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イケメンだけど国外追放されたのでお家で雌お兄さんたちとパコパコ生活しています
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俺の名前はレオンハルト。
皆からはレーヴェや他、レオンだのレオ様だの呼びづらいのであだ名で呼ばれている善良な一般市民だ。
世界の端の方にあるしみったれた農村に住んでいて、昨日長旅から帰ってきたところ。
村長に呼ばれているのでこうして愉快なお友達を連れて家に向かっている。
そこそこ広い村の中を横断しやっと村長の家に着いて、ようやく落ち着けると椅子に腰掛けると真正面に座った村長は予想外に4人も連れてきたので何事?と聞いてきた。
「あ、ごめんごめん。これ一緒にブロマイド買いに行ってくれたお友達。
……えーと、まずはイリア。
めちゃくちゃ良いやつで近所で村に魔物が入らないよう頑張ってくれてる、くれてた。」
「……すまない…、レーヴェを処分…できなかったんだ……」
「ワシ、そこまで求めてなかったけどなぁ??」
イリアは改めて、村長に俺を捨てて来れなかった事を悲痛な面持ちで謝っているが、
オーダー以上の過激な結果を出そうとしていたことに村長は動揺して「身体おっきいね?」とか雑なおじいちゃんみたいな返事をしている。
「こっちの黒いのがレイン、
隣村で暴れてた幽霊で素直な良い子、特技は魔法と呪術」
「レオンを追放してくれてありがとうございます、
けど次同じことしたらお前をこの世界から追放します」
「剥き出しの悪意」
レインは人見知りなりに村長との対話を頑張ったが、言動も物騒だし表情筋が一切動かないせいで村長は怯えてしまった。
俺はレインが緊張しているのがわかっているので頑張ったねと頭を撫でたが、
村長から見れば自分を脅した相手がそれで褒められたわけで、横っ面を叩かれたような傷ついた顔をしていた。
「この白いのはスノウ、なんとあのリリア聖騎士団所属の本物の騎士です」
「聖騎士団は殉職で二階級特進の上クビになっていた、よろしく頼む」
「殉しょ……えっ?」
大層困惑した声。
そう、俺が多少強引にもスノウに働かないか、と持ちかけたのはこれが原因。
スノウと出会った港町へふと遊びに行った時、なんとスノウの墓を発見した。
どういうことか教会で聞いたら行方不明になって一ヶ月くらいでうっかり死体は出ていないが死亡扱いで財産他全回収の上処理してしまったらしい。
一応スノウは旅に出る前、休職の届出を出していた筈なのになんでこんなことになっているんだろう。
あまり騎士団でいい扱いを受けていないのは薄々察していたが、まさか適当に死亡扱いで戸籍ごと何もかも無かったことにされるほどとは思わず本当になんか辛くなった。
「あ、ちなみに役場にお小遣い握らせて、殉職したのはスノウの双子の弟のメノウくんという事にしてあります~」
「そうなのか!?チャッピーは!?」
逞しい事に早々に新しい名前で生きるつもりだったらしいスノウは自分がまだ戸籍上生きていることに衝撃を受け、その反応に村長はドン引きしている。
「そ、そういうのはちゃんと打ち合わせしてやるものぞ……?」
「てへ」
というより何もかも倫理観のないやりとりをしている俺にも引いてるらしい。
「まぁそういう積もる話は置いといて」
「もうやだ……情報が多いよぉ……」
まだ会話について来れていない村長をさらに引き離すべく、追撃に目の前に和平ブロマイドをぴしっ!と叩きつけた。
ご丁寧にアルケイのサインまで入れてもらった特別製だ。
「ブロマイド、マジで買ってきました!
褒めて♡……いや褒め崇め讃えろ、俺を神と呼べ」
「黙れ、買いに行って頭冷やしてこいって言ったけどさぁ……?
肝心の頭ワレ冷えてないじゃろ??めちゃくちゃ調子に乗ってるよな?
