異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

文字の大きさ
上 下
106 / 247

第106話 子供視点9④

しおりを挟む
トロワ 「わぁ~フィーア、いいね。」

フィーア 「そう?」

トロワ 「うん、フィーアってクールな雰囲気だから寒色系のワンピースが似合う~」

フィーア 「ありがとう。」

トロワ 「それにこの髪飾りとかどうかしら?」

フィーア 「スミレ?」

トロワ 「うん。見た目も可愛いし、花言葉も悪い意味がないからいいと思って。」

フィーア 「確か···『小さな幸せ』『謙虚』『誠実』だったわね。」

トロワ 「そうよ、流石フィーア。あと色ごとにも花言葉があるの。」

フィーア 「そうなんだ~じゃあこの髪飾りにある白いスミレの花言葉は?」

トロワ 「『無邪気な恋』『あどけない恋』『純潔』だよ。」

フィーア 「へぇ~恋愛関係だね。」

トロワ 「フィーアにいい人が現れるといいなって思いを込めて。」

フィーア 「ありがとう、ワンピースとセットで買うよ。」

トロワ 「嬉しい····気に入ってくれたの?」

フィーア 「だって可愛いし、トロワの優しい思いが伝わるセレクトだったから。」

トロワ 「そうフィーアが言ってくれるから、選んだかいがあったわ。」

フィーア 「このままの状態で帰ろうかな。」

トロワ 「いいと思うわよ。男きょうだい達を驚かせちゃいなさい。」

フィーア 「じゃあそうする。」

 支払いを済ました後、トロワが髪飾りとワンピースに合うヘアアレンジとメイクをしてくれた。

トロワ 「うん。いいね、グッドだよ!」

フィーア 「そう?」

トロワ 「貴族のお嬢様みたい☆」

フィーア 「褒めてくれてありがとう。じゃあ待ち合わせ場所に行こうか。

トロワ 「そうだね。」


フィーア 「みんなどんなリアクションをしてくれるかな~」

トロワ 「ペンタとヘプタは素直に褒めそうだけど、あとの3人は変わってそう。」

フィーア 「確かに。アインスとかは『お母さんの方が可愛い』とかいいそうだし、ドゥーエとアーニムは『ファッションに興味ない』って言いそう。

トロワ 「アインスは言いそうだけど、ドゥーエとアーニムはもう少し褒めてくれると思うわよ。」

フィーア 「そうかな。」

トロワ 「あっ!もういるから聞いてみましょう。みんな~」

アインス 「トロワとフィーア、遅刻だぞ。」

トロワ 「そんなことよりフィーアの見た目はどう?」

アインス 「どう?って····う~んそうだな·······馬子にも衣装?」

〈ゴンッ〉

アインス 「痛っ!何すんだよドゥーエ!」

ドゥーエ 「アインスがフィーアに酷いことを言うからだろう。フィーア····ちゃんと可愛いからアインスの言ったことは忘れろ。」 

フィーア 「·······うん。」

ペンタ 「そうそう····ちゃんと可愛いよ。お姫様みたい。」

アーニム 「うん可愛い。」

ヘプタ 「アインスの目が節穴なだけだからちゃんと可愛いよ。」

フィーア 「ありがとうみんな。」

アインス 「別に僕も褒めたつもりなのに····」

アインスとフィーア以外 「どこがー!」

ドゥーエ 「『馬子にも衣装』は褒め言葉じゃないぞアインス。」

アインス 「そうなの?」   

トロワ 「『見た目が立派だからと言って、中身がそれに伴っているということではない』という警句だから褒め言葉じゃないわよ。」

アインス 「そうだったんだ·····ごめんフィーア。」

フィーア 「いいよ、アインスのことは期待していなかったから。」

アインス 「そんな拗ねないでよ、かわいい顔が台無しだよ·····」

フィーア 「えっ?」

ペンタ 「やるじゃんアインス。」

アーニム 「それレベルのことを1発で言えないのがアインスクオリティだねw」

アインス 「うっさいな。もう帰ろう。」

アインス以外 「わかったよ」

 きょうだい仲良く家に帰った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。 可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。 個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。 このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。 この度アルファポリスより書籍化致しました。 書籍化部分はレンタルしております。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~

saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。 前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。 国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。 自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。 幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。 自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。 前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。 ※小説家になろう様でも公開しています

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

転生しても山あり谷あり!

tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」 兎にも角にも今世は “おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!” を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

処理中です...