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邪神くん、入学する

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1000年は前のことだ。

ある、貞操観念が緩めな世界で邪神と勇者の対決の末、
勇者の命と引き換えに邪神は永き眠りについた。

「ククク……見事だ勇者よ、だが吾輩はいずれ蘇る!
 その時は貴様の子孫を全て血祭りにあげてくれるわ……!ぐぁ、ぐわぁあー……!」


そんなベタな断末魔と一緒に塵芥になった邪神アスモがなんとか生きながらえ、
力を蓄え適当に金持ちの家に転生、今日まで育ったのが突然だが俺、アロイスという訳だ。

ゆっくりしていたら力もいい感じに全盛期の2割は戻ってきたので、そろそろ邪神活動を開始するか、とほんの少し両親を洗脳し、山の中の全寮制男子校に俺を転入させた。

人里から隔離されたこの場所で、俺は完全な邪神へ復活を遂げるのだ。

====



「キィヤァーーー!!!会長!!!こっち向いてください!!!」

「副会長、お゛ぉおお!!!!あ゛っ……、こっちをみ、っかぁーーーー……!!!」


「なにこれ」

そうして迎えた新学期。

始業式が広い会場で行われたが、俺が知ってる始業式じゃなくて困惑する。

壇上ではなぜかキラキラした格好の奴らが踊り狂い、
それを見た一般生徒どもはエルフも獣人も関係なく、一緒くたにうちわを持ち、
光る棒を振って投げキッスを受けて卒倒までしている。

俺が邪神をやってた頃はまず見られなかった、色んな民族の戯れる微笑ましい光景だが本当になんだこれ。

もしかして新しい邪神崇拝の儀式だったりしないだろうか。


「これは本当に全校生徒集めてやる事か?」

「あー……最初は驚くよな、大丈夫そのうち慣れる」

「慣れたくないなぁ」

引いている俺たちを見て苦笑する、まだここに染まっていないらしい赤髪の青年はオズワルド、
俺たちより1つ年上の騎士科の生徒で、俺たちの幼馴染だ。

明るく裏表のない気持ちの良い性格が評判で、寮制の学校で数年過ごすことが判明した日には、
オズとちょっとした挨拶を交わせなくなることを、近所のご婦人方が大いに嘆いていたのを覚えている。


「ま、こういう独特の空気含め、何か困ったことがあったらいつでも言ってくれ。
 なんせ俺は先輩なんだからな!」

「オズがまた変な事言ってる」

オズが胸を張っておどけるのを見て、隣でつまらなさそうに俺に寄りかかっている隣のはクラウス、
俺の義理の弟、と言うことになっている非常食。

10年以上前、適当に魔力の強い孤児をこれまた両親を洗脳して拾い、非常食として囲ってきたが、
残念ながらこの国は割と豊かなようで、今のとこクラウスが使命を全うしそうな機会は全然無い。

「なぁあの壇上、兄貴が上がった方が良くないか」

「え、踊りたくない」

「踊らなくても兄貴ならあそこに立つだけでみんな嬉しい」

「……」


「その気になるな。
 お前ら、ほんと相変わらずだな」

弟とのやりとりをオズに苦笑された。

クラウスにはいざという時、気持ちよく俺に臓物を捧げるよう、同い年ではあるが弟として丁寧に可愛がって一緒に育ってきた。
……が、そのせいかクラウスはなんだかねっとりした好意を俺に向けてきている、これが本当に兄弟として適切な物なのかは自信がない。

「やっぱりいい。
 兄貴があんまり遠くに行くと……淋しい」

大切なものに触れるよう俺の頬に手を添え、じっと弟は俺を見つめてくる。

澄んだ青い瞳でまっすぐ見つめてくれるのはとても可愛いが、
クラウスは一応俺たちは兄弟だと言うことをわかっているんだろうか。

俺は知らないだけで「兄弟」はこんなものかもしれない、と思いオズとクラウスを交互に見つめると、
オズは慣れているので苦笑済まし、
クラウスはそっと、何のつもりか目を閉じてしまった。

……多分違う。

====

「ふぅ」

ようやく長い一日が終わり、オズにそれぞれの部屋がある寮を案内してもらった。

部屋は一般生なら4、5人で同じ部屋を使うみたいだが、
俺たちのようなボンボン、それから、学力や魔力で好成績を収めている特待生なんかには個室が与えられている。

広く豪華な部屋でひとり、明日からどうしようか考える。


「……乱交とか出来たら手っ取り早いんだけどなぁ」

俺は色欲の邪神なので、エロい事をして気持ちよくなった人から滲む精気を吸収して力を取り戻せる。

より効率的に力を取り戻すためにも、たくさん精気を吸っても文句を言わない信者がたくさん欲しいのだが、
この世界はトイレに性欲回収用がある程度に性的観念が緩いとはいえ、
学校中に手持ちの触手をぶちまけたら流石にマズイかなぁ、多分。

とか思案していると、部屋の扉を誰かにノックされた。



「はい、……あーオズ?」

初日から来客なんてあるのか疑問のまま扉を開けると、そこに居たのはオズだ。

風呂上がりのようで軽装で、いつも血色のいい肌がほんのり赤く色づきなんだか素敵な見た目をしている。

いつも割とニコニコしているその顔は今日はどこか緊張して引き攣っていて、
俺へのオズの気持ちを知っているだけに色々察して「ちょうどいい」と思ってしまった。


「……悪いな、変な時間に。
 眠るところだったか?」

「いや、もう少しゆっくりしようと思ってたし。
 入れば?なにか用だろ」

部屋に招き入れ、紅茶を淹れてオズに手渡してやる。


荷解きがまだのせいで俺の部屋はソファまでたくさんの荷物で塞がっていて、
唯一なんとかスペースを確保したベッドへ2人で腰掛けるがとても狭い。

肩が今にもぶつかりそうな距離感にオズはしっかりした身体を縮こまらせつつ挙動不審になっていて、
そこにはいつもの快活さもなく、借りてきた猫のよう大人しく指をもじもじさせて遊んだり、深呼吸してなんとか自分を落ち着けようとしている。


「それで?どうしたんだこんな時間に」

ずっと何か言いたげだったので俺から切り出してやると、オズは無駄に持ち上げては口元まで運んでいた机にカップを置いて、
膝に手をやり改めてふぅ、と息を吐く。

うん、いい感じの精気が出てる。

なんだかオズは今、距離感が近いせいか不健全な事を多少考えているようだ。


「あー……いや、久々に『親友』に会ってはしゃいだ、んだと思う。
 は、はは。話したいこと、たくさんあった筈なんだけどな。
 全部飛んだみたいだ」

「なんだそれ、お前らしくない」


幼い時から俺とクラウスとオズの三人で遊ぶ機会が多かったが、
オズはいつからか俺に親友以上の感情が芽生えさせていた。

日々騎士見習いとして剣を振い鍛錬しているお陰か、オズは身長が高いしバランス良く筋肉をつけていてカッコ良い。

そんなカッコいいオズが俺相手に、変に言葉を選んでもじもじしているのを見ると、
なんだかいじらしくて自然と笑みが溢れてしまう。

「しょうがないだろ。
 便りでお前がここに入るって聞いて本当に驚いたんだからな
 そりゃあ言いたいことも出来るだろ」

「あー……確かに。
 父様、オズがお気に入りだったからな。
 オズみたいな立派な好青年になってこい、って急に学校を決められて、俺も驚いてひっくり返るかと思った」

……というシナリオに俺がしたんだが。


俺の苦笑いを、オズは目を細めて見つめ微笑んでいる、
大切なものを慈しむ時の優しい笑顔だ。

「本当に驚いた。けど……嬉しかった」


「……オズ?」

なんだかいい雰囲気だ、少なくともオズはそう認識しているのだろう。

うっとり俺の顔を見つめて静かになったのでちょっとだけ距離をつめた後、
頬にに手を添え無理やりこっちを向かせてやった。



「……あっ、アル」

流石に幼馴染といえどこんな鼻先が付きそうな距離感で話したことは無いのでオズは驚いて目を見開き、
体温をかっと上げたのが頬に触れた指から伝わってきた。

「今日のお前、なんか変。
 顔真っ赤だしテンション高いし」

「そ、そうか?
 ……いやアル、な、なんだかこうやって見つめ合ってる方がへん、な感じだろ?
 ちょっと離れ、っ」


緑の瞳がキョロキョロ動き回って、はしゃぐオズの反応を見ているのはそれなりに楽しかったが、
俺は空腹だったのでそろそろじれったくなってきてさっさと顔を近づけ唇を重ねた。

ほんの一瞬の事だったが、今からでも嫌なら離れられるだろうに、
オズは当然ではあるがそんな事せずに唇を離した後も俺の口元を凝視して固まってしまっている。


「アル、今の」

「なに?」

軽く首に腕を回し、抱きついてもオズは身を固くしたまま動かない、どうすればいいのか困っている感じ。


「なんでびっくりしてるの」

「……っ、いや、けど、えっ?」


初々しい反応、実に童貞処女っぽくて良い。

邪神として贄を貪る事は幾度となくあったけれど、こうして誰かの「大切な幼馴染」になって、その想いを叶えてやるような甘酸っぱい経験は無かった。

悪く無い気分だったのでもう一度、長く唇を重ねて柔らかいそこをちゅう♡と吸ってみる。


「あ、アル……!?こんな、……っはぁ……♡」

オズは甘い息遣いと共に俺を抱きしめ返すと、小さく名前を呼んだ。

背中に回る腕は最初、俺の形を確かめるよう、そっと俺の身体をなぞるだけだったが腕に次第に力が篭り、最後には強く抱きしめられる。

「なんだか、夢、みたいだ……っ!」

「いたた、ちょっと苦しいって」

「あっ、わ、悪い!」

オズの中で込み上げてきたなにかがそのまま腕力に変換され、
抱きしめられている息苦しいくらいにぎゅっと腕の力が篭る。

慌てて軽く頬を叩くとオズの腕の力が緩み、俺を解放した。

オズ自身、自分の暴走に戸惑っているようで、瞬きの後気まずそうに俺から目を逸らしていた。

「……」

「そんなに落ち込まないで、別に嫌じゃなかったから」

「!、本当か……?」

「うん、ちょっと苦しかっただけだし。
 それよりこっちみて。続き、しようよ」

両腕を広げるとオズはまた俺を抱きしめ、今度は割れ物に触るよう優しく力を込めて唇を寄せた。

キスしかたも知らないのか、貝のように唇を閉じたままのオズの唇へ今度は薄く開いた瞬間、試しに舌を入れてみた。

「……アル、」

「んー?」

舌を絡めるような深いキスは童貞には刺激が強すぎたようで、
弾かれたように唇を離し、自分の手で顔を覆ったオズの顔は、茹で上がったように真っ赤になっているのが指の隙間から見える。

それでも、もう片方の手で俺を腕の中に閉じ込めたままなんだが。

「お、前はどこでこんな……っ、なんでっ」

「ちょっと落ち着いて、声大きいよ?」

オズの、デカい図体に似合わず生娘のような可愛らしい反応がおかしくて鼻で笑ってしまったが、
オズは生娘ではなく可愛い青少年なので、この雰囲気の中何かを期待したのか、
いやいや言っている割にもぞもぞと前屈みになって身体の一部を隠してしまった。


「勃った?」

「…………っ、ちがっ、…………わるい……今日はもう、帰」

「だーめ。
 ほらオズ。ちゃんと俺の目見て。
 唇開いて、……うん、そういい子。そのまま大人しくして」


「……っ♡」

もう一度オズに唇を開かせ、試しに舌をぬる♡と擦り合わせてみる。
薄い寝巻きの下で硬くなったオズの陰茎をよしよし撫でてやるとオズの体がびく、と震えるが、
舌を吸ってくちゅくちゅ捏ねるとそっちに意識が行ったようでオズの舌が辿々しく伸び、
俺の手の中で陰茎がまた少し質量を増していた。

しばらく優しく竿を撫で、唇を甘噛みしてしゃぶり合う気持ちいい戯れを過ごしてから体を離すと、
オズの目からは先ほどまでの動揺が消え、物足りなさそうにとろん♡とした目で俺を見つめていた。


「ずっと、こうしたかった……の、かもしれない」

優しい声が聞こえてオズに抱き寄せられる。

前のめりになるとちょうど胸元の位置に耳が当たっているおかげでどくどくと脈打つオズの心音が良く聞こえてきた。


「けど、お前を大事にしたい……汚したく無い、から、……だから」

こんなに身体を熱くして、陰茎をガチガチにしているくせにオズは行為を拒んでくる。
その精神力は神経に値するかもしれない。


「俺がオズともっと続き、シたいんだけど本当にダメ?」

「……っ、ダメに決まって、うぁ♡」

面倒臭くなって唇を塞ぎ、柔らかい口内の肉をふにふにと舌でつつき、しっかり存在感のある竿の先端を指で捏ねていると、
せっかく頑張っていたオズの精神力も虚しく性欲に屈してしまったようで、
オズは俺の唇を貪り身体をかき抱いてこの行為を受け入れた。


「オズ♡」

頭を撫で、名前を呼ぶと律儀にキスの最中目を閉じていたオズがうっすら目を開き、
俺の顔を見て咳き込むように息を一度吐き出した。

それでキスの最中、息を必死に止めていたのに限界が来たようで今度はケホケホと咽せながら俺に舌を吸われて腕をばたつかせている。

「うぁっ♡はぁ♡」

暖かい息が舌に当たるのを感じながら、くちくちと舌を絡めているとオズはキスの合間に甘い、可愛らしい掠れた声を聞かせてくれるようになる。

「……っ!?♡」

キスしながら陰茎をすりすり手のひらで捏ねられる刺激はオズにはキツすぎたようで、
徐々にオズの腰がびくっ♡びく♡としきりに跳ね、快感から逃れようと足を閉じようとしたり、
反対に腰を揺らしてもっと陰茎を撫でてほしい♡と言わんばかりに足を開いく痴態を見せ始めた。

「あ゛っ♡はぁ……♡っ、う、くっ♡♡
 アル……♡まっ、へ、くれ……♡っ♡んぁ゛♡こ、こんな、っしらな、……ん、っだ♡」

キスだって慣れていなさそうなオズだ、人に身体を触られるのも当然初めてだったのだろう。

手を筒状に丸め、被せるようにすぽ♡すぽ♡と先端をしごくと、オズは戸惑った声と一緒にぼんやり遠いところを見て他人に陰茎を弄られる感触に震えている。

一つ年上なだけで頼り甲斐のある兄のように振る舞っていたオズのこんな無様な姿を見るのは初めてで、俺も興奮するし楽しくなってきた。

「オズ……すごい可愛い、キスで変になった?」

「……ゔ、ぁ♡」

服を捲ってすべすべと臍の下を撫で、そのままズボンの中へ手を突っ込む。
汗ばんだ肌を撫でられるだけで下腹をぴくぴくと痙攣させているオズの下着の中はじっとりと蒸れ、滲んだカウパーで亀頭が下着に張り付いていた。


直接竿を握ると絡みついた指の冷たさに驚いたのか、オズがビクッと身をこわばらせたのを無視してガチガチになった陰茎をゆっくり上下に軽く扱いてやる。

熱くて手の中でどくどく脈打っていて、ちょっとカリを指で締めてやるだけでどろ♡と汁を垂らす元気で可愛いちんぽ、
にちゅにちゅ上下にして虐めるとオズは唾液まみれの口をパクパクさせて喘ぎを我慢していた。


「~~~っ♡♡アル゛、っ♡それ、やめ……っ、ぉ゛っ♡♡♡」

「ダメ、もう逃げんな。
 もっと口開けて」

濃いカウパーを亀頭に塗り広げ、尿道を指の腹で掠めるとオズは強すぎる刺激に身体に電流が走ったように身を跳ねさせ、俺の背中へ指を食い込ませた。

せっかくの唇を離して俺の肩口に顔を埋めてしまったのでうなじの髪を引っ張って無理やり顔を固定すると、
一瞬目があったオズは瞳を潤ませ今にも泣きそうにしていて、健気に口を大きく開けたまま、情けない息遣いが漏れるのも構わず舌を吸われるのに耐えている。

オズの舌を唇で挟んで、ちゅぱ♡ちゅぱ♡としゃぶり舌を絡ませ、
下半身では今にも射精しそうに脈打ってる立派なものを優しく、わざとにちゅ♡にちゅ♡と卑猥な音を鳴らして扱いてオズを追い詰めた。

「ゔ、ぁ゛っ♡ア、ぅ♡っ、おっ♡お゛っ♡アル♡」


強めにずりずり皮ごと上下されるとオズは呻いて身体を跳ねさせ、
今にもイキそうに体がガクガク震えている。


「ひとりでする時もこんな声出してるのか?」

「~~~っ♡♡♡ちがっ、お゛っ♡おぉお゛っ!?♡♡♡ぉお……っ♡♡♡」

何かを弁解しようとしたのかオズは大きく息を吸い込んだが、その間もにちゅにちゅ陰茎を扱かれていたせいで弁解より先にちんぽが限界を迎えてしまったようで、
オズはズボンを履いたまま、ズレた下着から元気に上を向いた先端だけを覗かせた情けない格好で仰け反り、
噴水のようにドピュドピュと自分の胸元や天井目掛け勢いよく射精している。


「あ゛っ♡は、ぁ゛っ……♡♡」

射精くらい流石にしたことがあるだろうに、オズは濃いのを射精す感覚に目をチカチカさせながら腰をビクつかせていて、
他人事ながら、
こんな風に射精するのを覚えてしまったらまともなセックスができなくなりそうだな、と少し気の毒な気がしてきた。

まぁそのうち我が信者として責任持って射精管理をしてやるので、どう何を覚えようが一緒だしオズの自由なのだが。


「……アル」

「んー?……はは、オズの、めっちゃ濃いな」

オズが甘えて俺の肩口に頭をぐりぐりと擦り付けてきている傍ら、味見がてら指に絡んだ精液を口に含む。

若い、濃くて青臭い精子は唾液と混ぜて口の中でほぐしても飲み込むのが難しいほど濃くてねばっこい。
上質な精気の味だ。

こんな寮生活の中、
欲求不満で煮詰まったオズと同じような青年が学生がごろごろしているのであろうこの環境は、まさに邪神の復活に理想的な環境で、
自分の指をしゃぶっていたらなんだか違う意味でもテンションが上がってきてしまった。


「……♡」

顔を上げると俺が精液の絡んだ指をちゅぱ♡と舌を絡ませて舐めているのを見て、
オズが信じられないものを見るように目を丸くして俺を凝視して居た。

けど、それを見てまた興奮してしまったようで、せっかく萎えかけていた陰茎をまたむく♡と膨らませている。


自分でつい陰茎を触って抜こうとしたようでゆっくり立ちかけた竿に手を伸ばして居たので、期待に応えるため俺はオズを押し倒す。


「……っはぁ♡アル……、ほ、本当に、良いのか?
 こんなお前を汚す、みたいな」


言葉から察するにどうも何かしら勘違いしているようで、オズは興奮で嬉しそうに声を上擦らせている。

「いいよ」

「……っ!」

一切抱かせてやるつもりは無いが最後まで抜いてやるし、と思って適当に返事するとオズはぱぁあ、と嬉しそうに目を輝かせた、
そんな間抜けなオズを馬鹿で可愛いな、と思いながら、開いた長い足の中央へうつ伏せに寝そべると、
オズのズボンを腿の辺りまでずり下げ、改めてぶるん♡と元気よく勃ってる陰茎も、赤毛の生える下半身を露出させてやる。


「うーわ、でっか。ナニ見てこんな勃っちゃったの?」

「ご、ごめん……っ♡」


ちゅ♡と竿に唇を尖らせキスをする、あ、また硬くなった。

「アル、っ♡そんな、……っ♡はぁ、っ♡♡」

元気よく二回目も出しそうな陰茎は反り返り、指でつーっ♡と竿全体を往復してやるだけで尿道をパクパクさせて濁った汁を垂らす、
重たそうにぶら下がった睾丸をふに♡と突くと、オズは弱いのかびくっ!?と身体を揺らし、両腿に力を入れて痙攣させていた。

「お゛っ!?おぉっ♡♡♡……っ♡」


「気持ちよかった?玉、射精したい~♡ってぱんぱんになってるもんな」

「ちが、……そ、んな、じゃ…………っ!?♡♡♡」

重たそうにずっしりぶら下がった玉をむにむに揉みほぐしながら、
ねろ~♡と根元から先端まで、先走りを拭うよう舌先dw舐め上げてやると、オズはベッドのシーツを握りしめて、地面へ足裏をへばりつかせて快感に耐えた。

同じように数回ぺろぺろと脈に沿って陰茎を舐めただけで、オズは腰を浮かせてぷぴ♡と精液を軽く飛ばし甘イキしてしまう、

「お゛っ……♡っま、まへ、アルっ♡お゛っ♡いまいった♡はっ♡イった、からっ♡しゃぶるのやめっ♡♡♡おっ♡♡」

それでもぐりぐり裏筋を舐めて虐めると、オズはイキたてちんぽをいじめられる仕打ちが辛いのか、情けない声と一緒に腰をへこへこさせて抵抗している。

「ぉ……っ♡」

「だめ、もう一回頑張ろう?
 ……ほーらオズ♡お前の格好良い勃起ちんぽ♡
 今から俺の口に入っちゃうから、ちゃんと見てて」

「ぁ゛っ、ふーっ♡っ♡」


ちゅ♡ちゅ♡と亀頭に口付け、裏筋を可愛がっている間にオズは復活したようで抵抗が弱まり、また半分萎えていた陰茎がぐ♡と固くなる。

はぁ♡と熱い息を吐きかけるとオズの視線は俺が言ったよう、今からちんぽを咥える俺の口元へ注がれていた。

「いただきまーす♡」

「っ♡あ゛っ、~~~♡♡♡ごめっ、アル……っ!♡♡」

竿を口に含み、ぞり♡と口裏の天井で亀頭を擦ってやった途端、口内へどろりと雄臭いカウパーが溢れる。

ビクビクしている陰茎を喉奥まで咥え、じゅる~♡と吸いながら先端まで唇を戻すとオズの陰茎は最初射精する前と同じくらい、太くガチガチになっていた。

「あ゛っ♡やめ゛っ♡強、アルっ♡♡すぐ、射精るから……っ!♡♡♡~~~っ♡」

そう言いつつ、オズは手足を握っては力を緩め、できる限り射精しないよう耐えて頑張っているし、
自分の陰茎を咥える俺の顔を目に焼き付けるようじっと見ている。

オズの期待に応え、じゅぽっ♡じゅぽ♡とゆっくり肉棒全体を唾液をたっぷり含んだ口内で扱いて睾丸を揉みほぐし、
喉奥できゅう♡きゅう♡とカリ首を締めてやると、
最初俺を汚したく無いどうの言っていたのも忘れてオズはダラダラカウパーを垂らして俺の口内に雄くさい臭いをマーキングし、
俺の頭の動きに合わせてへこっ♡へこ♡と自分の気持ちいいよう腰を突き上げ、俺の喉奥を突きもっと気持ち良くなろうと自分勝手にぐぽぐぽ頑張っている。


「お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡♡♡」

試しに、ひくひくしているアナルを軽く突いても今のオズはちん抜きに夢中な方で抵抗してこなかったので、
最後には中指を捩じ込み、前立腺をぐりぐり押し上げたまま竿を根元まで咥えてやった。


「……っお゛っ!!?~~~っ♡♡♡は、ぁっ…………♡♡あぁ゛……っ!♡♡」


自分で抜いた事くらいはあるだろうが、アナルまで弄られて会陰を内側からぐりぐり潰される感覚は流石に慣れていなかったらしい。
オズは小さく呻いた後、俺の喉奥へどろ……♡と濃いものを放ち、口内でぴくぴくと脈打つものを萎えさせている。

「お゛……♡おぉ……♡」

3回目とは思えないほど濃く、量のある精液を射精したオズの若さに感心しつつ、喉をごく、ごく♡鳴らして注がれた精液全部直に飲んでやる間、
オズは竿を吸われると苦しそうに腰を浮かせつつ、どろ……♡と尿道に残ったものを吸われて苦しそうに痙攣し肉穴で指を締め付けていた。

「あ゛っ♡あ゛っ♡ある♡っ、舌、やめてくれ♡も、イった、からっ♡♡♡」



最後にちゅぽん♡と陰茎を口から解放したら、オズは力尽きたようでぐったりベッドに横たわって大人しくなってしまう。


「オズ」

「……あ…………」

疲れ切ったオズの顔にかかる髪を避けてやると、オズは俺の指を軽く握り、ぽつ、と覇気の無い声で俺に何かを切り出そうとしたが、
俺の方がもう満足でお腹がいっぱいで眠たいし、絶対めんどくさいことを言うつもりのオズの赤い顔を見ていると、
この眠たい中長い時間やりとりするのが無性にめんどくさくなってオズの端正な顔を無限に手のひらでわしゃわしゃ撫でくりまわし誤魔化した。

「……アル。
 その、順番が逆になったけど、っ、わ、なにす、わぷ、やめ」

「今日は部屋戻れば?俺も眠いし」

「けど、」


「明日聞いてやるから。
 流石のオズくんでも迂闊によその部屋に泊まっちゃまずいだろ、多分。

 俺だって初日から先輩部屋に連れ込んで夜通し遊んだ不良と思われるのちょっと嫌だし」

「……そう、だな」

口では納得したようだが、オズは俺の指を握ったまま離さない。

仕方なく、むりやり起き上がらせ、精液のついた寝巻きの代わりにオズが切るとちょっとパツパツしてる俺の服を貸してやり、
扉の前まで背中をぺしぺし叩いて戯れながら追い出した。


「アルっ!」

「はいはい、どうせ明日も会えるんだから。
 言いたいことがあったら明日言えよ、聞いてやるし」

「……ん、」

部屋から出る直前、オズの頬にキスしてやるとようやくオズは満足したのか、
最後に俺をしっかり抱きしめてからフラフラ部屋を出て行った。



「……ふぁ、眠い」

長い移動のせいか環境が変わった初日なせいかひどく疲れたが、なかなかいい滑り出しだ。
俺はご機嫌なまま口をゆすいでベッドに転がる。

これは学生寮生活、楽しくなりそうだ。
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