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第130話 え?

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7つ子 「お母さんおやすみなさい。」

ナーダ 「おやすみ。」

    ······私も寝るか。

〈ピン〉
  
 ·······あれ?何でだろう····音がしないのに誰かが外にいる気がする。

 確認してみよう。

〈ガチャッ〉

 ·······誰もいないな·····気の所為か?
 いやでも直感で『外に誰かがいる』って思ったのに·····

 念の為に姿を隠しているかもしれないから魔法で調べて見よう·······う~ん·········やっぱり気の所為か、家の中に入ろう。

〈ガッ·······〉

 ·······あれ?ドアが閉まらない····やっぱり誰かにいたのか····

ナーダ 「そこに誰かいるんでしょ。魔法で姿を隠してるみたいだけど出て来なさい。」
 
? 「僕だよナーダ·····」

ナーダ 「その声は·····ケイどうしてあなたがそこにいるの?国外追放されていないはずなのに·····」

ケイ 「それはかくかくしかじかで·····」

ナーダ 「王国騎士を金貨で釣って手枷を外すさせて眠らせるなんてね····無茶なことするわね。」

ケイ 「まぁね。」

ナーダ 「それに脳みそをいじるなんて違法じゃないの?」

ケイ 「そうだけどそれしか方法が思いつかなかったんだ。」

ナーダ 「そう·····」

ケイ 「あと先に謝って置くけどまだ違法魔法は使うよ。」

ナーダ 「何を使うの?」 

ケイ 「忘却魔法。世界中にかけて僕の罪を全てなかったことにしようと思って。」  

ナーダ 「そんなもの使って大丈夫なの?」

ケイ 「何で?」 

ナーダ 「だって忘却魔法にはリスクがあって、失敗すると使用者の存在自体を魔法を受けた人達は忘れてしまうのよ。」

ケイ 「大丈夫、なんとかなるさ。」

ナーダ 「ポジティブね。私もあなたの存在を忘れてしまうかもしれないのに。」

ケイ 「大丈夫だよ。僕を信じて。」 
 
ナーダ 「わかった、信じるわ〈ギュッ〉頑張って····」

ケイ 「うん、ありがとう。なんかいける気がするよ。」

ナーダ 「そう·····魔法はいつやるの?」

ケイ 「夜中かな。寝ている人の方が上手く魔法にかかりやすいから。」

ナーダ 「そう。それなら私、寝るわね。おやすみ。」

ケイ 「おやすみ。明日になれば元の生活に戻れると思うよ
。」

ナーダ 「そうなるといいわね。」

ケイ 「そうだね。」

〈ガチャ〉

 ······短時間でパンチがあり過ぎたわ。
 頭、痛····早く寝よう。
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