50 / 200
執着お兄さん、拗ねるも拗ね方がしょぼすぎて気づいてもらえない △
しおりを挟む
前回俺がハブられた飲み会は情報共有や、この国での目標ルートの確認の場でもあったらしく「決まったけどこれでいいかな」みたいな感じで申し訳なさそうに聞かれて、逆に俺の方が申し訳なくなった。
謎の罪滅ぼしにスノウから焚き火でマシュマロを焼くととても美味しい、という情報をもらったので今日の野営時にでも焚こうと密かに購入している。
「レオン、交代」
揺すり起こされ、実はマシュマロが楽しみで寝れなかったのですぐに起きる。
「おう、それじゃあお休み」
頬にキスをしてレインへ寝るよう伝えるが、一向に寝床に向かう気配がない。
「どうしたの?」
「一緒に起きていてもいい?」
「あぁ、うん」
それで寝坊しないなら、と思ったけど寝坊するの俺くらいか。
(でも実はスノウも自制して起きてるけど寝ていいならお腹空くまで永遠に寝て寝坊する、どうも3大欲求全てがとても強い)
マシュマロを手で炙ろうとして熱いと文句を言いながら困っていたら、隣に座って俺にもたれてたレインが手頃な棒を拾ってその場で魔法で水を出し、洗って差し出してくれた。
ちなみに無から霧どころか水を生み出すような魔法、俺は初めて見た。
「はい」
「ありがとう、…はい」
「えっ、あ、ありがとう」
棒、長かったしいけると思って半分に折ってマシュマロを刺して返したら驚いた顔をされた後お礼言われた。
「焼いてから食べような、そういう試みだから」
「……?うん」
「レイン、堪え性無いし我慢できないからなぁ、…ちゃんと焼ける?」
そこが可愛いんだけど。
情事を思い出しながら言ったら、もたれて肩に置かれてた頭が急に上がった。
「…別に我慢くらい」
「えっ?…あぁっ!?マシュマロ焦げてる!!」
マシュマロをちゃんと焼けないのは俺の方だった。
角が炭になってるマシュマロはそこまで美味しくない、数個しか買ってないので最終的に全部焼くのに失敗したマシュマロに気を取られ、
俺は自分が思ったよりレインのプライドを刺激してしまっていたことに気づけなかった。
====
「あー疲れた、…でもやっぱ港とか近いと宿多くていいな」
「お前も今回はカラスの集団にストーカーされる程度で済んだしな」
小さな村の宿屋を借りることができ、安堵の息を吐くとイリアに茶化される。
何もしていないのにカラスが何処にいっても俺の進路へ密集し鳴いてる恐怖を知らないから“程度”とか言えるんだ。
後ろを向くとレインがスノウへ俺の写真を何枚か渡すため机に並べて、撮影当時の状況を説明をしていた。
渡す事を渋るどころかすごい量のコレクションのお披露目が嬉しいらしく、スノウが気に入った写真を次々と笑顔で渡している。
「あ、この写真いいな」
手に取ったのはなぜか“全員が”写ってる写真。
レインは俺の顔を見ると引っ張って隣に座らせて、写真は俺がハーピィに捕まった時に記念撮影した物だと教えてくれた。
した覚えないけど、そんなの記念に残すな。
いつも通りレインは俺にしがみついて、最終的に膝枕状態で俺の腿の上に頭を置くと上目遣いで急に「我慢してるけど」と言ってきた、意味がわからず首を傾げると下を向いて顔を隠してしまう。
顔に密着した腿へぬるい息がかかる、スノウもイリアも訳が分かってないみたいで、全員首を傾げてた。
その後も数日、レインは荷物を漁って手紙の返事を口頭でしてきた時や一緒にお風呂に入っている時、
エッチ中や人のベッドの下に気がついたら潜んでいた時などところ構わず定期的に「どう?」と主語のよくわからない質問をしてくるようになった。
毎回意味が分からなくて、とりあえず「そっか」と返事をし別に髪型とかも変わってないよなぁ、と悩む。
「最近、レインの元気が無いな」
「…確かに」