これ本物??誰かに買いに行かせたとかじゃなくて?」
案の定村長はブロマイドの入手経路を疑い始めたが、俺はあまりに思惑通り俺の手のひらで転がされる村長を鼻で笑う。
「そんなあなたにこちらの写真を」
それはこの間撮った、強そうな破壊神フォルムで俺と同じポーズをとりはっちゃるアルケイの写真。
村長はそれを見て何度目かに大層に困惑している。
「え?誰これ?……魔王陛下??ワシの知ってる見た目じゃ無いんだけど??つよそう」
「あ、アルケイ知ってんの?」
なら破壊神フォルムでなくても良かったか、失敗した。
「タイアップ祭事とか企画してるから……じゃなくて何?この写真?レーヴェは何故陛下と肩組んどるの???」
「友達になった」
「ふぇ?」
「セックスフレン」
ついでにしょうもないことを言おうとしたら静かに、かつ強く後ろからイリアに頭を引っ叩かれた。
「あ、ちなみにヤってるの現行犯でバレて国外追放された」
「うん?」
「身元がバレたら村ごと焼かれかねないらしい、ごめんね?」
「……」
村長が可哀想なくらい顔を真っ白にして泡を吹き、ぶっ倒れてしまったのでこの日はこれでお開きになった。
意外と怒られなかったな、って笑ったらレインに「レオンは何も悪く無いからね♡」なんて言われたけど流石に俺が悪いと思う。
けど俺は俺の味方の味方なのでレインを抱きしめた。
いつのまにか屋外に出て、物欲しそうにご近所の犬小屋を見つめているスノウを引っ張って連れて帰ったが、
家に着くまですれ違う人全員にお土産がないか聞かれ首を振ると残念そうな顔をされて、俺にそれしか言う事ないの?とちょっと悲しかった。
====
そしてさらに数日後、ある日の朝。
「ん……」
目を覚ますと両脇にスノウとレインが挟まっている、昨晩は窓を閉め1人で寝たはずなのにどういう事なんだろう。
ちなみにここは3階角部屋、ベランダなんかは別にない。
もう旅の間で慣れたものだし、人肌恋しい時むしろ結構嬉しいので良いけど以前にも増して俺のプライベートは消滅している。
両サイドで可愛い寝顔ですやすや寝息を立てている2人を起こさないようそっと起き上がり、
適当にガウンを羽織っていると後ろでベッドの上で寝ぼけて2人はにちゃにちゃ引かれ合いくっつき始めた。
「ん……♡レオン……♡だめ♡」
「あっ♡…レオしゃま♡♡♡んむ…♡」
おぉ、すごい。
寝ぼけたままはむはむ♡とディープキスが始まって上に乗っかったスノウがレインの腹を撫でている。
「あっ、うぅっ♡レオン、ん、うぅむ♡っあぁー…♡ふ♡」
ちゅくちゅくちゅくちゅく♡
口内を貪られるのがたまらないらしく、レインも無抵抗どころか足を開き始めている。
黙って見てたらどこまで行くんだろう。
メスお兄さん2匹の交尾にはなんとも興味があったが、お腹が空いてしまったので鑑賞は諦めて一旦キッチンに向かった。
「あ、イリア起きてたんだ」
「もう昼前だろ」
「そうだっけ」
旅も山賊団の管理も無くなったイリアは転送石でどこでも行ける分、気ままに各地のギルドで暴れているらしく、
たまにサンの2代目頭領としての悩み相談に乗りつつもひとりで身軽に動ける今の生活も気に入っているようだ。
何かを昼食に作ろうと卵を握っていたのでそれを手を重ね奪い取って、そのまま腰を抱きながら頬にキスする。
「お腹空いてんの?…あ、レオンハルトくんがなんか作ったげようか」
「…………、あ、あぁ……ありがとう……」
「…俺が言うのもなんだけど、こういう時は自分に正直になったほうがいいよ」
普通に嫌がられるよりよっぽど傷つく気の遣い方と一緒に目を逸らされ、
卵を返すとすまない、なんて謝られて一層傷ついた。
「俺はショックを受けました、お詫びにイリアの誠意を見せてください」
悲しかったので眉間に寄せられた皺をつつきながら顔を近づける。
「は?」
「誠意だよ誠意」
「クソみたいな奴だなお前」
今更言われたが、ここで消火させないと死ぬほど面倒な事になるのを嫌と言うほど知っているイリアは諦めて俺の腰を抱き寄せ頭を支え、
しっかりと唇を触れさせてキスをしてくれる。
かっこいい、どこもかしこもゴツゴツしてそうな見た目なのに唇はぷるぷると柔らかく潤っていて、
それが俺の下唇をちゅ♡ちゅ♡と挟むと背筋にぞくりとした気持ちよさを感じる。
「……12時までにしろ」
続きを楽しもうと舌を出してイリアの口内へやりつつ服の中に手を差し込み、
丸い胸の中央の尖りを軽く摘んで捏ねると苦々しく言われ、時計を見やる。
