上 下
133 / 230

第133話 仲直り····

しおりを挟む
ナーダ 「アンタ達~··朝食出来たわよぉー··早くおりて来なさーい」

7つ子 「はーい。」

〈ドタドタ·······〉


7つ子 「お母さんおは····ねぇ····何でケイさんがいるの?」

ナーダ 「たまにはみんなで食べたいと思ってお母さんが誘ったの。」

7つ子 「そう····」

ナーダ 「あら···素っ気ないわね。」

7つ子 「別に····お母さんは僕(俺)(おいら)(私)達のことなんてどうでもいいんだなって思っただけ。」

ナーダ 「何で?」

7つ子 「何回も言ってるじゃん!ケイさんのことが嫌いって。」

ナーダ 「何で嫌いなの?」

7つ子 「犯罪者だからだよ。」

ナーダ 「犯罪者?何で?」

7つ子 「だってお母さんを犯したり、違法の惚れ薬を製造してお母さんに飲ませているから。」

ナーダ 「『惚れ薬?』何それ?そんなの製造してないよねケイ?」

ケイ 「してないよ。」

ナーダ 「ほら····してないって。」

7つ子 「嘘だ!ルナが前に『ケイさんの家で惚れ薬を製造しているところを目撃した』って言ってたんだから。」

ケイ 「証拠はあるの?」

7つ子 「だからルナが····」

ケイ 「目撃しただけじゃ証拠にはならないな。」

ナーダ 「そうね、証拠がないとホントかどうかわからないしね。」

7つ子 「ホントだよお母さん。信じてよ。」

ナーダ 「ごめんまだ信じられないわ。」

7つ子 「実子より得体の知れないケイさんの方を信じるんだ
·····」

ナーダ 「だって証拠がないし。」

7つ子 「証拠ならもう1つある。」

ナーダ 「何?」

7つ子 「お母さんのお腹。」

ナーダ 「え?」

7つ子 「お母さんのお腹の中に惚れ薬が溜まっているはずだから調べたら出ると思う。」

ナーダ 「そんなわけないでしょ。」

7つ子 「まぁ魔法で調べてみてよ。絶対出るから。」

ナーダ 「わかったわ、今調べてみる。透過······ないじゃないの。」

7つ子 「そんな馬鹿な·········ルナ起きてきて~!!」

〈ヒラヒラ~·······〉

ルナ 「ふわ~······何?寝てたんだけど?」

7つ子 「ルナ、お母さんの中に惚れ薬がなくなってんだけど?」

ルナ 「え?どれどれ······本当ね·····なくなってるわ。」

7つ子 「お母さんの中に惚れ薬が溜まっていたんじゃないの?」

ルナ 「〈ボソッ〉時間が経過して消化した·····いやそれでも魔力残滓があるはずなのに····何で? ごめん、勘違いだったかも」

7つ子 「え?」

ナーダ 「アンタ達~ケイに言うことあるんじゃない?」

7つ子 「わかったよ····。ケイさん、疑ってすみません。」

ケイ 「別にいいよ、僕も今まで君達に冷たい態度をとってごめんね。」

7つ子 「いいですよ。でも父親としては認めていませんから。」

ケイ 「それでいいよ。でも少しずつでも君達と仲良く慣れたらと思ってる。」

7つ子 「そうですか····僕(俺)(おいら)(私)達はまだケイさんのことが嫌いですけど、そっちから歩み寄る努力をするならこっちもそれなりに頑張ります。」

ケイ 「そうですか·····」

ナーダ 「〈パチパチ····〉素晴らしい!これで仲直りね。」

ナーダ以外 「一応。」

ナーダ 「じゃあこれからは朝食や夕食を一緒に食べましょう。」

ナーダ以外 「それはちょっと···」

ナーダ 「嫌なの?」

7つ子 「毎日はまだ気まずいから3日に1回とかがいいな。」

ケイ 「そうですね、僕もそれぐらいがいいです。」

ナーダ 「わかったわ、初めは3日に1回ね。慣れたら徐々に狭める感じでいい?」

ナーダ以外 「うん(はい)」

ナーダ 「わかった、じゃあそれで決まりね。仲直りも終わったし、朝食を食べましょうか。」 

ナーダ以外 「うん(はい)」

ナーダ 「手を合わせて····」

全員 「いただきます。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。  運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。  憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。  異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。  そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。  しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。  そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。  この死亡は神様の手違いによるものだった!?  神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。  せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!! ※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です 病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。 ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。 「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」 異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。 「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」 ―――異世界と健康への不安が募りつつ 憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか? 魔法に魔物、お貴族様。 夢と現実の狭間のような日々の中で、 転生者サラが自身の夢を叶えるために 新ニコルとして我が道をつきすすむ! 『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』 ※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。 ※非現実色強めな内容です。 ※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく

霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。 だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。 どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。 でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー

ジミー凌我
ファンタジー
 日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。  仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。  そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。  そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。  忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。  生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。  ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。 この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。 冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。 なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。

処理中です...