3 / 35
3話 ●●と会話
しおりを挟む
サイモン&ヤコブ 「母さんの知り合いの方はどうして姿を見せてくれないんですか?」
? 『事情があって声だけしか出せないんです。』
サイモン&ヤコブ 「そうですか····」
? 『はい。』
サイモン 「話は変わりますけど、お母さんと最後に会ったのはいつ頃ですか?
? 『約16年前です。』
······約16年前?あっ!
サイモン&ヤコブ 「もしかして約16年前に母さんを助けた神様ですか?」
神様 『そうですけど、どうして知っているんですか?』
サイモン&ヤコブ 「それは小さい頃によく母さんが寝る前に命の恩神の神様の話をしていたからです。」
神様 『そうですか·····サーヤが。そういえばサーヤはどこにいるんですか?』
サイモン 「神様って外の世界はあまり見ないんですね。」
ヤコブ 「母さんは2年前にテロリストの攻撃から父さん達を庇って死にました。」
神様 『サーヤが·····そうですか。』
サイモン 「神様は母さんと親しかったんですか?」
神様 『私が一方的に応援していただけなので、そこまで親しくはなかったです。』
サイモン 「そうですか。あの1つ尋ねたいことがあるんですけどいいですか?」
神様 『はい。』
サイモン 「母さんを応援していたのなら、2年前はどうして助けてくれなかったんですか?」
神様 『あのときは丁度休眠状態で····すみません。』
サイモン 「そうですか····」
ヤコブ 「それより神様、今日はどうして僕達の前に現れたんですか?」
神様 『サーヤが幸せに暮らしているか様子を見に来たんです。』
ヤコブ 「そうですか····」
神様 『でもまさか2年前に亡くなっているとは········』
サイモン&ヤコブ 「そうですね。」
神様 『あなた達はサーヤが亡くなって辛いですか?』
サイモン&ヤコブ 「はい。でも辛くても生活はしていかないといけないので。」
神様 『強いですね。』
サイモン 「弱いですよ。父さん達のせいでたまに死にたくなります。」
ヤコブ 「僕も。」
神様 「そうですか。やはりその服従の首輪が原因ですか?」
サイモン 「そうですね。これをつけているから父さん達の言うことを何でも聞かないといけないんですよね。」
神様 『あの····もし私がその首輪を外せると言ったら外したいですか?』
サイモン&ヤコブ 「それはもちろん!」
神様 『そうですか。それなら外しましょうか?』
サイモン&ヤコブ 「いいんですか!?お願いします!」
〈カチャ····ポロッ〉
神様 『外しました。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。これで家から離れられます。」
神様 『でもいいんですか?』
サイモン&ヤコブ 「どうしてですか?」
神様 『家にいれば嫌な目には遭いますけど、裕福な生活は送れますよ。』
サイモン 「貧乏でも平和に暮らせれば幸せだと思うんです。」
ヤコブ 「頭のおかしい父さん達がたまに帰って来る家より、僕は兄さんと2人で新しい家で生活したいんです。」
神様 『そうですか。そこまでいうなら応援します。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。」
神様 『新たな旅立ちの祝いとして魔法を2つ授けますが、何がいいですか』
サイモン&ヤコブ 「母さんと同じ魔法をください。」
神様 『テレポートの魔法と変身魔法ですね。はい、授けました。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。」
神様 『では····私はこれで。あなた達兄弟に幸多からんことを····』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございました。」
·······良い神様だったな。
? 『事情があって声だけしか出せないんです。』
サイモン&ヤコブ 「そうですか····」
? 『はい。』
サイモン 「話は変わりますけど、お母さんと最後に会ったのはいつ頃ですか?
? 『約16年前です。』
······約16年前?あっ!
サイモン&ヤコブ 「もしかして約16年前に母さんを助けた神様ですか?」
神様 『そうですけど、どうして知っているんですか?』
サイモン&ヤコブ 「それは小さい頃によく母さんが寝る前に命の恩神の神様の話をしていたからです。」
神様 『そうですか·····サーヤが。そういえばサーヤはどこにいるんですか?』
サイモン 「神様って外の世界はあまり見ないんですね。」
ヤコブ 「母さんは2年前にテロリストの攻撃から父さん達を庇って死にました。」
神様 『サーヤが·····そうですか。』
サイモン 「神様は母さんと親しかったんですか?」
神様 『私が一方的に応援していただけなので、そこまで親しくはなかったです。』
サイモン 「そうですか。あの1つ尋ねたいことがあるんですけどいいですか?」
神様 『はい。』
サイモン 「母さんを応援していたのなら、2年前はどうして助けてくれなかったんですか?」
神様 『あのときは丁度休眠状態で····すみません。』
サイモン 「そうですか····」
ヤコブ 「それより神様、今日はどうして僕達の前に現れたんですか?」
神様 『サーヤが幸せに暮らしているか様子を見に来たんです。』
ヤコブ 「そうですか····」
神様 『でもまさか2年前に亡くなっているとは········』
サイモン&ヤコブ 「そうですね。」
神様 『あなた達はサーヤが亡くなって辛いですか?』
サイモン&ヤコブ 「はい。でも辛くても生活はしていかないといけないので。」
神様 『強いですね。』
サイモン 「弱いですよ。父さん達のせいでたまに死にたくなります。」
ヤコブ 「僕も。」
神様 「そうですか。やはりその服従の首輪が原因ですか?」
サイモン 「そうですね。これをつけているから父さん達の言うことを何でも聞かないといけないんですよね。」
神様 『あの····もし私がその首輪を外せると言ったら外したいですか?』
サイモン&ヤコブ 「それはもちろん!」
神様 『そうですか。それなら外しましょうか?』
サイモン&ヤコブ 「いいんですか!?お願いします!」
〈カチャ····ポロッ〉
神様 『外しました。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。これで家から離れられます。」
神様 『でもいいんですか?』
サイモン&ヤコブ 「どうしてですか?」
神様 『家にいれば嫌な目には遭いますけど、裕福な生活は送れますよ。』
サイモン 「貧乏でも平和に暮らせれば幸せだと思うんです。」
ヤコブ 「頭のおかしい父さん達がたまに帰って来る家より、僕は兄さんと2人で新しい家で生活したいんです。」
神様 『そうですか。そこまでいうなら応援します。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。」
神様 『新たな旅立ちの祝いとして魔法を2つ授けますが、何がいいですか』
サイモン&ヤコブ 「母さんと同じ魔法をください。」
神様 『テレポートの魔法と変身魔法ですね。はい、授けました。』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございます。」
神様 『では····私はこれで。あなた達兄弟に幸多からんことを····』
サイモン&ヤコブ 「ありがとうございました。」
·······良い神様だったな。
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
奴の執着から逃れられない件について
B介
BL
幼稚園から中学まで、ずっと同じクラスだった幼馴染。
しかし、全く仲良くなかったし、あまり話したこともない。
なのに、高校まで一緒!?まあ、今回はクラスが違うから、内心ホッとしていたら、放課後まさかの呼び出され...,
途中からTLになるので、どちらに設定にしようか迷いました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる