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幼馴染くんとデートします♡〜前編〜

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俺に覆い被さるようにして、アルは耳元で囁いてくる。

「オズ、本当に可愛い」

「……っ!♡ゔっ……!~~~っ♡♡♡」

片方の手でずりずりと、痛いくらいに勃ったものを抜かれ、アナルをヒクつかせている中言われ、
シーツに顔を埋めているおかげで最高に情けない表情をしている顔も、カリカリ尻穴の縁を弄られて変な声を出しそうになっているのも誤魔化せて本当に良かった。

(……クソ、っ♡)

最近はアナルの中に指を挿れられても、そこに快感を見つけてしまうことが多くなっていて、
それを見透かしたよう、アルがナカで指がバラバラに、摩擦なく動かすとアナルがきゅう♡と締まり、俺は舌を突き出して緩くイってしまっていた。

枕に顔を押し付けていてもあれだけ指を締め付けてしまったんだ。
アルにも俺がイったのなんてすぐわかるだろう。

指の形や本数をはっきり理解してなお、アナルはぐぱ♡ぐぱ♡と収縮を繰り返していて、
アルがそうやって狭くなった肉襞を、指がぐ♡曲がって押し上げると、そこに生じた耐え難い熱はそのまま電流になってばちばちと体の全部に届いていく。

「お゛……っ!?♡♡♡ゔっ、お゛っ♡♡♡お゛ぉお゛お゛っ!!!♡♡♡」


足の裏までぴりぴり痺れた感覚がして、身体が大きく跳ねる。
腰の下に敷かれた枕目掛けてさっきから何度も、どろどろと勢いのろくに無いまま精液を放っているおかげで、
陰茎へまとわりついてくる布がびちゃびちゃに冷たく濡れていて気持ち悪かった。

「オズ」

「……ふっ!?♡っ、うぉ♡」

俺が身体を丸め、全身熱くておかしくなってしまいそうなのに耐えているのにアルはくすくすと笑って首の後ろを甘噛みしてくる。

アルの柔らかい唇が俺の耳や首筋をふに♡と押さえながら撫でていき、
すりすり頭を擦り付けてくるせいでくすぐったかったが、こんな状況だと言うのにアルが可愛く思え興奮した。

そうして全身にキスされ、ちゅぽ♡ちゅぽ♡と肉穴へアルの指が指が出入りしている間に、
目がチカチカして、急に腹の奥にぐ♡と力が籠ったかと思うと、気持ちいいのが勝手にどろどろと竿から溢れ出す。
どうやら俺はイったらしい。


「お゛っ♡♡あ゛る、っ♡♡も、い゛いっ!♡♡っほ♡♡」

頭の中はわりと冷静なのに、口を開くと自分のものなのか疑いたくなるような酷い声が延々漏れ、
体も自分のものでは無いように痙攣して満足に動かせない。

いつまでも身体の内側で指がにゅぽにゅぽと腹の奥に響くような気持ちいい箇所を擦って、ずっとイっているような感覚が抜けずに苦しささえ覚えていた。
握っていたシーツが熱くて不快感を覚え、身体を冷まそうと腕を伸ばすと、それをアルは絡めとる。

「あ゛る、っん゛♡ゔぁ♡」

喉元を掴んで無理やり上を向かされ、だらだら涎をこぼしていた口元を構わずしゃぶられた。

アルの舌が俺の舌と絡まると頭がふわふわしてまた、さっきとは違った風に気持ちよくなり、
今度は身体の奥からゆっくり暖まって蕩かされていく。

無抵抗に口を開き、アルに舌を吸われ引っ張られるのを受け入れていると自分でも間抜けな顔をしているであろうことは想像がついたのだが、
どうしても気持ちよくて顔をだらしなく弛緩させるのをやめられない。

「はは、かわいい」

目が合うとアルは笑って俺の頭を撫でて来て、こんな時でもアルの顔は綺麗なままなのをズルいとすら思ってしまった。

「お゛♡……っ、ふ、ぅ♡」

アルが指を引き抜いた後、俺の穴はまるで塞ぐものを探すみたいにヒクヒク♡と開閉していて、
その刺激でまた気持ちよくなって、竿からとろとろカウパーを垂らして前も後ろも濡らしてしまう。


「そろそろかなぁ」

「なに、がっ、……っ♡♡」

そんな俺の様子を観察して、アルは後始末と言わんばかりに人の陰茎を扱いてくる。

半分萎えていたはずなのに、そこは搾るよう強めに扱かれるとすぐに固くなり、びゅぷ……♡となんだか汚らしい音を立てて勢いなく、溜まった濃いものをベッドのシーツ目掛けて放出した。

「お゛っ!?♡っ♡あ゛る、っ♡♡ちんこ♡お゛っ♡つよ゛っ、ってぇ♡♡♡
 お゛っ♡お゛っ♡♡♡」

「はは、つま先ぴんっ♡て伸ばして気持ちよさそう。
 ほらオズ、もっと頑張っていっぱいびゅーびゅーしような」

「……っ♡♡お゛ぉ♡♡♡」

アルがバカにした口調で話しているのはわかるが、尿道をこじ開けるようにどろどろの精液を噴射し、足をつま先までまっすぐに伸ばし、背中も盛大に反らした弱点丸出しの間抜けなポーズでイっているのは俺だし、
この発狂しそうな、壮絶な快感が襲う射精に耐えるのが精一杯でアルに文句は言えなかった。

当然ながら後ろでは満足に射精できないせいか、いつもこうやってアルに全身弄られた後、最後に射精すのは溜まったとんでもなく濃い、塊みたいな精液で、
ゼリーみたいなそれをごぷっ♡ごぷ♡と狭い尿道から無理やり噴射するせいで俺はいつも情けなく白目までむいていて、
全部を出した後は自分の尿道口がくぱ♡と開閉し精液を垂らしているのを見る羽目にあう。

これが終わるともう本当に力尽きて何もしたく無くなるんだが、
そうして寝転び、ひゅうひゅうと口で息をしているといつも隣にアルが寝転んで、後ろから俺を抱きしめてくる。


「いつもありがとう」

「……っ♡」


正直俺はほとんど何も出来ず、アルに好き放題されているだけなので何に対するお礼なのかはわからないが、
疲れているし、アルがくっついて来るのに悪い気はしないのでそのまま身体が落ち着くまで一緒に大人しくした。


「お疲れ様」

俺に水を注いだコップを手渡し、にこ、と微笑むアルの顔は本当に綺麗で繊細で見惚れてしまうくらいだ。

今は少し思っていたのと形が違うものの、アルに触れていい関係になったので遠慮なく腕を伸ばし、唇を重ね、一緒に寝転んだ。
アルは俺の腕の中でけらけら笑っている。

「ちょっと、くすぐったいんだけど」

「気のせいだろ」

「っ、わ、ちょっと、あはは!ほんとにくすぐった、あひゃひゃ」

そのままふざけてくすぐると、アルは布団の中でもぞもぞ暴れながら笑っていて、
無性に「こういうのがしたかったんだ」という気持ちになってしまう。


「あー、そう言えば買い物、行きたいんだった」

それも少し落ち着いた頃、アルがぽつ、と呟く。

「買い物?」

「あぁ、服とか授業で使うノートとか?
 なんか商業区が大きいって聞いて気になってて」

確かにここは山の中、人里離れた場所に設立された寮制学校だからこそ、
近くにそれなりの規模の商業区が作られているのが有名だ。

慣れればなんてことは無い、大きめの市場でしか無いのだが、
まだ行ったことのないらしいアルの興味の対象になったようで、
クラウスも誘って一緒に行くよう誘おうかと考えた途端、アルの方が先に切り出して来る。

「オズは今週末空いてる?」

「えっ、俺?」

「えっ」

先に当然のように誘われて少し驚くと、アルも何故か驚いていた。


「あー……悪い。空いてる」

「?、もしかして予定あった?」

アルにとって、俺は買い物に誘って当然の間柄なのだと思うと嬉しさとか、
優越感みたいなものが込み上げてくる。

「いや、あってもそっちをズラす」

「あはは、そこまではしなくて良いのに」

アルはまた俺の腕の中で笑って身体の位置を変えて、顔を見合わせると俺の頭を撫でて来た。


「じゃあ来週、俺の部屋の前集合でいい?まだ待ち合わせ場所とかわかんないし」

「……あぁ」

本当にアルが可愛くて愛しくてぎゅ、と抱きしめてから、こんな気持ちは良くない傾向だと思い直してアルの顔を見ないようにしたが、
余計に柔らかい髪の感触や少し低めの体温、甘い匂いなんかを意識して鼓動を早めてしまった。


====

(よくよく考えて、ただの『デート』で済む訳ないだろ……っ!?)

数日後、待ちに待ったアルとの買い物の日を、能天気に『デート』と呼んでいた俺だが、
そんな可愛いもので終わるわけがないことに今更気づき、以降は落ち着かず気が気でない。

今のアルとの関係性や、最近の「そろそろ」と言う言葉を聞けばまもなくアルが俺を抱くつもりなのは簡単にわかる、
まして明日も休日、多少無理をしても明日休めば良いこのタイミングでアルが俺をデートに誘った事の意味とはまぁ、そういう事なのだろう。

「て、敵前逃亡は騎士の恥……っ」

「何言ってるのオズ?」

「っ、アルっ!?うわ私服もやっぱり良いな!?」

「……あ、ありがとう?」

普段嫌になるほど書かされている騎士の教訓を唱えて気を落ち着かせようと思ったのに、
きちんとアルが待ち合わせの時間ぴったりに来たおかげでそれは叶わなかった。

「ごめん、遅かったかな」

「俺が一時間前から居たから」

「はやすぎない……?」

実際は3時間前から落ち着かずこの辺をうろうろしていたのだが言わなくてよかった、
アルは完全に困惑している。

まじまじとやって来たアルを観察するとここ最近、制服姿のアルばかり見ていたので久々に私服姿のアルが本当に全部可愛くて綺麗で、
周辺の空間だけなんだかキラキラして見える。

側から見たら俺たちは恋人同士に見えてるんだろうな、とか、無性に気分が上がってしまい自分が浮かれているんだとわかったけれど、
どうしても気分が落ち着かせられない、クソ。

セフレ関係になってしまう前は一応アルの前でも平常心でいれたのに。


「(なんか今日は買い物だけで良かったのにオズ、無限に精気出てるなぁ……?)
  オズ?」

「っ、は、早く行こう!ほら、店が閉まるかもしれないし!」

「まだ朝の九時なのに??」

童貞を残したまま処女喪失の危機を迎えているのに緊張より少しアルとデートが嬉しいが勝ってしまっている、
マズイと思うのだが手を繋ぐとアルも普通に握り返して来て、喜びを噛み締めながら1日が始まってしまった。


====

「へえ、ここが本通り」

少し歩くと春先の気候の中、暑かったようでアルはジャケットを開けてぱたぱた襟で首元を仰いでいる。

可愛い、細い首も鎖骨のくっきり浮いた胸元も、儚くて可愛くて色も白いし良い匂いまでして、女の子のように可愛く感じる、
いや、女子と歩く時の何百倍もアルといる方が緊張するんだが。

アルは身長も高い方だし一目見て男とわかる体型をちゃんとしているが、それでいてこんなに綺麗な意味がわからなかった。

「あぁ、……休憩するならあのクラブなんかオススメだな。
 『学生でもなんか大人っぽい事したいし色々設営しますね部』が運営しているし個室もあるし」

「休憩?もう?……てか何その怪しい個室?え、部活でクラブを?学校の近くに?」

どうせ「色々」するなら勢いの付いている今の方が良い、そう思い先輩たちが以前下世話な噂に使っていた、
“丁度いい”建物を紹介したがまだ早かったらしい。

アルは6回くらい俺のことを見て次々に色んな事を確認して来る。


「オズなんで今日そんなに元気なの?風邪でも引いてる?」

「いや、全然。
 むしろ元気すぎてここでスクワットでもなんでも出来る」

「はは、絶対やめて」

====

「ふぅ、楽しかった。
 丁度欲しかったんだよな、夏用の服」

「それは良かった」

……良いものを見れた。

試着の名目で色々なアルの服装を見ることが出来たし、
ついでにアルに似合う範囲で、俺がして欲しい系統の格好まで勧めることが出来た。

やはりこれはデートと言っても過言は無いだろう。

今は休憩中、公園で隣に並んで一緒にサンドウィッチを食べている。


「むぐ、それにしても美味しいな、このサンドウィッチ。
 ……もしかしてアルの手作りか」

「いや。
 俺も作ってみたんだけど、クラウスに『こっちと交換してくれ』って頼まれて。
 だからこれは多分クラウスの手作りかな」

「あー……」

先日騙し討ちのようにアルと荷物整理をしてからクラウスはずっと俺を見てこれでもかと言うほど眉間に皺を寄せている、
オズなんかにアルの手作りなんて勿体無い、というクラウスの言葉が聞こえて来た気がして少し食欲が落ちた、と言っても、
今日は元々あまり食べるつもりでは無いのだが。

「オズ、やっぱり今日体調悪い?
 全然食べないけど」

「いや、体調は本当にいいんだが……水分補給多めの方が良いと思って」

「?、なんか汗かく用事でもあるのか」

「……」

今日、アルの手作り弁当で無かったのはむしろありがたいので、
クラウスの思惑が外れて申し訳ないが助かった。

”激しく”動く可能性が高いのにたくさん食べる訳にはいかない、
かと言って空腹でこの後、へばる訳にもいかないので丁度良い腹具合を探って軽く食べていると、
アルは不思議そうに眉を顰めていた。


====


(冷静に考えて、俺は何をはしゃいでたんだ)

さらに時間が過ぎてもう昼下がり、アルの買い物を無事終えて今は寮棟へ帰ろうとしているが、
その頃には流石に俺の気分も落ち着いて来て、よくよく考えてさっきまでの自分のはしゃぎ方が恥ずかしくなって来た。

(せっかくのアルとのデートで、……いや、デートでもなくて普通の買い物なんだが。
 買い物で、せっ……セックスとかそんなことばっかり考えて)

騎士として、とかじゃなくて人間として情けない、恥ずかしい。


「オズ?」

「……ハイ」

そんな俺をアルはしきりに「体調が悪く無いか」とか「頭を打ったんじゃ無いか」「薬とかやってる?」とか今日一日中心配してくれていて、
申し訳なさすら感じて顔がまともに見れない。

「(次は急速に精気萎んで……ってか顔がしょんぼりしてる、
 なんで?)
 ええと……、はい、これ」

アルの部屋の前、人生初の、それも好意の相手とのデートが間も無く黒歴史として終わる、
そんなどんよりとした気持ちでアルの手を離すと、アルは鞄の中から手のひらサイズの紙袋を俺に手渡した。

「……これは」

中を見る。
さっき雑貨屋で見ていた、アルに似合うと思っていた赤い石の埋め込まれたピアスがそこに入っている。


「今日のお礼?なんかそれめちゃくちゃ見てただろ、あげる」

「……っ!アル……っ」

俺がずっと変な事を考えていた間もアルは俺を見て、こんな風にプレゼントまで用意してくれていた、
申し訳なさを通り越し、感動で鼻の奥がつんとしてきてしまう。

「えっ、なに?ほんとうに何??」

感動でぎゅ、とアルの背中に腕を回して抱きしめる。

……アルには迷惑なのかもしれないが、クラウスにでも他の誰かにでも、
こうしてアルを抱きしめているところを見られれば良いのに。

見て、俺とアルが付き合っているとかそんなつまらない噂でも流れてくれれば、
アルが他に手を出しづらくなる。

内心独占欲が芽生えていた。


「なんかわかんないけど……とりあえず部屋、入る?」

アルは俺の背中を軽く叩いて体を抱き返してくれて、
アルが先に部屋の扉を開けなければこのまま勢い余ってキスするところだった。


(また精気の匂いが濃くなった……丁度いいや。
 動いてお腹すいたし、ちょっと吸っておこう)

天使のような笑顔のアルがその実何を考えていたのか、俺は知る由もない。
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