6 / 6
第六話
しおりを挟む
視界一杯にパンツが広がる。
薄暗い視界の中、白パンツが映える。最高だ。
両足を抱きしめるように回していた手を外し、スカートを捲る。
スカートの外に出て立ち上がると、足を止めていた仲間でヒロインでもあるフィーナが歩き始める。
部屋の中には俺とフィーナのほかにルーヲがいて、じっとりした目で俺を見ている。どうしたんだろう。
ゆっくりと話が出来る場所が言いと言われ、街の宿にやってきていた。
話をしているうちにフィーナの最大魔法が見たいと言うことで、これから城へ行って魔物襲撃イベントを発生させるつもりだ。
「擬態が解けない以上、帰還魔法は無理。でも、前と同じ魔法で穴さえ開けば」
じっとりした視線はそのままで、何か呟いている。セリフはもっと大きな声で言ってくれないと聞こえないんだが、演出かな?
街までの道中でも、ルーヲは魔物に魔法を打ち込んでは「威力が低い」だの「封印されかけてる?」だのとぶつぶつ言っていた。俺の幼馴染のお姉さんは厨二キャラだったのかもしれない。道具売ってもらうだけだと分からなかったが。
ご神体を拝んで気合を入れた所で、手持ちの道具を確認して部屋を出る。
お金を払って宿の部屋に入ったので、部屋に入った時点でHPもMPも全て回復している。このままイベントを起こしても問題はない。
年に一度、成人の儀式として、十五歳になった子供たちは街へ行く。正確には、街の中心にある城への旅となる。そこで成人になったことを王様に報告。無事に村に帰ると成人祝いを兼ねた年一回の村祭りが行われる。
というのが序盤に説明されるストーリーだ。
今まではフィーナと二人だけで城に行っていたが、今回はルーヲを含めて三人で城へと移動する。どこでフラグが立ったのか分からないが、始めてのルートになる。
イベント中のバグで真っ暗なマップに入るというのを調べようと思っていたところで、新しいルートの発見。今まで自分が知らなかったということは、かなりレアなルートではないだろうか。ひょっとしたら、このルートでしか出ないバグなのかもしれない。
同じ年で村の幼馴染のフィーナと二人、モンスターと戦いながら城まで辿り着き、王様との謁見を待っている時に、王城は魔物に襲撃される。戦う兵士達に協力し魔物との戦闘の中、フィーナが強力な魔法を使ったことでなんとか魔物を撃退。
しかし、そのことで魔物たちにフィーナが王女だと誤解されてしまい。というのが後々のフィーナが浚われる発端となるのだが、幼馴染のルーヲはフィーナの魔法のことも理解しているような口ぶりだった。フィーナの魔法のこと、城で魔法を使うことについてしつこく質問された。普段は城で攻撃魔法は使えないから、成人の報告に行った時だけだと答えたが。
城門で女兵士の胸鎧をコンコンと叩く。今回も君とはまたお別れだ。君はいつも最後まで戦って首を刎ねられるよね。そんなことを思いながら城に入る。
文官に話し掛け、控室に通される。
「まだ魔法は使えない。拠点に結界を張るのは変ではないが、これは本当に結界なのか」
ルーヲがまたぶつぶつと呟いている。根暗キャラだったのかな。そうだとすると店番は辛いだろうに。いや、それともマッドでサイエンス的なあれか。薬草も魔除けの札も爆発玉も全部このルーヲの自作とか、そういうことかも。
ほどなく、部屋に走る赤いエフェクト。扉の向こうから聞こえる敵襲の声
部屋の外から聞こえる怒号、そして剣戟の音。
「魔物だって、早く逃げよう」
控室から出たところで言われるフィーナのセリフに、ルーヲがぎょっとしたような目を向ける。変な反応をするものだ。
そういやイベント中くらいしかフィーナは喋らないんだよな。あとは魔法使うときか。とは言ってもメタなことは言わずにスルーするのが正しい遊び方だろう。NPCに言うことでもないが。
さらに部屋を出て玄関ホールに出ると魔物の襲撃だ。
そういえば援軍の騎士がどうやって出て来るのか確認していなかったな。
玄関から飛び込んできた魔物を無視して、通路の奥に行こうか。
ドカンドゴンッ!
音に振り向くと、飛び込んできたはずの魔物が床に落ちたところだった。
ルーヲか?
フィーナは指示なしで攻撃魔法を打たないように作戦を設定しているが、そういやルーヲの設定をした覚えがないな。
メニューを開いて作戦設定の画面を開いて見るが、名前欄にはフィーナの文字しかない。ルーヲは仲間扱いではないんだろうか。作戦設定が出来ないのだと、残りの敵を自動的に倒してしまいそうだ。そうなると騎士がどこから出て来るかの確認は出来ないか。
案の定、次々と飛び込んできた魔物がルーヲの魔法で撃ち落とされる。
うん、だめっぽい。
玄関を出る。
オーガの周りを囲む数人の騎士。早速とばかりに吹き飛ばされる騎士から目を逸らし、周りに広がる瓦礫の山を見る。どこか登れないだろうか。
「キャーーー」
相変わらず響くフィーナの悲鳴。
左右をざっと見渡して、右側の瓦礫が小さめの場所に目を付ける。
どうせ騎士が全滅しないとフィーナの魔法は発動しないし、暇つぶしを兼ねて瓦礫を登れるか試してみよう。
近くまで行くと、思ったより瓦礫が大きい。腰の高さで一つの瓦礫。瓦礫に手をついて体を引き上げて、なんとか一つ目の瓦礫の上に立つ。周りを見て、また似たような大きさの瓦礫の上に体を引き上げる。
「ちょっと何してんのよ! この子を守らないと魔法が。人形も早く魔法打ちなさいよ!」
下でルーヲが騒いでいるけど、騎士がいるうちは平気だし、騎士が居なくなったら魔法発動だ。ぶっちゃけ下手にオーガの前に立って俺が倒されるほうがマズイ、ここのボス戦でのゲームオーバー条件はそのくらいなのだ。
また一つ瓦礫を登る。おおっ、なんか高いぞ。2階くらいの高さまでしか登っていないはずだが、瓦礫の上から見下ろすとすごく高いところまで登った気になる。
最後の騎士が吹き飛ばされる。瓦礫はまだ上に続いている。
戦闘中に登り切れるほどではないか。慣れてくればもっと早く登れるだろうか。そんなことを考えながら戦闘終了を待つが、まだフィーナの体が光らないし、魔法も打ち出されない。
なぜだろう。
そう言えば最後の騎士は吹き飛んでいたな。いつも、最後の騎士は首が刎ねられて、それからフィーナの魔法だったはずだけど。
オーガは数歩、足を進めてルーヲと対峙する。
「どうなってんのよ。なんとかしなさいよ」
ルーヲが続けざまに魔法を放つが、オーガの体の表面で弾けるだけで、ダメージが通っているようには見えない。やっぱりボス戦はフィーナの魔法以外では倒せないように出来ているんだろうな。
ああ、そうか、イベントが進むのは、騎士が倒れたらじゃなくて、俺とフィーナ以外の全員が倒れたらなのか。そうなるとルーヲが死なないとフィーナは魔法を打ってくれないことになる。
フィーナの魔法を見たいと言ってたルーヲの希望は叶えられないかな。
んー。困ったと頭をかこうとしたが、革とは言え兜の上からじゃあかくことが出来ない。
とりあえず、今はルーヲに死んでもらって、イベントが終わったらロードしなおしてから別の方法を考えるか。あ、でも、前にセーブしたのってどこだっけ。やばいなルーヲ加入のイベント条件って分からないぞ、もう一回一緒に村を出るにはどうすればいいんだ。
悩んでいるうちに、ルーヲの息が切れて動きが鈍くなる。そこにオーガのこん棒が。
「なんなのよ! この世界! おかしいでしょ!」
ガンッ。
オーガの攻撃が当たる。
そしてそこにあるはずが、何もない頭部。首から血が噴水のように噴き出し、血の反動でもあるかのようにゆっくりと体が倒れる。
ころん。
倒れる体に少し遅れて、フィーナの悲鳴が聞こえる。
「いや、いや、いやぁーーー!!!」
フィーナの体がうっすらと光出し、ボス戦闘最後の魔法の準備が整う。
空からオーガ目指して光の柱が降り立つ。
光に呑まれ、消えゆくシルエット。光が消えた後には、オーガの死体も、ルーヲの体もなかった。
場面変換。
場所は城の謁見の間、ボス戦の終わり。改めて成人の報告をし、城主から魔物退治の褒美をもらって村へ帰る。
しかし、そのときはなぜか、謁見の間には人が大勢いた。
「おお、よくぞ帰った勇者たちよ。魔王討伐、誠に大儀であった」
は? いやいやいや。なんかストーリー飛んでね? え? バグなの? バグってラスダン行けるんじゃないの?
城主の言葉は続き、その後、なぜかフィーナが箱を城主に渡す。
箱が開くと中にはルーヲの頭だけが。
「うむ。確かに魔王の首代!」
何言ってんの、村の道具屋の首でしょうが。バグにしても酷くね、どうなってんだよ。
俺の混乱を放って流れ出すスタッフロール。視界はモノトーンに染まり、旅の場面が映し出される。
「え? これネットに上げたほうがいいの? 上げていいの? なんなの、これ」
―――― GAME OVER ――――
薄暗い視界の中、白パンツが映える。最高だ。
両足を抱きしめるように回していた手を外し、スカートを捲る。
スカートの外に出て立ち上がると、足を止めていた仲間でヒロインでもあるフィーナが歩き始める。
部屋の中には俺とフィーナのほかにルーヲがいて、じっとりした目で俺を見ている。どうしたんだろう。
ゆっくりと話が出来る場所が言いと言われ、街の宿にやってきていた。
話をしているうちにフィーナの最大魔法が見たいと言うことで、これから城へ行って魔物襲撃イベントを発生させるつもりだ。
「擬態が解けない以上、帰還魔法は無理。でも、前と同じ魔法で穴さえ開けば」
じっとりした視線はそのままで、何か呟いている。セリフはもっと大きな声で言ってくれないと聞こえないんだが、演出かな?
街までの道中でも、ルーヲは魔物に魔法を打ち込んでは「威力が低い」だの「封印されかけてる?」だのとぶつぶつ言っていた。俺の幼馴染のお姉さんは厨二キャラだったのかもしれない。道具売ってもらうだけだと分からなかったが。
ご神体を拝んで気合を入れた所で、手持ちの道具を確認して部屋を出る。
お金を払って宿の部屋に入ったので、部屋に入った時点でHPもMPも全て回復している。このままイベントを起こしても問題はない。
年に一度、成人の儀式として、十五歳になった子供たちは街へ行く。正確には、街の中心にある城への旅となる。そこで成人になったことを王様に報告。無事に村に帰ると成人祝いを兼ねた年一回の村祭りが行われる。
というのが序盤に説明されるストーリーだ。
今まではフィーナと二人だけで城に行っていたが、今回はルーヲを含めて三人で城へと移動する。どこでフラグが立ったのか分からないが、始めてのルートになる。
イベント中のバグで真っ暗なマップに入るというのを調べようと思っていたところで、新しいルートの発見。今まで自分が知らなかったということは、かなりレアなルートではないだろうか。ひょっとしたら、このルートでしか出ないバグなのかもしれない。
同じ年で村の幼馴染のフィーナと二人、モンスターと戦いながら城まで辿り着き、王様との謁見を待っている時に、王城は魔物に襲撃される。戦う兵士達に協力し魔物との戦闘の中、フィーナが強力な魔法を使ったことでなんとか魔物を撃退。
しかし、そのことで魔物たちにフィーナが王女だと誤解されてしまい。というのが後々のフィーナが浚われる発端となるのだが、幼馴染のルーヲはフィーナの魔法のことも理解しているような口ぶりだった。フィーナの魔法のこと、城で魔法を使うことについてしつこく質問された。普段は城で攻撃魔法は使えないから、成人の報告に行った時だけだと答えたが。
城門で女兵士の胸鎧をコンコンと叩く。今回も君とはまたお別れだ。君はいつも最後まで戦って首を刎ねられるよね。そんなことを思いながら城に入る。
文官に話し掛け、控室に通される。
「まだ魔法は使えない。拠点に結界を張るのは変ではないが、これは本当に結界なのか」
ルーヲがまたぶつぶつと呟いている。根暗キャラだったのかな。そうだとすると店番は辛いだろうに。いや、それともマッドでサイエンス的なあれか。薬草も魔除けの札も爆発玉も全部このルーヲの自作とか、そういうことかも。
ほどなく、部屋に走る赤いエフェクト。扉の向こうから聞こえる敵襲の声
部屋の外から聞こえる怒号、そして剣戟の音。
「魔物だって、早く逃げよう」
控室から出たところで言われるフィーナのセリフに、ルーヲがぎょっとしたような目を向ける。変な反応をするものだ。
そういやイベント中くらいしかフィーナは喋らないんだよな。あとは魔法使うときか。とは言ってもメタなことは言わずにスルーするのが正しい遊び方だろう。NPCに言うことでもないが。
さらに部屋を出て玄関ホールに出ると魔物の襲撃だ。
そういえば援軍の騎士がどうやって出て来るのか確認していなかったな。
玄関から飛び込んできた魔物を無視して、通路の奥に行こうか。
ドカンドゴンッ!
音に振り向くと、飛び込んできたはずの魔物が床に落ちたところだった。
ルーヲか?
フィーナは指示なしで攻撃魔法を打たないように作戦を設定しているが、そういやルーヲの設定をした覚えがないな。
メニューを開いて作戦設定の画面を開いて見るが、名前欄にはフィーナの文字しかない。ルーヲは仲間扱いではないんだろうか。作戦設定が出来ないのだと、残りの敵を自動的に倒してしまいそうだ。そうなると騎士がどこから出て来るかの確認は出来ないか。
案の定、次々と飛び込んできた魔物がルーヲの魔法で撃ち落とされる。
うん、だめっぽい。
玄関を出る。
オーガの周りを囲む数人の騎士。早速とばかりに吹き飛ばされる騎士から目を逸らし、周りに広がる瓦礫の山を見る。どこか登れないだろうか。
「キャーーー」
相変わらず響くフィーナの悲鳴。
左右をざっと見渡して、右側の瓦礫が小さめの場所に目を付ける。
どうせ騎士が全滅しないとフィーナの魔法は発動しないし、暇つぶしを兼ねて瓦礫を登れるか試してみよう。
近くまで行くと、思ったより瓦礫が大きい。腰の高さで一つの瓦礫。瓦礫に手をついて体を引き上げて、なんとか一つ目の瓦礫の上に立つ。周りを見て、また似たような大きさの瓦礫の上に体を引き上げる。
「ちょっと何してんのよ! この子を守らないと魔法が。人形も早く魔法打ちなさいよ!」
下でルーヲが騒いでいるけど、騎士がいるうちは平気だし、騎士が居なくなったら魔法発動だ。ぶっちゃけ下手にオーガの前に立って俺が倒されるほうがマズイ、ここのボス戦でのゲームオーバー条件はそのくらいなのだ。
また一つ瓦礫を登る。おおっ、なんか高いぞ。2階くらいの高さまでしか登っていないはずだが、瓦礫の上から見下ろすとすごく高いところまで登った気になる。
最後の騎士が吹き飛ばされる。瓦礫はまだ上に続いている。
戦闘中に登り切れるほどではないか。慣れてくればもっと早く登れるだろうか。そんなことを考えながら戦闘終了を待つが、まだフィーナの体が光らないし、魔法も打ち出されない。
なぜだろう。
そう言えば最後の騎士は吹き飛んでいたな。いつも、最後の騎士は首が刎ねられて、それからフィーナの魔法だったはずだけど。
オーガは数歩、足を進めてルーヲと対峙する。
「どうなってんのよ。なんとかしなさいよ」
ルーヲが続けざまに魔法を放つが、オーガの体の表面で弾けるだけで、ダメージが通っているようには見えない。やっぱりボス戦はフィーナの魔法以外では倒せないように出来ているんだろうな。
ああ、そうか、イベントが進むのは、騎士が倒れたらじゃなくて、俺とフィーナ以外の全員が倒れたらなのか。そうなるとルーヲが死なないとフィーナは魔法を打ってくれないことになる。
フィーナの魔法を見たいと言ってたルーヲの希望は叶えられないかな。
んー。困ったと頭をかこうとしたが、革とは言え兜の上からじゃあかくことが出来ない。
とりあえず、今はルーヲに死んでもらって、イベントが終わったらロードしなおしてから別の方法を考えるか。あ、でも、前にセーブしたのってどこだっけ。やばいなルーヲ加入のイベント条件って分からないぞ、もう一回一緒に村を出るにはどうすればいいんだ。
悩んでいるうちに、ルーヲの息が切れて動きが鈍くなる。そこにオーガのこん棒が。
「なんなのよ! この世界! おかしいでしょ!」
ガンッ。
オーガの攻撃が当たる。
そしてそこにあるはずが、何もない頭部。首から血が噴水のように噴き出し、血の反動でもあるかのようにゆっくりと体が倒れる。
ころん。
倒れる体に少し遅れて、フィーナの悲鳴が聞こえる。
「いや、いや、いやぁーーー!!!」
フィーナの体がうっすらと光出し、ボス戦闘最後の魔法の準備が整う。
空からオーガ目指して光の柱が降り立つ。
光に呑まれ、消えゆくシルエット。光が消えた後には、オーガの死体も、ルーヲの体もなかった。
場面変換。
場所は城の謁見の間、ボス戦の終わり。改めて成人の報告をし、城主から魔物退治の褒美をもらって村へ帰る。
しかし、そのときはなぜか、謁見の間には人が大勢いた。
「おお、よくぞ帰った勇者たちよ。魔王討伐、誠に大儀であった」
は? いやいやいや。なんかストーリー飛んでね? え? バグなの? バグってラスダン行けるんじゃないの?
城主の言葉は続き、その後、なぜかフィーナが箱を城主に渡す。
箱が開くと中にはルーヲの頭だけが。
「うむ。確かに魔王の首代!」
何言ってんの、村の道具屋の首でしょうが。バグにしても酷くね、どうなってんだよ。
俺の混乱を放って流れ出すスタッフロール。視界はモノトーンに染まり、旅の場面が映し出される。
「え? これネットに上げたほうがいいの? 上げていいの? なんなの、これ」
―――― GAME OVER ――――
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
世界に1人だけの魔物学者
ベルリン
ファンタジー
この世界にはダンジョンと呼ばれる迷宮がある。
この迷宮は誰が作ったのかいつからそこにあるのか分からない。
迷宮はゾンビ、ゴブリン、スケルトン果てはドラゴンのように多種多様の魔物が存在する。 迷宮は不思議な力で財宝を生み出し人間を誘き寄せる。
非常に危険な迷宮だが財宝や名誉などを求めて探索する冒険者は後を絶たない。
この世界で唯一の魔物学者ローランもその迷宮に魅入られた男の1人だ。
ただし、男は財宝や名誉を求めているのではない。 魔物が好き過ぎて魔物の生態を調べるために迷宮へ日々潜っているのだ。
これはちょっと変わった男の人生を綴った物語である。
本作はアルファポリスと小説家になろうに掲載しております。
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる