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第一章
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◇
『今日の現場はキツかった。昼ご飯は先輩達と一緒に拉麺食べました。 ※写真添付』
『美味しそう、午後も気を付けて仕事して下さい。』
『さっき姪達を迎えに行きました。あ、私の姉の子供です。可愛くて、仲良し。今日はホットケーキを作りました。 ※写真添付』
『お迎えは良くしているの?ホットケーキ、美味しそう、ハチミツとバターのコラボは絶対美味い!』
『今姉が夜間学校に通っているから、結構姪達の面倒を見ているかも。仕事には行っているので、大丈夫。』
清彦とは、あれから数週間メールを交わすようになった。
段々と敬語も無くなって、メールがいつしか楽しみになって来た。向日葵は短文の日記のような字の羅列と写真なのに、やっぱり懐かしさと温かさを感じる。目まぐるしく過ぎ去る時間の中で、清彦の存在は大きかった。その変わらぬ温かさや人柄の良さに、いつだって救われる。
『仕事は忙しい?無理しないで、明日は気圧の変動で頭痛出るかも。薬、飲んで下さい。』
気圧の変化で体調を崩しやすい向日葵をいつも清彦は心配していた。気圧変動が起こる日をいち早く察知して、良く口煩く頭痛薬を無理矢理飲ませてくれたものだ。
『おはよう、甘いものってそんなに好きだったっけ?姪達が家に頻繁に来るようになってから、良くクッキー作っているよ。』
『パンケーキ、実は憧れていたんだ。クリームたっぷりの、頼むには勇気がいる。クッキーは親方の奥さんが差し入れで!滅茶苦茶美味かった、チョコ入っていた。』
『パンケーキ、頼んでもらえれば良いのに。ファミレスにもあるよ。親方さんの奥さん、料理上手って素敵だね。』
『いや、頼めない。俺のこと分かっているの、ひましかいなかったから。親方は幸せ者だと思う!』
どきり、とした。清彦はそう言うが、実際は知らないことの方が多かったのだ。家庭環境も、親方の家に下宿をして長いことも詳しくは知らない。ましてや、好きな食べ物すらも。いつだって向日葵の意見を優先していたからだ。
―――何が食べたい?
―――ひまが食べたいもの。
―――じゃあ、何処行きたい?
―――ひまが行きたい場所。
常に、向日葵の意見が第一であり、自分の意見は二の次であった。
ひま、と久し振りに呼ばれて胸が熱くなった。向日葵のことをそう呼ぶのは、家族と清彦だけだった。愛おしく呼ぶ低い声音がまだ脳裏にこびり付いて離れない。未だに三年前に取り残されているのは、もしかしたら自分だけなのかもしれない。それが、怖くて、時に心を暗くする。
『学校で急遽進路相談。最近はオンラインが主流だけれど、今日は久し振りにスーツも着た。これからお迎え。』
向日葵は卸し立てのセットアップのスーツに着替えている最中であった。講義をする為に教壇に上る際には大体スーツを選択するが、卒業間近に控えた生徒達は比較的オンラインに切り替えていた。
だから久し振りに、進路相談に乗って欲しいという急遽飛び込んだことで、ノリがぱりっとした仕立ての良い、戦闘服でもあるスーツに袖を通すのは緊張するものだ。ダークグレーのストライプのパンツスーツに派手すぎ無いようにタイリボンがアクセントの真っ白のブラウスを合わせる。ナイーブになっている生徒が、卒業間際に就職先を変更したり進路を大幅に変えることは大抵良く無いことが起こっているか心境の変化を汲み取ることで、解決策を一緒に模索しなければならないのだ。
『いいなあ、俺も学校でひまみたいな先生がいたら良いのに。』
『恩師の代打で講師を担ってから数年経ったけれど、やっぱり毎日大変だよ。』
『先生やっているなんて、すごいよ。そうだ、俺、今夜間定時制高校に通っているんだ。周りは十代が多くて俺場違い……パワー送ってほしい、なんて。』
『定時制?!そうなの?!凄いよ!先生から見ても真面目な生徒で誇らしいから。大丈夫、エネルギーを送るね。』
以前のように、清彦をまたきよちゃんと呼べる日が来たら良いのに、と膨らむ期待と罪悪感は苦いものだった。気軽にそう呼べなくしたのは、自分なのにと咎めてしまう。胸のつっかかりは 過去の自分が刺した棘である。簡単には抜けない。
◇
何度も何度も絶望に叩き付けられるのは、慣れないものである。
向日葵はエンバーマーと言う、世間では広まっていない仕事に就いている。別名、死化粧師とも呼ばれる職業だが、日本では火葬が主流の為あまり認知されていない。
親しい人との最期の別れをするのは、とても複雑である。愛していた家族や、親しかった友人への最期の顔合わせはひどく辛いものだ。病気を患っていたならば、気管挿管した痕跡や横断で肌が黄味かかった色へ変色している。そんな、故人の生前を知っている遺族が最後の御別れを果たして出来るのだろうか。海外では残された遺族のメンタルケアも兼ねて、行うこともあるそうだ。
それでも、日本では未だに遺体にメスを入れ、故人を傷付ける行為として見られることがあり中々普及に至っていないのが現状である。下手したら、遺体に感染予防として手を施されることも嫌がるのだ。死者への冒涜だ、と批判されたこともあった。
だが、誰しも、生前のように安らかに眠る姿を思い浮かべる。血色良く、まるで眠っているかのように見える、穏やかな表情を。
「ありがとう、夫のこんなにも幸せそうな顔を見れて、良かった。最後に、きちんと御別れが出来ました……。」
涙しながら、処置を躊躇っていた遺族に頭を下げられたこともある。
けれど、それでもまだ認知されず、誤解と偏見によって敵意をむかれることも、少なくは無い。
向日葵は珍しく残業をした後に、友人の医師の依頼で二ヶ月ぶりのエンバーミングを検討する遺族を紹介された。だが、感染予防の為に血液を抜くことや、欠損部位の修復などの説明をするや否や、顔色がみるみるうちに変わり、真っ赤に染め上がって。その女性が立ち上がった瞬間に振りかざした素振りが反射的に見えて、咄嗟に腕でガードしたものの、パンフレットが顔めがけて投げられたのである。
ばしん、と右の前腕にパンフレットが乾いた音を立てて、共に洗礼されたタイル状の床に落ちた。
「娘にメス入れるの?!痛い思いをずっとしてきたのにまだやるわけ?!なんなの、こんな非道なこと提案して!」
まだ五歳にも満たない娘が、悪性リンパ腫でこの世を去った。母親は泣き過ぎて目元が赤く腫れており、睡眠不足からか目の下は隈がくっきりと刻まれている。
無闇に説得しない方向を選択したのは、遺族の意向を尊重するからである。エンバーミングを施すことで、最期の別れを安全に出来るものの、遺体にメスを入れることは事実だからだ。
懇意にしてくれる、友人の家族経営病院の安置所に隣接した検死室を借りて一年に数回依頼がある。
けれども、日本では遺体に処置を施すことを忌み嫌う人が圧倒的に多い。テレビで放映された葬式所のドラマでも、偏見や誤解が根深いのである。
友人はごめん、と謝罪をしたが向日葵は大丈夫と口にした。遺族の悲しみは深く、簡単には取り除けない。その捌け口に、当たりどころになることも少なくはない、寧ろ多いのである。
それが、仕事であり責務だと頭では理解していても、誰かからの憎悪と怒りと哀しみをぶつけられると時々沈んでしまう。
深い溜息を漏らして、帰路についた。誰かに吐露したいようで、誰かに話したくない複雑な気持ちが向日葵を覆い隠す。ひんやりと頬を撫でる風が、世間の冷たさすら思えた。
電灯がちかちかと明るくなる夕暮れ時、深く吐いた息は白く煙のように、魂が抜けるような、そんな風に見える。パンフレットの角が不運にも腕を直撃したせいか、冷風が妙に刺す痛みを増幅させた。
『今日の現場はキツかった。昼ご飯は先輩達と一緒に拉麺食べました。 ※写真添付』
『美味しそう、午後も気を付けて仕事して下さい。』
『さっき姪達を迎えに行きました。あ、私の姉の子供です。可愛くて、仲良し。今日はホットケーキを作りました。 ※写真添付』
『お迎えは良くしているの?ホットケーキ、美味しそう、ハチミツとバターのコラボは絶対美味い!』
『今姉が夜間学校に通っているから、結構姪達の面倒を見ているかも。仕事には行っているので、大丈夫。』
清彦とは、あれから数週間メールを交わすようになった。
段々と敬語も無くなって、メールがいつしか楽しみになって来た。向日葵は短文の日記のような字の羅列と写真なのに、やっぱり懐かしさと温かさを感じる。目まぐるしく過ぎ去る時間の中で、清彦の存在は大きかった。その変わらぬ温かさや人柄の良さに、いつだって救われる。
『仕事は忙しい?無理しないで、明日は気圧の変動で頭痛出るかも。薬、飲んで下さい。』
気圧の変化で体調を崩しやすい向日葵をいつも清彦は心配していた。気圧変動が起こる日をいち早く察知して、良く口煩く頭痛薬を無理矢理飲ませてくれたものだ。
『おはよう、甘いものってそんなに好きだったっけ?姪達が家に頻繁に来るようになってから、良くクッキー作っているよ。』
『パンケーキ、実は憧れていたんだ。クリームたっぷりの、頼むには勇気がいる。クッキーは親方の奥さんが差し入れで!滅茶苦茶美味かった、チョコ入っていた。』
『パンケーキ、頼んでもらえれば良いのに。ファミレスにもあるよ。親方さんの奥さん、料理上手って素敵だね。』
『いや、頼めない。俺のこと分かっているの、ひましかいなかったから。親方は幸せ者だと思う!』
どきり、とした。清彦はそう言うが、実際は知らないことの方が多かったのだ。家庭環境も、親方の家に下宿をして長いことも詳しくは知らない。ましてや、好きな食べ物すらも。いつだって向日葵の意見を優先していたからだ。
―――何が食べたい?
―――ひまが食べたいもの。
―――じゃあ、何処行きたい?
―――ひまが行きたい場所。
常に、向日葵の意見が第一であり、自分の意見は二の次であった。
ひま、と久し振りに呼ばれて胸が熱くなった。向日葵のことをそう呼ぶのは、家族と清彦だけだった。愛おしく呼ぶ低い声音がまだ脳裏にこびり付いて離れない。未だに三年前に取り残されているのは、もしかしたら自分だけなのかもしれない。それが、怖くて、時に心を暗くする。
『学校で急遽進路相談。最近はオンラインが主流だけれど、今日は久し振りにスーツも着た。これからお迎え。』
向日葵は卸し立てのセットアップのスーツに着替えている最中であった。講義をする為に教壇に上る際には大体スーツを選択するが、卒業間近に控えた生徒達は比較的オンラインに切り替えていた。
だから久し振りに、進路相談に乗って欲しいという急遽飛び込んだことで、ノリがぱりっとした仕立ての良い、戦闘服でもあるスーツに袖を通すのは緊張するものだ。ダークグレーのストライプのパンツスーツに派手すぎ無いようにタイリボンがアクセントの真っ白のブラウスを合わせる。ナイーブになっている生徒が、卒業間際に就職先を変更したり進路を大幅に変えることは大抵良く無いことが起こっているか心境の変化を汲み取ることで、解決策を一緒に模索しなければならないのだ。
『いいなあ、俺も学校でひまみたいな先生がいたら良いのに。』
『恩師の代打で講師を担ってから数年経ったけれど、やっぱり毎日大変だよ。』
『先生やっているなんて、すごいよ。そうだ、俺、今夜間定時制高校に通っているんだ。周りは十代が多くて俺場違い……パワー送ってほしい、なんて。』
『定時制?!そうなの?!凄いよ!先生から見ても真面目な生徒で誇らしいから。大丈夫、エネルギーを送るね。』
以前のように、清彦をまたきよちゃんと呼べる日が来たら良いのに、と膨らむ期待と罪悪感は苦いものだった。気軽にそう呼べなくしたのは、自分なのにと咎めてしまう。胸のつっかかりは 過去の自分が刺した棘である。簡単には抜けない。
◇
何度も何度も絶望に叩き付けられるのは、慣れないものである。
向日葵はエンバーマーと言う、世間では広まっていない仕事に就いている。別名、死化粧師とも呼ばれる職業だが、日本では火葬が主流の為あまり認知されていない。
親しい人との最期の別れをするのは、とても複雑である。愛していた家族や、親しかった友人への最期の顔合わせはひどく辛いものだ。病気を患っていたならば、気管挿管した痕跡や横断で肌が黄味かかった色へ変色している。そんな、故人の生前を知っている遺族が最後の御別れを果たして出来るのだろうか。海外では残された遺族のメンタルケアも兼ねて、行うこともあるそうだ。
それでも、日本では未だに遺体にメスを入れ、故人を傷付ける行為として見られることがあり中々普及に至っていないのが現状である。下手したら、遺体に感染予防として手を施されることも嫌がるのだ。死者への冒涜だ、と批判されたこともあった。
だが、誰しも、生前のように安らかに眠る姿を思い浮かべる。血色良く、まるで眠っているかのように見える、穏やかな表情を。
「ありがとう、夫のこんなにも幸せそうな顔を見れて、良かった。最後に、きちんと御別れが出来ました……。」
涙しながら、処置を躊躇っていた遺族に頭を下げられたこともある。
けれど、それでもまだ認知されず、誤解と偏見によって敵意をむかれることも、少なくは無い。
向日葵は珍しく残業をした後に、友人の医師の依頼で二ヶ月ぶりのエンバーミングを検討する遺族を紹介された。だが、感染予防の為に血液を抜くことや、欠損部位の修復などの説明をするや否や、顔色がみるみるうちに変わり、真っ赤に染め上がって。その女性が立ち上がった瞬間に振りかざした素振りが反射的に見えて、咄嗟に腕でガードしたものの、パンフレットが顔めがけて投げられたのである。
ばしん、と右の前腕にパンフレットが乾いた音を立てて、共に洗礼されたタイル状の床に落ちた。
「娘にメス入れるの?!痛い思いをずっとしてきたのにまだやるわけ?!なんなの、こんな非道なこと提案して!」
まだ五歳にも満たない娘が、悪性リンパ腫でこの世を去った。母親は泣き過ぎて目元が赤く腫れており、睡眠不足からか目の下は隈がくっきりと刻まれている。
無闇に説得しない方向を選択したのは、遺族の意向を尊重するからである。エンバーミングを施すことで、最期の別れを安全に出来るものの、遺体にメスを入れることは事実だからだ。
懇意にしてくれる、友人の家族経営病院の安置所に隣接した検死室を借りて一年に数回依頼がある。
けれども、日本では遺体に処置を施すことを忌み嫌う人が圧倒的に多い。テレビで放映された葬式所のドラマでも、偏見や誤解が根深いのである。
友人はごめん、と謝罪をしたが向日葵は大丈夫と口にした。遺族の悲しみは深く、簡単には取り除けない。その捌け口に、当たりどころになることも少なくはない、寧ろ多いのである。
それが、仕事であり責務だと頭では理解していても、誰かからの憎悪と怒りと哀しみをぶつけられると時々沈んでしまう。
深い溜息を漏らして、帰路についた。誰かに吐露したいようで、誰かに話したくない複雑な気持ちが向日葵を覆い隠す。ひんやりと頬を撫でる風が、世間の冷たさすら思えた。
電灯がちかちかと明るくなる夕暮れ時、深く吐いた息は白く煙のように、魂が抜けるような、そんな風に見える。パンフレットの角が不運にも腕を直撃したせいか、冷風が妙に刺す痛みを増幅させた。
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