上 下
50 / 52
四章

19話 傾かない天秤

しおりを挟む
「あの魔法陣は…」

 アマリエの元に向かってひた走っていたヴォルグは、ふと先程のことを思い出していた。
追手を巻くために身を潜めていた家屋で、二手に別れる直前の時のことだ。
ヴォルグはアマリエに呼び止められて、胸に手を当てられた。
あの時に、アマリエが何らかの防御魔法をかけたのだろうとヴォルグは思い至った。

「しかし、魔力は一切感じなかった…」

 他者から魔力を送り込まれた身体は、それを異物だと認識して、何らかの異変を感じ取るものだ。
しかしあの時はそれがまったくしなかった。
それにアマリエが避難している市街地と、ヴォルグがアレンと対峙していた旧市街の外れはそれなりに距離がある。
長距離でありながら、刃物を折るような強力な防御魔法を、アマリエは一体どこで取得したのだろうか。

(…いや、果たしてあれは“魔法”と呼ぶ代物なのか?…どちらかと言えば、精霊の力に似ているような…)

それでも精霊の力でもなかった。

『……だとすると、君は…………』

 1つ立てた仮説が現実味を帯びてきて、ヴォルグはさらに走るスピードを速めた。





   ◇◇◇◇   ◇◇◇◇





「皆さん、落ち着いて移動してください!火の手はまだここまで届きませんから」

 アマリエは混乱した旧市街の住人を安全な場所ー“市街地に繋がる橋”に行くように声掛けをする。

(ヴォルグ様、大丈夫かしら…)

 ヴォルグのことが頭を過ぎって、アマリエは表情を曇らせた。

その時、“ズキリ”と鋭い、頭の痛みがした。

「っ!」

 アマリエは堪らず頭を押さえて、フラついた足取りで近くの家屋の壁に手をついた。

(これ…神の加護が発現した…?)

 この頭痛の原因はヴォルグにかけた加護が発現したせいだと、アマリエはすぐに悟った。

 【神の加護】は元々聖女のみが与えられる特権で、本来ならば聖女以外は扱えない。
しかしアマリエはヴォルグに神力を少し分け与えて、一時だけであるが聖女と同等の存在にして、一度だけ加護を発動できるようにしていた。
禁忌に等しいその対価は、アマリエの身に強い頭痛として現れた。
 アマリエは側頭部を抑えつつ、ヴォルグが向かって行った方向へゆっくり歩き出した。

(あとは市民街の人が、なんとか・・・・してくれるわ)

 普段は干渉しあわない者同士であるが、困った時に無償で手を差し伸べるのが市民街の人々の美徳だ。

(それに……ヴォルグ様の身に何かあったんだわ)

 ヴォルグに加護を与えても、聖女ではない者に対して本来の力を発揮するとは限らない。
もしかしたら、治癒魔法が必要な状況にいるかもしれない。

(ヴォルグ様には逃げろと言われたけど…やっぱりそんなの出来ないわ!)

 決意したアマリエは、前を見据える。



『さすガ、聖女。無能と言われた相手でも、助けに行くカ。まさに聖人君主のような自己犠牲の塊だナ』

 頭上から抑揚のないしゃがれた声が降り注ぎ、アマリエは反射的に空を見上げた。


 そこには1羽の黒いカラスが屋根の縁に降り立つ姿があった。
 アマリエの目にはそのカラス自体から禍々しいオーラが滲み出ているように見えた。

(穢れ…)

 すぐに『それだ』と察したアマリエは息を飲み、身構えた。

『実に偽善者じみてイイではないカ』

「偽善…?」

 カラスの皮肉たっぷりの言葉に、アマリエは思わず眉をひそめた。

「まァ、それが聖女のさがなんだろうナ」

 聞き間違いだと思ったが、このカラスはやはりアマリエの“正体”を知っているらしい。

「あなた、誰なの?」

 人の言葉を話すカラス自体が怪しいが、さらに警戒を滲ませながらアマリエはそれに尋ねた。

「視えるんだろウ?オ前には、我の穢れガ」

 アマリエは『やはり』と生唾を飲んだ。

(これだけの【穢れ】に侵食されたら、普通の生き物は死んでいておかしくない。だとすると…)

『あァ……お察しの通リ…コレは死体ダ。……人間の死体よリ、こっちの方ガ……“依代”にするには楽でナ』

 その言葉に、アマリエの顔がみるみるうちに青褪めた。

「どうして…ここに……?」

『なァに、単なる“暇潰し”ダ』

「暇潰し…ですって?」

 その言葉にアマリエは不快感をあらわにした。

「この状況を仕向けたのは、あなたなのね…」

 アマリエは自身の手を強く握りしめながら、カラスを睨んだ。
するとカラスはあざ笑うように、一声鳴いた。

『それガ、どうしタ?』

「っ!火事のせいで家を失い、たくさんの人々が怖い思いをして、怪我をする者もいるのよ!!『単なる暇潰し』でこんなことをしたというの!?」

『ハッ!……所詮、不必要な魂ダろ?他者から見下されるだケの価値の無い底辺共。その掃き溜めを”神で在る我”が綺麗にする『手伝い』をしてやると言うのダ。むしろ、低俗共は我に感謝するベきダろう?』

 カラスは不服そうに言葉に返す。
アマリエは激しい怒りが込み上げてきたが、なんとか抑え込むように奥歯を強く噛み締めた。

『それにな、オ前ノ信仰する神とやらも、この状況ヲ見て見ぬ振リではないカ?』

「それは!!」

『結局のところ、神は愚か者に救いの手ヲ差し伸べたりしない。そう、全テ奴の気まぐれ…オ前は『単なる暇潰し』で飼われてるだけに過ぎんのダ。“上”デ眺めているだけの神と、手ヲ差し伸べる我…どっちガ素晴らしい神なのだろうナ?』

 カラスは実に滑稽と言わんばかりに、甲高く鳴いた。

 『神』が干渉しないのは、この世界の均衡を破壊する恐れがあるからだ。
 そんな事は元とは言え天界にいた『神』が知らないわけがない。

 こんなの只の挑発だ。アマリエは言い返さず、無言でカラスを睨んだ。

『いい目だ。……我はナ、人間の持つ信念とやらガ、その不屈の心ガ、折れタ時の…絶望した目ヲ見るのガ、堪らなく好きなんダ』

「あなたの思い通りにはならないわ!」

 アマリエはカラスの言葉を一蹴した。
彼女の澄み切った青い瞳に、その奥に煌々と燃える炎が見える気がした。


『ソレは壊し甲斐がアる。実に楽しみダ』
 
 カラスは心底楽しげに言った。

「そろそろ……私が発言しても宜しいでしょうか?」

 その時、この場にそぐわない穏やかな声が割って入った。
アマリエが振り返えると、漆黒のマントを目深く被った長身の人物が立っていた。
その風貌がネクタリウスと酷似して一瞬、彼だと思った。
しかし霧雨のような音もなく空気と溶け込むような静かな気配オーラと、中音の声はまるで彼とは違っていた。

『あぁ、許ス』

「ありがとうございます。では……お目にかかれて光栄で御座います、聖女様」 

 フードを被ったまま男は、アマリエに向かって恭しく一礼を取った。

「……事情があり、フードを被ったままの姿で貴女様の尊顔を拝む無礼を、どうぞお許しください」

 その声はあくまで穏やかで、アマリエに対しての敬意も込められている。
しかし男に視線を向けられると背筋が泡立つ感覚がして、アマリエの不安を煽った。

「………あなたは?」

「名乗るほどの者ではありませんが…。そうですね、『クロウ』とでもお呼びください」

 男のフードから覗く薄い口元は常に微笑みを称えている。

「今回はあなたのお力を見ていただきたく、馳せ参じた次第で」

「私の…力…?」

 意味が分からず、アマリエは反芻はんすうした。

「ええ、聖女様の力を、是非とも見せて頂きたい」

 そう言った途端、アマリエの足元の影が彼女が動いてもいないのに関わらず、勝手に大きく揺らいだ。
その影はまるで煮立った湯の表面のような凹凸が生まれて、“ボコ、ボコ”とねっとりとした音を立てる。
得体の知れない恐怖で、思わず後退ったアマリエの足を、影から伸びてきた黒い触手が強く掴んだ。

「!!!」

 アマリエは恐怖で悲鳴さえあげられず、動けなくなる。

『あなたが馴染みの【穢れ】です。その尊き力で払って見せてください』

 男は穏やかな声でそう告げた。

「っ!!」

 アマリエの足元の影から現れた【穢れ】は、さらに周囲に向かってその黒い触手を伸ばし始めた。


『…よく見定めて、力を使うことだ』

ふと神獣のこの言葉が頭によぎる。

ー使い道を間違えるな

 旧市街地は、暴力、略奪、病原、色んな“負”が集まった場所。
 住人はほぼ避難を終えている。

 “大切な力を、今ここで使ってよいのか?”

 そんな考えが脳裏に浮かんで、アマリエは力を使うことを躊躇ちゅうちょした。
神からもう神力を与えられない状況で、頼りになるのは聖女である自分だけ。
聖女しか【穢れ】を払うことは出来ないが、その“進行を抑え込む”ことは他者にも出来る。
 しかし浄化しなければ、この場所は【忌み地】として、人が暮らすことが出来なくなる。
ここの住人たちは世間から見放された人々が多い。
そんな彼らにとってここは最後の砦でもあり、大切な居場所だ。

 “そんな場所を犠牲にしていいのか”

 たとえ犯罪まがいのことをしている悪人とて、人々の安寧のために、等しく救うのが聖女の役目だ。

 しかし力を制限されたアマリエは、守るものと捨てるものを自分の判断で決めなくてはいけない。
その判断を間違えると、今後の“本当に必要な時に”力を使えなくなるリスクがある。
それは世界を壊すことにも直結することだ。

『フフ……』

 手をこまねいているアマリエの様子に、カラスは小さく含み笑いした。

『人ヲ、物事ヲ、己の天秤にかける。今のオ前は、さながら神のように傲慢だナ』

「っ!!」 

 その言葉にアマリエはムキになって言い返す。

「違うわ!私は人々の命を推し量ったり、もてあそんだり絶対にしない!」

 挑発だと頭ではわかっていた。
しかし感情と言うのは理性で抑えられない時がある。

 アマリエは胸の前に両手を組んで、目を閉じ、詠唱を唱えた。

「【浄化カタルシス】」

 すると淡い光が辺りを包み込み、家屋に手を伸ばそうとしていた黒い触手は跡形もなく消え去った。
【穢れ】を払い終わった途端、アマリエにひどい頭痛が襲ってきた。

「うっ……」

 アマリエは堪らず膝から崩れると、その場で背中を丸めて小さくうずくまった。

「素晴らしい、さすが聖女様ですね」

 その様子に眉一つ動かさず、男はすかさず拍手を送る。

「しかし…今後、我々の脅威になりうる“邪魔な存在”になるのは必然」

 声は穏やかそのものなのに、その声音は事務的なほど冷たいものだった。
動くことが出来ない蹲ったアマリエに、男はゆっくりと近づいて手を伸ばした。
男の手袋越しの細い指先が、アマリエの頭上に触れようとする。


 “バチッ!”

しかし摩擦を起こしたような雷火が生まれて、男の手は大きく弾かれる。

「アレン…足止めにもならなかったか」

 男は自身の痺れた手を擦りながら、前方を見据えた。

「ヴォルグ=ロバルンレット」

「彼女から離れろ」

 ヴォルグは肩で息をしながら、男に向かって刺すような鋭い眼光を向けていた。

「…ふむ。ここが引き際ということですね。…まぁ、力を見せて頂いたことですし、もう十分だ」

 男はあっさりとそう言って、ヴォルグ越しにアマリエを見た。

「それではアマリエ・・・・さん、またお会いしましょう」

 男は洗練された一礼を取ると、その足元の影が揺らいだ。
そして影に溶け込むように、ゆっくり足元から身体が沈んでいく。
ヴォルグは手を出さず、男が消える様を静かに見届けた。
男が影ごと完全に消え去ると、ヴォルグはすぐに蹲っていたアマリエに駆け寄る。

「マリエさん!」

 ヴォルグはアマリエを抱き起した。
浄化の代償のせいで、アマリエの意識は既になかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。

秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚 13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。 歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。 そしてエリーゼは大人へと成長していく。 ※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。 小説家になろう様にも掲載しています。

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?

氷雨そら
恋愛
 結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。  そしておそらく旦那様は理解した。  私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。  ――――でも、それだって理由はある。  前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。  しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。 「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。  そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。  お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!  かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。  小説家になろうにも掲載しています。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!

暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい! 政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~

卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」 絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。 だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。 ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。 なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!? 「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」 書き溜めがある内は、1日1~話更新します それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります *仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。 *ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。 *コメディ強めです。 *hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!

【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。

藍生蕗
恋愛
 かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。  そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……  偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。 ※ 設定は甘めです ※ 他のサイトにも投稿しています

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜

星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」 「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」 (レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)  美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。  やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。 * 2023年01月15日、連載完結しました。 * ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました! * 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。 * この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。 * ブクマ、感想、ありがとうございます。

処理中です...