいと考えるようになっていた。

そして翌日。

「……なっ、どうした、お前……!?」

その日、男は泣いていた。

====

昨日は凄かった。

「お゛ぉおおっ!?♡♡♡レ゛オンっ♡結腸っ♡~~~っ♡♡♡奥♡っ、ぱこぱこするのやめてくだざっ……っ♡♡♡つよすぎるっ♡あ゛っ、お゛~~~っ!!?♡♡♡お゛っ♡
イ゛ぐっ♡またメスイキするから許じでっ♡お゛ぉっ♡お゛っ♡♡
くちっ♡口でしてあげるからも゛っ♡イか、あ゛っ♡いがぜないでくだざ……い゛♡♡♡イ゛っ♡あ゛ぁあ゛あ゛っ♡♡♡♡」

レオンに無限にキスを強請っていたら完全にお互いその気になってしまい、
ちんぐり返しの体制で上からどちゅどちゅと容赦なく結腸まで種付けプレスで嬲られてしまった。

レオンが突き犯す度、ぺちぺちと揺れるレインのメスちんぽは潮をこぼしてその顔を汚し、
それとは大違いの焼けるように熱く長い肉棒が淫肉をずりゅずりゅ蹂躙する度、
先に放たれていた精液がぐちゅぐちゅ♡と泡立って逆流し尻を伝い落ちていく。

「お゛っ♡……おっ♡……っ」

陰茎が引き抜かれた後もアナルはぽっかりと口を開いたまま、噴水のように放たれた精液を排泄している。

レオンは何度も余韻イキと痙攣を繰り返すレインを転がすと、今度はうつ伏せにして上から覆い被さった。

「……へ?……あっ♡まだ硬っ……!?♡
 お゛ぉおお……!?♡♡♡あづいぃ……♡♡♡♡」

そしてそのまま、また萎えることのない怒張が押し当てられ終わったと油断していた体内へぬぽぬぽと押し込められる。

「なっ、でぇ……!!?♡レオ゛っ、あ゛っ♡♡♡
イ゛っでる゛っ♡ずっどイ゛っでる、から゛っ!!今日は終わり♡♡♡壊れるからもうしこりっ♡…お゛ぉ~~…っ!?♡♡♡
どちゅとちゅするの♡お゛ぉっ♡お、しまい、んぉ゛♡♡おわり、です……っ♡」

「じゃあ優しく奥だけ突いとくね」

「……っ!?♡お゛っ……♡ご、っ♡……っ、ちが、……っ♡♡♡」

先ほどまでとは違う角度から、すっかり躾けられメス穴と化したクソ雑魚アナルを掘削されレインは感謝のメスイキと潮吹きを繰り返して尻を振るが、
それはそうとこんなに犯され腹からちゃぽちゃぽと音がするレベルで射精されては身体がバカになってしまう。

すでに壊れた蛇口のよう潮を吹き、何もされなくてもイき続けている身体をこれ以上壊されないよう、
レインは防衛本能のまま腕を前に伸ばし結腸ノックから逃げようとシーツを握りしめたが、その手を上から重ねて指を絡め、レオンに捕えられてしまった。

「……っ♡うぁ?……れお……、お゛ぉおおぉお゛っ!!?♡♡♡♡」

そのまままた容赦なく今度は休憩から戻ったつよつよピストンで前立腺を抉りつつ、
油断していた結腸へ本気アクメを教え込まれる。

レインはもはや上をぐる、と向いて白目交じりに口を開け、泣きながら低く喚き喘ぐしか無かったが、
レオンに強引に犯されるような、この押さえ込まれる姿勢は実は大層お気に召していた。

(レオンに捕まって逃げれない♡♡♡すき♡うれしい♡レオンかっこいい♡♡♡
もっとお尻締めて振って♡たくさん媚びるからもっとたくさん犯して愛して♡♡♡
逃げないけど、逃げれないようにして壊して♡♡♡いっぱいレオンの精子ちょうだい♡いっぱいせーしちょうだい♡イかせて♡♡♡
きもちいい♡レオン大好き♡♡♡レオン♡)

「……っ」

「お゛っ♡また……っ!?♡イっ♡……っ、あ゛♡あ゛ぁ~~~っ♡♡♡♡」

少し苦しそうに精を放つレオンの表情は完全に捕食者のそれで、
自分に覆い被さり影を作る圧倒的な雄に屈服し、レインは本能的にきゅんきゅん♡とアナルまんこを締め付けて媚を売ることで感謝を示した。

====

(あ、どうしよう……♡昨日のことを思い出したら体が熱くなってきた……♡)

いまだに昨日の余韻が残る体を少し震わせレインが唇を噛み締めると、
賞金稼ぎの男は何を勘違いしたのかレインの手を握り強く語りかける。

「もういい!!!」

「!?」

思い出しレオンで気分よくムラムラしていたのに急に知らない男に腕を引かれ、流石のレインも心臓が止まるのではないかと思うくらい驚いたが、
悲しいことに普段から凝り固まった表情筋のその顔から驚きを感じ取れる人間はほぼおらず、
男も例外に漏れず「氷のように無表情なままの」レインへ強く語りかけた。

「明日大きな仕事が終わる、そうしたら……っ、俺と一緒に、逃げよう……!」

「???」

何を言われているのか本気で理解ができなかったが、とりあえず男の熱意が怖い。

レオン絡みならミンチにしても良かったが、どう言う案件なのか判断に困り、
とりあえずレインは男に「全ての爪が深爪のような痛みを覚える呪い」をかけてその場から逃走した。

====

さらに数日後。

「あれはシャブ草、依存度が高い中毒症状を引き起こすんですよ」

「へぇ」

「あれは魔法キノコ、依存度が高い中毒症状を引き起こすんですよ」

「…へぇ」

「あれは」

レインが魔法の研究に使うとかで、手をつけていなかった小さな菜園を一つ興して渡したが、
説明を聞く限り明確に毒草ばかり育てていてこの選択は正しかったのか思い悩む。

というか何故か期待に満ちた目で「依存度が高い中毒症状を引き起こす草」ばかり紹介してくるが、一体俺に何を期待しているんだろう。

見た目は(若干けばけばしいものもあるが)可憐なのに毒気が強い、と言うのはなんとも育て主に似たものだと感心する。

「……お前は、レオンハルト……!?」

「えっ」

「なぜそいつといっしょに」

「えっ?」

「まさかお前が彼」

「驍ェ鬲斐☆繧九↑ 縺薙�繝€繝ウ繧エ繝�繧キ」

「えっ???」

突然背後から男に話しかけられ驚いたが、驚いている間に聞いたこともない言語で呪文を唱えたレインがさっさと男を吹き飛ばしてどこかにやってしまった。

俺とのピクニックを邪魔されたく無かった、とかだろうが早すぎないか。

「……ふふ。
 こ、こうして2人きりでいると……少し、緊張してしまいますね」

「…う、うん、そうだね?」

さっきのワイルドそうな風貌の男はなかなか俺の琴線に触れる光るものがあったのでお互い詳しい自己紹介をしたかったが、
もうどこかへ行ってしまったので仕方がない。

さっさと無かったことにして、頬を染めながら初々しい事を言っているレインの肩を抱き寄せる。

実はちょっと前、竜人国で指名手配されていた情報が今更遠く離れたこの地へ伝わったせいで今更一部に、
『レオンくんを捕獲するとお小遣いがもらえる』というデマが出回っていることなどつゆとも知らず俺は呑気にレインの耳を揉んでいた。
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