37 / 55
32.異世界少女は上を見ない
しおりを挟む
飽きてきたなと思いながら、魔物の頭を握りつぶす。
『リーダー・ウルフ。世界樹に住むフロアボスの一体。リーダーの名前の通り、群れと共に現れる』
落ちたのは肉だった。今の魔物のように、まだ手に入れていない食材がどんどん出てくるならいいが、目新しいのはフロアボスという個体だけ。他に出てくるのはウサギばかりだ。
今回のフロアボスも、ウルフのリーダーかと思ったら、一緒に出現したのはウサギの群れだった。
樹の中の通路を進み、扉を開ければフロアボスという魔物。フロアボスだけは別の魔物とはいえ、それが何回も続けば、飽きてもくる。
落ちる食材もウサギの肉ばかりで、フロアボスの落す食材が一つづつしか拾えていないのも大きい。
そろそろダンジョンから出ようかという気持ちと、この先に何か面白いものがあるかという期待は、徐々の前者に傾いてゆく。
半ば惰性で階段を上ると、次のフロアの様子は少しだけ変わっていた。
木をくり抜いたような通路には変わりがないが、その表面は随分と凹凸が多い。
床は平坦だったものが、阪があり、段差があり、穴があるものに変わっていた。そして通路の壁も直線的なものから、根がはみ出たような障害物の多いものに変わっている。
歩き難いだけではなく、魔物が潜んでいても分かり難い通路だ。
「面倒ね」
変化がないことを嘆いていたところから、面倒な方向への変化だ。思わず愚痴が口から出る。
マナの動きを見れば、視界の通らない物陰でも、魔物がいるかどうかを判断することは出来る。だが、常時となるとそれなりに負担も大きい。
そんな面倒なことはしてられないと、収納から仮初の従者を取り出して先行させる。街を出るときに持ってきたうちの一体だ。
今まで出会った魔物の行動は二種類。こちらが攻撃するまで何もしないか、出会った途端に襲ってくるかだ。仮初の従者を先行させているだけで、襲ってくるタイプの魔物は釣れるだろう。
穴を迂回し、阪を登り、段差を飛び降りながら進むと、仮初の従者に襲い掛かってくる魔物が出た。
『ツリー・ホッパー。世界樹に住む、侵入者に襲い掛かる獰猛なバッタ。その身は食用に、触覚はポーションの材料になる』
茶色い魔物は、ウサギよりも前後に細長く、毛がない。そして目立つのは、頭の先から飛び出ている突起。長く伸びたそれは、角などとは違って固くはなさそうだ。ツリー・ホッパーの動きに合わせて上下に揺れている。
仮初の従者に命じて攻撃させると、魔物は消えて、頭の先にあった突起だけが残った。
どうやらこの部分が鑑定のいう触覚らしい。
ポーションは、屋台に並んでいるのを見たことはある。回復や解毒を行う霊薬という説明が貼り付けられていた。
ポーションには多少の興味はある。後回しになっているが。
今日のところはポーションよりも食材だと、触覚は収納の放り込むだけにして進む。
その後も何度か魔物に遭遇した。出てくるのはツリー・ホッパーばかりで、前の階まで延々と出続けたウサギの姿はない。ウサギの階層を抜けたのは確かなようだ。
歩き難い通路を延々と進み、扉の前に出る。
階を進むにつれて、プレイヤーの姿も見かけなくなってきている。正しい道が分からないまま、思いつきで道を選んでいるから、扉の前に辿り着くまでの時間も増えていく。
扉を開けた先は、前の階と同じような広さの部屋だった。
流石に部屋の中までは凹凸はない。平らな床と、真っ直ぐな壁の部屋だ。
『キング・ホッパー。世界樹に住むフロアボスの一体。キングの名を冠しているが、部下はいない。裸の王様』
現れたのは通路で出て来た魔物そっくりの、もう一回り大きい個体だった。
即座に仮初の従者に攻撃をさせる。
キング・ホッパーは垂直に飛び跳ねて攻撃を躱す。
「我は宣言する。風よ運べ。『姿なき運びて』」
空中にいるキング・ホッパーを風の手が掴む。
羽を出してなんとか動こうとするキング・ホッパーは、風の手から逃げることが出来ないまま、仮初の従者に倒された。
通路にいたツリー・ホッパーよりは強かった。
仮初の従者の初撃を躱してみせたし、その後の攻撃にも数発耐えてみせた。
心なしか、階を登る毎にフロアボスの強さが上がっているような気がする。
もしかしてこのダンジョンは、どこまで進めるのかを競う類のものだろうか。
食材が落ちるのは、たまたまそういう魔物が配置されていたからで、本来は何階まで進めるのかを競うもの。そう考えれば、この階に来て通路が凹凸になったのも分かる気がする。障害物を配置することで、戦い難くしているのだろう。
そして、その仮定が事実だった場合。
「面倒ね」
この先の階はもっと面倒になる。
通路は通り難くなり、フロアボスは強くなる。そう予想出来る。
ならばここで帰るか、それとも、もう少し進んで見るか。
「そう言えば、帰り道ってどこかしらね」
フロアボスの部屋の、入口側の扉は開かない。進めるのは奥の扉、上へ行く階段だけだ。
通路を進んでいる途中で、下り階段を見た記憶もない。
扉のマナを紐解けば開けることは出来るだろうが、全ての階で扉を開けるのも面倒だ。
扉を開ける面倒さと、先に進んだときの面倒になる可能性。
それを天秤にかけて、とりあえずは先へ進むことにする。
次の階も、通路は凸凹で、出て来るのはツリー・ホッパーだった。
フロアボスならともかく、この敵は仮初の従者だけでも倒せる。落ちたアイテムを収納しながら先へ進む。
『ブラウン・キャタピラー。世界樹に住むフロアボスの一体。鈍重ではあるが強靭な皮を持つ。何かの幼虫であると言われている』
茶色い芋虫が、のそのそと歩いてきた。
仮初の従者に真上から攻撃させたところ、誰も居ない前方に糸を吹いていた。多分、あれが攻撃手段なのだろう。そのまま攻撃を続けさせたら倒れた。
『ミュート・スパイダー。世界樹に住むフロアボスの一体。糸を張り巡らせた巣で狩りをする。その糸は特殊な効果があるというが……』
部屋中に糸を張り巡らせた巣があり、その上に出現した。
仮初の従者では糸に絡まりそうだったので、魔法で火を点けた。よく燃えた。
『サップ・ワーム。世界樹に住むフロアボスの一体。土の中に住むと言われるワームが、なぜ世界樹に居るのか、謎は深まるばかりだ』
身を捩るだけの動きで、なぜかとても素早く動く。
仮初の従者を食べようとしたので、そのまま口の中に入れて中から攻撃させた。倒すまでに時間がかかったので、別の攻撃方法が良かったかもしれない。
階を進む毎にフロアボスが強くなっている。
通路は凹凸があるだけで、歩き難いのを我慢すれば変化のない地形が続いていた。
先の階ほど面倒になるという予想は、半分当たりという所か。
そして、鑑定で返ってくる情報が、段々と適当になっているように見える。
下のほうの階では、倒すと……、外見に似合わず……、と多少なりとも情報があったのに、今は名前以外は分からないに等しい。
『スラッシュ・ビートル。世界樹に住むフロアボスの一体。甲虫に近い何か、ちょー強い』
そして、このフロアボスと戦ったことで、仮初の従者が壊れてしまった。
魔物の角で壊されたのだ。
固い甲羅に攻撃が通らずに、手間取っている間に攻撃を受けてしまった。
残った魔物は、甲羅の隙間から燃やすことで倒した。壊れた仮初の従者の破片を収納の仕舞う。仮初の従者の見た目が気に入っていただけに残念だ。
『リーダー・ウルフ。世界樹に住むフロアボスの一体。リーダーの名前の通り、群れと共に現れる』
落ちたのは肉だった。今の魔物のように、まだ手に入れていない食材がどんどん出てくるならいいが、目新しいのはフロアボスという個体だけ。他に出てくるのはウサギばかりだ。
今回のフロアボスも、ウルフのリーダーかと思ったら、一緒に出現したのはウサギの群れだった。
樹の中の通路を進み、扉を開ければフロアボスという魔物。フロアボスだけは別の魔物とはいえ、それが何回も続けば、飽きてもくる。
落ちる食材もウサギの肉ばかりで、フロアボスの落す食材が一つづつしか拾えていないのも大きい。
そろそろダンジョンから出ようかという気持ちと、この先に何か面白いものがあるかという期待は、徐々の前者に傾いてゆく。
半ば惰性で階段を上ると、次のフロアの様子は少しだけ変わっていた。
木をくり抜いたような通路には変わりがないが、その表面は随分と凹凸が多い。
床は平坦だったものが、阪があり、段差があり、穴があるものに変わっていた。そして通路の壁も直線的なものから、根がはみ出たような障害物の多いものに変わっている。
歩き難いだけではなく、魔物が潜んでいても分かり難い通路だ。
「面倒ね」
変化がないことを嘆いていたところから、面倒な方向への変化だ。思わず愚痴が口から出る。
マナの動きを見れば、視界の通らない物陰でも、魔物がいるかどうかを判断することは出来る。だが、常時となるとそれなりに負担も大きい。
そんな面倒なことはしてられないと、収納から仮初の従者を取り出して先行させる。街を出るときに持ってきたうちの一体だ。
今まで出会った魔物の行動は二種類。こちらが攻撃するまで何もしないか、出会った途端に襲ってくるかだ。仮初の従者を先行させているだけで、襲ってくるタイプの魔物は釣れるだろう。
穴を迂回し、阪を登り、段差を飛び降りながら進むと、仮初の従者に襲い掛かってくる魔物が出た。
『ツリー・ホッパー。世界樹に住む、侵入者に襲い掛かる獰猛なバッタ。その身は食用に、触覚はポーションの材料になる』
茶色い魔物は、ウサギよりも前後に細長く、毛がない。そして目立つのは、頭の先から飛び出ている突起。長く伸びたそれは、角などとは違って固くはなさそうだ。ツリー・ホッパーの動きに合わせて上下に揺れている。
仮初の従者に命じて攻撃させると、魔物は消えて、頭の先にあった突起だけが残った。
どうやらこの部分が鑑定のいう触覚らしい。
ポーションは、屋台に並んでいるのを見たことはある。回復や解毒を行う霊薬という説明が貼り付けられていた。
ポーションには多少の興味はある。後回しになっているが。
今日のところはポーションよりも食材だと、触覚は収納の放り込むだけにして進む。
その後も何度か魔物に遭遇した。出てくるのはツリー・ホッパーばかりで、前の階まで延々と出続けたウサギの姿はない。ウサギの階層を抜けたのは確かなようだ。
歩き難い通路を延々と進み、扉の前に出る。
階を進むにつれて、プレイヤーの姿も見かけなくなってきている。正しい道が分からないまま、思いつきで道を選んでいるから、扉の前に辿り着くまでの時間も増えていく。
扉を開けた先は、前の階と同じような広さの部屋だった。
流石に部屋の中までは凹凸はない。平らな床と、真っ直ぐな壁の部屋だ。
『キング・ホッパー。世界樹に住むフロアボスの一体。キングの名を冠しているが、部下はいない。裸の王様』
現れたのは通路で出て来た魔物そっくりの、もう一回り大きい個体だった。
即座に仮初の従者に攻撃をさせる。
キング・ホッパーは垂直に飛び跳ねて攻撃を躱す。
「我は宣言する。風よ運べ。『姿なき運びて』」
空中にいるキング・ホッパーを風の手が掴む。
羽を出してなんとか動こうとするキング・ホッパーは、風の手から逃げることが出来ないまま、仮初の従者に倒された。
通路にいたツリー・ホッパーよりは強かった。
仮初の従者の初撃を躱してみせたし、その後の攻撃にも数発耐えてみせた。
心なしか、階を登る毎にフロアボスの強さが上がっているような気がする。
もしかしてこのダンジョンは、どこまで進めるのかを競う類のものだろうか。
食材が落ちるのは、たまたまそういう魔物が配置されていたからで、本来は何階まで進めるのかを競うもの。そう考えれば、この階に来て通路が凹凸になったのも分かる気がする。障害物を配置することで、戦い難くしているのだろう。
そして、その仮定が事実だった場合。
「面倒ね」
この先の階はもっと面倒になる。
通路は通り難くなり、フロアボスは強くなる。そう予想出来る。
ならばここで帰るか、それとも、もう少し進んで見るか。
「そう言えば、帰り道ってどこかしらね」
フロアボスの部屋の、入口側の扉は開かない。進めるのは奥の扉、上へ行く階段だけだ。
通路を進んでいる途中で、下り階段を見た記憶もない。
扉のマナを紐解けば開けることは出来るだろうが、全ての階で扉を開けるのも面倒だ。
扉を開ける面倒さと、先に進んだときの面倒になる可能性。
それを天秤にかけて、とりあえずは先へ進むことにする。
次の階も、通路は凸凹で、出て来るのはツリー・ホッパーだった。
フロアボスならともかく、この敵は仮初の従者だけでも倒せる。落ちたアイテムを収納しながら先へ進む。
『ブラウン・キャタピラー。世界樹に住むフロアボスの一体。鈍重ではあるが強靭な皮を持つ。何かの幼虫であると言われている』
茶色い芋虫が、のそのそと歩いてきた。
仮初の従者に真上から攻撃させたところ、誰も居ない前方に糸を吹いていた。多分、あれが攻撃手段なのだろう。そのまま攻撃を続けさせたら倒れた。
『ミュート・スパイダー。世界樹に住むフロアボスの一体。糸を張り巡らせた巣で狩りをする。その糸は特殊な効果があるというが……』
部屋中に糸を張り巡らせた巣があり、その上に出現した。
仮初の従者では糸に絡まりそうだったので、魔法で火を点けた。よく燃えた。
『サップ・ワーム。世界樹に住むフロアボスの一体。土の中に住むと言われるワームが、なぜ世界樹に居るのか、謎は深まるばかりだ』
身を捩るだけの動きで、なぜかとても素早く動く。
仮初の従者を食べようとしたので、そのまま口の中に入れて中から攻撃させた。倒すまでに時間がかかったので、別の攻撃方法が良かったかもしれない。
階を進む毎にフロアボスが強くなっている。
通路は凹凸があるだけで、歩き難いのを我慢すれば変化のない地形が続いていた。
先の階ほど面倒になるという予想は、半分当たりという所か。
そして、鑑定で返ってくる情報が、段々と適当になっているように見える。
下のほうの階では、倒すと……、外見に似合わず……、と多少なりとも情報があったのに、今は名前以外は分からないに等しい。
『スラッシュ・ビートル。世界樹に住むフロアボスの一体。甲虫に近い何か、ちょー強い』
そして、このフロアボスと戦ったことで、仮初の従者が壊れてしまった。
魔物の角で壊されたのだ。
固い甲羅に攻撃が通らずに、手間取っている間に攻撃を受けてしまった。
残った魔物は、甲羅の隙間から燃やすことで倒した。壊れた仮初の従者の破片を収納の仕舞う。仮初の従者の見た目が気に入っていただけに残念だ。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる