醜いトロールの子

2章

22話 試験結果は···

〈ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ······ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ······〉

試験官　「終了です。筆記用具は手から離してください。」
　
〈カタッ〉

　······一応全部解けたけど自信ないな·····

　まぁあと武力と魔力の試験が残っているしそれで挽回しよう。

試験官　「答案を回収します〈シュパッ····〉採点結果は全て終わった後に発表しますので次の場所に移動してください。」

受験者達　「はい。」

　······流石にあんな学校の教室みたいなところではやらないか。

　次は何処でやるんだろう····

試験官　「ではこちらです。」

受験者達　「はい。」

　·······巨大な魔力結晶しか置いてないシンプルな部屋だな。
　
試験官　「ここで最大限の物理攻撃と魔法を1回ずつ、計2回やってもらいます。」

受験者達　「はい。」

試験官　「ではエントリーナンバー1番の方から順番にお願いします。」

受験者①　「はい。〈ガンｯ〉火球ファイヤーボール〈ボンｯ〉」

試験官　「はい、次。」

　······私は最後だから暇だな·····少し寝よう。

サーヤ　「········zzz」

    数分後。

〈ゴチン〉　　

サーヤ　「痛·····」

試験官　「もうあなたの番ですよ。」

サーヤ　「はい、すみません。」　
　
　······いちいちゲンコツ食らわせなくてもいいのに····

　まぁやるか。

〈ﾋｭ··バァァン·········〉

サーヤ　「風刃ウィンドカッター〈シュリンｯ〉」

試験官　「ありゃりゃ····魔力結晶が真っ二つに」

サーヤ　「駄目でした？」

試験官　「いや····問題はないですけど、中々ないのでね。」
　　
サーヤ　「そうですか。」　　

　·····手応えアリ。

試験官　「まぁ····結果発表をさっき筆記をしたところでするから行きなさい。」
　
サーヤ　「はい。」


試験官　「全員揃ったので結果発表をします。」

受験者達　「今回はエントリーナンバー4と5の方が合格となります。それ以外の方は速やかに退出してください。」

不合格者達　「はい。」

〈ガチャン〉

試験官　「合格者の方達、おめでとうございます。」

合格者達　「ありがとうございます。」
　
試験官　「晴れてあなた達は冒険者です。冒険者ランクは今回の試験結果を加味して、エントリーナンバー4の方はランクCで5の方はランクEから冒険者を始めてもらいます。」

合格者達　「はい。」

試験官　「では解散。」

合格者達　「ありがとうございました。」

　·····やったー！冒険者になれた。

　これで金を稼げるぞ。

　これから受けれそうな仕事を見つけてじゃんじゃん稼ぐぞ。

　よしまずは『落ちそう』と言ってきた受付の人に挨拶に行こう。