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あけおめ番外編/レオンくんとえっちなお兄さんたちとの姫はじめ ○△□

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【初日の出】
※前話と起床タイミングがズレていますが目を瞑ってください

「……?」

気持ちよく眠っていたのに、身体の横にスペースが出来ていることに気づいて目が覚めてしまった。
素っ裸でも凍えないよう、俺にしっかり布団を被せた上で隣のイリアは上体を起こして外を眺めている。

紳士的ではあるが、俺のような美男子をほったらかして外を見ていのはイリアの損失なんじゃないだろうか。

「なんか外にあんの?」

「いや、…もうすぐ夜が明ける」

腕を引き布団に戻れと催促したが鼻を摘まれ追い返された。
イリアの視線の先を見ると紺色の空の先、橙の光が徐々に雲や地上を染めている。

「…そうだね?」

綺麗だとは思うけど、それ以上の感情は湧かない。

それより肘で身体を支えて窓の方を見るイリアの逞しい腕や横顔の方が見てて楽しいけれど、それにもすぐに飽きて布団を深く被り直す。

「つか寒くね?外みんのそんな楽しい?」

「楽しい。
 …寒いならお前は寝てればいいだろ、別に起きろなんて頼んでない」

「え?俺が寝てるのに放置?正気か?」

「日の出を見ている方が断然楽しいからな」

「嘘だぁ」

寝ようかと思っていたが、「レオンハルトくんよりお空に興味があります」なんて言われては悔しい。
色々話しかけては全部無視され、そんな塩対応に慣れていない俺の心が折れた頃イリアはぽつり、と独り言のように話し始めた。

「去年までは年末は団の奴らと大騒ぎしてたからな。
 気がついたら夜が明けてて、こんな風景を見ることもなかった
 …あれはあれで悪くなかった、が……こっちもいい。綺麗だ」

「……」

俺には理解できない情緒だが、同じ夜明けでもイリアの目には違うものが写っていたりするんだろうか。

俺にはその価値がわからなかったからこそ、意地になって邪魔をするものでもないと思い諦めて一人で仰向けになる。
目を閉じてまた眠るべく、大人しくしていたのにそっと髪を撫でられ、唇へ柔らかい感触が落とされた。

「…もう日の出はいいの?」

「あぁ、もう登り切った。それにあまりお前を放置すると後が面倒臭い」

目を開くと一瞬イリアは笑っていた気がするけど、すぐにいつもの仏頂面へ戻ったので真実はわからない。

「アンタの方が淋しかったって正直に言えよ」

「はいはい、そうだな淋しかった」

調子に乗って軽口を叩いたが呆れたよう流され、その後イリアは自分だけさっさとそっぽを向いて眠ってしまった。

「……ま、良いか」

後ろから広い背中を抱えると、段々少し冷えていた身体へイリアの体温が移り、ぽかぽか暖かくて俺もまた眠くなってくる。

最後にもう一度だけ、すっかり明るくなった外をカーテンの隙間から見上げてみたけどやっぱり良さはわからなかった。

====

【書き初め】

レインが筆と墨で、床に文字を書いていた。
いや、筆の太さとかを見るにこれは絵かもしれない。

「何書いてんの?」

「あ、レオン。
 この辺りの地方、願掛けで一年の始まりに抱負を文字へ起こすらしいんです。
…ってさっき新聞で見て、せっかくだから僕もやってみようかなって」

「へぇ」

そう言ってはにかむレインの顔には墨が跳ね、少し汚れてしまっている。

「ついてるよ、墨」

近寄って頬を撫でると墨は伸びてしまったが、レインは構わずに俺の手のひらへ擦り付いて頬を染めている。

「…あっ、……ありがとう…、そうだ、レオンもやってみませんか?一緒にカキゾメ。」

「なんか難しそうじゃない?紙も薄いし」

「…嫌だったかな」

俺が書き初めに芳しくない反応をすると、表情は分かりにくいが悲しそうに少し歪む。
胸が痛んで、最初はレインがやるのを見ていたい、なんて答えた。

「この筆で、墨をつけて書くんです」

「…ふーん?」

筆を見る。
先は学生時代使っていた油絵用の筆なんかよりだいぶ柔らかくて、太く、指で触れるとくすぐったい。

「僕もさっき知ったところだけど…この紙を錘で固定して」

一生懸命説明しながら紙に何かを書いているようだけど、背中を向け、四つん這いで小ぶりな尻をぷりぷり振ってるのを見せつけられるともう余計なことしか頭に浮かんでこない。

「……っ!?レ、レオン!?ふっ♡」

「俺はレインに書くね」

筆の持ち手で内腿の付け根を擦り、股の間をぷにぷに押さえるとレインは慌てた声を出す。

「そ、そういう、行事じゃない、ですっ♡っく、ぅ…だめ、服、汚れる…♡」

「じゃあ一回筆、置いたら?」

しばらく無抵抗で四つん這いのままのレインを弄っていると、諦めて筆を置いてこっちへ振り返った。
真っ黒いセーターを捲って白くて薄い胸板に不釣り合いな赤いぷっくり膨らんだ乳首を露出させると、やわらかい筆先で先端をこしこし♡と擽る。

「……ふっ♡…う、……うぅっ…」

「あ、これ楽しいかも」

墨も何もついていない筆で乳輪をくるくると縁取って、身体をなぞりヘソを柔らかい筆先でくすぐる。
敏感なエロ乳首はその刺激が気に入ったらしく、ただでさえ大きかったのに充血しむく♡とさらに赤く大きくなってしまった。

「…っ♡ん゛っ!?は、あぁ……♡」

それを強めに潰すと腰が跳ね、顔がいやらしく歪んで潤んだ黒い瞳がこっちを見ていた。
見つめ返す視線の先、乱れた着衣のまま胸を逸らし、恥ずかしい箇所を俺に晒して刺激や羞恥にに耐えるためぎゅ、と唇を噛み締めているレインが可愛らしくてとても興奮する。

「そんなに噛んだら痛いよ?」

「っ♡ちゅ、んぅ……♡ふ、ごめ、なさい…♡♡♡」

唇を筆で撫でるとレインはそれを口に含んでくれたので出し入れし、舌を筆でなぞって遊んだ。
レインの口周りや筆先がべたべたに濡れてしまうとそのまま、その筆先で下着越しに睾丸や陰茎をくりくりとくすぐる。

「…うゔ…っ!?♡レオっ♡はっ♡♡♡筆、やだぁ…♡お゛っ♡くすぐったい…♡♡♡」

「くすぐったいだけの顔じゃないじゃん」

逃げようとするほど嫌がる、先端をカリカリ♡と掻く刺激を与え続けるとレインの顔は真っ赤になり、潮を吹いて下着を汚したので脱がせた。
「初吹きだね」なんてしょうもないことを言いながら、脱力して持たれるみたいに抱きついてくるレインを適当にあやしアナルへ筆の持ち手の方を突っ込む。

「ふ、ぅ、あ……♡」

「お手本見せてくれるんだよな?頑張れー」

それをくちゅくちゅ前後に動かし、尻に挿したまましゃがませる。
足を大股で開かせ、腕を後ろに組ませた弱点全晒しのポーズで足の間から筆が飛び出ているのは、レインの大人しそうな見た目に不釣り合いな下品さで最高に股間に来る。

「こ、これ、やだ……っ♡っひぐっ…、っ♡レオン…、恥ずかしい…♡ふー…っ♡ふー…っ♡♡♡」

レインはあまりの羞恥に泣いているが、俺が応援しながら墨を差し出すと渋々腰を上げ、真っ赤な顔で紙に尻から出た筆で拙い文字を書き始めた。

「う、ぁ……っ♡やだぁ…♡っ♡うぅ……っ♡♡♡」

筆が紙の上で角度を変え、レインの好きな位置を押すとレインは身体を跳ねさせて何度も姿勢を崩しそうになる。
その度やり直させるから段々余裕が無くなって、レインは少し動くだけで潮で紙を汚しまともに何も書けなくなってしまった。

「うぁ、ぐすっ……、うぅ…っ♡これ、終わらない…っ、っ♡」

「ごめんな?こうやって恥ずかしがってるレイン、すごい可愛いから…ほら」

「……、レオンが、興奮してる…?」

ついに膝をついて泣き出し、尻を小さく振って悶えていたが俺が自分の勃ったのを見せると途端にレインは真顔になり、俺と俺の愚息の間で視線を彷徨わせる。

「……♡あ、後でちゃんと……、いっぱいレオンが、えっち、してくださいね…?♡♡♡」

「その後は書き初めもしような?」

「うん…っ♡」

今年の抱負、『ヒモにする』をアナルに挿した筆で、紙をボロボロにしながらもなんとか書き上げたレインは自分の作品や道具をそっちのけで俺に絡みついてくる。

「レオンっ♡あっ♡もっとぎゅってして、んっ♡すきっ♡あっ♡あ♡やだっ♡奥っ、レオンのが、お゛っ♡奥のとこちゅっ♡ってキスするからイ……っ♡あぁあっ♡♡♡」

焦らされていたレインは精神も体内もぐずぐずで、暖かい部屋の温度そのままにぬくもっているレインの中に突っ込むとトロトロと熱く、
震える唇で俺のいろんな場所に触れてくるからとても気持ちが良かった。

…ところで、ナニをヒモにするんだろうね。

====

【こたつ】

「スノウ、……眠っているのか?」

「あー、今朝も早かったみたいだし?寝かせといてあげたら?」

四方を布で覆った机の中に、熱を発する魔素石を入れ簡易の温室を作る。
この、こたつという文化を作ったやつは天才なんじゃないだろうか。

四人で年明けくらい遊ぼう、とテーブルゲームで遊んでいたが、かなり暖かいし楽で、スノウに至っては天板へ顔を押し付けうつ伏せの状態で、座ったまま熟睡してしまっているほどだ。

「はい、また俺の勝ち」

「……お前、強すぎないか?」

「学生時代これで賭けゲームの胴元をしてました」

「……は?」

「…必勝法があるんだけどさ、その必勝法をみんなへ流して、負け続きのやつにメタ戦法を売んの。
それのメタをさらに違う対戦相手に売ってを繰り返してると治安が下がってちょっと面白くて。
先生にバレて停学処分とゲーム禁止になるまで俺が王だった」

「……」

若気の至り、学生時代の淡い思い出を語ってみたけどイリアの反応は悪い。

「それにしてもこたつ、本当にいいな。
口開くと無限にみかん貰えるし」

「それはお前だけだろ」

「ふふ、まるで餌付けみたいで……♡あ、イリアにも剥こうか?」

レインは俺にみかんを与えることに愉悦を覚えていて少し怖い。

思わずしてしまった身震いのついでに足を伸ばすと、正面で眠るスノウの身体を蹴ってしまったようで、小さく呻いていた。

石の熱を行き渡らせるためとはいえ、少し狭いのは難点かな、と思う。

「……?」

ところで、俺が蹴ったのはスノウのどの部位だろう。

どうせスノウは蹴っても怒らないので、当たってしまったまま足で部位を探ろうと色々な場所をもぞもぞ探ってみる。

「……っ♡っ、ぐっ♡」

一箇所を足裏で揉んだ時、スノウの肩がぴく、と揺れた。

「…今、スノウが呻いたか?」

「あー、俺が蹴っちゃった。
それよりイリアのターンだけどなんかすんの?」

「あぁ、…それじゃあ……」

どこを蹴ったのか、反応と感触ですぐにわかって適当に誤魔化した。

「……ふっ♡……♡」

こたつはこんな事もできるのか、と俺はバレないよう歓喜する。

言わずもがな、俺の足裏はスノウの股間を揉んでいる、開いた足の中央の、柔らかい部分を足の指でふにふに♡と押さえるたびスノウは必死で声を堪えようと、机に強く顔を押し付けたり誤魔化すようゆっくり息を吐いていた。

「……♡…ふー…っ♡♡♡」

どのタイミングでかはわからないが、もう目は覚めていて、今しているのは狸寝入りだろう。

わざわざ大股を開きなおし、わざわざ股間を足へ押し付けてきた。
耐えるために握られている指先は力が込められ白く染まって、髪の隙間から見える耳や首が赤く色づいている。

「少しスノウの顔が赤い?…熱とかないかな」

「……!?…~~~っ♡♡♡」

不意にレインに首筋を撫でられ、反射的に俺の足を太ももでぴっちりと挟んで硬直している。

「あ、ごめんね?くすぐったかった?」

「っ♡……♡っ、っ♡♡~~~っ♡」

まだ寝たふりをしているのでそのまま足をガクガク揺らし、股間に激しい振動を与えるとじわ、と足裏に湿り気を感じた。
イったんだろうな、なんか余韻楽しむのに俺の足を腿で挟んで動かし、緩い刺激を自分で作ってるし。

「何を縦に揺れているんだ」

「え?……貧乏ゆすり」

「やめろ、なんか見ていて腹が立つ」

「ひどい」

けど、流石にこれ以上はバレそうだ。
諦めてそっと足を引っ込めると、しばらくしてからスノウはむくりと起き上がった。

「……っ♡お、おはよう…♡」

「おはよう、スノウ。…大丈夫?すごい汗」

「あっ、あぁ♡全然大丈夫だ、まだまだイける♡」

レインに額を触られ、身体が敏感になっている今揺れた髪が耳へ当たる刺激でスノウはまた身震いしたが、なんとかアヘ顔を晒してメスイキするのは耐えられたらしく、吐息混じりの取り繕った声を出す。

「…す、少し私は用を足しに行ってくる…♡」

「冷えるし、いる?膝掛け」

事情を知っている人が見れば完全に発情した、見せてはいけない顔だが本当にバレていないんだろうか。
…一応、黙認してくれてるかもしれない二人のためにも多分立ち上がって決定打が出ないよう、俺が羽織っていた膝掛けを渡すとスノウは少しホッとした顔でそれを腰に巻いて立ち上がった。

「ありがとう…♡…ふぅ…、こたつ、素晴らしいな…♡」

本人だけバレていないと思い込み、誇らしげに去っていくスノウには悪いが立ち上がると発情メス臭がしていたので100%バレてる。

「…みかん美味しいな」

「…うん」

味をしめた俺はこの後、レインにも似たような所業を行い、最後に二人きりになったイリアには堂々と襲いかかった。
俺はこたつを絶賛していたが、こたつに入ると全員を襲うこたつモンスター化するとか悪口を言われ購入や使用は禁止されてしまい、『全員』喜んでたくせに素直じゃないなぁと俺は呆れた。
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