醜いトロールの子

2章

15話 ラッキー？

おじさん④　「さぁ着いたぞ。夕食の時間まで店の休憩室で休んでなさい。」

サーヤ　「ありがとうございます。」

おじさん④　「休憩室は二階の奥の方だから。」

サーヤ　「はい。」

〈ガチャ〉

女性店員達　「何アンタ？」

サーヤ　「この店のオーナーさんからただ飯をいただけると言われてノコノコ来た乞食です。」

女性店員①　「ふ～んまだ小さいのに大変ね。」

サーヤ　「はい。」

女性店員②　「『乞食』なら親もいないの？」

サーヤ　「はい、流行り病で2人とも死んでしまったので天涯孤独です。」

女性店員③　「可愛いそうに·····」

女性店員④　「まぁ私等も似たような境遇だけどね。」

女性店員⑤　「まぁね。」

サーヤ　「そうなんですか。」

女性店員達　「そうよ、ここはそんな子達の店何だから。もしアンタが働きたいのなら雑用として雇ってもえるように掛け合ってみるけど？」

サーヤ　「ありがとうございます。でも大丈夫です。」

女性店員達　「そう····もし働きたくなったらいつでも言ってね。同類だと思っているから。」

サーヤ　「ありがとうございます。」

女性店員①　「それよりアンタ臭いけど風呂に入ってる？」

サーヤ　「ずっと入れてないですね。」

女性店員②　「それはよくないわね。ここにシャワールームもあるからそこで体を洗いなさい。」

女性店員③　「着替えはないから、洗濯スライムで着てた服を洗浄してちょうだい。」

サーヤ　「ありがとうございます。じゃあ入ってきます。」

女性店員達　「わかった。」

　数十分後。

サーヤ　「シャワーありがとうございました。久しぶりにさっぱりしました。」

女性店員達　「良かったわね。まぁシャワーの後で眠気が凄いだろうから休憩室のベッドで寝てなさい。」

サーヤ　「はい、お言葉に甘えて使わせていただきます。」

〈ドサッ〉

サーヤ　「······すぅ······すぅ····」

　······流石に変身魔法が切れるかもしれないから寝たふり。

女性店員達　「ハハッ····こいつもう寝てるわ。後でオーナーに犯されることも知らないでw」

　······え····マジで·····エロい店とは思っていたけどヤバッ逃げよう。

　テレポート。

〈シュッ〉

〈スタッ〉

　·····フゥー危なかった。結局タダより高いものはないんだな。
　
　まぁ体は綺麗に出来たしいいか。

　さて今日の寝床を探すか。

　流石に前の家の跡地にいてもしょうがないしな。