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褐色のお兄さん、今年三度目のタチチャレンジは上手くいくのだろうか ○
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妖精祭ではしゃいだ関係でレオンは若干の寝不足に陥っていた。
「眠い、お腹痛い」
「大丈夫?」
「代わってやれれば良いんだがな…」
「しばらくは節制してろ」
三者三様な言い草をレオンはお腹が痛いので聞き流す。
その様子を見てレインがくすくすと笑い、けれど、と呟いた。
「妖精祭、楽しかったね?変わった格好をしたりかぼちゃのパイを焼いたり」
「あぁ、今度機会があればレオ様にも魔物の格好を是非して欲しい」
楽しそうな会話。
だが顔色の悪いレオンはうーん、と不満そうに首を傾げる。
「妖精祭なぁ…とんでもないところに腕突っ込まれたりするからなぁ」
「あったかかった」
それまで、いつも通りの平和なやり取りを適当に聞き流していたイリアが内心で動揺する。
「…は?レインに腕を?突っ込まれたのか?」
「あーうん『ずぷ』って。本気でビビった」
ビビった程度で済むのか。
「けれど痛みは無かったでしょう?」
「痛くなかったらイイもんでもない、人の大事なものを奪おうとするんじゃない」
「……」
それはもう奪われてるだろ、と内心沸いたツッコミも動揺にかき消され言葉にはならない。
レインが照れ笑いし、レオンはその鼻を摘んでレインが逃げるというじゃれあいを横目にイリアの頭の中では「意外とレーヴェは突っ込まれても飄々としている」や「最初から腕?」「コイツならあり得る」など様々な発想が跳梁跋扈している。
「……」
キャッキャとはしゃぐレオンとレイン、その横で深刻な顔をしているイリアを見て、事前にレインから「レオンの胸に手を突っ込んでみた事」を聞いていたスノウだけが深刻な勘違いが生まれている事に気づいていた。
(まぁ、いいか)
こういう勘違いはきっと、お互い意思の疎通をし合って解決した方がいい。
せっかく話し合う時間はたくさんあるのだから。
スノウはにっこりと微笑むとイリアに「困ったことがあれば相談に乗る」と伝えるが、いまだに動揺の余波にいるイリアへその声は届いていなかった。
===
後日、レオンとイリアは相部屋になる。
浴室でレオンが鼻歌まじりに身体を洗っているのを聞きながら、イリアは悶々とここ数日自分を悩ませ続けているあの日のことを思い出していた。
自分が突っ込もうとするとあんなに奇声と不快な動きでこっちを萎えさせてまで抵抗するくせに、なぜレイン相手は意外とすんなり受け入れたのだろう。
しかも腕。
いや、もしかしたらレインの性格上、レオンが奇声を上げようが「かわいいね♡」で押し切ってしまったのかもしれない。
それにしても「あったかい」のか。
イリアは正直、最近レオンに突っ込みたいと以前ほど意欲的に考えてはいない。
レオンと触れ合う感触は悪くないし、悔しい事に自分が受け入れる側でもわりと気持ちがいい。
…なにより、真剣な顔で自分を押し倒すレオンの余裕のない表情をどこか可愛いと感じてしまい気に入っているのだ。
なのであえていうのであれば「どっちでもいい」のだが、
「……」
突っ込む機会があるのなら。
最近流していた願望がむくりと頭をもたげる。
ちょうど少し前に、レオンに顔のよく似た触手人間と致してしまったのも理由だろう。
とにかく、一回腕なんて突っ込まれてしまったのなら以前ほどの抵抗は無いかもしれない。
せっかくだしやっぱり一回くらいレーヴェを抱いておこう、そんな軽率な発想でイリアはレオンのシャワー上がりを待っていた。
「今日の風呂やばい。魔法で湯が七色にライトアップされてた。
ショッキングピンクが一番ウケたけどイリア見た?」
「…いや」
思い悩みすぎてそんな愉快な浴槽を見る余裕すらなかったがそうだったのか。
こちらの気持ちなんて知らずにレオンはバスローブ姿で頭をガシガシとタオルで拭き、鏡で自分の姿を見ては「うわ!カッコ良すぎてびっくりした!?」とわけのわからない事を言っている。
「バスローブ濡れ俺、色気やばすぎない?国宝にした方がいいと思う」
「…あぁ」
「えっ」
いつもの軽口。
レオンはまた「知るか」「どうでもいい」などと一蹴されると思っていたが、ろくに話を聞いていないイリアに肯定され、驚き目を丸くする。
ちなみに、確かに湯上がりで血色の良い肌をところどころ晒すレオンは扇状的で、「レオンを抱く」と決心したイリアの欲をさらに掻き立てるには十分な見た目をしていた。
「レーヴェ」
「…えっ?ちょ、イリア?えっ?」
イリアに優しく腰を抱き寄せられ、少し上を向くとそっと唇にキスされる。
驚いてつい動いた腕を絡め取られ手を繋ぎ、唇を離すとそのままそっとベッドへ押し倒されてしまった。
「……今日積極的だな?」
まさか勘違いで、今から自分に突っ込む気満々にイリアが押し倒してきているとはつゆ程も思っていないレオンは珍しく積極的に自分を熱っぽい目で見つめるイリアに乗り気で応える。
「たまにはな」
薄々レオンに欠片も抱かれる気がない事はイリアにもわかっていたが、向こうも不意打ちの方が流されてくれるんじゃ、という打算で特にわざわざ「今からお前を抱く」と言った宣言はしなかった。
舌を絡めて、ぴちゃぴちゃと鼻にかかった声をお互い出し合いながらキスをして服を脱がせ合う。
バスローブ姿は非常に脱がせやすく、帯を外すと手を入れて襟元を引くだけで白い肌が露わになった。
「……」
いい加減見慣れた光景だったがこれからレオンを組み敷くのだと思うとこれも新鮮に見える。
そっと胸にキスをして舌を這わせながら首元に吸い付き、下半身に手を伸ばすとレオンはこの場に不釣り合いな間抜けな声を出した。
「えっ?ふぇ?えっ」
「……」
起きあがろうとするのでもう一度押し倒して尻を撫でてみる。
硬くて、普段レオンの言うような「揉んでいて楽しい」感情はどうも沸いてこないがそれでも興、
「イリア??ちょ、なにしてんの?イリアさん??」
「…煩い」
少しタイミングを誤っただろうか。
こっちが気分を上げようとするたびに色気のない声でギャンギャンと喚かれて少し気分が萎えたが、レインはここを乗り越えたのだろうと思い直し頭を撫でながら抱きしめてもう一度アナルを解そうと指を割り込ませた。
「……俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺が」
「おい、なにをしている」
「イカイカイカイカイカイカ…」
「やめろ!!!気持ち悪い!!?」
レオンは自身の貞操の危機に、咄嗟にイリアへ洗脳魔法で「レオンがイカに見える洗脳」を施そうとしている。
当然魔法に耐性のないイリアには覿面で、レオンがイカに変貌していくおぞましい過程の末、ベッドの上に巨大な生臭いイカが転がっているようにしか見えなくなってしまった。
「…そ、そこまで嫌がるか」
「当たり前だろ、普通尻は突っ込むところじゃないんだよ」
「……」
普段散々ヤりたい放題しておいてこのイカは何を言っているんだろう。
長いゲソを絡ませて顔を撫でてくるのが非常に不愉快で、このままでは本気の殺意が湧きかねないので一回行為を中断する事を約束した上で洗脳魔法を解かせた。
「どう?治った?」
「……あぁ」
魔法が解ければ法外に顔のいい(外見だけ)貴公子のような青い瞳の青年がいる。
イカとのギャップのせいか改めて先ほどの発言を加味しても「可愛い」という感情を抱いてしまうだけに、惜しくて改めて「そんなに嫌か」と聞いてしまった。
「うん…俺、イリアのこと大概気に入ってるけどほんと…突っ込まれたらマジ泣きすると思う…気持ちよくても俺のアイデンティティの崩壊というか」
「……レインには突っ込ませたくせに」
「えっ」
しかも腕、とつい恨みがましい声が出てしまった。
冷静に考えればなぜここまで自分が意地になってしまっているのか分からず、またこんな女々しい感情を持ってしまう事に驚くがそれ以上にレオンの方が驚いた顔をしている。
「…アンタさ、レインが俺のどこに腕突っ込んだか知ってる?」
「は?尻だr」
「ちがう」
食い気味に否定したレオンは「またこのパターンか…」と頭を抱え唸り始め、また、が何を指すのかわからなかったが恐らく自分が多大な勘違いを犯した事をイリアは悟り始めた。
「レインさ、イタズラで俺の心臓を瓶に詰めて持ち歩きたくなったらしくて…魔法で人の胸に手ぇ突っ込んだんだよな」
「……えぇ…」
それで「大事なものを持っていきそうになった」と言っていたのか、とイリアは一瞬納得しかけたがそんなものわかるわけがない。
自分を含めた登場人物が全員馬鹿でイリアは遠い目をする。
「一応聞いとくな。
…イリア、俺の心臓欲しい?物理的に胸に手突っ込んで肺揉んでみたい願望とかある?」
「ない」
「良かった、あれば俺はこの窓から飛び降りて逃げていた」
俺が誰かに突っ込ませる訳ないじゃん、と当然のように笑って言われ、それはそれでイラっとしたのだが不満を口にする前にニヤニヤと笑うレオンに押し倒され、ぎゅう、と身体を抱きしめられる。
「じゃ、勘違いも解けたし続きしよっか♡」
「…お前……自分はイカになってでも逃げようとした癖に何故当然のように俺の尻を撫でれる?」
「え?だって俺は突っ込まれんの嫌だけどイリアは突っ込まれんの嫌じゃないだろ?」
自信満々に笑われ、返事をする前にふざけて何度もキスをしながら擦りつかれた。
「……はぁ…、……本当に、クソみたいな奴だなお前は…」
「ひどい」
言葉と裏腹にそんなふうに甘えられるのは不思議と悪い気がせず、それ以上強く反発する気は起きなかった。
諦めてレオンを隣に寝かせると今度は自分からキスをして、足の間に割り行ってくるレオンの腿を素直に受け入れる。
尻を撫でていた指が無遠慮にアナルでくちくちと蠢き、せっかく一度離れたのにレオンはまた自分にのしかかるように重なり胸を撫でていて、勃ち上がったものが腹に当たるとそれを擦るよう身体を揺すった。
「……ふ、ぅっ」
もどかしく全身を刺激され、徐々に一度萎えていた欲が再燃していく。
耐えていた息遣いが声になって漏れそうになったのを聞き逃さず、レオンはイリアの腰へ陰茎を押し当てながら少し掠れた声で名前を呼んだ。
「……っ♡イリア、……しよ?」
「……」
何かを言いたかった気がしたが、身体が熱く言葉は上手くまとまらない。
言葉に詰まるイリアを見てレオンはクスクスと笑うと、器用に抱きついて耳を齧ったまま開いた足の間、アナルへ陰茎をあてがい腰を動かす。
熱や質量、一瞬閉じた穴を拡げられる鋭い痛みが生じるがすぐに硬いそれは体内へ入りきり、今度は腹の奥を押し上げられる圧迫感が生じた。
「っ、せま…っ」
苦痛だけではなく、痺れ脈打つような快感が身体の奥から広がっていく。
少しして、レオンが腰を振り始めると自分の体内が陰茎を吸うようにじゅぽじゅぽと音を立ててしまっているのがわかり耳を塞ぎたくなったが、レオンに手を絡め押さえられているせいでそれは適わなかった。
「ミルク、また出てる」
それどころか充血し尖った胸を摘まれ、ミルクを染みさせるそこを欲情した目で見つめられ柔らかい舌や唇で転がされる。
「ふっ♡ぐ、ぅ♡」
「今キュっ♡って締まった。胸好き?」
甘噛みされると勝手に腰が揺れるのを見透かされ、何度も噛んでは優しく吸われ芯を解される。
無意識にアナルで締め付けてしまっている陰茎もより質量を増し脈打っていて、自分のようにレオンの限界も近い事がわかった。
「…っぐ、ぁっ♡……っふ、っ…ぅ♡」
「あー…その顔やばい、めっちゃ興奮する」
何度も突き上げられ、押されるように睾丸からせり上がった精液を吐き出してしまう。
恐らくしているであろう、自分の酷い顔にレオンはいたく興奮したらしく低い声で呟き、それから体内へ精液を放って大人しくなった。
「……っ」
少し下へ目をやればレオンの、少なくとも自分よりは細い白い腰が足の間で揺れ、最後の一滴まで自分の中に出そうと動いている。
「……」
レオンの表情や、淫液で光るお互いの下半身が無性にいやらしく、イリアは気づかない間に体内の陰茎を締め精を絞ろうと腸壁をうねらせていた。
====
「あ!こらスノウやめなさい!!!鍋は素手で掴むな!!?
…もー!そんなことばっかしてるとまたちんぽに指突っ込むぞ!!」
「…は?」
これも練習だから、とよくわからない言葉と共に煮えたぎる鍋を素手で持ち上げようとするスノウを、レオンは聞いたことのない罵倒と共に止めている。
「…いや、そんなわけがないか」
一瞬陰茎に指を捩じ込むのかと動揺したがまさかそんなわけは無い、どうせまた勘違いか聞き間違いだろう。
二の轍を踏まないようイリアが冷静に皿を配膳する横でレインは(合ってるのになぁ)と首を傾げていた。
「眠い、お腹痛い」
「大丈夫?」
「代わってやれれば良いんだがな…」
「しばらくは節制してろ」
三者三様な言い草をレオンはお腹が痛いので聞き流す。
その様子を見てレインがくすくすと笑い、けれど、と呟いた。
「妖精祭、楽しかったね?変わった格好をしたりかぼちゃのパイを焼いたり」
「あぁ、今度機会があればレオ様にも魔物の格好を是非して欲しい」
楽しそうな会話。
だが顔色の悪いレオンはうーん、と不満そうに首を傾げる。
「妖精祭なぁ…とんでもないところに腕突っ込まれたりするからなぁ」
「あったかかった」
それまで、いつも通りの平和なやり取りを適当に聞き流していたイリアが内心で動揺する。
「…は?レインに腕を?突っ込まれたのか?」
「あーうん『ずぷ』って。本気でビビった」
ビビった程度で済むのか。
「けれど痛みは無かったでしょう?」
「痛くなかったらイイもんでもない、人の大事なものを奪おうとするんじゃない」
「……」
それはもう奪われてるだろ、と内心沸いたツッコミも動揺にかき消され言葉にはならない。
レインが照れ笑いし、レオンはその鼻を摘んでレインが逃げるというじゃれあいを横目にイリアの頭の中では「意外とレーヴェは突っ込まれても飄々としている」や「最初から腕?」「コイツならあり得る」など様々な発想が跳梁跋扈している。
「……」
キャッキャとはしゃぐレオンとレイン、その横で深刻な顔をしているイリアを見て、事前にレインから「レオンの胸に手を突っ込んでみた事」を聞いていたスノウだけが深刻な勘違いが生まれている事に気づいていた。
(まぁ、いいか)
こういう勘違いはきっと、お互い意思の疎通をし合って解決した方がいい。
せっかく話し合う時間はたくさんあるのだから。
スノウはにっこりと微笑むとイリアに「困ったことがあれば相談に乗る」と伝えるが、いまだに動揺の余波にいるイリアへその声は届いていなかった。
===
後日、レオンとイリアは相部屋になる。