「40分くらいしかないじゃん」
「『も』の間違いだろ、……約束がある。続きは帰ったら遊んでやるから」
「……」
なんと言う事なのだろう。
ついに、そんな上手い事あしらうようになってしまったなんて。
非常に悔しくて、行為が始まってからはずっと後ろから乳首をかりっ♡かりっ♡と捏ね続け、尻へぬるぬる♡お互いの下着越しに自分のを擦り付けて焦らすのをたっぷり時間ギリギリまでヤって焦らした。
「……ぐっ♡お前……!」
「あー、スッキリした」
最後に俺だけイリアの下着をずらし尻にぶっかけてズボンを上げると、
明らかな欲求不満に苦しんでるイリアは俺をめちゃくちゃ怒った目で睨みつけている。
いい、涙目だ、死ぬほど興奮する。
「ふひゃひゃひゃ、まぁ続きはせいぜい帰ったら遊んでやるから」
「っ、くそ……!♡」
密着してもう一度キスして、雑に手を上下にしてイリアのを扱くと悔しそうにあっさり射精してしまうが、
全然満足した様子なく覚えてろとかぶつぶつ言って俺が射精したのとか綺麗にしてから出かける準備をしている。
イリアは自分を常識人と思っているし、それは事実で浮いた話にも疎い。
それはそうとして普通に性欲は一般より強い方なのであんなおざなり適当ちんイきでは全然満足でき無いことはよく知っている。
「楽しみにしてるな」
去り際にもう一度頬へ口付けると唇を摘まれた。
うん、あんなにかっこいいのに素直じゃなくてギャップが実に可愛い。
====
そのままイリアの焼いてくれた、
「ただただ卵をぐちゃぐちゃに焼いて塩胡椒をぶっかけた味が濃くて美味しいやつ」をパンに乗っけて咀嚼し、
満足してからは顔中キスマークまみれのレインにまとわりつかれ俺も顔中をキスマークまみれにされながら過ごした。
「魔力回復」
「そっか」
なんでも仕事の合間の息抜きらしいが、さっきから5分に1回20分これをしている。
一日中遊び歩いている俺に言われたくないだろうが仕事する気が無さすぎないか。
(俺は地主としてこの辺りを治めている事になっているので何もしなくても実家がお小遣いをくれる、そこは忘れないでほしい)
レインが恐ろしい遅筆で羊皮紙に書き上げ、定期的に鷹へくくりつけ王都へ送っているらしい難しい何かは、
王都に到着すると「100年前の天才魔導士『レイン』の再来」とか激震を生みつつ報酬と引き換えに賢者や魔法使いに議論考察の種を与え続けているらしい。
そんな特集や、新聞にレインを尊敬する一般魔法使いのインタビューまで載っていたが、
再来じゃなくて本人ですよ、って教えたらみんなどんな顔をするだろうか。
「キスして」
「うん」
「……ん゛っ♡♡♡む、……ふ♡……はぁ…♡」
後みんなが尊敬しているレインくん、ちょっとキスして下腹押さえるだけでどスケベメス顔でサカる淫乱だよ、って教えてあげたい。
「はぁ……♡本当にレオンは世界一カッコよくて優しくて……♡ふー……♡♡♡うん……眠くなってきた…♡」
「え?は???嘘だろ」
いつもながらレインは俺の想像をはるかに超えた動きを見せてくる。
抱きしめられて、ぽかぽか落ち着いてお昼寝してしまったらそれはもう本物の赤ちゃんじゃないだろうか。
骨ばった体が腕の中で力を抜き、良い匂いをさせながらもたれて呼吸までゆっくりになってきたので焦って転がし、
後ろから抱いたまま色んなところを撫でてレインの赤ちゃん力を奪うべくエロいことを仕掛ける。
「んー……♡」
相当眠りにレインの気持ちは傾いているのか、俺のシャツをにぎにぎしながらも身体が下にズレていく。
内腿を撫で、服を首のところまで捲ってすべすべと浮いた骨をなぞりながら色々な箇所へ触れるとレインは悩ましそうな喘ぎと一緒に身を捩るのに、ついにシャツを握る手も止めてしまった。
「あぁー……、勃ってたのに……」
別に寝込みを襲ってもレインは怒らないので問題ないがやはりあの起きている時の、
下品な獣みたいな喘ぎ声とアクメ盛大にさせて、普段の澄ました態度とのギャップを楽しみたかった。
というか、それをさせる為にちんこでもいたぶるなら絶対起きている時のほうが反応が良くて楽しい。
非常に残念で、思わず落胆した声を出した途端レインはくわっ、と目を見開いて飛び起き、
俺が驚いているのを無視して俺の上に馬乗りになって顔から首からべろべろ舐め始めた。
「ふふ、レ、レオンは寂しがり屋ですね♡
大丈夫、一緒にいるからね♡いっぱいえっちしてひとつになろうね?♡……ふ♡」
「いだだだ」
首を撫でて思い切り肩に噛みつかれた。
痛すぎて、サンに噛まれた時よりひたすら痛くて声にならない声で悶えると顔を上げたレインは嬉しそうに口角を上げ俺に笑いかける。
その唇には血がついていて、それを赤い舌が舐め取ってまた嬉しそうに笑った。
「や、優しくしてね……?」
レインは可愛いが流石に肩が熱くてクソ痛い中、元凶が満面の笑顔だとちょっと怖い。
食われるのかと思うくらい激しく全身リップされたが段々俺もいつもの調子を取り戻し、後は逆襲に食べ返した。
俺はこういう時されっぱなしは性に合わないのだ。
====
夕方ごろになると山賊団や、村のクソ雑魚青年共を集め剣や魔法の稽古をしていたスノウが帰ってくる。
「レオ様を守るのに駒はいくつあってもいい」とか言っていたが、イリアの元手下や俺の友達を駒扱いは少々やめて差し上げてほしい。
本当に人の心がないやつだ(犬だと自認しているので仕方がないのかもしれないが)。
だがスノウは外面がかなり良く、爽やかなので旅の途中でも度々そうだったように「スノウくん」と親しみを込めて村人から呼ばれ慕われ、
平気で捨て身戦法とか自傷魔法を教えたりしてくるのだけ見て見ぬふりをされつつ、結構みんなにからの尊敬を集めている。
「お゛っ♡ひどっ♡♡レオ様、お願いしまふっ♡おっ、ほぉっ♡♡♡おちんぽしゃぶらせてください♡♡♡こんなお預けっ、ひどいれふっ♡はふっ♡♡♡」
「はは、顔めちゃくちゃ不細工で笑える」
……惜しむらくはそんな信頼を、裏で台無しにする快感を得るためだけに稼いでいる事なんだけど。
スノウは帰ってきて一発目から土下座で自分が今日した失敗と変態オナニーを教えてきて、
こんなゴミにはいっぱいお仕置きをしてほしい、的な事を囀って服を脱いでいた。
ゴミではないが変態なのは事実だ。
上を向かせて顔に陰茎を乗っけて、それを舐めてもいいけど口以外は一切動かすなと「お仕置き」をすると、
他は特に何もしていないしどこも触ってないのにスノウはバカみたいに陰茎からぼたぼたと先走りを滴らせ舌を突き出して視界を塞ぐ睾丸を舐められないか必死に努力している。
「叩いていいですから♡♡いっぱい突いておもちゃにしていいです、からっ♡おちんぽくださいっ、一生懸命舐めまふっ♡♡♡」
「何がいいですから、だよお前のしたい事だろ」
「お゛ごぉおおおっ♡♡♡」
革靴のままぐにゃ、と陰茎を踏み躙ると本気の悲鳴と一緒にスノウは泣きながら白目を剥いて粗相し、
靴の裏にはべっとりと白濁色の粘ついた液体が付着していた。
「あのさ、玄関はトイレじゃないんだけど?何考えてんの」
「お゛っ♡すみません、もうっ、しません♡♡お゛っ、死ぬ♡イぎじぬ゛っ♡♡♡お゛っ、おぉ゛~~~っ♡♡♡♡」
ひいひい泣きながらへばる情けなさからは、昼間の誠実で騎士らしい立ち振る舞いは全く想像できない。
少し腰を動かして大きく開いた口に陰茎を突っ込むとひっしでふがふが♡と喉奥まで咥え、
それを逃げないよう唇を尖らせて強く吸い付く顔は本当に汚くてせっかく綺麗な顔をしているのに勿体無いなぁ、と思った。
ふと目線を下へ向けると勝手に乳首をつねって楽しんでいるのに気づいて前髪を引っ張る。
「誰が乳首シコって良いっつった?変態?」
「ぬぶっ♡おごっ、ぶ、お゛っ、え゛っ♡♡♡ごべ、んぶぅう♡♡♡」
弁解しようと舌が動いたので頭を押さえつけ喉奥まで無理やりついてい黙らせる。
スノウは乳首をいじるのをやめたが、喉奥を凌辱される刺激だけで潮を吹いて口一杯に俺の精液を溜めなぜかドヤ顔をしていた。
「うべっ♡へう♡へおはは♡おいひへふ♡♡♡」
「なんて?」
別に何も言っていないけど許可するまで精液を飲み込まず、ようやく飲み干した後は嬉しそうに笑っていたが可愛い顔で汚いザーメンゲップをしていて本当に勿体無いなぁ、とため息が出た。
今日はわりと酷いが大体いつもこんな感じで、アダムやイヴ、シルヴァはまだしもなぜかアルケイにも住所がバレているから定期的に遊びに来てセックスしてるし、
最近小さい方の商人が村に商いに来た時に時おいおいと泣きながら「兄弟子が取り締まりに来た」とか言ってるのを聞いたのでもう旅で得た人脈が無駄に集結しまくっている気しかしない。
残念な事にご近所に「顔のいい男が酒池肉林を開く家」として認識されてしまったらしく、
俺の家へ続く道に子供が入れないよう低めの柵が建てられていたのが衝撃的だった。
「なぁ、村長?」
それが村長にバレ、俺は結局村の風紀を乱していると呼び出され正座で延々説教されているが、ふと胸に浮かんだ感情を口に出す。
