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第226話 子供視点18③‐²(魔法戦闘大会編)

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トロワ 「サーシャ·オベール様お初にお目にかかります。アインスの妹、トロワ·ヌーヴァと申します。」

 ·····同級生だけど貴族相手にはちゃんとしないとだから緊張する。 

サーシャ 「妹さんでしたか·····。アインスさんには申し訳ないことをしてしまいました。」
 
トロワ 「平民である兄に何故そのようなことを思われるのですか?」

 ······放課後に少し図書館で共に過ごしていただけって聞いていたからそこまでアインスに思い入れはないと思っていたのに。

サーシャ 「アインスさんとは読書仲間でしたから。だから別れも告げずに図書館に行かなくなったことを謝りたかったんです。」

トロワ 「左様でございましたか·····兄は幸せ者ですね。お貴族様にそのようなことを思われて。」  
 
 ······アインスにこのことを言ったら喜びそうだな。

サーシャ 「私なんて····父は凄いですけど、私は王族と繋がるためのただのパイプなので。」

トロワ 「そのようなお考えで·····差し出がましいことを申し上げますけど、第5王子のご婚約は光栄なことと存じます。」

 ······王子様と結婚なんて女子が憧れていることだから正直羨ましい。

サーシャ 「貴族の女はそれでしか役に立てないので大したことではないですよ。ホントは男に生まれて家督を継ぎたかった。あっ···すみません···さっきから試合中なのに。」

トロワ 「いぇ····問題ございません。全部思われていることをおっしゃってください。」

サーシャ 「ありがとうございます。」

審判 「ゴホン·····申し訳ありません。それだと困るので、そろそろ試合をしてください。」

トロワ&サーシャ 「すみません。」

トロワ 「駄目だったので始めさせていただきます。」

サーシャ 「そうですね。」

トロワ 「まぁ····実はもう仕掛けさせてもらっていますけどね鈍足スロウフィート×10···接着グルー(強)···麻痺パラライズ(中)」

 ······さっきのドゥーエの試合で油断してたか知らんけど簡単に仕掛けられたなw

サーシャ 「〈ガ··ク···ッ〉卑怯よ会話をしているときに魔法を発動させるなんて!!」

トロワ 「戦闘に卑怯もクソもないですよw勝てばいいんですから。それよりほら降参してください。もうあなたはベビースライムより速度が遅い上に接着と麻痺で行動不能状態なんだから。」

 ·······何か仕掛けられたとしてもまだ手はいくらでもある。

サーシャ 「舐めるな!平民!!くっ····」

トロワ 「諦めてください。私は力は強くないけど、状態異常の魔法は時間があればユイット並みなのであなたでも解くのは無理です。」

サーシャ 「負けました。」

審判 「勝者トロワ·ヌーヴァ!」
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