さらに数日、スノウとイリアが顔を見合わせて一層困っていた。
レインは気もそぞろで溝に足を突っ込んだり、反対に俺へ落ち着きなく甘えているのか頭突きを繰り返したりいつにも増して奇行が増えている。
「絶対お前だろ」
「えっ?」
「何か喧嘩でもしたのか?」
「なんで?」
二人とも困った顔で元凶が俺だと断言してきてすごく焦る、
何もしてない……と思ったけど逆にナニかずっとしてるので否定ができない。
最終的に俺かなぁ、って自信が無くなったのでとりあえずその日の晩同じ部屋にしてもらって二人きりで事情を聞いてみることにした。
「今日のレオンは…ん、まろやかだね」
「ヨシヨシ、ほら上向いて」
指を噛まれて俺の味の感想を言われて、お返し?に転がしてわしゃわしゃと腹を撫でる。
俺、今日はまろやかなんだ。
「…ところでそろそろ、何か言うことはない?」
「えっ」
「……」
今、一見和やかなムードだがおそらく俺は命の危機に瀕している。
選択肢を誤れば死が待っているだろう。
そんな、実際この場にいる人間にしかわからない虫の知らせのような緊張感を感じた。
「…さ、最近……レイン、雰囲気変わったよね」
姑息なジャブを打った。
咄嗟のことで、悪手だったかと後悔したがもう遅い。
恐る恐る反応を伺う。
だが、レインはニコニコと笑っていた。
「『レインがそっけなくて寂しい』なんてそんな…」
「えっ」
言ってない。
「ごめんね、…堪え性が無いなんて言われて、つい意地になってた。
だからって、ずっと冷たくして良い気はしなかったよね、つまらない意地で…ほんとうにごめんなさい。」
「??」
いつのなんの話?
「本当は僕も…レオンと触れ合えなくて、寂しかったです」
レインの頭の中でだけ爆速で謎のやりとりと物語が出来上がっていってる。
怖い、急に思い出したように強い思い込みと妄想を拗らせないでほしい。
あと、「意地を張って」「冷たくされた」記憶が一切ない。
…いや、一回頑張って思い出してみたけど本当に無い、ジャブが最適解だった。
「だからその分今日はいつもより、…仲良く、して?」
頬染められ押し倒されて、あ、エロい事していいんだ、って思ったけどそれより動揺が若干でかくて気持ちが切り替えれていない。
けどレインが「仲直り記念日だね」とか言ってるし、もう今日はそういう日なんだろうと割り切ることにした。
「ん……、レオンの手、あったかい…」
服を脱がせて冷たい肌の上へ手のひらを置く。
心臓の上に手を置くとそこは鼓動がするのに手の熱が奪われるほど冷えていた。
撫で、平らでろくに揉む箇所のない胸を摘むように優しく手で包み、
その白い肌に不釣り合いなつんと立つ膨らんだ乳首を摘んで左右に捏ねた。
舌で舐め滑りを良くし、先を掻いたりくにくにと潰すとレインは艶めかしい息を吐いて俺の頭を撫でる。
その顔は朱が差し、うっとりと細められた瞳には興奮で潤んでいた。
「レインは寒くない?」
「うん、大丈夫…、あぁ、ごめんなさい、手が冷えてしまってる…」
顔を見たら我慢できなさそうにレインは転がって俺の上に乗っかり、自分の身体と俺の身体の間に手を挟んで温めながら首筋を舐めたり唇を吸って密着してくる。
腰に当たってるソレはすでに立ち上がって存在を主張していた。
「ずっと小指を噛むのは我慢してたから…ごめんなさい、…えぇと…怒って、ない?」
なんの話かまた困って、張ってた「意地」のことだとようやく理解した。
言われてみれば小指はあんまり噛まれていない気が…、いや、わかるか。
それ以外全部いかれた記憶の方が強いわ。
「…レオン?」
「あ、あぁごめん、レインのこんな可愛い顔を見れるの、久しぶりだなぁって」
また脳が色気のない方向に行きつつあるので慌ててレインが小指を噛む感触に集中する。
口を離すと歯形が少しついてて、お返しに俺も左手の同じ位置を噛んだらレインは嬉しそうにまた擦り付いてきた。
「仲直り記念にもっとレインに気持ち良くなって欲しいな」
「…そんな、意地を張ったのは僕なのに…、レオンは本当に優しいね…♡」
ただのしたい事への口実なのに、レインは内容も聞かずに受け入れて喜んでいる。
同意得たし良いよね、とズボンをひん剥いて可愛らしく勃ってる陰茎を外に晒した。
風を受けてぷるぷる孤立しているそれは先走りで蒸れ光っており、
こないだ剃ったとこなのでつるつるでサイズも相まって本当に子供の局部のようだ。
「かわいー」
「ふっ、んっ…!?」
指で先端を転がして先走りを塗り広げる。
それに反応してまた先走りが漏れて、肉付きの悪い内腿を舐めた後中央まで舌を伝わせて敏感な亀頭を覆って、口内に全部を収めてしまった。
「…やっ、あぁっ、レオ、…っ!?あぁ、あぁあ♡!?」
喉奥まで使わなくても簡単に口内で全部を咥えれる。
舌で叩くように刺激しながら音を立てて吸うとレインは信じられないものを見るように腰を引いていた。
「ふっ…!?ゔぅゔう…!?」
そしてあっさり一発目、精液を吐き出す。
「あ゛っ、まって、今出てっ…!あ゛あっ、あ…♡!」
間髪いれずに先端だけ舌で擦って、アナルへ指を突っ込みしこりを押し上げるように指でぐりぐりと突いたら泣きながら腰を高く上げて今度は潮を噴いた。
「ふっ、ゔ、お゛っ!?やめ、あ゛ぁあ!!?」
俺の顔にかかったけどその後も拷問じみた刺激はやめない。
今度は睾丸を吸いながら弱点のしこりだけ押し潰して、
限界を迎えたレインが弱ると一回刺激を弱めて油断した頃、また押し潰して潮と精液を交互に撒き散らさせてたらレインの体はおかしくなってしまったみたいで何もしなくても勝手に何度もイッて腰を跳ねさせるようになった。
「や゛っ、とめてっ、つら、これ…!?ずっと、降りてこれない…ひっ、あ゛?!」
かわいそうに。
変に何回も腰をカクカクさせて未知の感覚にしゃくりあげている。
こんなふうにした張本人に助けを求めて、レインは快感から逃げようと根本を押さえて自分を諌めたり、
反対に乳首をつねって快感を得ようとしてその合間に俺を見て呼んでた。
気持ち良すぎてつらくて鼻水まで垂らしたぐちゃぐちゃの顔は、普段の綺麗な真顔と全然違う。
そのみっともない顔に興奮する。
「…すごいかわいい」
「お゛っ!?あ゛ぁっ…♡!」
表情が気に入ってベトベトの顔に頬擦りしながら足を開かせ正面から突っ込んだ。
連続絶頂をキメているナカはトロトロの立派な性器に仕上がっており、奥まで挿れて動かずにいても勝手に人のを締め上げて接待してくれる。
「うわっトロマンやば、勝手に吸ってくるんだけど」
「ゔぅー…っ、ふぅ、ふぅっ…♡!」
何もしなくてもやわ肉が陰茎をしゃぶって気持ちいいので、あえて動かずにレインにキスをしたりだけして柔らかい快感を楽しんで、
気まぐれに奥へ腰を擦り付けるとレインには物足りないのか自分で腰を振ってでもより強い刺激を得ようと暴れてる。
「…あれ、レインはキス嫌?」
「ゔっ、ちがうっ…!はぁっ…ぐっ、お゛っ…♡や゛っ!?なにこれ…っ」
けれど、俺が抵抗できないように抱きしめて阻止し、レインはそれを拒否できなくてどんどん余裕なく締まる自分の身体に追い詰められて何度も身体を痙攣させて少量が跳ねるようなしょぼい射精を繰り返していた。
「あー、そろそろ出そう…、すごい気持ちいいよ、ありがとう」
「あ゛っ…!?ふぅ、うぅっ♡レオン!うごいて…っ、い、一番奥に動きながら、出したら絶対気持ちいいからっ!ちゃんと気持ちよくする、しますから…!」
そしてついに射精乞い。
俺の唇を吸って乳首を撫でながら、全身を使って俺をまさぐってくる。
意図的になのか一層きつくきゅうっ♡と締まった体内までもが精液をせがんでいた。