浴室でレオンが鼻歌まじりに身体を洗っているのを聞きながら、イリアは悶々とここ数日自分を悩ませ続けているあの日のことを思い出していた。
自分が突っ込もうとするとあんなに奇声と不快な動きでこっちを萎えさせてまで抵抗するくせに、なぜレイン相手は意外とすんなり受け入れたのだろう。
しかも腕。
いや、もしかしたらレインの性格上、レオンが奇声を上げようが「かわいいね♡」で押し切ってしまったのかもしれない。
それにしても「あったかい」のか。
イリアは正直、最近レオンに突っ込みたいと以前ほど意欲的に考えてはいない。
レオンと触れ合う感触は悪くないし、悔しい事に自分が受け入れる側でもわりと気持ちがいい。
…なにより、真剣な顔で自分を押し倒すレオンの余裕のない表情をどこか可愛いと感じてしまい気に入っているのだ。
なのであえていうのであれば「どっちでもいい」のだが、
「……」
突っ込む機会があるのなら。
最近流していた願望がむくりと頭をもたげる。
ちょうど少し前に、レオンに顔のよく似た触手人間と致してしまったのも理由だろう。
とにかく、一回腕なんて突っ込まれてしまったのなら以前ほどの抵抗は無いかもしれない。
せっかくだしやっぱり一回くらいレーヴェを抱いておこう、そんな軽率な発想でイリアはレオンのシャワー上がりを待っていた。
「今日の風呂やばい。魔法で湯が七色にライトアップされてた。
ショッキングピンクが一番ウケたけどイリア見た?」
「…いや」
思い悩みすぎてそんな愉快な浴槽を見る余裕すらなかったがそうだったのか。
こちらの気持ちなんて知らずにレオンはバスローブ姿で頭をガシガシとタオルで拭き、鏡で自分の姿を見ては「うわ!カッコ良すぎてびっくりした!?」とわけのわからない事を言っている。
「バスローブ濡れ俺、色気やばすぎない?国宝にした方がいいと思う」
「…あぁ」
「えっ」
いつもの軽口。
レオンはまた「知るか」「どうでもいい」などと一蹴されると思っていたが、ろくに話を聞いていないイリアに肯定され、驚き目を丸くする。
ちなみに、確かに湯上がりで血色の良い肌をところどころ晒すレオンは扇状的で、「レオンを抱く」と決心したイリアの欲をさらに掻き立てるには十分な見た目をしていた。
「レーヴェ」
「…えっ?ちょ、イリア?えっ?」
イリアに優しく腰を抱き寄せられ、少し上を向くとそっと唇にキスされる。
驚いてつい動いた腕を絡め取られ手を繋ぎ、唇を離すとそのままそっとベッドへ押し倒されてしまった。
「……今日積極的だな?」
まさか勘違いで、今から自分に突っ込む気満々にイリアが押し倒してきているとはつゆ程も思っていないレオンは珍しく積極的に自分を熱っぽい目で見つめるイリアに乗り気で応える。
「たまにはな」
薄々レオンに欠片も抱かれる気がない事はイリアにもわかっていたが、向こうも不意打ちの方が流されてくれるんじゃ、という打算で特にわざわざ「今からお前を抱く」と言った宣言はしなかった。
舌を絡めて、ぴちゃぴちゃと鼻にかかった声をお互い出し合いながらキスをして服を脱がせ合う。
バスローブ姿は非常に脱がせやすく、帯を外すと手を入れて襟元を引くだけで白い肌が露わになった。
「……」
いい加減見慣れた光景だったがこれからレオンを組み敷くのだと思うとこれも新鮮に見える。
そっと胸にキスをして舌を這わせながら首元に吸い付き、下半身に手を伸ばすとレオンはこの場に不釣り合いな間抜けな声を出した。
「えっ?ふぇ?えっ」
「……」
起きあがろうとするのでもう一度押し倒して尻を撫でてみる。
硬くて、普段レオンの言うような「揉んでいて楽しい」感情はどうも沸いてこないがそれでも興、
「イリア??ちょ、なにしてんの?イリアさん??」
「…煩い」
少しタイミングを誤っただろうか。
こっちが気分を上げようとするたびに色気のない声でギャンギャンと喚かれて少し気分が萎えたが、レインはここを乗り越えたのだろうと思い直し頭を撫でながら抱きしめてもう一度アナルを解そうと指を割り込ませた。
「……俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺がイカに見える洗脳俺が」
「おい、なにをしている」
「イカイカイカイカイカイカ…」
「やめろ!!!気持ち悪い!!?」
レオンは自身の貞操の危機に、咄嗟にイリアへ洗脳魔法で「レオンがイカに見える洗脳」を施そうとしている。
当然魔法に耐性のないイリアには覿面で、レオンがイカに変貌していくおぞましい過程の末、ベッドの上に巨大な生臭いイカが転がっているようにしか見えなくなってしまった。
「…そ、そこまで嫌がるか」
「当たり前だろ、普通尻は突っ込むところじゃないんだよ」
「……」
普段散々ヤりたい放題しておいてこのイカは何を言っているんだろう。
長いゲソを絡ませて顔を撫でてくるのが非常に不愉快で、このままでは本気の殺意が湧きかねないので一回行為を中断する事を約束した上で洗脳魔法を解かせた。
「どう?治った?」
「……あぁ」
魔法が解ければ法外に顔のいい(外見だけ)貴公子のような青い瞳の青年がいる。
イカとのギャップのせいか改めて先ほどの発言を加味しても「可愛い」という感情を抱いてしまうだけに、惜しくて改めて「そんなに嫌か」と聞いてしまった。
「うん…俺、イリアのこと大概気に入ってるけどほんと…突っ込まれたらマジ泣きすると思う…気持ちよくても俺のアイデンティティの崩壊というか」
「……レインには突っ込ませたくせに」
「えっ」
しかも腕、とつい恨みがましい声が出てしまった。
冷静に考えればなぜここまで自分が意地になってしまっているのか分からず、またこんな女々しい感情を持ってしまう事に驚くがそれ以上にレオンの方が驚いた顔をしている。
「…アンタさ、レインが俺のどこに腕突っ込んだか知ってる?」
「は?尻だr」
「ちがう」
食い気味に否定したレオンは「またこのパターンか…」と頭を抱え唸り始め、また、が何を指すのかわからなかったが恐らく自分が多大な勘違いを犯した事をイリアは悟り始めた。
「レインさ、イタズラで俺の心臓を瓶に詰めて持ち歩きたくなったらしくて…魔法で人の胸に手ぇ突っ込んだんだよな」
「……えぇ…」
それで「大事なものを持っていきそうになった」と言っていたのか、とイリアは一瞬納得しかけたがそんなものわかるわけがない。
自分を含めた登場人物が全員馬鹿でイリアは遠い目をする。
「一応聞いとくな。
…イリア、俺の心臓欲しい?物理的に胸に手突っ込んで肺揉んでみたい願望とかある?」
「ない」
「良かった、あれば俺はこの窓から飛び降りて逃げていた」
俺が誰かに突っ込ませる訳ないじゃん、と当然のように笑って言われ、それはそれでイラっとしたのだが不満を口にする前にニヤニヤと笑うレオンに押し倒され、ぎゅう、と身体を抱きしめられる。
「じゃ、勘違いも解けたし続きしよっか♡」
「…お前……自分はイカになってでも逃げようとした癖に何故当然のように俺の尻を撫でれる?」
「え?だって俺は突っ込まれんの嫌だけどイリアは突っ込まれんの嫌じゃないだろ?」
自信満々に笑われ、返事をする前にふざけて何度もキスをしながら擦りつかれた。
「……はぁ…、……本当に、クソみたいな奴だなお前は…」
「ひどい」
言葉と裏腹にそんなふうに甘えられるのは不思議と悪い気がせず、それ以上強く反発する気は起きなかった。
諦めてレオンを隣に寝かせると今度は自分からキスをして、足の間に割り行ってくるレオンの腿を素直に受け入れる。
尻を撫でていた指が無遠慮にアナルでくちくちと蠢き、せっかく一度離れたのにレオンはまた自分にのしかかるように重なり胸を撫でていて、勃ち上がったものが腹に当たるとそれを擦るよう身体を揺すった。
「……ふ、ぅっ」
もどかしく全身を刺激され、徐々に一度萎えていた欲が再燃していく。
耐えていた息遣いが声になって漏れそうになったのを聞き逃さず、レオンはイリアの腰へ陰茎を押し当てながら少し掠れた声で名前を呼んだ。
「……っ♡イリア、……しよ?」
「……」
何かを言いたかった気がしたが、身体が熱く言葉は上手くまとまらない。
言葉に詰まるイリアを見てレオンはクスクスと笑うと、器用に抱きついて耳を齧ったまま開いた足の間、アナルへ陰茎をあてがい腰を動かす。
熱や質量、一瞬閉じた穴を拡げられる鋭い痛みが生じるがすぐに硬いそれは体内へ入りきり、今度は腹の奥を押し上げられる圧迫感が生じた。
「っ、せま…っ」
苦痛だけではなく、痺れ脈打つような快感が身体の奥から広がっていく。
少しして、レオンが腰を振り始めると自分の体内が陰茎を吸うようにじゅぽじゅぽと音を立ててしまっているのがわかり耳を塞ぎたくなったが、レオンに手を絡め押さえられているせいでそれは適わなかった。
「ミルク、また出てる」
それどころか充血し尖った胸を摘まれ、ミルクを染みさせるそこを欲情した目で見つめられ柔らかい舌や唇で転がされる。
「ふっ♡ぐ、ぅ♡」
「今キュっ♡って締まった。胸好き?」
甘噛みされると勝手に腰が揺れるのを見透かされ、何度も噛んでは優しく吸われ芯を解される。
無意識にアナルで締め付けてしまっている陰茎もより質量を増し脈打っていて、自分のようにレオンの限界も近い事がわかった。
「…っぐ、ぁっ♡……っふ、っ…ぅ♡」
「あー…その顔やばい、めっちゃ興奮する」
何度も突き上げられ、押されるように睾丸からせり上がった精液を吐き出してしまう。
恐らくしているであろう、自分の酷い顔にレオンはいたく興奮したらしく低い声で呟き、それから体内へ精液を放って大人しくなった。
「……っ」
少し下へ目をやればレオンの、少なくとも自分よりは細い白い腰が足の間で揺れ、最後の一滴まで自分の中に出そうと動いている。
「……」
レオンの表情や、淫液で光るお互いの下半身が無性にいやらしく、イリアは気づかない間に体内の陰茎を締め精を絞ろうと腸壁をうねらせていた。
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「あ!こらスノウやめなさい!!!鍋は素手で掴むな!!?
…もー!そんなことばっかしてるとまたちんぽに指突っ込むぞ!!」
「…は?」
これも練習だから、とよくわからない言葉と共に煮えたぎる鍋を素手で持ち上げようとするスノウを、レオンは聞いたことのない罵倒と共に止めている。
「…いや、そんなわけがないか」
一瞬陰茎に指を捩じ込むのかと動揺したがまさかそんなわけは無い、どうせまた勘違いか聞き間違いだろう。
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支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
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漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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