パニック障害を知ってますか?

文字の大きさ
上 下
2 / 5

異変

しおりを挟む
私は実家暮らしで看護学校へは片道1時間30分くらいかけて通っていた。
電車で40分、バスで30分、その他諸々合わせてそのぐらいの時間。
高校までは自転車で通える距離だったから、初めての電車通学で入学した頃は少し大変だったけど、慣れれば大変とは思わなくなった。

私は結構真面目だったから、遅刻することなんてなかったし、勉強も頑張って学年順位も上位をキープしていたし、グループワークも率先して行なっていた。

毎日忙しかったけど、なんとなく毎日過ごせていたし、このまま順調に進んで看護師になると思ってた。

そんな私に異変が起こったのは、2年生の9月。
いつも通り通学してた時のこと。
6:40に家を出て7時の電車に乗って、
「相変わらず人が多いなぁ」
なんて思いながら空いてる席を探して座った。

「ドアが閉まります。ご注意ください。」

そうして電車は動き出した。
そして、異変は起こった。

「なんか、ちょっと気持ち悪い…?」

胃がムカムカし始めた。
吐こうと思えば吐いてしまいそうな感じ。

「朝ごはん食べすぎたのかな、それとも乗り物酔い?」

そのくらいの理由しか思いつかなくて、
でもそのくらいの理由だったら平気だろうって思ってた。

「食べ過ぎなら時間おけば良くなるはずだし、乗り物酔いなら学校つけばよくなるか、我慢しよう」

そう思ってイヤホンをして目を瞑って電車が最寄りに着くまでは耐えることができた。

そして、最寄りへ着いて電車から降りると少し気持ち悪さが和らいだ気がして、

「よかった、やっぱり酔ってただけか」

なんて思ってバス停へ向かった。
駅から出ているバスは、看護学生、高校生、病院関係者など、朝からたくさんの人が乗っているが、私は一本送らせて乗ってるから一応座れる。

「今日も座れた。よかった…!」

バスが発車する。
するとまたあの不快感が襲ってきた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

戦国布武【裏技】武将物語

MJ
エッセイ・ノンフィクション
戦国布武のゲームの裏技や物語

架空戦記の書き方(雑談もするよ!)

ypaaaaaaa
エッセイ・ノンフィクション
初投稿からかれこれ1年半が経ちました。 駄文でありながらこれほど多くの人にお読みいただき感激です。 さて、今回は”架空戦記の書き方”について自分なりの私見で書いていこうと思います。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...