醜いトロールの子

メタボ戦士

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2章

28話 オークション形式

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サーヤ 「風刃ウィンドカッター

〈ザキザキ··········ザキン〉

サーヤ 「終わりました。」

依頼人 「ありがとうね、お庭がスッキリしたわ。少しばかりのお礼何だけどもらってくれる?」

サーヤ 「いえ·····報酬以外の金銭は受け取れないので····〈グ~····〉あっすみません、腹を鳴らしてしまうなんてお恥ずかしい。」

依頼人 「良かったらですけどお昼食べていきますか?金銭以外も受け取れないとかなら諦めますけど····」

サーヤ 「いただきます、ありがとうございます。」

依頼人 「良かった·····じゃあ腕によりをかけて作るわね。」

サーヤ 「はい。」

 しばらくして。

サーヤ 「ご馳走様でした。美味しかったです。」

依頼人 「それは良かった。あっこれおみやとしてお弁当を作ったのだけどもらってくれる?」  

サーヤ 「ありがとうございます、いただきます。では····」

依頼人 「雑草が伸びたらまた呼ぶわね。」

サーヤ 「はい。」

 ······今日の依頼完了、ギルドに戻るか。

〈シュンッ〉


〈シュッタ〉

〈ガチャ〉

サーヤ 「依頼完了しましたので報酬もらいに来ました。」

受付 「チキン凡人もう来たの?」

サーヤ 「簡単な依頼のみだったので。ていうかドサクサに紛れてチキン南蛮みたいに言わんでください。」

受付 「だってせっかくAランクの依頼を受けるチャンスを与えたのに取らないから。」

サーヤ 「Eランクには無理ですよ。それより報酬ください。」

受付 「はい、小銀貨5枚。このペースじゃDランクに上がるのに時間がかかるから、何処かのパーティーの応援に行きなさい。」

サーヤ 「Eランクじゃ役にたたないんじゃないですか?」
  
受付 「能力値で言ったらBランク冒険者並だから、アピールすればちゃんとオファーされるわよ。」

サーヤ 「そうですか。でもアピールって何をすればいいんですか?」

受付 「しょうがないわね~初回は私が手伝うわよ。」

サーヤ 「ありがとうございます。」

受付 「スゥ~みんな~注目!」

冒険者達 「何だ何だ~·····」

受付 「ここに将来有望のソロのEランク冒険者がいるんだけど、応援にいかが~」

冒険者達 「Eランクはいらないな~」

受付 「Eランクって言っても頭は馬鹿だけど、能力値はCランクいや···Bランクだからお買い得だよ。」

冒険者達 「マジか!」

〈ダダダ······〉

冒険者達 「俺達(僕達)(私達)のパーティーの応援に来ないか?」

サーヤ 「押さない押さない·····じゃあ1番値段が高いパーティーから先に応援に行かせようかな。小銀貨1枚からね。」
 
「小銀貨5枚」「小銀貨10枚」「小銀貨20枚」·······

受付 「跳ね上がるね~どんどんいこう♪」

 しばらくして。

「大銀貨1枚」「シーン······」

受付 「大銀貨1枚で決定!大分跳ね上がったわね。」

サーヤ 「ありがとうございます。」

受付 「で?大銀貨1枚と言ったパーティーは?」

冒険者達 「俺達だ。」

受付 「Cランク冒険者のパーティー『血の悪魔達ブラッドデーモンズ』ね。ここはちゃんとしたところだから任せて大丈夫そうね。ほら行きなさい。」

サーヤ 「ありがとうございます。」

? 「リーダーのブルートだ、よろしく〈ソッ〉」

サーヤ 「よろしくお願いします〈ニギッ〉」

ブルート 「他のメンバーの紹介は後にして行こうか····君の名前は?」

サーヤ 「受付の人には凡人顔と呼ばれています。」

ブルート 「長いからボンでいいか?」

サーヤ 「はい。」

ブルート 「じゃあ行こう。」
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