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第四章
4-1 あなたの温もりをまだ、待っている。
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「…暖房……つける?」
布団の中で手探りに服をたくしあげて、キスを落として行く清彦に外気に触れる度に身震いをした。しかし、結局以前関係を持った人間と布団を共にするということは、流されてしまうこともある事実を肯定するのだ。
自宅に招き入れたのは、向日葵の帰宅が終電間近までテストの採点によって残業を余儀なくされた日に、清彦が帰路は暗くて危ないからと駅まで傘を差して迎えに来てくれたからだ。
真冬にしては大気が不安定で時折強くなる雨の粒が降り注ぐ中、ブルーの傘を差して雨の中清彦はいた。
「こんな遅い時間なのに……ごめん、遅くなった。」
「いや、平気。一人で暗い時間に帰るのは危ないし、それに先輩達に飲まされたから車出せなくてごめんな。」
向日葵の肩が濡れないように、一人用の傘に肩幅の広い清彦は半身濡れてもおかまいなしだったので、居てもたってもいられず自宅でシャワーを浴びるように招いたのだ。
暖房をつけるのは、姪達が出入りする時だけだった。冬場のエアコンの使用度は電気代がとてもかかるのである。椿や姪達の食事や風呂等自宅以上に使用している為光熱費を一人で過ごす際は極力控えていた。
キッチンの隣にある、五畳のフローリングに無造作に敷いた布団の上に、向日葵は今背中を預けていた。涙を流して、ただこの男の温かさを慰みに使おうとしたくなくて、一生伝えるものかと心に秘めた言葉を口にしようとした。そうしなければ、この関係や行為を正当化出来なかったからだ。清彦は微笑んで、答えを永遠と待つだろう。何処かに消えたがるのは、いつだって向日葵であるのだ。逃げることをやめたはずなのに、相手の好意に甘えて、答えを出すのを怯えるのは狡い行為だと頭では分かっているのに。
「寒い?」
「いや、その…っん。」
清彦は大きな掌で体の隅々まで触り、そして確かめる。ちゅう、と清彦に唇を啄まれて、向日葵は肩を震わせた。向日葵の体を確かめるように清彦はゆっくり丹念に撫でたり、太い指を乱雑に動かさず一本ずつ必ず恐る恐る確認して解す。その辿々しく、しかし確実に得られる快楽の波に抗えたら、きっと寝床を共にしていないだろう。声が指の隙間から漏れる度に、頭では理解していても体が拒否出来ないのは、相性の問題だからだろうか。清彦は丁寧で、そして相手を労り尽くすのだ。
ぐ、と服を鎖骨まで捲りあげて、清彦は胸の突起に口づけを落とした。そのまま舌で唾液を滲ませて強弱をつけて吸ったり、優しく舌先で弾く。連動して、向日葵の刺繍が誂えたイエローの下着に手を差し込んで指二本を秘所へ添わせれば、もう逃げられない。太く、豆が潰れて厚みを帯びた人差し指と中指が涙を流す蕾を捉えた。
器用に清彦は服を知らぬ間に脱がしている。向日葵のシャツは既に首から抜けており、あとは膝まで下げられた下着とショートパンツだけである。昔から、一矢報わぬ姿で抱き合いたいのか、遮蔽物を嫌がって服は全て脱ぎ去られるのだ。
すると、足首から下着すら脱がせば、布団の中で外気に肌が直に触れる。はあ、と艶のある吐息を漏らすと、清彦は熱気を纏った体躯を晒す。暑い、とシャツとスラックスを乱雑に脱ぎ捨てて、向日葵の体を惜しみ無く弄るのである。その、指先や、触れる肌の熱さにくらくらと酔ってしまう。肌と肌が触れ合うと熱気のある厚い胸板から心臓の鼓動が伝わる。
「……ゆっくり、するから。」
「……気を、遣わなくても。」
「だって、ずっとここ、使ってないだろ?」
蜜液を指に絡ませて、隘路を潜り抜けた清彦の指先をきゅうきゅうと収縮させてしまった。向日葵は清彦と別れた後に誰かと関係を持てなかったことを、何故か隠したかった。まだ未練が残っていると、体が一番に示していたのだから。それでも、二年前の時間を経っても清彦のことを体は鮮明に刻まれているのか、豆だらけの太い指を受け入れようとしていた。
「な、っ、そんなことっ。」
「いや、キツかったから……ここ、一人でもしないのか?」
「一人でするわけ…っぅ。」
ずず、と押し進む指は清彦を離そうとしなかった。その指を身体は覚えているし、清彦もまた記憶している。ちゅく、と水音が鼓膜をやけに響かせて羞恥心を煽る。向日葵は姪達の面倒をより見るようになってから、自慰すらまともにする時間が無かった。彼らがいる片隅で自分を慰める光景をもし見付かったら教育学上良くない、と自分を律していた。それ故に、誰とも関係を持たず狭まった膣壁は、やっと与えられた快感に体が驚きつつも記憶を呼び起こそうとしている。
「――良かった、誰も今日まで知らないのか。」
三年の月日を感じないくらい、清彦は向日葵の体の隅々まで覚えていた。どこが好きで、ここが良く反応する、など年月を感じさせないくらいだ。
清彦が十分に秘所が柔らかくなったことを確認すると、向日葵の足の間に体を差し込んで、反り立った男茎を沈める。涙をぼろぼろと歓喜なのか不安なのか、それとも戸惑いなのか分からないが向日葵は大きな瞳から零してしまう。
「此処が、気持ち良いと唸って、ぎゅうって離したくないって狭くなる。それで、ひまはいつも舌ったらずですきって言ってくれる。それが幸せ過ぎて、溶けてしまいそうだったんだ。」
「…や、ぁっ、あ、ぁあっあ。」
蕩けた表情で、好きと連呼してしまうのだろうか。ゆっくりと、しかし確実に向日葵を追い詰める。意識を飛ばしそうになっても、足を大きく開かせて、肉芽を唾液いっぱいに湿らせた指の腹で強く撫で上げる。強烈な快感は一気に押し寄せて、下腹部が疼いては清彦を欲しがっている。
すると、向日葵の体は正直で、腰をひくつかせて仰反るのだ。もっと、欲しいと強請って胸を突き出すから左胸の実をぎゅうと摘めば一段と甘い声を上げるのを清彦は熟知している。それが、とても可愛くて、いやらしくて、何度もしてしまうのだ。
「――だめだめだめっ、出ちゃうっ、指っ、やめてぇっ、!」
品がないくらい、じゅぶじゅぶと音を立てて抽挿を繰り返しては腹を押さえて腰を打ち付けると内腿を大きく震わせて潮を吹くのだ。止まらない、と十秒程度びゅくびゅくと射精するように透明な液を吐き出して、向日葵は嬌声を上げる。清彦の引き締まった内腿に向日葵の歓喜によって出された水が滴っても、気にする素振りはなかった。
その間にぷっくりとはれあがった蕾を指で摘み上げて横に激しくゆすると、向日葵は必死で清彦に縋って快楽を感じ、また蜜液を流す。そんな妖艶な姿を清彦は何度見ても、やめてやろうと言う気持ちにはならなかった。逆に、ずきずきと下半身に血が巡る。痛くて、向日葵の体の隅々を堪能することが我慢できないのだ。
「気持ち良過ぎると潮、出ちゃうところ、変わってないな。」
向日葵はもう思考がまとまらなくて、ただ与えられる強い快感と熱さに眩暈をしていた。清彦が宥めるようにして、うっとりとそう呟くのだから顔を背けようとする。だが、その動作を大きな掌が封じて、答えを見出すのを待っている。清彦の割れた腹筋や鼠蹊部から引き締まった大腿部には向日葵が啼いて出してしまった潮水で濡れていても、もう一度深く、襞をかき分けて膣内に侵入した。
「だめって言うと、もっとそうしたくなる。……何て言えば良いか、覚えているか?」
ゆるゆると浅い場所を責め立てながら、向日葵の感じる左胸の先端を清彦は指の腹で撫でてやる。何度も通り過ぎては、戻って焦らす動作に向日葵は目を細めた。絶頂に連れて行こうとするくせに、その一歩手前で動きを止めるを繰り返されて向日葵は大粒の涙を瞳から零した。
「ぁあ、ぁん、っうー、気持ち、良い、っすきなの、ここ……っ。」
向日葵は観念して、臍の下を恐る恐るかさついた乾燥した掌で摩って訴えた。清彦には三年前から全部暴かれているのだから、隠し事など出来ないのだ。向日葵が腹側を亀頭で擦られたり右胸より左胸の方が敏感なこと、耳朶を食むられるのが好きなこと。全部、清彦は向日葵ですら知らないことを精通しているのである。
「――よくできました。ひまが欲しいものをずっと…あげるからな。」
奥を中心に深く腰を落として、ずんずんと容赦なく膣壁を抉るので何度も向日葵は一方的に絶頂へと飛ばされた。全身が自分の物ではないように、清彦の物だと体に訴えかけられる。呼吸が整う前に肌と肌が打ち付けられる音が響くくらい、的確に向日葵の弱い場所を狙うものだから喉が鳴ってしまう。淫液がぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて向日葵の体が悦びを感じていることを証明する。
意識が朦朧としても、ゆるゆるとゆっくりな動きに変えて清彦が尋問するように、どう?と向日葵に尋ねた。向日葵は自制の箍が外れ掛けていて、もう、ストッパーが緩んでいた。羞恥心も、後悔も、もどかしく燻っていた躊躇いすら優しい清彦の声掛けに、息絶え絶えに本心を伝えた。気持ちが良すぎて、下半身が言うことを聞かなくて全身が沸騰しそうだった。
「――好き、そこ、好きなのぉ……っきよちゃん……っ。」
向日葵は、清彦を以前交際していた頃に何度もきよちゃんと呼んでいた。愛おしくて、その陽だまりのような存在を守りたくて、ただひた向きに生きていたあの頃に戻るきっかけが欲しかったのかもしれない。
それでも、清彦は向日葵を愛称で呼び続けて、空白の三年間を埋めようとしていたのに、向日葵の真っ黒な罪悪感は許してくれなかった。向日葵は誰かの為に生きることで、その墨色を何色でも良いから変えたかったのだ。黒はどんなに色を混ぜても、決して色づくことはないのだ。
向日葵はどこか、救済を望んでいたのかもしれない。清彦が、名前を呼ぶことを許してくれることや、自分の選択を咎められず生きる道を。
「――やっと名前、呼んでくれたな……俺もひまのこと好き、離したくない。」
「もっと、そこっ、気持ち良ぃっ、見て、っ。」
「うん、見ている、ひまがイくところ、可愛い、本当に唆る…。」
正面から強く掻き抱いて、互いの熱を貪る。向日葵は固く蓋をしていた感情が清彦によって開けられてしまう。追い掛けて欲しかったとか、縋って欲しかった、では無い。一方的に互いの主張や概念を理解して欲しいと押し付け合って、尊重をすることを忘れてしまっていたのだ。
向日葵が清彦の大きな背中に腕を回して、しがみ付く。
清彦は堪らず、向日葵の小さな唇に齧り付いて、口内を舌で味わう。唾液が顎を滴っても、向日葵の舌を捕らえて三年ぶりの口付けを埋め尽くすように暫くしていた。その間も腹側を摩って刺激を与え、温かい胎内は清彦を締め付けるのだ。
「きよちゃん、きよちゃぁんっ!」
「うん、此処にいる、ひま、気持ち良いか?」
清彦の存在を確かめるように、向日葵は清彦の頬に触れる。
「ぅんっ、うん……。」
こくこくと小さく頷いて、清彦の名前を呼んでしまう。大粒の涙を流して、肩で呼吸をしながら清彦の首筋に擦り寄って喘ぐ。
「いく、いくっ……だめっぁ、あっ!」
そう力無く口にして、清彦を抱き締める力が強くなった。びくびくと腰を擦り付けて、何度かその律動の余韻を感じるように吐息が漏れた。清彦は同時に向日葵の胎内に僅かな隔たりの中に吐精した。深く呼吸をしながら、最後の一滴まで搾られるほど膣壁は清彦を離さなかった。
「好きだよ、ひま、離したくない……。」
朦朧とした意識の中で清彦が一段と腕の力を強めて、向日葵を腕の中に閉じ込めた。涙の跡を厚い舌で拭って、その伏せられた睫毛が一瞬震える。
三年前に手が離れた時から、清彦は向日葵の残した言葉を辿って反芻した。生きる上で形どれるものを学べば人生をより豊かにすること。学ぶことは視界を開けること。他人から向けられる悪意を知ること。人は常に善意だけでは成り立っていないこと。何かを得る為に貪欲になること、手にしたいことを恐れず掴むこと。
向日葵がかけた言葉を何度も思い出しては、心の支えにしていた。忘れないように、メールを毎日読み返しては実行に移した。
親身になってくれる親方や先輩たちに協力を仰いだり、分からないことは何でも聞いた。向日葵のこの言葉の意味が分からない、から意図が知りたいに変わった時は不透明な未来の道が明るくなった気がした。
それから、清彦は定時制学校に通学することを決めたのである。親方や親方の妻も喜んだ。頑張って通えよ、と背中を押してくれたのである。
夜間なので、仕事を早上がりしてから授業を受ける。多くの生徒は働きながら、そして家庭に事情を抱えながら通っている。生徒の中でも清彦は年上であったが、何も気にならなかった。目標や志が明確であると、人はその一日の質が変わるものだと改めて実感したのである。
そうして時間ばかりが清彦を強く責め立てた。どうしてあの時、手を取らなかったのだろう、と。
恋をするのは甘いことばかりじゃない、心を掻き乱して、時に苦しく辛い事実を目の当たりにすることもある。自分の嫌な部分に気付いたり、直面して、壁にぶつかることも珍しくない。
「俺を変えてくれたのは君だ……それで、気が付いたんだ……。 」
意識を失って、静かに寝息を立てる向日葵の体を温かいタオルで拭き介助をしながら呟いた。
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