「俺、旅に出て良かったわ。
なんか前より成長できた気がする」
「レーヴェ……」
村長は目を細め眩しそうに俺を見つめ、
「どこを成長させとるんじゃお前、言え!!!」
「ぎゃん!?」
なんとフルスイングした杖で肩をぶっ叩いてきた。
きっと明日もその次の日もこんな感じで何も締まらず纏まらず、ずるずると爛れた日々を生きていくのだろう。
おれはやっぱりそんな俺が好きなので、それも悪くないな、と思って笑っていた。
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ここまでご愛読ありがとうございます。
近々番外編にてTwitterで募集していたアンケート企画やらいただいたリクエストを今後はゆっくり更新していこうと思います。
本編はこちらで完結ですが引き続きどうぞよろしくお願いします。
皆からはレーヴェや他、レオンだのレオ様だの呼びづらいのであだ名で呼ばれている善良な一般市民だ。
世界の端の方にあるしみったれた農村に住んでいて、昨日長旅から帰ってきたところ。
村長に呼ばれているのでこうして愉快なお友達を連れて家に向かっている。
そこそこ広い村の中を横断しやっと村長の家に着いて、ようやく落ち着けると椅子に腰掛けると真正面に座った村長は予想外に4人も連れてきたので何事?と聞いてきた。
「あ、ごめんごめん。これ一緒にブロマイド買いに行ってくれたお友達。
……えーと、まずはイリア。
めちゃくちゃ良いやつで近所で村に魔物が入らないよう頑張ってくれてる、くれてた。」
「……すまない…、レーヴェを処分…できなかったんだ……」
「ワシ、そこまで求めてなかったけどなぁ??」
イリアは改めて、村長に俺を捨てて来れなかった事を悲痛な面持ちで謝っているが、
オーダー以上の過激な結果を出そうとしていたことに村長は動揺して「身体おっきいね?」とか雑なおじいちゃんみたいな返事をしている。
「こっちの黒いのがレイン、
隣村で暴れてた幽霊で素直な良い子、特技は魔法と呪術」
「レオンを追放してくれてありがとうございます、
けど次同じことしたらお前をこの世界から追放します」
「剥き出しの悪意」
レインは人見知りなりに村長との対話を頑張ったが、言動も物騒だし表情筋が一切動かないせいで村長は怯えてしまった。
俺はレインが緊張しているのがわかっているので頑張ったねと頭を撫でたが、
村長から見れば自分を脅した相手がそれで褒められたわけで、横っ面を叩かれたような傷ついた顔をしていた。
「この白いのはスノウ、なんとあのリリア聖騎士団所属の本物の騎士です」
「聖騎士団は殉職で二階級特進の上クビになっていた、よろしく頼む」
「殉しょ……えっ?」
大層困惑した声。
そう、俺が多少強引にもスノウに働かないか、と持ちかけたのはこれが原因。
スノウと出会った港町へふと遊びに行った時、なんとスノウの墓を発見した。
どういうことか教会で聞いたら行方不明になって一ヶ月くらいでうっかり死体は出ていないが死亡扱いで財産他全回収の上処理してしまったらしい。
一応スノウは旅に出る前、休職の届出を出していた筈なのになんでこんなことになっているんだろう。
あまり騎士団でいい扱いを受けていないのは薄々察していたが、まさか適当に死亡扱いで戸籍ごと何もかも無かったことにされるほどとは思わず本当になんか辛くなった。
「あ、ちなみに役場にお小遣い握らせて、殉職したのはスノウの双子の弟のメノウくんという事にしてあります~」
「そうなのか!?チャッピーは!?」
逞しい事に早々に新しい名前で生きるつもりだったらしいスノウは自分がまだ戸籍上生きていることに衝撃を受け、その反応に村長はドン引きしている。
「そ、そういうのはちゃんと打ち合わせしてやるものぞ……?」
「てへ」
というより何もかも倫理観のないやりとりをしている俺にも引いてるらしい。
「まぁそういう積もる話は置いといて」
「もうやだ……情報が多いよぉ……」
まだ会話について来れていない村長をさらに引き離すべく、追撃に目の前に和平ブロマイドをぴしっ!と叩きつけた。
ご丁寧にアルケイのサインまで入れてもらった特別製だ。
「ブロマイド、マジで買ってきました!
褒めて♡……いや褒め崇め讃えろ、俺を神と呼べ」
「黙れ、買いに行って頭冷やしてこいって言ったけどさぁ……?
肝心の頭ワレ冷えてないじゃろ??めちゃくちゃ調子に乗ってるよな?