「こう?」
「あ゛っ…♡そ、そう…!でも、もっと、いつもみたいに、ごりって…っ、く、ぅっ…♡潰して、ゔっ、ふぅっ…!」
レインの腰を引いて、奥深くを少しだけぐぽぐぽ犯したら足先までピンと伸ばして背を反らせ震えていたけど、もっと激しいのが良いらしい。
俺を何度も激しく両腕で掻き抱いてくるので、一度ゆっくり腰を引いて抜ける直前まで下がり、惜しんで吸い付いてくる肉壁へ滑りに任せ一気に陰茎を押し戻すとレインは絶叫じみた嬌声を上げた。
仰向けのまま組み敷いて上から押し付けるように何度もアナルへ挿入し抉ると、肉同士がぶつかる派手な種付け音がする。
「お゛っ、はげしっ♡あ゛ぁっ、や゛っ、あぁあっ♡ふっ…!レオン、お゛っ…、おぉ゛!?♡」
体勢のせいでレインが垂れ流す潮や勢い0で溢れる精液は全部自分の顔や腹にかかってしまっている。
それをもはや気にする余裕はないらしく、俺を抱き寄せて頬擦りやキスしてくるので俺の顔までベタベタになってしまった。
「あ゛ぁああ…!でてるっ、でる♡あ゛っ!?ぐっう…!」
胸を押しつぶしながら舌を絡めて腰を奥に当て、思う存分中に吐き出す。
レインのさっきの射精乞い通り、射精中もまとわりついてくる粘膜が最後の一滴まで搾り取ってきて最高に気持ちよかった。
レインの腰が上下に跳ねてその振動が陰茎に響くのも出し終えた後の余韻となって心地いい。
「あ゛っ、ふぅっ、うぅっ…♡!」
引き抜くとぽっかり空いたアナルから泡立った精液を垂れ流していて、
足を開いた体勢でカクカク腰を跳ねさせて射精後の衝撃を噛み締めている光景はなんともえっちだった。
「すごい特別な記念日になったよ、ありがと」
「ゔっ!?あぁあ゛…っ♡」
まだ半勃ちの陰茎、その鈴口を小指でほじりながらお礼を言ったらまたレインは一筋の先走りをこぼして応えてきた。
====
「…仲直りは……できたようだな」
「まぁ」
スノウが俺たちの様子を見て安心したように笑っている。
「…前から、そんな感じだったか?」
ローブで二人羽織して俺の後ろから【生えてる】レインを見て、イリアは自信がなさそうに首を傾げていた。
…もう少しイリアには自分の記憶を信じるようこれからは応援していこうと思う。
====
【クソオマケ】
レインの一週間のレオンハルト味レポ
月:まろやかな味わい
火:一ヶ月に一度の深みとコク
水:奇跡の風味
木:一ヶ月に一度と言われた火曜日の再来
金:奇跡の水曜日を超えた奇跡の香り深さ
土:今年度最高のバランス
日:普通
謎の罪滅ぼしにスノウから焚き火でマシュマロを焼くととても美味しい、という情報をもらったので今日の野営時にでも焚こうと密かに購入している。
「レオン、交代」
揺すり起こされ、実はマシュマロが楽しみで寝れなかったのですぐに起きる。
「おう、それじゃあお休み」
頬にキスをしてレインへ寝るよう伝えるが、一向に寝床に向かう気配がない。
「どうしたの?」
「一緒に起きていてもいい?」
「あぁ、うん」
それで寝坊しないなら、と思ったけど寝坊するの俺くらいか。
(でも実はスノウも自制して起きてるけど寝ていいならお腹空くまで永遠に寝て寝坊する、どうも3大欲求全てがとても強い)
マシュマロを手で炙ろうとして熱いと文句を言いながら困っていたら、隣に座って俺にもたれてたレインが手頃な棒を拾ってその場で魔法で水を出し、洗って差し出してくれた。
ちなみに無から霧どころか水を生み出すような魔法、俺は初めて見た。
「はい」
「ありがとう、…はい」
「えっ、あ、ありがとう」
棒、長かったしいけると思って半分に折ってマシュマロを刺して返したら驚いた顔をされた後お礼言われた。
「焼いてから食べような、そういう試みだから」
「……?うん」
「レイン、堪え性無いし我慢できないからなぁ、…ちゃんと焼ける?」
そこが可愛いんだけど。
情事を思い出しながら言ったら、もたれて肩に置かれてた頭が急に上がった。
「…別に我慢くらい」
「えっ?…あぁっ!?マシュマロ焦げてる!!」
マシュマロをちゃんと焼けないのは俺の方だった。
角が炭になってるマシュマロはそこまで美味しくない、数個しか買ってないので最終的に全部焼くのに失敗したマシュマロに気を取られ、
俺は自分が思ったよりレインのプライドを刺激してしまっていたことに気づけなかった。
====
「あー疲れた、…でもやっぱ港とか近いと宿多くていいな」
「お前も今回はカラスの集団にストーカーされる程度で済んだしな」
小さな村の宿屋を借りることができ、安堵の息を吐くとイリアに茶化される。
何もしていないのにカラスが何処にいっても俺の進路へ密集し鳴いてる恐怖を知らないから“程度”とか言えるんだ。
後ろを向くとレインがスノウへ俺の写真を何枚か渡すため机に並べて、撮影当時の状況を説明をしていた。
渡す事を渋るどころかすごい量のコレクションのお披露目が嬉しいらしく、スノウが気に入った写真を次々と笑顔で渡している。
「あ、この写真いいな」
手に取ったのはなぜか“全員が”写ってる写真。
レインは俺の顔を見ると引っ張って隣に座らせて、写真は俺がハーピィに捕まった時に記念撮影した物だと教えてくれた。
した覚えないけど、そんなの記念に残すな。
いつも通りレインは俺にしがみついて、最終的に膝枕状態で俺の腿の上に頭を置くと上目遣いで急に「我慢してるけど」と言ってきた、意味がわからず首を傾げると下を向いて顔を隠してしまう。
顔に密着した腿へぬるい息がかかる、スノウもイリアも訳が分かってないみたいで、全員首を傾げてた。
その後も数日、レインは荷物を漁って手紙の返事を口頭でしてきた時や一緒にお風呂に入っている時、
エッチ中や人のベッドの下に気がついたら潜んでいた時などところ構わず定期的に「どう?」と主語のよくわからない質問をしてくるようになった。
毎回意味が分からなくて、とりあえず「そっか」と返事をし別に髪型とかも変わってないよなぁ、と悩む。
「最近、レインの元気が無いな」
「…確かに」
さらに数日、スノウとイリアが顔を見合わせて一層困っていた。
レインは気もそぞろで溝に足を突っ込んだり、反対に俺へ落ち着きなく甘えているのか頭突きを繰り返したりいつにも増して奇行が増えている。
「絶対お前だろ」
「えっ?」
「何か喧嘩でもしたのか?」
「なんで?」
二人とも困った顔で元凶が俺だと断言してきてすごく焦る、
何もしてない……と思ったけど逆にナニかずっとしてるので否定ができない。
最終的に俺かなぁ、って自信が無くなったのでとりあえずその日の晩同じ部屋にしてもらって二人きりで事情を聞いてみることにした。
「今日のレオンは…ん、まろやかだね」
「ヨシヨシ、ほら上向いて」
指を噛まれて俺の味の感想を言われて、お返し?に転がしてわしゃわしゃと腹を撫でる。
俺、今日はまろやかなんだ。
「…ところでそろそろ、何か言うことはない?」
「えっ」
「……」
今、一見和やかなムードだがおそらく俺は命の危機に瀕している。
選択肢を誤れば死が待っているだろう。
そんな、実際この場にいる人間にしかわからない虫の知らせのような緊張感を感じた。
「…さ、最近……レイン、雰囲気変わったよね」
姑息なジャブを打った。
咄嗟のことで、悪手だったかと後悔したがもう遅い。
恐る恐る反応を伺う。
だが、レインはニコニコと笑っていた。
「『レインがそっけなくて寂しい』なんてそんな…」
「えっ」
言ってない。
「ごめんね、…堪え性が無いなんて言われて、つい意地になってた。
だからって、ずっと冷たくして良い気はしなかったよね、つまらない意地で…ほんとうにごめんなさい。」
「??」
いつのなんの話?
「本当は僕も…レオンと触れ合えなくて、寂しかったです」
レインの頭の中でだけ爆速で謎のやりとりと物語が出来上がっていってる。
怖い、急に思い出したように強い思い込みと妄想を拗らせないでほしい。
あと、「意地を張って」「冷たくされた」記憶が一切ない。
…いや、一回頑張って思い出してみたけど本当に無い、ジャブが最適解だった。
「だからその分今日はいつもより、…仲良く、して?」
頬染められ押し倒されて、あ、エロい事していいんだ、って思ったけどそれより動揺が若干でかくて気持ちが切り替えれていない。
けどレインが「仲直り記念日だね」とか言ってるし、もう今日はそういう日なんだろうと割り切ることにした。
「ん……、レオンの手、あったかい…」
服を脱がせて冷たい肌の上へ手のひらを置く。
心臓の上に手を置くとそこは鼓動がするのに手の熱が奪われるほど冷えていた。
撫で、平らでろくに揉む箇所のない胸を摘むように優しく手で包み、
その白い肌に不釣り合いなつんと立つ膨らんだ乳首を摘んで左右に捏ねた。
舌で舐め滑りを良くし、先を掻いたりくにくにと潰すとレインは艶めかしい息を吐いて俺の頭を撫でる。
その顔は朱が差し、うっとりと細められた瞳には興奮で潤んでいた。
「レインは寒くない?」
「うん、大丈夫…、あぁ、ごめんなさい、手が冷えてしまってる…」
顔を見たら我慢できなさそうにレインは転がって俺の上に乗っかり、自分の身体と俺の身体の間に手を挟んで温めながら首筋を舐めたり唇を吸って密着してくる。
腰に当たってるソレはすでに立ち上がって存在を主張していた。
「ずっと小指を噛むのは我慢してたから…ごめんなさい、…えぇと…怒って、ない?」
なんの話かまた困って、張ってた「意地」のことだとようやく理解した。
言われてみれば小指はあんまり噛まれていない気が…、いや、わかるか。
それ以外全部いかれた記憶の方が強いわ。
「…レオン?」
「あ、あぁごめん、レインのこんな可愛い顔を見れるの、久しぶりだなぁって」
また脳が色気のない方向に行きつつあるので慌ててレインが小指を噛む感触に集中する。
口を離すと歯形が少しついてて、お返しに俺も左手の同じ位置を噛んだらレインは嬉しそうにまた擦り付いてきた。
「仲直り記念にもっとレインに気持ち良くなって欲しいな」
「…そんな、意地を張ったのは僕なのに…、レオンは本当に優しいね…♡」
ただのしたい事への口実なのに、レインは内容も聞かずに受け入れて喜んでいる。
同意得たし良いよね、とズボンをひん剥いて可愛らしく勃ってる陰茎を外に晒した。
風を受けてぷるぷる孤立しているそれは先走りで蒸れ光っており、
こないだ剃ったとこなのでつるつるでサイズも相まって本当に子供の局部のようだ。
「かわいー」
「ふっ、んっ…!?」
指で先端を転がして先走りを塗り広げる。
それに反応してまた先走りが漏れて、肉付きの悪い内腿を舐めた後中央まで舌を伝わせて敏感な亀頭を覆って、口内に全部を収めてしまった。
「…やっ、あぁっ、レオ、…っ!?あぁ、あぁあ♡!?」
喉奥まで使わなくても簡単に口内で全部を咥えれる。
舌で叩くように刺激しながら音を立てて吸うとレインは信じられないものを見るように腰を引いていた。
「ふっ…!?ゔぅゔう…!?」
そしてあっさり一発目、精液を吐き出す。
「あ゛っ、まって、今出てっ…!あ゛あっ、あ…♡!」
間髪いれずに先端だけ舌で擦って、アナルへ指を突っ込みしこりを押し上げるように指でぐりぐりと突いたら泣きながら腰を高く上げて今度は潮を噴いた。
「ふっ、ゔ、お゛っ!?やめ、あ゛ぁあ!!?」
俺の顔にかかったけどその後も拷問じみた刺激はやめない。
今度は睾丸を吸いながら弱点のしこりだけ押し潰して、
限界を迎えたレインが弱ると一回刺激を弱めて油断した頃、また押し潰して潮と精液を交互に撒き散らさせてたらレインの体はおかしくなってしまったみたいで何もしなくても勝手に何度もイッて腰を跳ねさせるようになった。
「や゛っ、とめてっ、つら、これ…!?ずっと、降りてこれない…ひっ、あ゛?!」
かわいそうに。
変に何回も腰をカクカクさせて未知の感覚にしゃくりあげている。
こんなふうにした張本人に助けを求めて、レインは快感から逃げようと根本を押さえて自分を諌めたり、
反対に乳首をつねって快感を得ようとしてその合間に俺を見て呼んでた。
気持ち良すぎてつらくて鼻水まで垂らしたぐちゃぐちゃの顔は、普段の綺麗な真顔と全然違う。
そのみっともない顔に興奮する。
「…すごいかわいい」
「お゛っ!?あ゛ぁっ…♡!」
表情が気に入ってベトベトの顔に頬擦りしながら足を開かせ正面から突っ込んだ。
連続絶頂をキメているナカはトロトロの立派な性器に仕上がっており、奥まで挿れて動かずにいても勝手に人のを締め上げて接待してくれる。
「うわっトロマンやば、勝手に吸ってくるんだけど」
「ゔぅー…っ、ふぅ、ふぅっ…♡!」
何もしなくてもやわ肉が陰茎をしゃぶって気持ちいいので、あえて動かずにレインにキスをしたりだけして柔らかい快感を楽しんで、
気まぐれに奥へ腰を擦り付けるとレインには物足りないのか自分で腰を振ってでもより強い刺激を得ようと暴れてる。
「…あれ、レインはキス嫌?」
「ゔっ、ちがうっ…!はぁっ…ぐっ、お゛っ…♡や゛っ!?なにこれ…っ」
けれど、俺が抵抗できないように抱きしめて阻止し、レインはそれを拒否できなくてどんどん余裕なく締まる自分の身体に追い詰められて何度も身体を痙攣させて少量が跳ねるようなしょぼい射精を繰り返していた。
「あー、そろそろ出そう…、すごい気持ちいいよ、ありがとう」
「あ゛っ…!?ふぅ、うぅっ♡レオン!うごいて…っ、い、一番奥に動きながら、出したら絶対気持ちいいからっ!ちゃんと気持ちよくする、しますから…!」
そしてついに射精乞い。
俺の唇を吸って乳首を撫でながら、全身を使って俺をまさぐってくる。
意図的になのか一層きつくきゅうっ♡と締まった体内までもが精液をせがんでいた。
「こう?」
「あ゛っ…♡そ、そう…!でも、もっと、いつもみたいに、ごりって…っ、く、ぅっ…♡潰して、ゔっ、ふぅっ…!」
レインの腰を引いて、奥深くを少しだけぐぽぐぽ犯したら足先までピンと伸ばして背を反らせ震えていたけど、もっと激しいのが良いらしい。
俺を何度も激しく両腕で掻き抱いてくるので、一度ゆっくり腰を引いて抜ける直前まで下がり、惜しんで吸い付いてくる肉壁へ滑りに任せ一気に陰茎を押し戻すとレインは絶叫じみた嬌声を上げた。
仰向けのまま組み敷いて上から押し付けるように何度もアナルへ挿入し抉ると、肉同士がぶつかる派手な種付け音がする。
「お゛っ、はげしっ♡あ゛ぁっ、や゛っ、あぁあっ♡ふっ…!レオン、お゛っ…、おぉ゛!?♡」
体勢のせいでレインが垂れ流す潮や勢い0で溢れる精液は全部自分の顔や腹にかかってしまっている。
それをもはや気にする余裕はないらしく、俺を抱き寄せて頬擦りやキスしてくるので俺の顔までベタベタになってしまった。
「あ゛ぁああ…!でてるっ、でる♡あ゛っ!?ぐっう…!」
胸を押しつぶしながら舌を絡めて腰を奥に当て、思う存分中に吐き出す。
レインのさっきの射精乞い通り、射精中もまとわりついてくる粘膜が最後の一滴まで搾り取ってきて最高に気持ちよかった。
レインの腰が上下に跳ねてその振動が陰茎に響くのも出し終えた後の余韻となって心地いい。
「あ゛っ、ふぅっ、うぅっ…♡!」
引き抜くとぽっかり空いたアナルから泡立った精液を垂れ流していて、
足を開いた体勢でカクカク腰を跳ねさせて射精後の衝撃を噛み締めている光景はなんともえっちだった。
「すごい特別な記念日になったよ、ありがと」
「ゔっ!?あぁあ゛…っ♡」
まだ半勃ちの陰茎、その鈴口を小指でほじりながらお礼を言ったらまたレインは一筋の先走りをこぼして応えてきた。
====
「…仲直りは……できたようだな」
「まぁ」
スノウが俺たちの様子を見て安心したように笑っている。
「…前から、そんな感じだったか?」
ローブで二人羽織して俺の後ろから【生えてる】レインを見て、イリアは自信がなさそうに首を傾げていた。
…もう少しイリアには自分の記憶を信じるようこれからは応援していこうと思う。
====
【クソオマケ】
レインの一週間のレオンハルト味レポ
月:まろやかな味わい
火:一ヶ月に一度の深みとコク
水:奇跡の風味
木:一ヶ月に一度と言われた火曜日の再来
金:奇跡の水曜日を超えた奇跡の香り深さ
土:今年度最高のバランス
日:普通
0
お気に入りに追加
620
あなたにおすすめの小説
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる