醜いトロールの子2

メタボ戦士

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2話 誰?

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父さん達 「息子の分際で2度と邪魔をするなよ!·····ペッ」  

サイモン 「〈トロ···〉ヴゥ···········」

父さん① 「大声出して喉が乾いたわ。」

父さん② 「じゃあ飲み屋に行かない?」

父さん① 「そうだな。お前達行くぞ。」

恋人達 「えぇ····」

〈ガチャ〉 

ヤコブ 「兄さん···大丈夫?」
 
サイモン 「頑丈だから大丈夫だ。それに回復魔法をかければ治る、回復ヒール〈スゥ···〉」
 
ヤコブ 「僕を助けたせいでごめんね。」

サイモン 「気にするな。それよりヤコブは父さん達のせいで精神的なダメージを受けていないか?大丈夫か?」

ヤコブ 「兄さんが助けてくれたから大丈夫。」

サイモン 「そうか、それなら良かった。」

〈グゥ~〉

ヤコブ 「ごめん····お腹が鳴っちゃった。」

サイモン 「謝ることないさ〈ナデナデ〉すぐに朝食の準備をするからな。」

ヤコブ 「うん。」


〈トントン······〉〈ジュワ~~〉

サイモン 「〈コトッ〉はい、お食べ。」

ヤコブ 「美味しそう····いただきま····」


〈ガチャ〉


父さん達 「ただいま····」

サイモン&ヤコブ 「おかえり·····飲み屋に行ったんじゃなかったの?」

父さん達 「恋人達に逃げられてそれどころじゃなかった。」

サイモン&ヤコブ 「そうなんだ····」

父さん達 「クンクン····美味しそうな匂いがするな。」

ヤコブ 「兄さんが作ってくれたんだ。」

サイモン 「うん。」

父さん達 「へぇー····サイモンがね····」

〈ガァシャンッ〉

サイモン 「あ゙ぁ゙ァ゙·········」

ヤコブ 「父さん達どうして····?」

父さん① 「俺達の許可なしで朝食を作るからだ。」

父さん② 「お前達は俺達の所有物なんだから勝手なことをするな!」

ヤコブ 「僕のお腹が鳴ったせいで作ってくれただけだから兄さんは悪くないんだ。責めるなら僕だけを責めて。」

 ·····ヤコブ。

父さん達 「そうかそうか····ヤコブはお腹が空いていたんだな······」

ヤコブ 「うん。」

父さん達 「それなら父さん達がご馳走を用意してやるから寝室に行こう。」

ヤコブ 「うん?·····兄さんの分は?」

父さん達 「サイモンは片付けをしないといけないから後だ。まずはお前に食べさせてやるからな〈ナデナデ〉」

ヤコブ 「わかった。兄さん行って来るね。」

サイモン 「駄目だ行くな!〈ニギッ〉嫌な予感がする。」

ヤコブ 「え?」

〈ゲシッ〉

サイモン 「あ゙ぁ゙ーー!!」

父さん達 「『邪魔をするな』って言ったよね?殺すよ?」

ヤコブ 「父さん達やめて·····ぁ゙ァ゙····」

サイモン 「ヤコブ!」

父さん① 「お前達、服従の首輪をつけている間は逆らえないのにホント阿呆だなw」

父さん② 「まぁ馬鹿なサーヤの子供だからしょうがないかw」

サイモン 「母さんを侮辱するな!ぁ゙ァ゙わ·····」
 
父さん達 「馬鹿がw!〈グイッ〉ほら行くぞヤコブ。」

ヤコブ 「うん。兄さん僕は大丈夫だから心配しないで。」

サイモン 「ヤコブ····」
 

〈ガチャ〉

『痛い痛い·······父さん達やめて····抜いてよ·····ぁ゙ァ゙·····』

『ご馳走してやってんだからもっと喜べよ』

『口があいているぞ····しゃぶれ····』

『んぷぅ·····じゅぶじゅぶ········』

 ······助けられなかった。

 ごめん···ごめんなヤコブ·····

 僕が強ければこんな目に遭わなかったのに······


 しばらくして。

〈ガチャ〉

父さん達 「ふぅ·····気持ち良かった。」

サイモン 「父さん達ヤコブは?」
 
父さん① 「満腹で寝ているから後片付けよろしく。」

サイモン 「うん····わかった。」

父さん② 「俺達はギルドの依頼を受けに行くから、またしばらく留守にするわ。」

サイモン 「そっか、行ってらっしゃい。」

父さん達 「行ってきます。」

〈ガチャ〉

 ······クソ親父共、2度と帰って来るな!

 さてヤコブのケアをしないと。

 僕もヤラれたからわかるけど、初めては痛いんだよな。

 精神が壊れていないか心配だ。

〈ガチャ〉

ヤコブ 「兄さん·····」

サイモン 「ヤコブ起きていたんだな。」

ヤコブ 「うん、さっき起きた。」

サイモン 「そうか····体は大丈夫か?」

ヤコブ 「気持ち悪い。」
 
サイモン 「そうか····すぐに魔法できれいにしてやるからな」

ヤコブ 「ありがとう·····」

サイモン 「浄化クリア〈シュワ〉終わったぞ。」

ヤコブ 「ありがとう。もう一つお願いしたいことがあるんだけどいいかな?」

サイモン 「何だ?」

ヤコブ 「兄さんに僕を殺して欲しいんだ。」

サイモン 「は?何でだよ。」

ヤコブ 「父さん達に体を汚されてもう生きていく自信がないんだ。それに足手まといの僕がいなくなれば兄さんはこの家から逃げ出せるだろ。」

〈ペシッ〉

ヤコブ 「痛·····」

サイモン 「馬鹿なこと言うな!僕はお前がいたからこれまで辛い日々を生きていけたのに、何でそんなこと言うんだよ。お願いだから······生きてくれよ〈ギュッ〉」

ヤコブ 「兄さん········ごめん。」

サイモン 「僕も叩いてごめんな〈サワ〉」

ヤコブ 「兄さんは弱気な僕に喝をいれてくれただけだから悪くないよ。」

サイモン 「ありがとう。次は父さん達からお前を護れるように頑張るな。」

ヤコブ 「うん。」

? 『素晴らしい兄弟愛ですね。感動しました。』

サイモン&ヤコブ 「誰?頭に直接声がきこえて来るんだけど。」

? 『あなた達のお母様と知り合いの者です。』

 ·····姿は見えないし誰?
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