これ本物??誰かに買いに行かせたとかじゃなくて?」
案の定村長はブロマイドの入手経路を疑い始めたが、俺はあまりに思惑通り俺の手のひらで転がされる村長を鼻で笑う。
「そんなあなたにこちらの写真を」
それはこの間撮った、強そうな破壊神フォルムで俺と同じポーズをとりはっちゃるアルケイの写真。
村長はそれを見て何度目かに大層に困惑している。
「え?誰これ?……魔王陛下??ワシの知ってる見た目じゃ無いんだけど??つよそう」
「あ、アルケイ知ってんの?」
なら破壊神フォルムでなくても良かったか、失敗した。
「タイアップ祭事とか企画してるから……じゃなくて何?この写真?レーヴェは何故陛下と肩組んどるの???」
「友達になった」
「ふぇ?」
「セックスフレン」
ついでにしょうもないことを言おうとしたら静かに、かつ強く後ろからイリアに頭を引っ叩かれた。
「あ、ちなみにヤってるの現行犯でバレて国外追放された」
「うん?」
「身元がバレたら村ごと焼かれかねないらしい、ごめんね?」
「……」
村長が可哀想なくらい顔を真っ白にして泡を吹き、ぶっ倒れてしまったのでこの日はこれでお開きになった。
意外と怒られなかったな、って笑ったらレインに「レオンは何も悪く無いからね♡」なんて言われたけど流石に俺が悪いと思う。
けど俺は俺の味方の味方なのでレインを抱きしめた。
いつのまにか屋外に出て、物欲しそうにご近所の犬小屋を見つめているスノウを引っ張って連れて帰ったが、
家に着くまですれ違う人全員にお土産がないか聞かれ首を振ると残念そうな顔をされて、俺にそれしか言う事ないの?とちょっと悲しかった。
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そしてさらに数日後、ある日の朝。
「ん……」
目を覚ますと両脇にスノウとレインが挟まっている、昨晩は窓を閉め1人で寝たはずなのにどういう事なんだろう。
ちなみにここは3階角部屋、ベランダなんかは別にない。
もう旅の間で慣れたものだし、人肌恋しい時むしろ結構嬉しいので良いけど以前にも増して俺のプライベートは消滅している。
両サイドで可愛い寝顔ですやすや寝息を立てている2人を起こさないようそっと起き上がり、
適当にガウンを羽織っていると後ろでベッドの上で寝ぼけて2人はにちゃにちゃ引かれ合いくっつき始めた。
「ん……♡レオン……♡だめ♡」
「あっ♡…レオしゃま♡♡♡んむ…♡」
おぉ、すごい。
寝ぼけたままはむはむ♡とディープキスが始まって上に乗っかったスノウがレインの腹を撫でている。
「あっ、うぅっ♡レオン、ん、うぅむ♡っあぁー…♡ふ♡」
ちゅくちゅくちゅくちゅく♡
口内を貪られるのがたまらないらしく、レインも無抵抗どころか足を開き始めている。
黙って見てたらどこまで行くんだろう。
メスお兄さん2匹の交尾にはなんとも興味があったが、お腹が空いてしまったので鑑賞は諦めて一旦キッチンに向かった。
「あ、イリア起きてたんだ」
「もう昼前だろ」
「そうだっけ」
旅も山賊団の管理も無くなったイリアは転送石でどこでも行ける分、気ままに各地のギルドで暴れているらしく、
たまにサンの2代目頭領としての悩み相談に乗りつつもひとりで身軽に動ける今の生活も気に入っているようだ。
何かを昼食に作ろうと卵を握っていたのでそれを手を重ね奪い取って、そのまま腰を抱きながら頬にキスする。
「お腹空いてんの?…あ、レオンハルトくんがなんか作ったげようか」
「…………、あ、あぁ……ありがとう……」
「…俺が言うのもなんだけど、こういう時は自分に正直になったほうがいいよ」
普通に嫌がられるよりよっぽど傷つく気の遣い方と一緒に目を逸らされ、
卵を返すとすまない、なんて謝られて一層傷ついた。
「俺はショックを受けました、お詫びにイリアの誠意を見せてください」
悲しかったので眉間に寄せられた皺をつつきながら顔を近づける。
「は?」
「誠意だよ誠意」
「クソみたいな奴だなお前」
今更言われたが、ここで消火させないと死ぬほど面倒な事になるのを嫌と言うほど知っているイリアは諦めて俺の腰を抱き寄せ頭を支え、
しっかりと唇を触れさせてキスをしてくれる。
かっこいい、どこもかしこもゴツゴツしてそうな見た目なのに唇はぷるぷると柔らかく潤っていて、
それが俺の下唇をちゅ♡ちゅ♡と挟むと背筋にぞくりとした気持ちよさを感じる。
「……12時までにしろ」
続きを楽しもうと舌を出してイリアの口内へやりつつ服の中に手を差し込み、
丸い胸の中央の尖りを軽く摘んで捏ねると苦々しく言われ、時計を見やる。
「40分くらいしかないじゃん」
「『も』の間違いだろ、……約束がある。続きは帰ったら遊んでやるから」
「……」
なんと言う事なのだろう。
ついに、そんな上手い事あしらうようになってしまったなんて。
非常に悔しくて、行為が始まってからはずっと後ろから乳首をかりっ♡かりっ♡と捏ね続け、尻へぬるぬる♡お互いの下着越しに自分のを擦り付けて焦らすのをたっぷり時間ギリギリまでヤって焦らした。
「……ぐっ♡お前……!」
「あー、スッキリした」
最後に俺だけイリアの下着をずらし尻にぶっかけてズボンを上げると、
明らかな欲求不満に苦しんでるイリアは俺をめちゃくちゃ怒った目で睨みつけている。
いい、涙目だ、死ぬほど興奮する。
「ふひゃひゃひゃ、まぁ続きはせいぜい帰ったら遊んでやるから」
「っ、くそ……!♡」
密着してもう一度キスして、雑に手を上下にしてイリアのを扱くと悔しそうにあっさり射精してしまうが、
全然満足した様子なく覚えてろとかぶつぶつ言って俺が射精したのとか綺麗にしてから出かける準備をしている。
イリアは自分を常識人と思っているし、それは事実で浮いた話にも疎い。
それはそうとして普通に性欲は一般より強い方なのであんなおざなり適当ちんイきでは全然満足でき無いことはよく知っている。
「楽しみにしてるな」
去り際にもう一度頬へ口付けると唇を摘まれた。
うん、あんなにかっこいいのに素直じゃなくてギャップが実に可愛い。
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そのままイリアの焼いてくれた、
「ただただ卵をぐちゃぐちゃに焼いて塩胡椒をぶっかけた味が濃くて美味しいやつ」をパンに乗っけて咀嚼し、
満足してからは顔中キスマークまみれのレインにまとわりつかれ俺も顔中をキスマークまみれにされながら過ごした。
「魔力回復」
「そっか」
なんでも仕事の合間の息抜きらしいが、さっきから5分に1回20分これをしている。
一日中遊び歩いている俺に言われたくないだろうが仕事する気が無さすぎないか。
(俺は地主としてこの辺りを治めている事になっているので何もしなくても実家がお小遣いをくれる、そこは忘れないでほしい)
レインが恐ろしい遅筆で羊皮紙に書き上げ、定期的に鷹へくくりつけ王都へ送っているらしい難しい何かは、
王都に到着すると「100年前の天才魔導士『レイン』の再来」とか激震を生みつつ報酬と引き換えに賢者や魔法使いに議論考察の種を与え続けているらしい。
そんな特集や、新聞にレインを尊敬する一般魔法使いのインタビューまで載っていたが、
再来じゃなくて本人ですよ、って教えたらみんなどんな顔をするだろうか。
「キスして」
「うん」
「……ん゛っ♡♡♡む、……ふ♡……はぁ…♡」
後みんなが尊敬しているレインくん、ちょっとキスして下腹押さえるだけでどスケベメス顔でサカる淫乱だよ、って教えてあげたい。
「はぁ……♡本当にレオンは世界一カッコよくて優しくて……♡ふー……♡♡♡うん……眠くなってきた…♡」
「え?は???嘘だろ」
いつもながらレインは俺の想像をはるかに超えた動きを見せてくる。
抱きしめられて、ぽかぽか落ち着いてお昼寝してしまったらそれはもう本物の赤ちゃんじゃないだろうか。
骨ばった体が腕の中で力を抜き、良い匂いをさせながらもたれて呼吸までゆっくりになってきたので焦って転がし、
後ろから抱いたまま色んなところを撫でてレインの赤ちゃん力を奪うべくエロいことを仕掛ける。
「んー……♡」
相当眠りにレインの気持ちは傾いているのか、俺のシャツをにぎにぎしながらも身体が下にズレていく。
内腿を撫で、服を首のところまで捲ってすべすべと浮いた骨をなぞりながら色々な箇所へ触れるとレインは悩ましそうな喘ぎと一緒に身を捩るのに、ついにシャツを握る手も止めてしまった。
「あぁー……、勃ってたのに……」
別に寝込みを襲ってもレインは怒らないので問題ないがやはりあの起きている時の、
下品な獣みたいな喘ぎ声とアクメ盛大にさせて、普段の澄ました態度とのギャップを楽しみたかった。
というか、それをさせる為にちんこでもいたぶるなら絶対起きている時のほうが反応が良くて楽しい。
非常に残念で、思わず落胆した声を出した途端レインはくわっ、と目を見開いて飛び起き、
俺が驚いているのを無視して俺の上に馬乗りになって顔から首からべろべろ舐め始めた。
「ふふ、レ、レオンは寂しがり屋ですね♡
大丈夫、一緒にいるからね♡いっぱいえっちしてひとつになろうね?♡……ふ♡」
「いだだだ」
首を撫でて思い切り肩に噛みつかれた。
痛すぎて、サンに噛まれた時よりひたすら痛くて声にならない声で悶えると顔を上げたレインは嬉しそうに口角を上げ俺に笑いかける。
その唇には血がついていて、それを赤い舌が舐め取ってまた嬉しそうに笑った。
「や、優しくしてね……?」
レインは可愛いが流石に肩が熱くてクソ痛い中、元凶が満面の笑顔だとちょっと怖い。
食われるのかと思うくらい激しく全身リップされたが段々俺もいつもの調子を取り戻し、後は逆襲に食べ返した。
俺はこういう時されっぱなしは性に合わないのだ。
====
夕方ごろになると山賊団や、村のクソ雑魚青年共を集め剣や魔法の稽古をしていたスノウが帰ってくる。
「レオ様を守るのに駒はいくつあってもいい」とか言っていたが、イリアの元手下や俺の友達を駒扱いは少々やめて差し上げてほしい。
本当に人の心がないやつだ(犬だと自認しているので仕方がないのかもしれないが)。
だがスノウは外面がかなり良く、爽やかなので旅の途中でも度々そうだったように「スノウくん」と親しみを込めて村人から呼ばれ慕われ、
平気で捨て身戦法とか自傷魔法を教えたりしてくるのだけ見て見ぬふりをされつつ、結構みんなにからの尊敬を集めている。
「お゛っ♡ひどっ♡♡レオ様、お願いしまふっ♡おっ、ほぉっ♡♡♡おちんぽしゃぶらせてください♡♡♡こんなお預けっ、ひどいれふっ♡はふっ♡♡♡」
「はは、顔めちゃくちゃ不細工で笑える」
……惜しむらくはそんな信頼を、裏で台無しにする快感を得るためだけに稼いでいる事なんだけど。
スノウは帰ってきて一発目から土下座で自分が今日した失敗と変態オナニーを教えてきて、
こんなゴミにはいっぱいお仕置きをしてほしい、的な事を囀って服を脱いでいた。
ゴミではないが変態なのは事実だ。
上を向かせて顔に陰茎を乗っけて、それを舐めてもいいけど口以外は一切動かすなと「お仕置き」をすると、
他は特に何もしていないしどこも触ってないのにスノウはバカみたいに陰茎からぼたぼたと先走りを滴らせ舌を突き出して視界を塞ぐ睾丸を舐められないか必死に努力している。
「叩いていいですから♡♡いっぱい突いておもちゃにしていいです、からっ♡おちんぽくださいっ、一生懸命舐めまふっ♡♡♡」
「何がいいですから、だよお前のしたい事だろ」
「お゛ごぉおおおっ♡♡♡」
革靴のままぐにゃ、と陰茎を踏み躙ると本気の悲鳴と一緒にスノウは泣きながら白目を剥いて粗相し、
靴の裏にはべっとりと白濁色の粘ついた液体が付着していた。
「あのさ、玄関はトイレじゃないんだけど?何考えてんの」
「お゛っ♡すみません、もうっ、しません♡♡お゛っ、死ぬ♡イぎじぬ゛っ♡♡♡お゛っ、おぉ゛~~~っ♡♡♡♡」
ひいひい泣きながらへばる情けなさからは、昼間の誠実で騎士らしい立ち振る舞いは全く想像できない。
少し腰を動かして大きく開いた口に陰茎を突っ込むとひっしでふがふが♡と喉奥まで咥え、
それを逃げないよう唇を尖らせて強く吸い付く顔は本当に汚くてせっかく綺麗な顔をしているのに勿体無いなぁ、と思った。
ふと目線を下へ向けると勝手に乳首をつねって楽しんでいるのに気づいて前髪を引っ張る。
「誰が乳首シコって良いっつった?変態?」
「ぬぶっ♡おごっ、ぶ、お゛っ、え゛っ♡♡♡ごべ、んぶぅう♡♡♡」
弁解しようと舌が動いたので頭を押さえつけ喉奥まで無理やりついてい黙らせる。
スノウは乳首をいじるのをやめたが、喉奥を凌辱される刺激だけで潮を吹いて口一杯に俺の精液を溜めなぜかドヤ顔をしていた。
「うべっ♡へう♡へおはは♡おいひへふ♡♡♡」
「なんて?」
別に何も言っていないけど許可するまで精液を飲み込まず、ようやく飲み干した後は嬉しそうに笑っていたが可愛い顔で汚いザーメンゲップをしていて本当に勿体無いなぁ、とため息が出た。
今日はわりと酷いが大体いつもこんな感じで、アダムやイヴ、シルヴァはまだしもなぜかアルケイにも住所がバレているから定期的に遊びに来てセックスしてるし、
最近小さい方の商人が村に商いに来た時に時おいおいと泣きながら「兄弟子が取り締まりに来た」とか言ってるのを聞いたのでもう旅で得た人脈が無駄に集結しまくっている気しかしない。
残念な事にご近所に「顔のいい男が酒池肉林を開く家」として認識されてしまったらしく、
俺の家へ続く道に子供が入れないよう低めの柵が建てられていたのが衝撃的だった。
「なぁ、村長?」
それが村長にバレ、俺は結局村の風紀を乱していると呼び出され正座で延々説教されているが、ふと胸に浮かんだ感情を口に出す。
「俺、旅に出て良かったわ。
なんか前より成長できた気がする」
「レーヴェ……」
村長は目を細め眩しそうに俺を見つめ、
「どこを成長させとるんじゃお前、言え!!!」
「ぎゃん!?」
なんとフルスイングした杖で肩をぶっ叩いてきた。
きっと明日もその次の日もこんな感じで何も締まらず纏まらず、ずるずると爛れた日々を生きていくのだろう。
おれはやっぱりそんな俺が好きなので、それも悪くないな、と思って笑っていた。
====
ここまでご愛読ありがとうございます。
近々番外編にてTwitterで募集していたアンケート企画やらいただいたリクエストを今後はゆっくり更新していこうと思います。
本編はこちらで完結ですが引き続きどうぞよろしくお願いします。
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