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54,終了ではなく予兆
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1週間も待つことはなく、第3王子殿下を暗殺した犯人は特定され、騎士団が身柄も拘束したと発表がありました。
ですが、その後もどういう訳か、離宮の出入り口である渡り廊下の扉には騎士が変わらず警備のために立っております。
これはどう考えても私の出入りの方を警戒している気がいたします。
「これで完全にクラリス様は終了よね」
今の離宮には、務めているウィルマとマーガレットさえもノーチェックで出入りを許されません。けれど、王城で完全なる自由を許されているメイリアは、目立ったチェックを受けることもなく離宮に入って来ることができたそうです。
何ら先触れもありませんでしたが、友人として『心細くあられるであろう王女を心配して』訪れたと言うと騎士達は、あっさりと通したそうです。
話を横で聞いているウィルマはとてもとても苦い顔をしております。
「夜会時点で終了していたのではないの?」
お茶の話題は世間話でしたが、余程何か思うところがあるのか、フランドル子爵令嬢のお話はクラリス様の話題になっていきました。
「唯一の巻き返しは第3王子殿下と結婚だったのよ。第1王子殿下は諦めることになっても高位貴族の女性として生きて行くには、私が考える限りその道しかなかったわ」
「第3王子殿下も事情を知っておられるのに、結婚なんてできるのかしら」
「貴女が思うより第3王子殿下の立場は良くなかったのよ。難ありでも公爵家との縁談を拒否なんてできる訳がないわ」
難あり……。
いつまでも元の婚約者を諦めきれない女性と結婚するしか、第3王子殿下にも道はなかったのですか。
つくづく薄幸な第3王子殿下が気の毒に感じました。
「でも、貴女の偽者が良い感じに現れたから、楽しい時間もあったでしょう。まだ王侯貴族で幸運な方よ」
「偽者が、何で?」
確か、フレイ兄様達も巻き込んで引っかき回したと思っておりましたが、
「自分でも恋をして失恋したでしょ。何もなく心のない相手と結婚して長く心の通い合わない生活をする事もなかった。それだけでもましな方じゃない?」
そういう考え方もあるのですね。
私はただ偽者が前後を理解せず別人に成り代わろうとして周りを巻き込んだ迷惑な人という印象を持っておりましたが、それで救われた部分もあるかも知れないとは全く想像外でした。そして、亡くなったことが幸運という考えも、私の中にはありませんでした。
「こういう考えは色々文句を付けてくる人も多いけどね」
「どんな考えでも反論はあるでしょ」
そこだけは私達は小さくも悲しく笑い合いました。
犯人が特定され捕まった後、第3王子殿下の葬儀はひっそりと行われました。
葬儀には王妃様や他の王子殿下も参列されたそうです。私の方は何故か参加を許されず、離宮で葬送の鐘の音を聞きながら、第3王子殿下のご冥福をお祈りいたしました。
いつもの私でしたら参加を認められなかったことに不平不満をしばらくはこぼし続けていたでしょうが、今回は王立騎士団が警備に多く集まっている場所には行きたくなくて、参加できないと知って安堵いたしておりました。
『第3王子殿下を暗殺したのは、アルブラニアの王族についてきた従者達である』
その発表があってから、私は王立騎士団を信じることが出来なくなっております。
夜会で問題を起こしたアルブラニアの者達を強制送還することもなく、暴動の影響で忙しいからと取り調べが始めることさえも長引かせていたのは、紛れもなく王立騎士団です。
暴動そのものに関しても、オラージュ騎士団の騎士から『王立騎士団は一部暴動に関わっている節が見られる』と伺っています。
前もって関係者が王立騎士団長に私と王女の入れ替わりを知らせていなかったのは、王立騎士団が疑わしいという話ではなく、ほぼ黒と判定されていたからなのでしょうね。
そして、相変わらずオラージュ公爵家とは直接連絡が取れないままです。
レイ達が動いているそうですが、国王権限で決定された事はレイどころか陛下の代行をしている第1王子殿下でもどうにもならないそうです。
貴族院の方は正常に機能しているようで、そこからオラージュ公爵家とともに働きかけているそうですが、王立騎士団が未だフレイ兄様の抗議に反発し拒絶に動いており、なかなか先は長いかも知れないとのことです。
「犯人は捕まったのに、平和とはほど遠いですね……」
まだ続いている離宮に入るときのチェックに、ウィルマもうんざりしています。
王立騎士団も信用できませんが、私は捕まった犯人がアルブラニアの王子の従者と言うことも釈然としていません。
しばらくレイやオラージュ公爵家を行き来していたディル(仮名)さんは、本日漸く離宮の業務に戻られました。ただし、侍女ではなく従者姿であることは、基本は血縁以外の男性が入れない離宮でいいのでしょうか。分かりません。
最近も実は侍女ではなかったことが判明したりするディル(仮名)さんについては、最早何が問題にすべきかすら分かりません。やはり、細かい所は放置が手間がなくて良いでしょうね。多分。
「本当に犯人はアルブラニアの従者だったの?」
「国に提出された身分証と一致しております。あの自己評価高い系王子の従者に間違いございません」
自己評価高い系なんて、何があったのでしょうか……。
「抜け道に残された痕跡、道具、全てが犯人と指し示しており、本当の犯人ではなく別人という線はないですね」
「抜け道なんてよくアルブラニアの者が知っていたのね」
「荷物の中に古い手書きの地図がありまして、その地図が王都の外れから第3王子殿下の居住区画にある部屋に繋がる隠し通路の地図だったのですよ」
手書きの古い地図、と言うこと自体も気にかかりますが、何故そんな地図を持っていたのかが問題です。
「今、第2王子殿下も同席の上で騎士団が尋問しておりますが、母国で手渡されたとしか言わないそうです」
レイも王立騎士団に疑問を感じているのでしょうか。
私が離宮から出られないし、レイも騎士の目があるので離宮を訪れることはありません。
目は一日に何度もレイのいる王城の方に向いてしまいます。
「……そう言えば、昨日はハルト様がいらしていたとか」
「ええ。丁度良い連絡係と仰っておりましたが」
神殿との連絡を偽ってハルト様は堂々といらっしゃいました。
オラージュ公爵家の方々からの手紙をお土産の白い犬のぬいぐるみの中に隠し入れて。
「フルレット侯爵領に滞在しておられる『レーニア』様は、領地で健やかにお過ごしだそうです」
そう、本物のレーニア・オラージュはそこにいることになっておりますが、本物の王女様は……無事に出国されたということです。
本当はハルト様は夜会の前には既に戻ってこられていたとのことですが、伝えるタイミングを計っていたら遅くなってしまったと謝罪されました。
「それは良いことですね」
ディル(仮名)さんも私が言った言葉が何を示す暗号なのか知っておられます。
今現在、離宮の中には警戒すべき何かは潜んでおりませんが、当初に決められた暗号なので仕方ありません。
「でもハルト様が仰るには、最近は物騒で、フルレット侯爵領にオラージュ騎士団から追加の騎士が派遣されて治安維持しているらしいわ」
ちょっと心配なことですよね。
「……前王立騎士団長もおられる物騒な領地に更に騎士ですか。なるほど、有事に備えての訓練ですか」
「田舎の高齢者の多い領地ですよ。安全のために騎士が来てくれるなんて、ありがたいことですよ」
「本当ですか? 騎士より領民の方が強くありませんか?」
「そんなことないわ。大体同じくらいでしょうね。一部、確かに妙に強い方はいらっしゃいますけど」
「領民が騎士と同じくらい強いって普通におかしいですからね」
「普通でしょ? ねぇ、マーガレット」
長らくフルレット侯爵領で共に過ごしたマーガレットは力強く頷き、
「鍛え方が足りない騎士の方が悪いんですよ。私達は鎌と鍬と包丁しか持っていないんですよ? それで勝てないのは騎士が弱いからなんですよ」
「ほら!」
自信満々にディル(仮名)さんを振り返りましたが、ディル(仮名)さんはマーガレットに詰め寄って、
「お前ら、鎌と鍬と包丁なんて要らないだろ? 素手でいけるだろ?」
「武器を持つことはハンデに決まってますよ。そこまでプライド折ったら使い物にならないでしょう」
「やっぱり有事に備えているようですね」
勝ち誇った顔をされたディル(仮名)さんに納得がいきません。
「有事って何かしら?」
「有事でしょうね」
だから、その有事の内容をお尋ねしているのでしょう。
一番私が気になるのはアルブラニアの動向ですが、南のフルレット侯爵領は北国のアルブラニアからは遠いですよね。
何か危険なことが、まだ起きるのでしょうか。
ですが、その後もどういう訳か、離宮の出入り口である渡り廊下の扉には騎士が変わらず警備のために立っております。
これはどう考えても私の出入りの方を警戒している気がいたします。
「これで完全にクラリス様は終了よね」
今の離宮には、務めているウィルマとマーガレットさえもノーチェックで出入りを許されません。けれど、王城で完全なる自由を許されているメイリアは、目立ったチェックを受けることもなく離宮に入って来ることができたそうです。
何ら先触れもありませんでしたが、友人として『心細くあられるであろう王女を心配して』訪れたと言うと騎士達は、あっさりと通したそうです。
話を横で聞いているウィルマはとてもとても苦い顔をしております。
「夜会時点で終了していたのではないの?」
お茶の話題は世間話でしたが、余程何か思うところがあるのか、フランドル子爵令嬢のお話はクラリス様の話題になっていきました。
「唯一の巻き返しは第3王子殿下と結婚だったのよ。第1王子殿下は諦めることになっても高位貴族の女性として生きて行くには、私が考える限りその道しかなかったわ」
「第3王子殿下も事情を知っておられるのに、結婚なんてできるのかしら」
「貴女が思うより第3王子殿下の立場は良くなかったのよ。難ありでも公爵家との縁談を拒否なんてできる訳がないわ」
難あり……。
いつまでも元の婚約者を諦めきれない女性と結婚するしか、第3王子殿下にも道はなかったのですか。
つくづく薄幸な第3王子殿下が気の毒に感じました。
「でも、貴女の偽者が良い感じに現れたから、楽しい時間もあったでしょう。まだ王侯貴族で幸運な方よ」
「偽者が、何で?」
確か、フレイ兄様達も巻き込んで引っかき回したと思っておりましたが、
「自分でも恋をして失恋したでしょ。何もなく心のない相手と結婚して長く心の通い合わない生活をする事もなかった。それだけでもましな方じゃない?」
そういう考え方もあるのですね。
私はただ偽者が前後を理解せず別人に成り代わろうとして周りを巻き込んだ迷惑な人という印象を持っておりましたが、それで救われた部分もあるかも知れないとは全く想像外でした。そして、亡くなったことが幸運という考えも、私の中にはありませんでした。
「こういう考えは色々文句を付けてくる人も多いけどね」
「どんな考えでも反論はあるでしょ」
そこだけは私達は小さくも悲しく笑い合いました。
犯人が特定され捕まった後、第3王子殿下の葬儀はひっそりと行われました。
葬儀には王妃様や他の王子殿下も参列されたそうです。私の方は何故か参加を許されず、離宮で葬送の鐘の音を聞きながら、第3王子殿下のご冥福をお祈りいたしました。
いつもの私でしたら参加を認められなかったことに不平不満をしばらくはこぼし続けていたでしょうが、今回は王立騎士団が警備に多く集まっている場所には行きたくなくて、参加できないと知って安堵いたしておりました。
『第3王子殿下を暗殺したのは、アルブラニアの王族についてきた従者達である』
その発表があってから、私は王立騎士団を信じることが出来なくなっております。
夜会で問題を起こしたアルブラニアの者達を強制送還することもなく、暴動の影響で忙しいからと取り調べが始めることさえも長引かせていたのは、紛れもなく王立騎士団です。
暴動そのものに関しても、オラージュ騎士団の騎士から『王立騎士団は一部暴動に関わっている節が見られる』と伺っています。
前もって関係者が王立騎士団長に私と王女の入れ替わりを知らせていなかったのは、王立騎士団が疑わしいという話ではなく、ほぼ黒と判定されていたからなのでしょうね。
そして、相変わらずオラージュ公爵家とは直接連絡が取れないままです。
レイ達が動いているそうですが、国王権限で決定された事はレイどころか陛下の代行をしている第1王子殿下でもどうにもならないそうです。
貴族院の方は正常に機能しているようで、そこからオラージュ公爵家とともに働きかけているそうですが、王立騎士団が未だフレイ兄様の抗議に反発し拒絶に動いており、なかなか先は長いかも知れないとのことです。
「犯人は捕まったのに、平和とはほど遠いですね……」
まだ続いている離宮に入るときのチェックに、ウィルマもうんざりしています。
王立騎士団も信用できませんが、私は捕まった犯人がアルブラニアの王子の従者と言うことも釈然としていません。
しばらくレイやオラージュ公爵家を行き来していたディル(仮名)さんは、本日漸く離宮の業務に戻られました。ただし、侍女ではなく従者姿であることは、基本は血縁以外の男性が入れない離宮でいいのでしょうか。分かりません。
最近も実は侍女ではなかったことが判明したりするディル(仮名)さんについては、最早何が問題にすべきかすら分かりません。やはり、細かい所は放置が手間がなくて良いでしょうね。多分。
「本当に犯人はアルブラニアの従者だったの?」
「国に提出された身分証と一致しております。あの自己評価高い系王子の従者に間違いございません」
自己評価高い系なんて、何があったのでしょうか……。
「抜け道に残された痕跡、道具、全てが犯人と指し示しており、本当の犯人ではなく別人という線はないですね」
「抜け道なんてよくアルブラニアの者が知っていたのね」
「荷物の中に古い手書きの地図がありまして、その地図が王都の外れから第3王子殿下の居住区画にある部屋に繋がる隠し通路の地図だったのですよ」
手書きの古い地図、と言うこと自体も気にかかりますが、何故そんな地図を持っていたのかが問題です。
「今、第2王子殿下も同席の上で騎士団が尋問しておりますが、母国で手渡されたとしか言わないそうです」
レイも王立騎士団に疑問を感じているのでしょうか。
私が離宮から出られないし、レイも騎士の目があるので離宮を訪れることはありません。
目は一日に何度もレイのいる王城の方に向いてしまいます。
「……そう言えば、昨日はハルト様がいらしていたとか」
「ええ。丁度良い連絡係と仰っておりましたが」
神殿との連絡を偽ってハルト様は堂々といらっしゃいました。
オラージュ公爵家の方々からの手紙をお土産の白い犬のぬいぐるみの中に隠し入れて。
「フルレット侯爵領に滞在しておられる『レーニア』様は、領地で健やかにお過ごしだそうです」
そう、本物のレーニア・オラージュはそこにいることになっておりますが、本物の王女様は……無事に出国されたということです。
本当はハルト様は夜会の前には既に戻ってこられていたとのことですが、伝えるタイミングを計っていたら遅くなってしまったと謝罪されました。
「それは良いことですね」
ディル(仮名)さんも私が言った言葉が何を示す暗号なのか知っておられます。
今現在、離宮の中には警戒すべき何かは潜んでおりませんが、当初に決められた暗号なので仕方ありません。
「でもハルト様が仰るには、最近は物騒で、フルレット侯爵領にオラージュ騎士団から追加の騎士が派遣されて治安維持しているらしいわ」
ちょっと心配なことですよね。
「……前王立騎士団長もおられる物騒な領地に更に騎士ですか。なるほど、有事に備えての訓練ですか」
「田舎の高齢者の多い領地ですよ。安全のために騎士が来てくれるなんて、ありがたいことですよ」
「本当ですか? 騎士より領民の方が強くありませんか?」
「そんなことないわ。大体同じくらいでしょうね。一部、確かに妙に強い方はいらっしゃいますけど」
「領民が騎士と同じくらい強いって普通におかしいですからね」
「普通でしょ? ねぇ、マーガレット」
長らくフルレット侯爵領で共に過ごしたマーガレットは力強く頷き、
「鍛え方が足りない騎士の方が悪いんですよ。私達は鎌と鍬と包丁しか持っていないんですよ? それで勝てないのは騎士が弱いからなんですよ」
「ほら!」
自信満々にディル(仮名)さんを振り返りましたが、ディル(仮名)さんはマーガレットに詰め寄って、
「お前ら、鎌と鍬と包丁なんて要らないだろ? 素手でいけるだろ?」
「武器を持つことはハンデに決まってますよ。そこまでプライド折ったら使い物にならないでしょう」
「やっぱり有事に備えているようですね」
勝ち誇った顔をされたディル(仮名)さんに納得がいきません。
「有事って何かしら?」
「有事でしょうね」
だから、その有事の内容をお尋ねしているのでしょう。
一番私が気になるのはアルブラニアの動向ですが、南のフルレット侯爵領は北国のアルブラニアからは遠いですよね。
何か危険なことが、まだ起きるのでしょうか。
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