醜いトロールの子2

1章

32話 記憶喪失後

ヤコブ　「サイモンさん·····あっサイモン兄さんおはようございます。」

サイモン　「おはようヤコブ。」

　······まだ呼び慣れないんだな。


　あれから1ヶ月が経過した。
　　
　ヤコブの父であるスティーブ父さんはあの後すぐに戻って来て、ヤコブの記憶が全消去したことを知り3日間寝込んだ。

　その後、僕の父であるリチャード父さんと一緒に仕事を受けるようになったが、家には前よりも帰って来なくなった。
　
　僕は昔に逆戻りして家事とヤコブの世話。

　退屈な日々だけど、ヤコブが僕を助けてくれなかったらこの世にいないから真面目に頑張っている。

〈ｶﾞﾁｬ〉

リチャード　「ただいま」

サイモン　「おかえり父さん。スティーブ父さんは？」

リチャード　「宿だ。」

サイモン　「そっか···」

　····あの意気地なし。

リチャード　「ヤコブ、調子はどうだ？」

ヤコブ　「大丈夫です。リチャードさん。」

リチャード　「他人行儀だな···『父さん』って呼んでくれよ。」

ヤコブ　「あなたとは血が繋がっていないので。」

リチャード　「それはそうだけど何だかな······」

サイモン　「まぁいいじゃん。それより父さんも朝食食べる？」

リチャード　「宿で食べて来たからいい。それより久しぶりにあれはどう？」

サイモン　「ヤコブのいるところでやりたくない。」

リチャード　「別の部屋でやればいいだろ。」

サイモン　「別の部屋だとヤコブのことが心配だし。」

〈パチッ〉

ヤコブ　「〈バタッ〉······zzz」

サイモン　「これで問題はないだろ？〈ｽﾞﾙｯ〉ほらお前も脱げよ」

サイモン　「わかったよ〈ｽﾞﾙｯ〉」

〈ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ·····❥❥〉

サイモン　「ｱｯｱｯｱｯｱｯ·········❥❥」

　·····痛い····ズキズキする。

　でも何でだろう·····興奮が冷めやまない。